3連休はいい天気つづき。
日帰りでどこかに出かけようか?
友人に借りっぱなしの本『伊勢志摩ウオーキング』をぱらぱらとめくりながら
ふと目にとまったのが、三島由紀夫の『潮騒』の舞台となった神島。
そう言えば、そんなに遠くないのに1度も行ったことが無い。
島を1周するハイキングコースは、たった3.1kmか、楽勝でしょう。
ダンナは美味しい魚介類が食べられると思って乗ってきました。
というわけで、あたふたと用意をして出かけました。
鳥羽市の佐田浜港を定期船で出発。
ああ、見えてきました。小さな島に漁船や民家がひしめいています。
お昼は島の小さな食堂でたこめしを食べて(残念ながら豪華魚介類ランチは無かった)
いざ出発。
楽勝3.1kmと思っていたら、いきなり階段階段階段でどんどん高台へ登り、
予想外にきついじゃないか~、やれやれ。
でも、その道程には素敵な出会いが。
渡り鳥ならぬ渡り蝶、アサギマダラの飛来地であるとガイドブックに載っていたけど、
そんな簡単に見つけられないでしょう、と思っていたら、いるいるいる!
山道のそこここに、ひらひら、ふわふわ、漂うようにアサギマダラがいるのです。
時には10匹ほどが雪のようにふわふわ~っとこちらに近づいてきました。
これはホントに嬉しかった。
そしてどんどん登り続けると、
あの『潮騒』に出てくる灯台が。
そこからの景色です。あぁ~海はいいなあ。やっぱり、いい。
一休みしてまた歩き続けます。
今度は木の階段を、下りて下りて下りて、足ががくがくしてきました。
ここは監的哨(かんてきしょう)。『潮騒』のクライマックスの場面ですよ。
あの、火を飛び越えてこい!ってやつね。
私の映画の記憶では山口百恵と三浦友和なんだけど、説明のプレートでは吉永小百合の写真
が載っていました。
さてやっと山を下りてきて、てくてく行くとこれまた景色が素晴らしい。
カルスト地形とやらの白い岩々やら、透き通る海の青さ、とんびやカモメ、遠くに見える船。
筋肉痛で足がガクガクになったけど、いい汗かいて楽しかった。
『潮騒』もう一度読み直してみようかな。