サランヘヨ 登山

登る男の山行き日記がメイン
ものづくり、わが家の飯、料理レシピ、手打ち蕎麦、韓国発見は映画紹介に日韓文化比較。

207霧氷の観音峰から法力峠、稲村ヶ岳は

2012年02月27日 | 登 山

山行き記録はヤマレコをご覧ください
       207霧氷の観音峰から法力峠、稲村ヶ岳は [大峰山脈]

 

一ヶ月ぶりに大峰山の前衛・観音峰へ登った。天気予報は一日晴れマークなのに到着時から雪が舞って、雲も厚い感じ。
朝10時頃の観音峰展望台からは、稲村ヶ岳に弥山その他の山並みもほとんど展望が無かった。待っても晴れそうにないので法力峠へ向かった。
今日は、法力峠から稲村ヶ岳へのコース下見も兼ねていた。昼食後、晴れると信じ観音峰展望台へと来た道を戻った。ピストンです。
2時から30分間待った甲斐あって、稲村ヶ岳付近に晴れ間が広がった。今日は-9℃とすごく寒かった。
あとは、一刻も早く下山し温泉に。冷え切った身体に天の川温泉の湯は最高でした。

観音峰展望台で待つこと30分、ついにガスが切れ晴れ間が広がった稲村ヶ岳とバリコヤの頭

午前10時頃の様子、雪が降ってほとんど視界なし

午後2時頃の様子、雲が立ちこめるが展望が良くなった

三ツ付近の尾根から北、岩屋峰から大天井ヶ岳に続く尾根

三ツ付近の尾根から東、ガスの流れが早くあっという間に晴れ間が広がった 稲村ヶ岳・バリコヤの頭がなんとか見える

観音峰展望台から北東、 今日登った観音峰や三ツを振り返る

北西、遠く金剛山                           西には高野山に護摩壇山

南、弥山は雲の中                          南、栃尾辻から門前山
 
霧氷のオンパレードです。観音峰から三ツ付近は美しい霧氷が広がっていました。気温-9℃。








樹齢200年以上か、ブナの倒木


今朝の天川村、雪、気温-4℃     観音峰登山口駐車場・すでに2台駐車      吊り橋を渡ると登山道に入る

観音の水、下山時にボトルへ。  登山道はうっすら雪、アイゼンはスタートから装着。 観音平・休憩所で暖かいお茶を飲む

早くも下山して来た青年は観音峰まで行ったと。 観音峰展望台から展望無し    観音峰1347m、冷えてきた-8℃

はっきりわかる黄色で大きい案内板。テープも多い。 三ツ1380m更に冷え-9℃、狭い尾根も通るがアイスバーンに注意

法力峠から稲村方面15分ほど下見。その後昼食。このあとピストンで観音峰展望台へ、晴れ間が広がるのを信じて。

三ツ塚までが登りが続く。ここで二人連れと出会い挨拶を交わすが、寒くて思うようにしゃべれない。観音峰展望台、展望良い

晴れ間が広がってきた。30分粘って、この写真が撮れました。雲が多いがなんとか絵になります。

稜線が美しい。   山上川に架かる吊り橋を渡ればゴール。 天の川温泉までは10分ほど、空いていて良い湯でした。


206雪ちらつく燈明岳から三国山&滝畑四十八滝

2012年02月26日 | 登 山


山行き記録は、ヤマレコをご覧ください
       206雪ちらつく燈明岳から三国山&滝畑四十八滝 [金剛山・岩湧山]


大阪の最奥の山頂と言われる燈明岳へ行った。岩湧山の南西方向の奥まった位置にあるため、これまで一度も行ったことがなかった。
滝畑~蔵王峠は、単線鉄道のような感じで対向すれ違いも難しい狭い道でした。
滝畑から多くの登山道があり、和泉山脈の多くの山々へとつながっていた。滝畑四十八滝も、その一部を見たに過ぎないが変化に富んで
美しい渓流であった。いつも岩湧山ばかりで見向きもしなかった所に奥の深い山々があることを知った一日でした。

神野分岐から正面に三国山、山頂には航空レーダードームに電波塔がある

神野分岐から北東方向に岩湧山(山頂のカヤトが地肌のように見える)  さらに遠く葛城山に金剛山

蔵王峠から堀越観音に行く林道から北東方面を振り返る南葛城山か、岩湧山はその奥で見えない

帰路、滝畑ダム・夕月橋から南東に岩湧山

堀越観音から見たかつらぎ町東谷の集落。ここは串柿の里で有名
堀越観音堂前に立つ役行者像、天気が良ければここから高野山の山並みが見通せるらしいが、

滝畑四十八滝
 
御光滝










蔵王峠、大阪と和歌山の県境。Pあり、ここから燈明岳へ出発  蔵王権現社      

堀越観音へ向かう、串柿の里・かつらぎ町東谷は茅葺き屋根が残る集落。  堀越観音堂の正面に立つ役行者像

林道が続く       木製の展望台はうっすら雪化粧、雪で展望無し。      燈明岳山頂には役行者地蔵、展望無し

燈明岳857m                   神野山869m                  畑山818m

登山道脇に廃車放置の青ジープ       三国山                   近畿自然歩道の標識  

登山道から岩湧山                  三国山                   林道が多い

七越峠には古く茶屋があったと。                              ここで昼食

三国山山頂の樹木は霧氷で白い

三国山山頂の位置が分かり難い。 この付近は登山道にバイクが進入してくるので危険だ

尾根道を槇尾山尾方向へ進む      千手杉峠から滝畑方面へ下る

滝がこれでもかと言うぐらい現れる
  

荒滝キャンプ場入り口のゲート、府道61号線を南へ、中の茶屋橋手前に南葛城山の案内

府道61号線は道幅狭く所々に待避場所がある。       帰路。岩湧山を顧みる。


205霧氷の高見山&三峰山 東尾根縦走の下見

2012年02月24日 | 登 山

   
山行き記録はヤマレコをご覧ください
      205霧氷の高見山&三峰山 東尾根縦走下見 [大台ケ原・大杉谷・高見山]

     

計画中の三峰山から高見山・東尾根縦走の下見(PARTⅡ)に出かけた。小峠と、そこからゆりわれ登山口までのルート、
ゆりわれ登山道、および東尾根の予定だった。ところがR166号線の小峠の手前から見えた高見山の頂が真っ白で、
これは登って美しい霧氷を撮りに行かなければと、急遽予定を変更し高見山に登った。写真の通り美しい霧氷の世界がありました。
急ぎ足でピストンして小峠に戻り、ゆりわれ登山口を目指しました。ネットのルート検索では22kmを1時間50分と出ていたが
実際走ると35分で着いた。R166は良い道で快適、その先、月出の集落が無くなったところからゆりわれ登山口まで5kmが
落石や路肩土砂流出など結構あり冷や冷やの通行となった。ゆりわれ登山道で三峰山に登り、下山は新道峠から月出登山口へ。

