北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

長期優良住宅

2009年06月11日 | すまい
長期優良住宅に関する技術講習会に参加してきました。



 昨年の12月に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が公布されました。これまで、造って、古くなったらまた壊して、新しく造る「スクラップ アンド ビルド」であった日本の住宅システムを、良いものをメンテナンスをしながら長く使い、古くなったらリフォームして更に長く使っていこうというシステムに変えようということです。資源の有効活用やCO2削減など時代の要求や量より質の時代になってきた必然の流れなのでしょう。
 そんな「長期優良住宅」を造る設計事務所の養成のための講習会です。この講習会を受講することで、「長期優良住宅」を設計し、建て主に税の優遇処置を行い、住宅の長寿命化を進めようということです。
また、緊急経済活性化策のひとつでもある住宅ローン減税もあって、国として住宅の長寿命化に力が入っているようです。
ただ、どんな住宅でもいい訳ではなく、構造がしっかりして、耐震性が優れている住宅で、省エネルギー住宅で、維持管理がしやすく、時代の変化に即応できるような住宅であることが求められています。そのためには、しっかりした設計が必要で、そのため構造設計、省エネ設計、維持管理計画といった設計や施工の質が要求されます。
 「良いものを長く使う」昔からあった、極自然な暮らしが見直されているだけのことだと思います。
建築設計者にとってやりがいのある時代になってきたようです。

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