ランダム・メモランダム 3

バイエルン・ミュンヘンとマルク・ファン・ボメルを応援しています

ファン・ボメルの約束 (5)

2013-08-24 01:49:48 | ファン・ボメル引退記念試合

ファンボメル引退試合には直接関係ないので、このカテに入れていいものかどうか迷いつつ…。

というわけで愛しのファンボメルがワタシのオランダ到着を待ってくれなかったので会うことができなかったのですが(←キモい言い方すな)、翌日、PSVの練習場に行ったですよ。
すべてのファンを歓迎する公開トレーニングでないことはわかってたのですが、いちおうね…。場所だけでも確認しようかと…。

アイントホーフェン中央駅の次「Eindhoven Beukenlaan」下車、徒歩約20分です…(計ってないから正確なところはわかりません)

駅は無人駅でした。

 
駅前にあった謎の自転車ボックス。レンタル?月極駐輪場?しかし駐輪場にしてはコンパクトな…。折りたたみでないと入らない感じ…。

 
このように、ガラ~ンとした人気(ひとけ)のない線路沿いの道をひたすら、てくてくと歩きます。
何しろこの頃はオランダも猛暑でして、連日30℃超え。きちんと調べたわけではありませんが、32℃~34℃ぐらいだったかと。
いや、もちろんニホンの37℃とか40℃とか、殺人的な暑さには到底叶いませんが、それでもじゅうぶん暑かったです。
何をかくそう、この旅行中、その(向こうの感覚では→)炎天下の中をひたすらグダグダと歩き回ったので、すっかり疲労困憊してしまい、写真を撮るのもメンドくさかったという…

 
ここにもフィリップス。社員寮?研究所かな?

途中からこんな獣道に…(汗)
 

いや、「獣道」というほどではありませんスミマセン。「Philips de Jonghpark」という名前がついた公園であるらしいです。やっぱりフィリップス?
ランニングのオネェちゃんやサイクリングのおニィちゃんとすれ違いましたし、よくわからない男友達2人連れがマッタリしているところも見かけました。
とはいえ、昼間なのに薄暗いこの森の中を、トウの立ったおばさんとは言えいちおう女性が一人で歩くのはちょっと恐い。
しかし、一本横の、さっきの線路際の明るい道は工事中になっちゃってたし~。。。
De Herdgangに行くためのもっと安全で効率のいい道があれば、日本のPSVファンの方のためにもゼヒご教授いただきたいものです。
ワタシだって、できれば、こんなくたぶれる道は避けたいもん…。
しかし、いくら調べても、最寄りの駅もバス停も、結局徒歩20~25分ぐらい、ということだったので…。

ヘロヘロしながらようよう辿り着いたDe Herdgang。

  

 

 

 

 

何が何やら。
ピッチは何面も存在し、しかし、方向音痴のワタシには、トレーニング場をぐるぐる回る中で、その何面もあるピッチの中で自分がどこに立っているのかもよくわかりませんでした。
ただ。
この↑写真に写っているピッチではトレーニングをしていませんでしたが、その更に奥のピッチでPSVのメンバーがトレーニングをしているらしい、ということはわかりました(写真をよーく見ると、水色のビブスを着用した選手たちがなんとなく写ってます)。選手たちのハァハァや、何か声を掛け合っているのは聞こえました。
無理をすればそのグラウンドにも行けたかも知れません。
ここまで入り込んでウロウロしている怪しいアジア人を見かけながらも、咎める者は誰もいませんでしたから。
(ちなみにこの写真を撮っていた左側には、クラブやマスコミ関係者(トレーニング公開日には一般客にも)御用達のカフェーがありまして、この日もPSVの5番のアウェーユニを着た人物が座ってるのがボンヤリ見えました。)

とはいえやっぱり、この日のトレーニングがけして開かれたものではないこと、そんな中、自分がある意味ルール違反をしていることはなんとなく感じてましたので、ここはおとなしく引き揚げることにしました。ファンボメルもいなさそうだったし(これ大事!←結局そこか)。

すごすごとその場を離れたものの、未練たらしくウロウロしていたら

 

さっきのピッチの外側で、ネット越しにトレーニングを見守るサポーター?がいたので、ワタシもなんとなくのぞいてみたものの、全然見え~ん。
全然見えなかったのですが、どうやらちょうど午前トレが終わったところで、選手たちが引き揚げて行く気配を感じました。