高見山山頂の北斜面の霧氷は特に真っ白で美しい。

前日はまとまった雨が降った。 金剛山は+8℃まで上がり、雪は全部融け積雪が0になった。

推測ですが、高見山も同様に雨が降り霧氷は融け落ちた。その後、夜半の冷え込みと強風が一晩で霧氷が出来た。

高見山頂から東へ続く東尾根と三峰山、少しガスがかかって幻想的な雰囲気

山頂の急斜面、地面の雪は全て融けている。白いのは草に出来た霧氷

山頂から尾根を下る。尾根筋のくぼみに融けきれなかった雪が残っているが凍っている。アイゼン装着で確実・安全に下山。

今日の高見山、ゆりわれ登山道1000m付近から見た高見山     登山口600m付近の林道から見た高見山          

高見トンネルから下った550m付近から見た高見山    帰路、新木津トンネル付近390mから見た高見山     

リョウブとブナの株元に出来た霧氷。出来たてという感じ

山頂付近の霧氷は大きくエビの尻尾も出来ている。 山頂から少し下った付近、北側と南側で異なる感じ
 
R166号線から小峠へ向かう林道脇に小滝がたくさん。暖かいので氷はほとんど融けてます

三峰山山頂、今日の三峰山で初めて人に会った若いペア。 挨拶代わりにヤマレコとannyonを宣伝しました。

御嶽山が見えるビューポイントだが、今日は残念でした

八丁平から南南東

ゆりわれ登山口付近はこんな落石があちこち、最徐行で通過。月出~ゆりわれ登山口間の大きい石は下山時に片づけた。

急斜面が崩れ、道路も半分ほど下が崩れ落ちているが通行止めにはなっていない。3箇所あった。

この付近、飯高町月出は日本でも第一級の中央構造線の見える露頭(崖)である。調べました。
関東から九州まで約1,000キロメートルも続いている。この断層は、ズレが極めて大きいため、中央構造線を境に
分布する岩石がまったく違っているという。


画像は、松坂市のHPから頂きました
 


R1666号高見トンネル手前から林道に入り高見峠へ、小峠付近のカーブから先は土砂崩れのため通行止めになっている。

駐車地から小峠まで100m程、鳥居の真下から登山道が続く、標高150mほど急登りが続く。1000m付近まで雪無し

1000mを越えたあたりから積雪。これが凍結で滑りやすい。ダブルストックで何とかアイゼン無しで山頂へたどり着く

山頂手前は霧氷が一段と発達し美しい。

山頂付近、ガスが流れてくる。南側は霧氷が少なくほとんど融けている。樹の茶色の世界。

昨日の雨や今朝の気温で霧氷は全く期待していなかった。それなのに素晴らしい白銀の世界が広がっていた。

下りはアイゼンを装着しました。杉谷・平野分岐、その先に乳の形をした二つの岩があった。

乳岩の標識。今日は登る予定ではなかったので急いで下山。小峠からゆりわれ登山口までのルートを調べに行く。

ゆりわれ登山口手前5kmから集落が無くなる。通行もめったにないためか路面に落石がいっぱいあり徐行して進む。

崖下から相当崩れている。 アスファルトの下がごっそり無いところや鉄板を敷いた箇所もあった       

月出登山口からは新道峠に上がる。その1km先のゆりわれ登山口に駐車する。ここから八丁平に向かって登る

ゆりわれ登山道は南斜面で1000m過ぎまで雪は全く無い。1000m付近でやっと高見山が見えるビューポイント

八丁平手前の登山道には50cm程の積雪、何度も靴が膝まで入って行く手を阻まれる。悪戦苦闘、汗まみれになって八丁平へ。

八丁平は日当たりが良く雪が融け、はげ山のようだ。ここから100m程で三峰山山頂。三峰山で初めて会った若いペア。

新道峠への尾根筋は春の気配

新道峠から南へ下る。下山道ははっきりしていて間違うことはない

月出登山口に出た。ここからゆりわれ登山口まで1km軽い登り。路上の落石を片づけながら駐車地まで戻った、15分。

落石・路肩に注意して危険箇所を通過した。

高見トンネルを越えて、杉谷登山口。奈良交通バス停前を通過。          あとは、たかすみ温泉へ直行。

露天は岩風呂。この日は、"檜風呂"が男湯となっていた。  お湯は無色透明で、わずかに特有の鉱物臭があった。








204ピーカンの三峰山 & 東尾根探索

2012年02月20日 | 登 山

山行き記録はヤマレコをご覧ください。
         204ピーカンの三峰山 & 東尾根探索 [大台ケ原・大杉谷・高見山]

  
今シーズン3回目の三峰山は、まさしくピーカンでした。雲一つ無い澄み切った空に太陽と素晴らしい登山日和でした。
天気が良すぎて、山頂の尾根筋や八丁平の霧氷は早くも融け落ち始めていた。今朝は登山口8時の出発で山頂に着いたのは
9時30分でした。 青空と美しい霧氷を一緒に撮るためには日の出に登山口を出発しないとダメですね。

今日は、ゆりわれの道と三峰山から高見山へ続く東尾根のルートを一部探索した。
高見山に続く東尾根のルートは、テープが結構あってわかり易かった。途中、三峰山・白髪峠の標識も3箇所ほどに設置されていた。
また、樹間から高見山が行く手に見えるのでこの方向に縦走するのが良いみたい。
積雪は10cm~20cm程度で比較的楽に歩けた。今日は、踏み跡は一切無かった。

三峰山山頂から北正面に倶留尊山、

三峰山山頂                              山頂を少し下った所から

山頂付近の標識が雪で隠れそう

山頂付近の尾根、ヒメシャラの霧氷トンネル

高見山・ゆりわれ道のH1000mポイントから西に       八丁平から三峰山峠へ向かう樹間から、デジタルズームで

八丁平で 霧氷が融け落ちないで残っていた貴重な樹  

八丁平から、西方面に高見山北尾根、その後ろには音羽三山の山並み、さらに遠くかすかに金剛・葛城山脈

八丁平から三峰山を見上げる

登り尾登山道のH750mから北に倶留尊山方面         三峰山山頂から御杖村神末の集落と倶留尊山周辺

三峰山山頂で

八丁平から南に池木屋山に大台ヶ原     さらに遠く、尾鷲・熊野灘の海面が輝く 

八丁平から南東方面

ブナとシャラの木

ゆりわれど道の1100m付近、霧氷は融け落ちてます

樹間から高見山                            山頂から倶留尊山周辺の山並み

ゆりわれ登山道の標高1000m付近から西に高見山・台北部山脈を望む

下山道でコントラストがはっきりしている構図

高見山へ続く東尾根、白髭峠付近まで探索した

テープが結構付いていた

奈良と三重の境界の印か?赤い杭が尾根沿いにたくさんあった。

白髪峠手前H920mから 眼下は飯高町月出の集落、ゆりわれ登山口はこの月出川の上流(画像左下)

