エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

年末・年始のご挨拶に代えて:エコマネーの原点

2008-12-30 00:00:56 | Weblog
この7月より「エコマネー2・0」を目指して活動を再開し、10月よりブログで情報発信してきました。
来年より新しい展開が始まりますが、その前に、皆様にエコマネーの原点をご紹介させていただきたいと思います。
こちらは98年に私がプレゼンしたものですが、そこに「エコマネー2.0」が目指すべき方向の原点が表れています。
この資料は、10年前ということもあって私の手元からは散逸し、私自身も忘れていたものです。ただ、先日ウェブで偶然にも10年前の原点に接し、私自身としても思いを新たにしました。
新年よろしくおねがいいたします。

北海道グリーンファンドによる家庭の減CO2と中小企業のマッチング

2008-12-26 00:04:28 | Weblog
グリーン電力証書も環境価値を流通させようとするものであり、ある種のエコポイントと言えます(エコポイントとの違いは、後者が環境価値のみならず貨幣価値をも有すること)。
北海道のNPO北海道グリーンファンドは、このグリーン電力証書を活用して、家庭の減CO2と地域の中小企業等をマッチングするユニークな試みを展開しています。
この事業では、家庭における新エネルギー導入(ペレットストーブ、太陽熱温水器等)や省エネルギー実施などの減CO2行動によるCO2削減量を算定し、それによる温暖化防止効果を明確にしたうえで、CO2削減クレジットや太陽光発電などの自家消費分の環境価値をグリーン電力証書であらわし、地域の中小企業やコミュニティビジネスが購入するためのマッチング事業を行うというものです。
成否のポイントは、地域の家庭と中小企業・コミュニティビジネスをつなぐ企画提案力で、今後の動向が注目されます。
北海道グリーンファンドは、風力発電を推進する市民発電事業としてスタートしてものですが、今ではこのような市民風力発電は全国で11基あります。地域的には、北海道のほか、青森県、秋田県、茨城県、千葉県ですが、この事業は今後の市民発電事業や地域の環境エネルギー運動のビジネスモデルを検討する際の大きな参考になりそうです。
北海道グリーンファンドに関しては、こちらをご覧下さい。
また、このような市民運動の展開に関してご興味のある方は、こちらをご覧下さい。

グリーン電力を使用して製造した商品の環境価値をマークやウエブサイトで見える化

2008-12-25 00:25:31 | Weblog
エコポイント事業を推進する上で重要な要素に、「見える化」があります。
青森県八戸市のNPO循環型社会創造ネットワークは、青森県産のグリーン電力(風力発電等)を使って作られた青森県産品に「青い森の風」マークを添付・表示し、減CO2に貢献する商品として全国の消費者に販売する仕組みを構築しています。
また、「青い森の風」商品にQRコード等を付し、減CO2のウェブサイトに誘導することも推進中です。これらは、「見える化」の試みとして非常に参考になります。
NPO循環型社会創造ネットワークに関しては、こちらをご覧下さい。

エコポイント等を活用した自動車起源の減CO2事業

2008-12-24 00:55:51 | Weblog
静岡市のNPOアースライフネットワーク(静岡県により静岡県地球温暖化防止活動推進センターに指定されています)は、エコポイント等を活用した自動車起源の減CO2事業「カーボンオフセット・ドライブ」に取り組んでいます。
「カーボンオフセット・ドライブ」の柱は3つ。「カーボンオフセット・ガソリン」、「”フォーミュラー・エコ”グランプリ」と「ecoドライバー宣言」です。
このうち「カーボンオフセット・ガソリン」は、静岡県内のあるガソリンスタンド運営会社が金融機関・商社等を通じて京都CDMでのクレジットを取得し、そのクレジットを会員となった人々にガソリン消費に伴うCO2排出量をオフセットとして提供するものです。
さらにオフセット量1kg-CO2ごとに1エコポイントを付与し、累計100エコポイントごとにプレゼントを提供することも行っています。
「”フォーミュラー・エコ”グランプリ」は、静岡県各地の自動車教習所で”フォーミュラー・エコ”トライアル(予選会)を開催。エコドライブの方法を講座とともに実際に車に乗って体験し、どれだけ燃費改善できるかに挑戦します。標準記録を基準にA~C級ライセンスを認定します。
また、「ecoドライバー宣言」は、イベント等で「ecoドライバー宣言カード」に心がけているエコドライブを記入するとシールがもらえ、台紙からシールを外して「あたり」の出た人には、上記のガソリンスタンド運営会社が運営するサービスステーションで使用可能な洗車券がプレゼントされます。はずれの人にも、台紙に記載されたナンバー抽選で協賛企業より毎月プレゼントがあります。
アースライフネットワークの「カーボンオフセット・ドライブ」に関しては、こちらをご覧下さい。