ということで、何しに行ったんだかわからない(爆)トレーニング見学は終了。
またあの道を猛暑の中、20分以上かけて駅まで戻ります…。
駅前の謎の自転車ボックスのすぐ傍の芝生で、工事か交通整理か何かのお兄さんが、何故かうつ伏せになって休憩していたのが印象的でした。

後から知ったことですが、この日の午後この場所で、PSVは、今シーズンのプロフフォトを撮影したらしいです。
 


ファン・ボメルの約束 (4)

2013-08-14 16:32:30 | ファン・ボメル引退記念試合

ファンボメルが自身のお別れ試合に向けてPSVのトレーニングに合流した、その翌日のAD紙の記事より抜粋&ざっくり・・・

 

「そうだね、僕たちは勝てるかも知れない」(?)

「フィリップススタディオンが売り切れになったことは誇らしいよ、たくさんのビッグネームがアイントホーフェンに来てくれる。コクーは本物の練習試合にしたいと思っている、彼のチームが試合出来ることはあまりないからね」

「最高に緊張しているよ。先週、アーヘンでのオランダとドイツの元代表選手の試合に参加したんだけど。ハムストリングに問題が起きてしまった。今度は(そういうことは)防ぎたい」

PSVの激動する移籍問題について
「僕はお別れ試合のことで忙しくしていたし、引っ越しもしたんだ。移籍期間中に変更というものは常にあるものだ、しかし今PSVで起きていることは明らかに普通ではない」

ファンボメルは特別な夜を楽しみたい
「トーマス・ミュラーとは僕がリーダーだったバイエルン・ミュンヘンでの仲間だ。トーマス(ママ)・フリンクスとは一緒にプレーしたことはないが、すばらしい試合を戦ったよ。残念ながら怪我などでバルセロナの選手はやってこない」
「PSVのファンには、元アヤックスの選手にもリスペクトを与えることを期待する」

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今回ほんやくモドキをしていて初めて気付いたのですが、引っ越しをしたということは、とうとう例の豪邸が完成したのですね。名実ともに、新しい生活の始まりというわけなのですね・・・。
そんなわけで忙しかったから、移籍についてはあまりよくわからないけれど、と言いたいのかも知れません。

確かに例年にないほど、この夏は出入りの激しいPSVです。そしてそれはこのlogを書いている今もまだ続いています。
ファンボメルが語っているこの時点では

出て行った選手:ファンボメル、ストロートマン、メルテンス、ピーテルス、レンス、エンヘラール、バウマ、ヴァテルマン。
入って来た選手:ズート、マヘル、アリアス、スハールス、レキク、ブルマ、等。

Jongチームからの昇格とかレンタルバックとかは把握しきらん(汗)。今をときめくバッカリとか、ヘンドリクスとか…。
この後もパク・チソンが来たりデライク、リッツマイヤー、マルセロが出て行ったり、トイヴォネンやマノレフが未だゴチャゴチャしてるのはご存じの通りです。

 

まぁそれにしても「トーマス・フリンクス」って誰ですか(涙)。
ワタシにとってはフリンクスは普通に重要人物のひとりなのですが、オランダ人の認識はこの程度・・・。
いや、恨んではいけません。他の国から見たらこんなもんかも知れません。いちおうバイエルンにもいたことがありますが、基本的にはブレーメンとドルトムントの人。世界の誰もが知ってるような華やかな活躍をしたわけでもなし。
それにしたって名前ぐらいは、ねぇ。。もちろんファンボメルはちゃんとわかっていて、記者が勝手に間違えたものと思います。

元アヤックスの選手にもリスペクトを、というのが面白いですねぇ。
スナイデルやファンデルヴィールのことを指しているのでしょうか。当日、彼らに対してブーイング等はありませんでした。イブラヒモヴィッチもいちおう元アヤックスですが、すっかりワールドクラスの選手となった今では殆ど関係ないですよね。もちろん、大人気でしたよ。

「先週のドイツ対オランダの試合」というのは、7月7日に行われた、「ドイツ代表対オランダ代表」のレジェンドマッチ。
ファンボメルはオランダ代表チームに出場、なんとゴールを決めています。
思いがけず、オレンジのユニフォームを着てプレーしているところが見れて嬉しかったです。

 

 
マテウスといっしょに「もうすぐ始まるよー!見てね!」

 