みつえ青少年旅行村に下山。これは凄い、道ばたに融けかかった怪獣がお出迎え!ビックな滑り台、今はOFF



今朝7時頃、御杖村神末に入った道路から三峰山山頂は少しガスってます。みつえ青少年旅行村の横断幕

登り尾ルートで山頂へ。H700m付近の休憩小屋、そのすぐ前方の階段を上がると立派な展望小屋もあります

ここはヒノキの植林が多い。登山道を上がるに連れ霧氷が広がる。H1100mにも避難小屋があります

H1100m付近、三峰峠、左へ

山頂付近の尾根は霧氷のトンネルが続く。時折、樹の間から素晴らしい展望が、標識も雪で埋まる寸前

三峰山1235m着きました。今日は雲一つ無い青空です。ピーカンです。

八丁平へ下りました。八丁平から見上げた三峰山

ゆりわれ登山口の方へ下ります。15分ほど歩くと、樹間から高見山が。さらに下ると台北部の尾根に高見山が正面に

1000m付近まで下り、八丁平へ登り返す。    八丁平の霧氷がだんだん融け落ちて行く

八丁平から新道峠へ、途中一箇所、樹間から高見山が見えるビューポイントがある。デジタルズームで撮った

新道峠から高見山へ続く東尾根ルートを少し探索した。

大きな標識もあった。白髭峠・三峰山の標識。尾根に沿って赤い杭や札がたくさんありました。眼下の飯高町は三重県。

尾根筋には赤・黄のテープがあり分かり易い。今日の探索は、白髭峠の手前まで、杉の木に白ペンで杉の谷と記していた

新道峠に戻り、新道コースd下山する

大雨被害の跡がいたるところにあった。 みつえ青少年旅行村の大きな滑り台に水車小屋。姫石の湯につかりました。



203粉雪舞う金剛山・氷瀑めぐpartⅡ(ツツジオ谷&モミジ谷)

2012年02月18日 | 登 山

山行き記録はヤマレコをご覧ください。
        203粉雪舞う金剛山・氷瀑めぐpartⅡ(ツツジオ谷&... [金剛山・岩湧山]

     
金剛山頂は3日連続の氷点下 -5℃~-8℃が続いている。久しぶりの寒波、また金剛山の滝が氷瀑しているのでは期待して登った。
今回は文珠尾根道で登り、一旦モミジ谷へ下り第6堰堤・滝を見て山頂へ登り返す。下山時にモミジ谷の二の滝を見るコースを取った。
どちらの滝も大きく氷結が発達し、二の滝が完全氷瀑してました。もう2月中旬、この寒波が最後になるかも知れません。
今日の金剛山頂は粉雪が舞い、風も強く厳しい寒さでした。展望台で30分近く晴れるのを待ったが、逆に吹雪いてとても寒かった。
帰り道も森屋地区まで激しい雪が降って、路面も真っ白。多くの車が慎重に運転してました。


文珠尾根道

山頂、売店付近の広場

ツツジオ谷の二の滝は氷瀑


モミジ谷・第6堰堤と滝の氷結



ちはや園地大屋根広場

ちはや園地・展望台から、金剛山山頂


一瞬の晴れ間から奈良盆地と畝傍山

展望台付近から東、御所や大淀方面        

ブナの大木

モミジ谷支流へ下る尾根道



下山は、モミジ谷

腰折れ滝



202高見山・北尾根縦走コース

2012年02月16日 | 登 山

山行き記録はヤマレコをご覧ください
            202高見山・北尾根縦走コース [大台ケ原・大杉谷・高見山]

   

10日ほど前に高見山に登った時は晴天で気温も-5℃と低かったが、前夜に冬型がゆるみ霧氷が融け落ち春のような雪景色でした。
今日は、それほど冷え込んでいなく登る前から霧氷は期待していなかった。1000m付近まで登山道には雪も無かった。
それが山頂に近づくに連れ美しい霧氷が出現し、山頂ではエビの尻尾があちこちの枝に出来ていた。
今日は、高見山から台山脈北端の鋭峰とその北尾根を縦走し差杉峠へ下った。
前回、たかすみ温泉Pで高見山から北尾根を周回し、もとに戻るコースを下見していた方と出会った。
今日はその方と一緒に高見山から北尾根の下見に出かけたが、思った以上雪面が固く、ラッセルの必要が無くアイゼンだけでどんどん進めた。
コースは踏み跡もあり天候も良かったので北尾根を差杉峠まで縦走、結局たかすみ温泉に戻る周回コースを完走した。。
このコースは以前から温めていて、雪解け後に行く予定だったが、ご一緒する方がいたお陰で、こんな積雪時に完走することができビックリしています。
その方は、山岳トレイルランのいろいろな大会に出場していて、普段の山行きは長距離で標高差のあるコースを走っておられるという健脚の女性でした。
ご一緒して頂きありがとうございました。この時期、私、単独では踏み込めないルートでした。