エコポイント等を活用したいしがきエコアイランド推進事業

2008-12-22 00:30:16 | Weblog
沖縄県石垣市商工会はエコポイント等を活用したエコアイランド推進事業を実施しています。
「石垣島の原風景を取り戻す」ことを目的に、①ツアーのエコ化(カーボンオフセット;観光客が排出するCO2を植林等で相殺する)、②地域のエコ化(エコチャレンジ;ビーチクリーンや植林・自然観察会などのエコツアーの実施、環境付加価値のついたNoレジ袋や商店街の歩行者天国化によるNo自動車の推進)、③動機付けのエコ化(エコポイント;エコチャレンジ実施の地域住民やツアー参加者にエコポイントを付与)の3つの事業を推進しています。
このうち③のエコポイントは、石垣市内のわくわくスタンプ加盟店で利用することができます。
実は、石垣のこのような活動の原点は私です。私が石垣島を訪問してエコポイントやエコマネーのお話をしたのが98年から2000年にかけて。05年にもEXPOエコマネーを参考にして上記の3つの提案をしました。08年にいたり、ようやく沖縄の赤いハイビスカスの花が咲いてきたんだなあ・・・・という感慨を深くします。
エコアイランド推進事業に関しては、こちらをごらんください。また、石垣エコポイントに関しては、こちらをご覧下さい。

エコポイントを活用したちょこ乗り交通や公共交通機関利用促進

2008-12-19 00:25:15 | Weblog
環境モデル都市に採択された北九州市で開始されたエコポイント「エポカ」は既存のクレジットカードを媒介としてエコポイントを付与する仕組みです。
ちょこ乗り、公共交通機関利用、レジ袋辞退、カーシェアリングに対してエコポイントを付与し、500p貯まると500円のお買い物券やプレゼントで還元するという仕組みです。NPOタウンモービルネットワーク北九州が運用しています。
「エポカ」に関しては、こちらをご覧下さい。

山陰共通エコポイントシステム「エコポケ」

2008-12-18 00:19:57 | Weblog
島根県と鳥取県をまたぐ中海・宍道湖経済圏において、NPOまちづくりネットワークは、イオンの電子マネー「WAON」と提携したユニークな活動を展開しています。
スーパーでマイバッグを持参しレジ袋を断るごとにポイントがたまる方式です。ポイントがたまったら、加盟のショップで特典やサービスに還元できます。
まちづくりネットワークのエコポイント「エコポケ」に関しては、こちらをご覧下さい。

エコポイント活用によるレジ袋利用等の削減

2008-12-17 00:05:57 | Weblog
愛知県のNPOエコデザイン市民社会フォーラムは、エコポイントを活用したレジ袋利用等の抑制に取り組んでいます。商品の購入に当たりレジ袋を辞退した消費者に対してエコポイントを付与し、一定程度たまるとエコグッズとの交換、植林への寄付等に使えるというものです。
2005年の「愛・地球博」を契機にスタートしたものですが、当初は「愛・地球博」の入場券を媒介として使っていました。ただそれでは利用者に限定があるということで、本年度から非接触ICカードでもエコポイントの獲得を可能とするようにして、小売店舗の拠点拡大を行っています。
エコデザイン市民社会フォーラムの活動については、こちらをご覧下さい。

エコポイント活用による省エネ家電買い替え促進

2008-12-16 00:51:41 | Weblog
横浜市のNPOソフトエネルギープロジェクトは、家庭部門における減CO2促進のため、エコポイントを活用した省エネ家電買い替えに取り組んでいます。
横浜市地球温暖化対策推進協議会、家電量販店、スーパー・商店街などと連携して、エコポイントである「省エネ家電買い替え促進ポイントカード」(150円の割引相当分)を発行して、白熱灯を省エネ電球に買い替えたときに割引が受けられるようにするものです。
その考え方は、
電球1個の買い替えで、CO2が36kg/年の削減
金額に換算するとCO21kg=4円。36kgで150円
その削減分(36kg=150円)を省エネ電球を購入のときに、値引きするというものです。
ソフトエネルギープロジェクトの活動については、こちらをご覧下さい。
 

エコポイント活用によるいわきモデル

2008-12-15 00:18:16 | Weblog
 福島県のザ・ピープルのエコポイント活用の試みです。
 古着・割り箸・廃食油といった地域内の未利用有用資源(=エコ資源)に着目。エコポイントを活用して市民からこれらのエコ資源を回収するとともに、エコ資源を原料とした経由代替燃料や木質ペレットなどの再生品を製造したり、古着のリユース・リサイクル事業などの環境ビジネスを興しています。
 ザ・ピープルの活動の詳細については、こちらをご覧下さい。