 
しかし、ファンボメル以外誰もわからない・・・orz

閑話休題。

その他のメディアでのコメントざっくり

「試合が完売になったことが誇らしいし、来てくれる選手たちのことも誇らしいよ。金曜日のことは少し緊張している。感情的な夜になるだろうね、本当に最後だから。だけどしっかり楽しみたいと思ってる」
「1週間以上前に、元ドイツ代表対元オランダ代表の試合に参加したんだ。僕はゴールを決めたけれど、きついなと感じた」
「トレーニングは上手く行った。レベルは高いし、僕にもまだこれが必要なんだ」
「またむずむずしてきたけれど、よく考えて(引退の)決断をしたんだ。金曜日が僕のラストゲームだよ」

「スタジアムが完売になったことを嬉しく誇らしく思う。バカンスの時期だから期待してなかったんだけど、満席になった。素晴らしく、感情的な夜になるだろう」

 

なお、PSV TVに対して、「チーム・ボメル」のメンバーが「サリハミジッチとアルティントップがキャンセルになったので、ミランからアントニーニとボアテンクが来てくれることになった」とコメントしたようです。
ハミトは現役選手だから故障することもあるだろうけど、ブラッツォ…(´・ω・`)ショボン
でも結局のところ、ミランの2選手も来なかったのです。特に説明も何もありませんでした。なんでよー 


ファン・ボメルの約束 (3)

2013-08-14 15:51:10 | ファン・ボメル引退記念試合

ワタシがオランダに着いたのは試合の2日前、7月17日のことです。
PSVはトレーニングスケジュールを当日まで発表がないことが多く、この時もどうなるかわからなかったのですが、18日の前日練習でファンボメルが合流するに違いない、と、見に行く気まんまんだったのですが…。

とんだ見込み違いでした(号泣)。

スキポール空港からアイントホーフェンに向かう特急の車内で(「インターシティの車内は無料WiFi完備!」)twitterのチェックをして愕然・・・

 

もう来てた――――――――――!!!!!!

 

 

 
ちなみにこの日は新規加入のスハールス、アリアス、ブルマにとってPSVトレーニング初参加でした。
自分の背番号を継承したマヘルに何やら熱血指導。

 
引退した元選手とは思えないほど、普通にチームの中に溶け込んで普通にリーダーシップをとっていたようです。

・・・・・・○| ̄|_

自分のスケジューリングのまずさを心底呪いましたよ…。
試合観戦は旅行の最後に持ってくるべきだった、とか、前日の練習はたいてい非公開じゃん、バカバカ自分、と、悶絶して後悔しまくりましたがもうどむならん。。。。。。
(だってー、言ってもユル~いお祭り試合だし、PSVがそんなに真剣に取り組むとは思わなかったのよ・・・) 

 
見えそうで見えないでもちょっとのぞいてるかも知れない魅惑のムナゲーにロックオン。そんなムダにセクスィな服着ちゃってワタシをどうしようと(←バカ)

この時にファンボメルが語ったトレーニングの感想と試合への意気込みについては次のlogで。

スポーツニュースとかでチラッとでも言わないものかと思いましたが、前にも申しました通り、スポーツコーナーは絶賛「ツール・ド・フランス」祭りだったので…。ローカル局では取り上げてたかも知れませんが、この時はホテルのTVのチャンネルが何番なのかわからなかったのです。

かろうじて、ストロートマンがローマに到着しました、というニュースをちょこっとやってました。
  
空港でファンからの歓迎を受け、メディカルチェックを受けるストロートマン。頑張るんだよ・・・

翌日のtelegraafに、ストロートマンの「ファンボメルから、イタリアのサッカーについていろいろ話を聞いていた」という内容のコメントが出てました。


ファン・ボメルの約束 (2)

2013-08-13 02:12:43 | ファン・ボメル引退記念試合

引退試合のチケット完売を受けて、ED紙のサイトにアップされたコラムです。

大幅に意訳&要約してますので、本来の文章のニュアンスとはかけ離れているかも知れません。

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Hoedoe en bedankt

親愛なるマルク、

観客は君を失望させません。君のお別れ試合、PSVのスタジアムは満員になります。それは素晴らしく、そして当然のことです。私たちはひとりの選手に手を振ります。彼はいつもそこに立って批判を感じていましたが、しかし何よりも、真の「PSVのハート」を持っていました。もちろん、君がどこか他でプレーしていても。

