エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「You Energy」へのパラダイムシフトは本当に起こる!?

2010-05-27 05:38:21 | Weblog
いま私たちは、ピークオイルの近未来での到来と地球環境問題の深刻化という2つの危機により、地下の化石燃料エネルギーにより支えられてきたシステムから地上の太陽系エネルギー(太陽光、風力、バイオマスなど)により支えられてきたシステムへと転換しなければならないという命題に直面しています。
化石燃料エネルギーと太陽系エネルギーを比較すると、最も大きな性格上の違いは、化石燃料エネルギーは、濃縮されて特定の場所に大量に存在しているのに対して、太陽系エネルギーは、無尽蔵にあるが広く薄く存在しているために、濃縮するのに技術とコストが必要だということです。
化石燃料エネルギーと太陽系エネルギーは、経済学的には「代替財」の関係にありますので、総需要が一定とすると、ダーティではあるけれども割安な化石燃料エネルギーからクリーンではあるけれども割高な太陽系エネルギーへのシフトは、両者の相対価格を大きく変化させなければ起こりません。そのために税、補助金などでの政策的な対応(前者に対するムチ、後者に対するアメ)が一つの方途ですが、これだけでは足りません。市場における相対価格の変化が基盤にあって、その上に政策的な対応が行われるのが最も効果的であると言えます。
今後の化石燃料エネルギー市場の動向を展望すると、資源供給国の供給余力の低下に伴って市場価格が上昇し、中国、インドなどの新興国におけるエネルギー需要の増大がそれに拍車をかけます。さらに、08年9月リーマンショック後の世界金融危機後に一時停滞してグリーバルな資金循環が回復してきたことから、投機資金が再び回帰し、市場は高騰とともに高止まりすることが確実と見られています。
このことは、部分均衡的にみると、企業経営にとってのコストアップ要因となりますが、あらゆる資源価格の上昇というパラダイムシフトととらえるならば、これまで商業ベースで採算に乗らなかった太陽系エネルギーに関する研究開発プロジェクトに様々な投資機会が到来し、実用化が図れるようになることを意味します。全体均衡的にみれば、化石燃料エネルギーから太陽系エネルギーへのシフトが起こる環境が登場してきていると言えます。

オフィスのIT資産の消費電力を削減する“エコ管理機能”

2010-05-27 00:23:07 | Weblog
 NTTデータ先端技術株式会社は、IT資産管理/検疫LANパッケージ「NOSiDE Inventory Sub System/資産管理」に、オフィスのIT資産の消費電力を削減する“エコ管理機能”を標準搭載し、2010年1月より出荷しています。
 「NOSiDE Inventory Sub System/資産管理」は、資産管理(ハードウェア管理/ソフトウェアライセンス管理/契約情報管理)や、セキュリティ管理(社内セキュリティポリシーへの適合状況検査、OSパッチ配布など)、検疫LAN(ポリシー検査結果に基づくPCの社内ネットワークへのアクセス制御)といった各種機能を提供する製品です。今回、“エコ管理機能”の標準搭載により、IT資産の消費電力を集計/管理するための機能をシームレスに付加することで、オフィスのIT資産の統合的な一元管理を強化しました。
 オフィスで利用される個々のコンピュータから収集する基礎データに基づきPCごとの電力消費量を算出する機能では、モデルデータに基づく簡易計算と、PCの動作情報に基づく詳細計算の2方式に対応します。また、PCの電力消費量を組織単位に集計し、時系列での電力消費量推移をグラフ化する機能により、組織単位での省電力対策の検討/実施を支援します。
 PC電力消費量集計機能で算出した電力消費量の集計値に基づき、省エネ対策を定義し、対策を実施した場合の電力消費量削減効果を推計するシミュレーション機能も備えているほか、電源プラン管理機能では、Windowsクライアントの電源プラン(省電力ポリシー)の収集/割当を行なうことができます。