北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

グリーンシード21(H22)10月例会

2010年10月08日 | まちづくり
 グリーンシード21の例会がNPO法人日本自治アカデミーとの共催でかでる2・7で行なわれました。



 「北海道とアジアのつきあい方パートⅢ」でパートⅠ、Ⅱの終了後に行なわれました。
『アジア地域との結びつきをより深める』をテーマに台湾のシン・チェイルさんと韓国のイ・ハンソクさんの講演を聴きました。
 はじめにシン・チェイルさんが「台湾における北海道ブランドの可能性」について、講演してくれました。シン・チェイルさんは2008年から小樽商科大学の大学院で研究生となり現在に至っており、2002~06年まで朝里クラッセホテルに勤めていたこともあり、2010年に小樽市観光大使に就任して台湾と北海道の橋渡しを行なっています。
・小樽、ニセコ、富良野といった個別の地域より「北海道」の認知度が勝っている。
・北海道産の認証品といった公の推薦品がブランドになり易く、安心や信頼される。
・北海道ブランドを組織的に行なう方が効果がある。
・マーケティングの努力やパートナーシップが必要。
・質の良い、フレッシュな物に将来性あり。
といった提言を聞くことができました。



 イ・ハンソクさんは、「日韓観光の現状について」と題した講演を行ないました。
イ・ハンソクさんは94年から宮城県庁ソウル事務所課長を4年ほど勤められた他、日本各自治体の韓国観光関連の業務を行い韓国人観光客誘致に関する講演や情報発信を行なっている方で、北海道庁の観光課とも付き合いの深い方だそうです。
 まず、韓国人の気質の紹介の後、韓国の観光の現状は、昨年950万人の外国への観光客の内、日本には158万人。東京・大阪・九州についで北海道に来ている。冬の北海道の魅力は断トツであるが、春・夏・秋はいまいち。これからは見る観光から食や体験型の観光が求められる。
今後の展開としては、
・最新の情報発信の努力
・韓国語のパンフレットは北海道ではなく、韓国に事前に渡る工夫
・韓国人の目線のPR
・道内のハングル表記
・ホテルなどから韓国への通信手段の簡便性
などの注文がありました。
更に、今回完成した千歳の国際ターミナル。入国手続きに相当の時間がかかり、入国・税関・バスの待ち時間がその都度発生しているようで、待つことが嫌いな韓国の旅行者の不評を買っているそうです。早めの改善が求められています。道庁の観光の担当者も参加していたので、期待したいところです。



 最後にグリーンシード21の石川代表からお礼の挨拶がありましたが、お二人のお話は、現場を経験しており、現在進行形の方々ですので、説得力のあるお話でした。

 ニセコ・羊蹄地域の目線で参考になることが多く、やることが山積みの様な気がしました。

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