ドラマ「ごめん、愛してる」「バリでの出来事」などで人気がブレイクした韓流スター、ソ・ジソブの兵役復帰後、韓国での第1作となる映画「映画は映画だ」が、いよいよ3月に公開されます。韓国映画界の異色監督キム・ギドクが原案と製作を、ギドク作品の助監督を経験してきた33歳の新鋭チャン・フンが監督を手がけています。
ドラマは、ヤクザを本物らしく演じたい映画俳優(カン・ジファン)と、映画俳優になりたかったヤクザ(ソ・ジソブ)の運命が、映画を通じて交錯していくという内容。ジソブは、寡黙で無表情ながら、孤独のかげりを秘め、時に荒々しさも発揮するという人間味豊かなキャラクターを好演。作品のテーマは、タイトルにもうかがえるように、映画で描かれる虚構の世界と現実世界の対決という、いかにもギドク作品らしいものです。
そういえば、兵役中の06年6月に来日したジソブを横浜で取材したことがあるけど、今回は実に久しぶり。2年半の兵役についたあとの、初の本格的復帰作とは思えないほど貫禄十分です。彼の今後の予定は、2月に約5年ぶりとなるドラマ「カインとアベル」で天才医師役に挑戦。また、全編中国語の中韓合作映画「ソフィーの復讐」では、中国出身の人気女優チャン・ツィイーの恋人役に選ばれたそうです。韓流ブームが息をひそめたといわれる昨今ですが、彼の中身の濃い活躍で、ぜひ韓流作品に活をいれてほしいですね。