北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

決算審査特別委員会

2009年09月08日 | まちづくり
 H20年度の決算審査特別委員会が終了しました。

 8人の委員により、一般会計と7つの特別会計と水道事業会計の9件について、2日間で審査、質疑、討論、採決を行いました。
 一般会計の歳入の予算額84億1424万円。決算額が68億4790万円で不納欠損額250万円、収入未済額が15億6384万円です。
不納欠損額は住民税や固定資産税などの滞納の繰越分で時効が来てしまったものなどでもう徴収ができくなったものです。昨年より150万円ほど少なくはなっていますが残念です。また、収入未済額は、税金の未納分が1億5210万円、公営住宅の家賃の未納分などが292万円、年度末に国から交付されることになった定額給付金や緊急経済対策費など期間がなくて翌年に繰越すものが10億2136万円ほどの計15億6384万円です。
 歳出の決算額は、65億6195万円で、使わなかった不用額2億2438万円です。結果、歳入-歳出の差引き2億8595万円となっています。
 町の借金である地方債は、昨年より約8億円減って80億5219万円で、毎年着実に減らしてきています。(特別会計を含めると約129億円の借金です)
 各委員より、様々な質問が出されましたが、気になる点としては、昨年末灯油高騰をうけて行われた「福祉灯油」の助成金が予算額と執行額を比較してみると65.2%となっています。単純に比較できませんが、思ったように活用されていないようです。
また、三位一体の改革による税源移譲の影響として、所得税(国税)が減り、その分住民税(地方税)が増えた訳ですが、滞納者の影響で、以前は国税が滞納であっても国からのお金は入ってきますが、住民税となったことで滞納分が入ってこないので、その分実質の収入が減ってしまっているようです。町の徴収力が問われてきます。
 一般会計の決算は、起立採決の結果6対1で認定(承認)されました。反対した1名は、当初予算に反対していた議員で、予算に反対していたので、決算についても反対ということのようです。
 特別会計では、国民健康保険事業特別会計が、歳入歳出差引き額で9645万円の歳出超過(赤字)となっています。原因としては、後期高齢者医療制度が始まり、被保険者数が減り、収入額が減っています。9千万円ほどの減。また、保険給付費が9%ほど増加しています。
しかしながら、滞納を含めた収入未済額が2億2千万円ほどあるので、それらを回収できると赤字分は賄うことができます。健康診断などによる早期発見で医療費の圧縮を図るのも大事ですが、滞納者を減らすことがもっと重要なことです。
国保税の収納率は93.37%で、全道139町村の110番目と不名誉な数字をここ何年も続けていますので、何とか改善していかなければなりません。

 特別会計、水道会計とも賛成多数で認定されました。

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