何と何と、生まれて初めての歌舞伎鑑賞に行きました。
実家の母が前から観たいと言っていたのでチケットを取ってあげたのですが、
何だか私も行きたくなってしまって、2枚。
歌舞伎や役者さんについてなーんの知識も無いけど、一回くらいどんなもんか
観てみたい、というただそれだけなんですが。
まず演目一つ目は、坂田藤十郎さんのお目見得ご挨拶。
この人、中村翫雀(扇千景さんの旦那さん)じゃなかったっけ?
あぁ、息子がその名前を襲名したんだ、この世界、こういうところが
ややこしいわね。
二つ目は「封印切」というお芝居仕立て。
遊女を身請けしようとする二人の男の争いごとが中心です。
忠兵衛さん、見栄を張るうち、公金の小判を包んである紙の封を切ってしまいます。
これって死刑になるほど大罪なんですって。
ええいもうやけくそだ!って、次々封を切ってしまう場面が見所。
そして遊女の梅川さんと手に手を取って立ち去って(駆け落ちか?)しまうのです。
え、歌舞伎って、こんな庶民的な話もあるのね。
全然堅苦しくなくて、ちょっと笑えるところもあって、(上方歌舞伎ってそうなんだって)せりふもわかるし、楽しい楽しい!
藤十郎さんのお孫さん、中村壱太郎さん(19歳)が演じる梅川も、とても男とは思えない!
三つ目は、おっこれは知ってたぞ、「連獅子」だ。
(お正月のテレビの隠し芸かなんかで観たんだっけ?)
おぉ~っ迫力ありますね、お顔の隈どり、華やかな衣装。
白と赤の親獅子・子獅子が、たてがみをグルングルン振りまくります。
いよっカッコいい!
ハァ~、もっともっと観ていたかったと思えた歌舞伎鑑賞でした。
何といってもみんな、全て形が完璧に決まっているのが素敵。
踊っていても、立っても座っても、セリフを言う時も、とにかく形が美しい。
和楽器や長唄も心地よく、どっぷり浸ることができました。
終わってから、実はちらっと、日本舞踊を習いたいと思ったモリーなのでした。
(この影響されやすさ、何とかならんか)