本日のコース:高見山から天狗山、船峯山、黒石山へと続く北尾根。  稜線が霧氷で白い

高見山から南部、水無山、国見山、薊岳  手前の尾根は大峠から明神平への台北部縦走路

高見山から三峰山へ続く東尾根  約18km

同行者は山岳トレイルランに打ち込んでおられ健脚だ

山頂付近の北斜面は、急峻で風当たりが強いため霧氷が大きく発達する


避難小屋前で、すごい霧氷、エビの尻尾

高見山から西、音羽三山の山並み、そのうしろ遠くに金剛・葛城山脈

山頂から北   兜・古光山・倶留尊山方面               展望台から南西 大峰方面

山頂の高角神社の祠

山頂から請取峠への下りは片斜面でエッジが外れると谷へ滑る。一箇所登り返す部分にロープ、凍ってます。

請取峠分岐から右へ、東尾根を進むと三峰山へ続く 約18km (白く高い山) 雪庇が張り出しているので右端注意

大ガレ部分、尾根の東側が落差100m以上、崩れている

前日の雨の影響で尾根の雪面は締まっている。 今日はワカンやスノーシューは不要、アイゼンで大丈夫

あれが高見山なんよ!                           天狗岩は登らずに西から巻いた

尾根はブナの自然林が続く、青空が出て絵になる

植林境界、左斜面は伐採、右斜面はヒノキの植林帯、雪なし

伐採地から南を振り返ると高見山はマッターホルンのような尖った姿ではなかった。この尾根を右から歩いてここまで

北側は青空がきれい

差杉峠に無事下る                            役行者像様に感謝と安全祈願

投石の滝(なげいしのたき)落差15mほど、水量は豊富

今朝のR166号線、佐倉峠は-3℃、積雪や凍結は無かった。

全く期待していなかったのに、山頂付近は美しい霧氷の世界です

平日で登山者が少ない。避難小屋に先客が3名

南側はガスっている

山頂展望台。雲っているが、周辺の山並みが分かるようになってきた

山頂の高角神社

ここから高見山の北尾根の縦走路が始まる。尾根の左は急斜面で踏み外すと100m近く滑落、右は雪庇が張り出している

雪面は締まっている。危険地帯が続く美しい霧氷の尾根。踏み跡やテープがある。今日このコースを下る人は他にはいないだろう

高見山から20分ほど下った所で東斜面が崩壊している。大ガレの淵は雪庇もあり注意が必要です

請取峠の分岐右に進むと三峰山への縦走路。振り返って高見山。天狗山993mの分岐、この先で少しコースアウト

大天狗岩は、東側に巻道があった。この付近から晴れ間が出てきた

尾根を忠実にたどる。ブナ自然林が美しい。船峯山938m

植林境界、左斜面は伐採、右斜面はヒノキの植林帯

黒石山915mから10分程下ったところで2度目のコースアウト。尾根を踏み外し100m程下ってから気がつき登り返した

無事、差杉峠に到着。役行者像が祀られている

差杉峠から45分で滝野の集落、その白馬神社に投石の滝・樹齢千年の衣掛杉がある。たかすみ温泉から高見山を見上げる

たかすみ温泉が休みのため、帰路、大宇陀のあきのの湯に立ち寄った。道の駅「宇陀路大宇陀」に温泉スタンドもあった。



201茅刈り真っ最中の岩湧山

2012年02月12日 | 登 山

山行き記録は、ヤマレコをご覧ください。
        201茅刈り真っ最中の岩湧山 [金剛山・岩湧山]

今日は岩湧山頂の茅刈り取り作業を見学することが出来た。岩湧山山頂は曽爾高原と並んで茅場で有名です。
ここの茅は茅屋根葺き替え資材として使用されるという。良質の茅を維持するためには、毎年刈って山焼きをする必要がある。
今年は3月中旬に山焼きが行われる。(昨年は中止) これまで地元、滝畑地区に住む人たちによって春先に茅刈りや山焼きが行われ、
保全されてきたという。しかし近年、住民の高齢化などで人手が不足しているのが現状。
そこで河内長野市が数年前から、こうした伝統を後世に伝えるため、支援者を育成しようと滝畑地区自治会の協力を得て一般の方を
対象にした「茅刈り体験」を実施している。年2回茅刈りボランティアの参加者を募集している。今日はその第1回目だった。

女子大生からおじさんやおばさん達(20名)が、地元の方の指導のもと慣れない鎌を持って刈取り作業をされていた。ご苦労様です。


今年は3月18日に山焼きが予定されてます。(昨年は中止されました)       河内長野市HPの画像です
 
金剛山に葛城山

大阪市内と大阪湾

槇尾山・関空 (双眼鏡で明石海峡大橋が見えました)

PLの塔に生駒山

いにしえの道からスタート、  行者の滝、            千手の滝         不動の滝

千手の滝の上部に氷結    岩湧寺付近の南天の実                   杉の巨木

登山口                      急坂の道                    今日は展望が良い

標高700mから800m付近はブナの自然林が続く

きょうは山頂で茅刈り作業中、ボランティアの方達が一生懸命刈り取っていました。

標高780m付近、いわわきの道分岐点はビューポイント

展望テラスからも良い眺め

行者堂は切り立った崖の上              そこから正面に編笠山

岩湧寺                       本堂                         多宝塔

四季彩館で大休憩                   テラスは寒かった              館内は薪ストーブで暖かい

下山道脇で氷結

霜柱も10cmほどに成長                        長寿水の水汲み場は行列が出来てました


200美しい霧氷、 明神平・桧塚奥峰、青空と白銀の世界

2012年02月11日 | 登 山

山行き記録は、ヤマレコをご覧ください。
           200美しい霧氷!明神平・桧塚奥峰、青空と白銀の世界 [大台ケ原・大杉谷・高見山]

厳寒期の明神平は素晴らしいと聞いていたが、まだ一度も行ってなかった。それは雪が深くてラッセルが大変、また天気が悪いとコースアウトし易い
ということで、ヤマレコにも途中退散の記録を見かける。山行きは好天日に、平日でなく入り込みの多い土曜日に、時間も若干遅く行くことにした。
さらにワカンを持参した。 大又林道終点に着くとすでに15台ほどの車、後から続々と上がってきた。
天気も青空が見え始めた。予想どうり、登山ルートは踏み跡がいっぱい。明神平のあしび山荘に着いたときは晴天になり、15人ほどが休憩されていた。
殆どの方がスノーシューを着け桧塚方面に向かって行った。雪面も意外と締まって固くアイゼンだけでも進めた。ここで桧塚奥峰まで行けると確信した。
明神平から明神岳・桧塚奥峰へのルートで、どれだけシャッターを切ったことか。
その素晴らしさ、ビッグさは高見山とは比べものになりません。青空に真っ白な霧氷、白銀の世界がどこまでも広がった。
展望も抜群で、明神平から西には、遠く金剛山・葛城山の山並み。桧塚奥峰山頂からは、東に池木屋山・迷岳、北東に三峰山。
明神岳から南には大台ヶ原、南東に大峰山脈。桧塚奥峰手前の北斜面からは台山脈に高見山と周辺の山々が広がった。
登山を始めて1年半、200回記念の登山だった。今回の山行きはこれまでのベスト3に入るビックな山行きとなった。

桧塚奥峰山頂から北から東へパノラマ

     
大台ヶ原

金剛山

大峰山脈

純白の霧氷

台山脈と高見山

大普賢岳

ブナ林

高見山

霧氷

ブナ林から青空が

霧氷と青空

桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)



