ぼちぼち日記

手作りとおはなしが好きなモリーさんのつれづれ日記。

『数えずの井戸』京極夏彦

2010-07-18 | 読書
ゲゲゲの水木しげるさんのことを調べていたら、京極夏彦さんと仲が良いらしい
ということを知り、名前だけは知ってたけどこの機会に読んでみました。

図書館にはあまり数が無くて、ぶ厚~いこの本が目につきました。

ゲッ、700ページ以上もあるじゃん、長いよ~

しかしパラパラめくってみると、ははぁ、どうやら四谷怪談の、番町皿屋敷の物語
らしい。
あの、いちま~い、にま~い…と数えるお菊さんのあれね…。

10ページほど読んでみたら、おっ面白そう!

果たして、あの怪談が怪談として今に伝わるのはなぜなのか、真相はどうなのか?

いや、これは京極さんの小説だから、真相というのとは違うだろうけど、ちょっと
覗いてみたいわ。ゾクゾクしたいわぁ。季節的にもばっちりだわ。




そして700ページは全然長く感じないほど、面白かったですよぉ!

私の中では、この小説が番町皿屋敷の真相だ!と思いたいくらいです。

登場人物一人一人の性格がはっきり描かれて、人間模様とそれぞれの人生が
交錯していきます。
あぁしかし、人間ってホントにどうしようもなくバカな生き物。
家宝といえども、たかが皿でしょう。何でこうなるの…。



それでも京極夏彦さん、いいです!
悲惨な最期でも、どよ~んと落ち込ませない。

ちょっとはまってみようかな。












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