君の、審判とのおしゃべり、ハードなファウル、DFとしてのまずいクオリティに対する批判もありました。しかし私たちが何よりも思い出すのは、君の素晴らしいトラップテクニック、非常に距離の長いボール、理解力、戦術的能力、ポジティブなエネルギーなのです。 

君はPSVで4回チャンピオンになり、4つのヨハン・クライフ・スハール、1つのKNVB杯を勝ち取りました。バルセロナでは4回目のタイトル(?)、バイエルンでは2つ、ミランでは1つ。スペインではチャンピオンズリーグで優勝しました。そのほかにも多数の賞とトロフィーを獲得しました。

何故君がPSVに復帰した昨年は成功できなかったのか、おそらく将来明らかになるでしょう。それから私たちは冷静に振り返り、100点以上ゴールしながらも、蛇口を開けっぱなしにして雑巾がけをするように多くの失点をしてしまった、アンバランスなチームのことを思い出すのです。

それにもかかわらず、君はポジティブであり続けました。君はチームを、監督を、選手を信じ続けました。君は失望したサポーターが怒っているのを理解していました。それは君の格を表しています。2位になってしまったチームでも、君が船首像としてまっすぐに立っているところは美しい眺めでした。

この金曜日、スタジアムは満員となり、まったく新しいPSVを見ることになります。若い選手たち、何人かは経験が浅く、何人かはすでに外国での経験があります。「君の」場所には別の選手が立ちます。君のイレブンは豪華で偉大な名前が知られています。選手や監督が君のためにアイントホーフェンにやって来ます。君と観客にとって素晴らしい夜にするために。

私たちは、君が監督、トレーナー、リーダーとしてフィールドに戻って来ることを確信しています。君の豊富な経験、君の知識と熱意を新しい選手たちにもたらすために。このような美しいスタジアムでいつかプレーしたいと夢見ている少年たちに。沢山の人々から温もりと尊敬を受け取るために。

3-3か5-5か7-2か、それは関係ありません。私たちは皆一緒にもう一度言うのです。
'Houdoe en bedankt Mark, voor al die mooie momenten'.

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最後の一文が原文のままなのは、"houdoe"という単語の意味がどうしてもわからなかったからです。
てきとうに想像することはできなくもないですが、やはりタイトルにも使われている肝心要の言葉を誤訳するわけにはいきませんのでね…。 


ファン・ボメルの約束 (1)

2013-08-04 18:16:55 | ファン・ボメル引退記念試合

13年7月19日に行われた、マルク・ファン・ボメルの引退記念試合を現地観戦した時の話をします。
(ロマンティックな気張ったタイトルですが、そんな大した内容にはならないと思います(^_^;))
他の旅行ネタもはさみつつ、通常のサッカーネタもはさみつつ、時間をかけてちょっとずつ、ぐずぐずと更新します。
何ヶ月もかかってしまうかも知れませんが、よろしくお付き合いください。
忘れた頃に、「ああそう言えば」と、あのステキなモジャモジャのことを思い出してもらえたら。

7月15日、PSV公式に、試合チケットが完売した、とのお知らせが出ました。

そして同日。
かねてより噂のあった、ストロートマンのローマへの移籍手続きが完了、公式に発表されました。
移籍金は2,000万ユーロ、背番号に、欠番扱いだった6番を授かったということで話題になったようです。期待の大きさがうかがえますね。

既定路線でしたのでショックではありませんが、少し先にナポリへ移籍したメルテンスと共に、出来ればこの試合に、PSVの選手として出場するまで待って欲しかったという思いが…。
ファンボメルとお互いを認め合う間柄だったことですし。

でも試合当日にはこんなつぶやきを投稿してくれましたよ(;∀;)
  

オランダに向かう機内で見た新聞(たしかVolkskrant:16日付)に、完売を伝える記事。
 

ちなみに
 
著名人たちが、「ツール・ド・フランス」に出場するオランダ人選手について、何か予想をしているらしい記事。ファンマルヴァイクもコメントを。
オランダ滞在中、スポーツのみならず一般メディアでも「ツール・ド・フランス」がメインでした。もちろんレースは連日LIVE放送、さらにハイライトやトーク番組などを長々と流しており、ファンにはたまらんことに。うらやましかったです。

ワタシは毎度飛行機に乗ると、読めないくせに現地の新聞をながめ見るのですが、おかげでキャビンアテンダントさんにオランダ語が出来るものと勘違いされ、そのたびにアタフタしてしまいました。まぎらわしいことでスミマセン(^^;ゞ