桧塚

標高1400m桧塚奥峰手前の登り

霧氷のブナ林

明神平

水無山とあしび山荘

薊岳


大又林道から沢に沿って登るこのルートは初めて、もちろん桧塚奥峰も。阿倍野から来られた方と桧塚奥峰まで一緒する。

始めは大又川を何度か渡渉します。ロープが張られ安心です。

明神平まで2時間ほどの登り、急斜面が無くやさしい登りです。登るほどに、木が白くなる

青空が拡がり始める。つづら折れの道が続く。

標高1200m付近から振り返ると薊岳1406mの尾根が白く輝いている。    明神平から南、三ツ塚方面のなだらかな斜面

明神平には天王寺高校所有のあしび山荘があるが非公開、その前で昼食

明神平から桧塚奥峰へ行くコース、殆どの方がスノーシューを装着していた。 

ワカン装着の方も。今日の雪は表面が締まっていて、アイゼンだけでもそれほど沈まなかった。

明神岳山頂1432mは本日最高峰。南に大峰山脈が見える

桧塚奥峰山頂手前、北側の展望が拡がり、正面に高見山

山頂付近の積雪は1mほどあるのに北風が強く当たる斜面は雪が飛ばされていて地肌が見えている。

霧氷と白銀の世界。陽がさすと一段と真っ白に輝く。今日は午後も素晴らしい天気に恵まれました。

桧塚奥峰・山頂からは北・東・南方面の山並みが展望出来た
 


ブナの自然林が美しい。ブナは寒さに強いのだ



明神平に戻るとテントが3張り、今日は土曜日。風を避けて林の中に、周辺は1mの雪。羨ましいな。

下山道、午後3時頃、大きなザックとスノーシューを背負った青年が登ってくる。テント泊だという。

下山道、大又川沿いは、スケールの大きな滝がいくつもあった。  無事駐車場へ、車は朝より下流側に10台以上増えていた。

大又までの林道そばに七滝八壺という見事な滝があるので立ち寄った。その先の、やはた温泉につかって・・・

明神滝

七滝八壺


199寒風の六甲山 & 滝めぐり

2012年02月09日 | 登 山

山行き記録はヤマレコをご覧ください。
         199寒風の六甲山&滝めぐり [六甲・摩耶・有馬]

金剛山から六甲山に舞台を移して滝の氷瀑めぐりを始めた。
山と高原地図を見ると六甲最高峰へのルートはたくさんあり、分岐点も多くどこからどこへ行けばよいか迷ってしまう。
そこでブルーガイドハイカー関西日帰り山歩きベスト100から西お多福山コースに従いそこから六甲最高峰へ登るルートを選んだ。
住吉河原までガイドブック通りに進んだが、そこから何故か六甲最高峰の標識に従ってしまい西お多福山へは向かえなかった。残念。

住吉道から西お多福山(電波塔)が見える

六甲最高峰930mから南西、尼崎方面。 遠くの山並みは生駒山脈

極楽茶屋付近860mから南西

泊竜滝、気温が高く氷結は一部でした。


百間滝、写真を撮っている最中に氷が崩れ落ちて来た。      白石滝

六甲ガーデンテラスから南西方向   西宮・尼崎・大阪中心部

六甲ガーデンテラスから南    六甲アイランド

六甲ガーデンテラスから南南西、 ポートアイランドに神戸空港

油コブシ下山道から夕暮れ迫る神戸市街             日が落ちた摩耶山の山並み

阪急岡本駅から岡本八幡神社横を通り八幡谷のハイキングコースへ進む

途中、いくつも分岐点がある。地図と確認

まだまだ、分岐が続く

この付近で西お多福山に行くはずが、標識を見落とす

 本庄橋跡から一軒茶屋までが七曲がりで結構な斜度があった。、
       
六甲山最高峰は意外と質素。積雪無し、地面は氷が解けてヌルヌル          山頂横で昼食・休憩

滝めぐりのスタート地点から地元・神戸から来られた主婦二人連れとご一緒させて頂いた。
六甲山のルートはよく知っておられるということで助かりました。結局、六甲ケーブル下まで油コブシルートを案内して頂いた。
滝めぐりをするため沢へ下る。気温-2℃、所々、凍結していたがアイゼンを付ける必要はなかった。
     
百間滝の周辺には似位滝、七曲がり滝などあるが、またの機会に。   ここから極楽茶屋へ約300m登り返す。

六甲ガーデンテラスから神戸ゴルフクラブ横を下って油コブシへ。鍋談義や北アルプス・子ども手当などいろいろ楽しい話でした。

日没寸前に、六甲ケーブル下へ無事下山。ここで主婦ハイカーさんと別れました。コース案内ありがとうございました。


神々の山嶺

2012年02月06日 | 山岳小説

 

 物語は深町と言う主人公がネパールのカトマンドゥを歩いていたとき、あるカメラを発見する。
そのカメラはマロリーが所持していたカメラと同一のものだった。
そして話は進んで行き、カメラはマロリーのカメラであることがわかってくる。
そしてもしその中にあったフィルムが巻き取られて残っていた場合、その写された写真に歴史を
ひっくりかえすような物が写っているかもしれない、と言うことだ。

 マロリーはイギリスの登山家で、戦前のアルピニストとしては実力、経験共に世界トップクラスだった。
当時、イギリスはエベレストの初登頂のために何度か遠征隊を送っていた。
第三次遠征隊の隊員だったマロリーとアーヴィンはエベレスト頂上に向かって登っている姿を目撃された
あと煙のように消えてしまった。彼等はエベレストに登ったかどうかが当時大論争となっていた。
その論争に決着をつけるのは、ある意味で簡単であった。もしマロリーの所持するカメラを発見し、
その中のフィルムに納められている風景を現像することができれば…。
その写真にエベレストの頂で英国旗を振っている彼等が笑顔で写っていたら、と言うことだ。

そう行った背景をもちつつ、物語の前面に出てくるのが羽生と長谷という登山家。
最終的には羽生と深町と言う2人が物語の中心になってくる。
あとがきにも書いてあるとおり、羽生と言うのは森田勝、長谷と言うのは長谷川恒男。
著者も今回の物語のあらすじは頭にあったが、主人公についてまだ決まっていなかったとのこと。
それでたぶん「狼は帰らず」を読んで、森田勝が主人公のキャラクターにピッタリと言うことで決まったとのこと。
また、この小説に出てくる登攀の記録にしても、場所とかを変えているとはいえ、ほとんどが実在の記録だ。
しかし、空想では書けない生々しさがでているのは実在する記録だからだろう。実在する記録だからこそ、
身が切られるくらい感情移入してしまう。
 過去に森田勝の自伝は物語以上にすごいと思っていた。
物語の主人公にするにはピッタリなものだ、と思っていた。
実際この本の主人公として登場したとき、物語にまけないくらいな迫力が出ていた。
 長谷にしても半分以上は本当の記録を使っている。
彼の行動にしても、作者の想像力では書けなかっただろう部分が多く存在している。

