The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

ジゼル

2007年11月14日 | Weblog

 

 

ニジンスキー「ジゼル」です。

おまけですがオペラ座の舞台は5度の傾斜があります。

管理人は平土間だったので座った時「あっ!」と思いました。ビー玉を転がしたら客席方向にころころするかもしれません。

10度の傾斜の劇場もあるそうです。

 

 


”舞踊の神”オーギュスト・ヴェストリス

2007年11月14日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

ソレリの楽屋には幾つかの版画が飾られています。p13

その中の一つ「ヴェストリス」

ニジンスキーは生前、「ヴェストリスの再来」と騒がれたそうです。(ヴェストリスは18世紀のロマンティック・バレエ時代の名ダンサーです)

 

 

1909年5月18日、パリのシャトレ座でロシア・バレエの『アルミードの館』でニジンスキーとカルサーヴィナとバルディナーはパ・ド・ドロアを踊りました。
この日の公演はレペテション・ジェネラル、いわゆるゲネプロだったのですが、ニジンスキーは翌日の新聞で「ヴェストリスの再来」「舞踊の神」「天才児あらわる」と騒がれたのです。

また、元『バレエ・リュッス(ロシア・バレエ団)』の最後のスターでありオペラ座に君臨したセルジュ・リファールはパリ、モンマルトル墓地に自分とニジンスキーと、18世紀に生まれた”舞踊の神”オーギュスト・ヴェストリスの三人のお墓を並べたいという夢を抱き、モンマルトル墓地にニジンスキーのお墓を移したそうです。

 

凄いですね~!「ヴェストリス」「ニジンスキー」「セルジュ・リファール」なんて。

しかし、自分の死後,夫と同じお墓に入りたいと願うロモラと、ニジンスキーのお墓の所有権を持つリファールとの間に確執が起こり、ロモラは、同じモンマルトルに別にお墓を買い、いつかニジンスキーと一緒に埋葬してほしいと願いながら、1978年に亡くなったのです。

リファールも、1986年にこの世を去り、パリの南のサント・ジュヌヴィエーヴ・デ・ボワのロシア人墓地に埋葬されました。(ここには、ヌレエフ、クシェシンスカ、プレオブラジェンスカなど多くのロシア人亡命舞踊家たちが眠っています)



なお、ニジンスキーのお墓の上に飾られたペトルーシュカの彫刻は、後から付け足されたもの。もともと第5区画にあるヴェストリスのお墓と、そっくり同じ形をしていたそうです。

 

・・・という訳で「ソレリの楽屋」の版画からニジンスキー、セルジュ・リファールと言う希代のダンサーを連想してしまいました。全然原作には関係していませんでしたね(^^;

 

ちなみにシャトレ座だけでなくパリ・オペラ座でもニジンスキーは踊っています。1910年カルサヴィーナと「ジゼル」です。

ルルーの調査の協力者とされているメサジェ支配人時代です。

 

※ 1912年、コールド・バレエが昇給を求めて初めてストライキを起こしました。

 

写真は管理人の撮影したオペラ座図書室のセルジュ・リファールの絵です。

 


日常・山本邦山

2007年11月14日 | Weblog

山本邦山「銀界」を聴いています。
以前書きましたが知人のお薦めです。

うーーーーん、この音楽をパリのヴァンセンヌの森の近くのアパルトマンで盆栽しながら聴いているとは。

 自分でも尺八を演奏するのですから邦楽を聴いて心底「いいなぁ」と愛しているのでしょうね。

管理人邦楽の良さは今一つ分りません。
無知な状態で「いいなぁ」と感じるのは比較的クラシックが多いかな?

昔は「グレゴリオ聖歌」みたいのを聴くと「これこれ!」と感じていたものです。
畳の上でクレゴリオ聖歌と言うのも変ですが。

私の日本の友達はモンゴルとかチベットの景色を見ると「これこれ!」と思うそうです。
(私はロシア、ドイツ、ハンガリー、ルーマニアの風景でしょうか?あまり「フランス」と言うイメージはないのです)

「タイムマシーンがあったらどこに行きたいですか?」と聞かれて私は「19世紀フランス」と答えました。

 フランス人の知人は「江戸時代に行って虚無僧になる」とか言っていました。笑!

「私が邦楽を熱愛するのは奈々さんがオペラ座を愛するのと同じことですよ」とか言っていました。

 あああ、オペラ座の近くに住みながら虚無僧になり尺八を吹きながら放浪する事を夢見ているとはっっっっ。

近所のお寺の写真を送ってあげたら「羨ましいです」と言われてしまいました。

それに仏教に興味があるらしいのです。
海外の人は「禅」「チベット仏教」とかに関心が高いですよね。

キアヌ・リーブス主演「マトリックス」(禅問答が入っていたりするらしい)や、「リトル・ブッダ」と言う映画もあります。
あら!!両方主演がキアヌ・リーブスだったり。
菩提樹の下のシッダールタ太子役のキアヌ・リーブス役はすっっっっっごく美しいです。

 

外見はフランス人や日本人だったりしますが、感性に国境はないのかも、と思いました。

 

 もちろん会話は全部日本語です。