北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

ニセコひらふ BID研修

2011年06月27日 | まちづくり
 ホテルニセコアルペンで「ニセコひらふ BIDワークショップ」が行われました。



 近年のニセコエリアの急速な国際化の進展に伴い、日本人事業者や住民の減少、外国法人の増加(83法人、2010年)や外国人居住者の増加など従来の町内会組織機能の低下など従来型のまちづくりがたちいかなくなってきています。
しかし、秩序ある開発、治安維持や防犯、除雪・排雪、統一したまち並みなど様々な課題があります。
 今年から「ひらふ坂」の電線の無柱化工事が始まり、道路のロードヒーティングも行われ、歩道の一部の維持管理費(電気代)は地元負担となります。この経費負担のあり方も含め、地域が抱える課題をアメリカなどで行われているBID制度を活用して、新たなまちづくりをできないか、地元の皆さんが検討しています。
 今回、保井法政大学准教授による「BIDを学ぶ~ひらふを世界随一の観光コミュニティに発展させるために~」の講演が行われました。



 BIDは、エリア内の地権者(資産所有者)の合意の基、自ら財源を拠出し(分担金のような税金的に集め)、民間組織によりエリアの公的な発展のための事業を行う仕組みのようで、商業地区など中心市街地での事例が多いようです。
エリアマネージメントによる新たな公共のシステムのような気もします。公的補助金によらない自立した取組みともいえます。
公平な負担、行政との関係、地権者のメリットなど地域の合意形成が重要のようです。目先のことではなく、地域の未来のため、十分な議論が必要なようです。
 また、公としての行政の役割や関わり方も問われているようです。



 午前は日本人向けに、午後は外国人対応で行われたようです。

 昨日の地域医療の研修でも課題としてあがっていた医療や公共交通などエリヤ外での課題への対応も取組んでもらえればと思います。

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2 コメント

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Unknown (町民)
2011-06-28 09:16:13
きっと行政側は嫌がるでしょうね、自分たちの影響力が落ちるから。
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Unknown (北の杜)
2011-06-29 08:11:36
そんなことはないと思いますよ。町長は「自助・共助・公助」のまちづくりを目指していますから。BIDを行うことでエリアが良くなり、人が更に訪れれば地域が潤う、良い循環となれば良いと思います。
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