この森田、長谷川の2人とも山の登攀中遭難死している。
これは本当のことで、そうだからこそ、リアルに写ってしまう。
スポーツで、これほど真剣にとりくんで、これほど危険なスポーツはない。
こんな薄っぺらな言葉で彼等を表現するのはちょっと恥ずかしい。
この本を読後に、森田勝伝「狼は帰らず」を読みになると良いです。
鬼神のごとき、彼の生きざまが怒涛のように溢れています。
そして再度「神々」を読むと、一層の感動が得られます。

この2人を、実録とフィクションを混ぜて、こういった小説に仕立て上げている作者はすごい。
フィクションと実録をうまくつなぎ合わせ、そのつなぎ目が全然分からないと言うことは至難のわざだ。

カラパタール山頂手前から眺めるエベレスト

植村 直己                               野口 健



北壁の死闘

2012年02月06日 | 山岳小説

作者:ボブ・ラングレー、訳:海津正彦、出版社:創元推理文庫、¥1100

アイガー北壁で氷漬けのナチ軍人の死体が発見された。
謎の遺体に関心を抱いたBBC局員が意外な事実を探り出す。
第2次大戦末期、原子爆弾の開発をめぐっ てナチ・ドイツが精鋭クライマーを集めて打った奇策。
追いつめられた彼らが魔の北壁で繰り広げた壮絶な死闘。
比類のない迫真の登攀シーンで話題を呼んだ日本冒険小説協会、大賞受賞の超一級の山岳冒険小説です。

アイガー北壁

アイガー北壁がすぐ目の前、クライネ・シャイデック




アイガー年譜(1858~1965年)

1858年 アイガー初登頂。アイルランドのチャールズ・バリントンら。西壁(南西面と西稜)初登攀。
1870年 「アイガーを貫通する鉄道」として、ユングフラウ鉄道の計画に着手(着工は1896年)。
1874年 南西稜初登攀。アメリカのマルガリータ・ブレヴォールドら。女性初登攀。
1876年 アイガーヨッホ北面よりの初登攀(南稜の初登攀)。イギリスのG・E・フォスターら。
1912年 ユングフラウ鉄道開通。
1921年 ミッテルレギ山稜(北東稜)の初登攀。日本の槇有恒ら。
1932年 北東壁初登攀。スイスのハンス・ラウパー博士ら。
1934年 北壁初挑戦。ドイツのW・ベックとG・レーヴィンガー。標高2900mに達したが転落。
1935年 北壁遭難。8月21日~25日。ドイツのマックス・ゼーデルマイヤーとカール・メーリンガー。
       第3雪田の上、標高3300mの≪死のビバーク≫にて凍死。
1935年 北壁遭難。ドイツのトニー・クルツ、アンドレアス・ヒンタシュトイサー、オーストリアのヴィリー・アンゲラー、エディ・ライナーの4人。
        3350mの高度から下降中に死亡。 同年  ベルン州の議会は、アイガー北壁の登攀を禁止。

1936年 7月18日、ドイツのアンドレアス・ヒンターシュトイサーとトニー・クルツ、オーストリアのエディー・ライナーとヴィリー・アンゲラーの2隊が
       競いながら登頂を目指し、ヒンターシュトイサーが第1雪田の下の難しいトラバース(ヒンターシュトイサー・トラバース)に成功、
       更に「死のビバーク」を越 える位置まで登攀する。しかしアンゲラーが負傷したことから2隊は助け合いながら下山することを決定、
       天候の悪化からビバークを余儀なくされる。
       7月21 日、ザイルを回収してしまったことが仇となって退却できず、何とか脱出を試みるもクルツを除く3人が墜落などで相次いで死亡。
       クルツも救助隊の元にザイル で下りる際にカラビナにザイルの結び目が引っかかるという悲劇に見舞われ、体力を消耗し切っていた為に
       結び目を外すことができず、ザイルにぶら下がったま ま、7月22日、「もうダメだ」の一言を残して力尽きる。
       救助隊の僅か数m上であった。この事件により、ベルン州の州議会は北壁の登攀を禁止する決議を採 択する(翌年、条件付きで緩和)。
1937年 7月6日のベルン州議会の新決議により、36年の禁止令を緩和。
1937年 7~8月にかけて、6組のパーティが北壁挑戦。
1938年 北壁初登攀。7月21日~24日。ドイツのアンドレアス・ヘックマイアーとルートヴィッヒ・フェルク、
       オーストリアのハインリヒ・ハラー、フリッツ・カスパレクが達成。以後このルートは、「ヘックマイアー・ルート」と命名された。
    
1963年 芳野満彦、渡部恒明らが日本で初めてアイガー北壁に挑む。渡部が100m付近から墜落したが深雪の上に落ちたため九死に一生を得る。
1965年 8月16日、高田光政が日本人初登頂
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北壁の死闘   あらすじ
 
アイガー北壁の難所、《神々のトラバース》を登攀中のクライマー2人が、奇妙な遺体を発見した。終戦後40年経ったとき。
白骨化した下半身、氷漬けになっていたため損なわれていない上半身には、ナチ・ドイツの騎士十字勲章と美しい女性の写真
をおさめたロケットをかけている。
2人は下山後警察に通報するが、発見をかたく口止めされた。
話をききつけたBBC(イギリス放送協会)調査員が探り出した意外な事実とは?
息もつかせぬ迫力の登攀シーン、北壁の死闘、敵は誰だ? 勝ったのは誰だ?
当時どのようなドラマが展開されたのか。

舞台は、永世中立国スイス、聳え立つはアルプス。
アイガー北壁は、標高3970メートルで「人喰い壁」や「魔の北壁」などの異名を持っている。
時は第二次世界大戦中、主人公はイタリア戦線に配属されたドイツ国防軍のエーリッヒ・シュペングラー軍曹。
彼は戦前はドイツを代表するクライマーだったが、ある理由から登山を諦めた男だった。
しかし彼は撤退中に突然本国に呼び戻される。
少尉に特進の上、精鋭クライマーで構成される特殊攻撃部隊への配属を命じられる。
過酷な訓練を経て実行に移される特殊任務。しかし、計画は徐々に狂いを生じていく。
そうした中、シュペングラーは任務のため、自分自身の過去に決着をつけるためにアイガー北壁へと向かう...

1944年。ドイツ軍が戦争の終結をかけて挑んだ無謀とも言える作戦。
ドイツ軍は、ウラニウムを蓄積し核開発を進めていた。
中立国であるスイスでも、研究が進められていた。
ユングフラウ鉄道の観光施設の一部を核の研究施設として使っていた。英米の意思が感じらる。
ドイツ軍の目的は研究のキーマンであるヴァルター・ラッサー博士を拉致し、自国の核開発を一挙に発展させることにある。
国内ではヒトラー暗殺未遂、戦局ではますます敗色濃厚となっていた。
核のみが起死回生策です。ラッサー博士の拉致チームが結成される。
主人公であるシュペングラー、熱血的な軍人であるヘンケ、医師である紅一点ヘレーネ・ケスラー、そして若干名の山岳兵。
シュペングラーはドイツ国防軍の軍曹で、元は名を知られたクライマー。
アイガー北壁に立ち向かうなクライマーだったが、とある事件がきっかけで山に対して恐怖を覚えている。
しかもその事件の現場がアイガー北壁。彼は罪の意識を抱え、悩みながら登ります。
仲間のためなどいろいろな理由はありますが、結局は自分のために闘っている。
かつて敗北した対象を征服することで、自分の中の悪夢を打ち消そうとしているのです
計画は、研究施設の近くまでグライダーで侵入し、ラッサーを拉致し氷河を下るというもの。
ラッサーには、持病の糖尿病があり、そのため登山経験のある医師が必要だった。
目的は、あくまでラッサーの頭脳である。
そのためには、彼を決して死なせてはいけない。
その治療に当たる医師が偶然女性であり、さらに連合軍のスパイであった。しかも、シュペングラーとヘンケは、前日大乱闘

を繰り広げています。チームワークは期待できません。
荒天の中、グライダーは飛ぶ。連合軍が迫っていて遅延が許されないのだ。
グライダーは不時着っするが研究施設に侵入する。
無事ラッサーの身柄を確保する。
女性医師ヘレーネは、警察に通報、当然、下れば追っ手が待ち受けている。
氷河を下る計画は、決定的に破綻する。
残るは降参か、それとも、眼の前のアイガー北壁か。
下ることが無理であれば、アイガーを登るしかない。それも北壁。
そして、荒天の中、北壁の死闘が始まる。最大の敵は、自然です。
追う者も追われる者も、アイガー北壁へと。登る者を食らいつくす魔の壁へと。
しかも、糖尿病患者をサポートしながらの登攀。チームワークは期待できそうにない。
最悪の条件下を、アイガーの北壁を登りきらなければならない。不可能を数倍するようなもの。

ここからはアイガー北壁のルート図を参照しながら、読み続けることになする。
ユングフラウ鉄道の坑道口を脱出し、クラックを通過し、ヒンターシュトイサー・トラバースを通り抜けていく。
第二雪田、第三雪田の上方を越え、"神々のトラバース"を通過する。
原題となっている TRAVERSE OF GODS(神々のトラバース)。
なんとかトラバースを移動し、最終出口のクラックに挑む。いよいよピークまでわずか。
しかし、ここで事故が発生します。隊員が命を落とす。
シュペングラーも転落。先行していたヘンケが戻ってくる。
犬猿の仲だったヘンケも山男だった。ヘンケは自らの命を賭して、シュペングラーを救ける。

中略

一方、先行していたヘレーネは、ラッサー博士とともに、米軍に保護される。
ヘレーネは、行動を共にするうちに、シュペングラーを愛するようになっていた。
ヘレーネは、彼の身を案じ続けます。
シュペングラーは膝を突き、首から騎士十字勲章をはずすと、ヘンケの首に回して止めた。
こんなものではとても足りない。・・・・こいつは、自分などよりも、よほどきみにふさわしい。
立ち上がろうとして、雪の中の何かに目を引かれた。それは、小さなロケットで、ヘレーネ・レスナーのものだった。
それも一緒に氷漬けになったヘンケの首に回した。
しかし、シュペングラーの片手は、転落のため使いものにならない。
はたして、神々のトラバースから脱出できるのか...。

時代は現代に戻り、BBCのスタッフの調査が続く。
40年後のヘレーネを探し出し確認のため、彼は調査結果を語る。
さらにシュペングラーのその後を知りたいと語るが、ヘレーネは興味を示さない。
へレーネと別れたBBCのスタッフは、パプでビールを傾けるが、一人の青年からヘレーネの夫の話を聞く。
ヘレーネの夫は、酔うと必ずといっていいほど、アイガー北壁を第二に登ったのは自分であると言う。
しかし、二番目に成功したのが別人であることは確定した事実であり、登山史を知る者にはホラとしか聞こえない。
気になったBBCのスタッフは、ヘレーネの自宅に向かう。
すでに日暮れ時、いまでは片腕を失っているシュペングラーは、読書する妻の肩に手を回している。
ヨーロツパ中を飛び回って、求めていた答がここにあったのだ。
だが、2人の幸せを邪魔する権利が自分にないことを痛感する。
暮れなずむ夕日の中、物語はしずかに終わる。


198晴天の高見山・霧氷は何処へ&たかすみ温泉

2012年02月05日 | 登 山

2月5日の山行き記録はヤマレコをご覧ください。
         198晴天の高見山・霧氷は何処へ&たかすみ温泉 [大台ケ原・大杉谷・高見山]


正月明けから高見山へ行こうと何度も計画していたがついに実行した。曇りの日の霧氷は絵にならないので行きたくなかったからだ。
2/5の天気予報は晴天。日曜で混むだろうと早出した。天気は晴天でバッチリ。
気温も、高見平野で-5℃。ところが下から見上げた高見山山頂は白くなく不安がよぎる。
ヤマコレ、2/4の記録で山頂は吹雪だったのに。 降った雪も重く湿った感じ、その上に霧氷の残骸がたくさん落ちていまいた。
昨日、冬型が緩んだせいで気温が上がり、高見山の霧氷はほとんどが解け落ちてしっまたのだ。こんなこともあるのだと知った。
 山頂に近づくにつれ北斜面の樹に僅かだが霧氷が残っていた。やはり晴天の霧氷は絵になります。
次々シャッターを切った。結構、良い写真が撮れました。遠くの山並みは晴天なのに霞んで、ぼんやりした感じ。
今日は、大阪市鶴見区の青年(背中から湯気)と出会い、温泉まで一緒していろいろ山談義に夢中になり楽しかったです。


高見山頂・展望台から南に明神岳・国見岳・薊岳など台山脈           南西に大普賢岳・山上ヶ岳など大峰山脈

避難小屋前から西、遠くに金剛山

南、台山脈の山並みが続き、遠くに明神岳・国見岳・薊岳。  その右手、遠くに大峰山脈の大普賢岳が尖って見える。

山頂から北西、中央下の白い付近が高見平野の集落。たかすみ温泉がある。奈良交通のバスはここから近鉄・榛原駅へ

山頂北側の急斜面に霧氷が

細い枝の霧氷は、気温上昇で解け落ちている。山頂の気温は-5℃だったが。

日が登るに連れて、この霧氷も落下するのでは

青空に似合う霧氷、細い枝の霧氷はすでに落下

高角神社の祠の下から北、北部台山脈。天狗山、船峯山、黒石山の稜線。ここの尾根沿いを差杉峠まで下って行きたいのだが。

山頂から東方面、三峰山にマスダカ山か。三峰山までの尾根もテン泊で歩きたいが雪が消えないと難しいですね。

太陽は左から、右の北側は陰。  高見山の北斜面は急で強い風を受ける。その方向に霧氷が発達しているのがわかる

霧氷が殆ど落ちている


今朝6:24、夜明け前の高見山、付近は-5℃。高見平野は白銀の世界。路面も残雪に融けた雪が凍結していた。

高見平野から高見山を仰ぐが、山頂が白くない、不安がよぎる。登山道から見える山頂も?

早くも高見杉付近で汗が、暑くてジャケットを脱ぐ。 その先も標高900m付近でも樹木は白くない。

1000m付近も綿帽子のような景色。霧氷はいったい、何処へ。

ようやく、山頂(1248m)付近に樹氷が残っていた。積雪は1mほど

山頂は無風、気温は-5℃だが暖かい。登ってきたばかりの鶴見の青年が上着を脱ぐと熱気で汗が湯気となって立ちのぼる。

高角神社の祠                                南斜面は陽射しを受け、霧氷は殆ど解け落ちている

山頂から大峠へ下る。前日の土曜に大勢下ったようで足跡がいっぱい。ソリで滑った跡も

大峠から小峠の登山道で大勢の方とすれ違う。ほとんの方は、霧氷号バスで来られたようだ。 小峠の駐車場。

小峠で一休みの登山グループ         小峠から直登150mで小峠分岐へ行くコースと、大峠コースに別れる。

朝7:00、たかすみ温泉の駐車場、たかすみ温泉は東吉野村営の日帰り入浴施設。2000年の開湯。いい湯でした。


 


197雪降る金剛山

2012年02月04日 | 登 山

2月4日の山行き記録はヤマレコをご覧ください。
      198晴天の高見山・霧氷は何処へ&たかすみ温泉 [大台ケ原・大杉谷・高見山]

今週、3度目のツツジオ谷とモミジ谷の氷瀑めぐりに出かけた。二日前は、ツツジオ谷の二の滝が完全氷瀑となっていたが、

千早大橋の手前、積雪あり、-3℃。         ツツジオ谷登山口、ツツジオ谷と腰折れ滝

今日は、残念ながら下部に水の流れが見えていた。気温-4℃と少し高めだったため、解け落ちたようだ。

ツツジオ谷から国見城址広場へ。小休止の後、モミジ谷へ向かう

モミジ谷へは尾根に沿って下る。今朝はまだ誰も通っていない。

モミジ谷の第六堰堤・滝は、二日前より若干氷瀑に近づいたが氷瀑率は90%か。


モミジ谷から山頂へ登り返す。この付近、地図にはブナの原生林とある。

山頂の気温は-4℃、今日も柴犬と会ったが写真を撮る間が無かった。

国見城址広場のプラスチック製ベンチで昼食・休憩。

今日は、土曜日で賑やかです

葛木神社参道の夫婦杉は雪化粧

仁王杉から一の鳥居へ、さらにダイトレ道でちはや園地で、名札を付けた登山者が大勢登ってこられた。

金剛山頂、やっと青空が出てきた。

展望台から西、岩湧山や和泉山脈

大峰方面は、あいにく雲に覆われてます。
  
文珠尾根で下山。山頂付近はブナの自然林。立派なブナの大木が数多く茂っている。


高度を下げると杉植林が現れ、自然林との境を下る。隈笹は雪に覆われています。

下山途中の3箇所に休憩ベンチがある。




196寒風吹き荒れる葛城山&氷瀑の金剛山

2012年02月02日 | 登 山

山行き記録は、ヤマレコをご覧ください。
           196寒風吹き荒れる葛城山&氷瀑の金剛山 [金剛山・岩湧山]

この冬一番の寒波がやってきた。 昨日、街では冷たい雨が降ったが葛城山や金剛山は雪になっていたはず。
葛城山頂の雪原風景と金剛山の氷瀑を撮りに出かけた。
葛城山頂は冷たい風が嵐のように吹き荒れ、降り積もった雪が舞い上がっていた。
金剛山のツツジオ谷・二の滝は完全に凍って氷瀑になっていた。
今年になって何度訪れたことか、やっと氷瀑を撮ることが出来た。

強風が吹き荒れる葛城山頂から金剛山を

水越トンネル手前を右折、旧道沿いに路駐、青崩の集落から天狗谷道で葛城山へ

杉植林帯の中、丸太階段を登る     山頂付近、粉雪が舞って寒そう       白樺食堂、平日や休みです

葛城山頂のモニュメント、強風でカメラが飛ばされる      ダイトレルートで水越峠へ下山

つつじ園展望台から金剛山に岩湧山                奈良盆地

峠手前の水飲み場付近の沢は水量が豊富                       旧309号線・水越峠は路面凍結で真っ白


水越峠からガンドガコバ林道を通りモミジ谷へ。 

今日のモミジ谷は、水量が多くあちこちで氷結してました。

モミジ谷・第六堰堤・滝の氷結、氷瀑はもう一歩だ


金剛山頂、時計台前で記念撮影・耐寒登山にやってきた中もず小学校の児童達

山頂の気温は-9℃、この冬一番の寒さでは、かまくらも一段と成長

国見城址広場で昼食、プラスチックベンチが温かいが雪で10cmの高さ


山頂付近の尾根道はブナ自然林。樹齢100~200年の大木がたくさん

タカハタ道の尾根を途中まで下り、ツツジオ谷へ降りる。急斜面にはロープがある。、

ツツジオ谷・二の滝 真ん中も凍結し完全に氷瀑。

二の滝・上部

カトラ谷を下るが、途中ロープや梯子のある箇所が、急斜面と積雪で滑落しないように注意した。

セトに上がり青崩道で水越Pまで

青崩道の登山口付近は間伐で明るくなっていた。旧309沿い路面は凍結していた。 新しいアイゼンはブラックダイヤモンド10本爪

それにしても今日は寒い一日で大変でした。ザックのペットボトルやアルミボトルの水が凍って飲めなかった。
幸い、水筒にお湯を入れ持参していたので助かったが。
さらに帰路、運転中に窓の汚れを落とそうとウオッシャー液を出したら、あっという間に凍って前が見づらくなった。
最初は汚れが落ちないのかとさらに液が出したので、余計に凍らせてしまった。濃いめのウオッシャー液にしていたので
タンク内では凍らなかったが、ウインドウガラスの冷たさで一気に凍ったようだ。
路肩に緊急停車しデフロスターをmax作動させ事なきを得ました。その時、近くの道路表示盤の気温は-4℃でした。