エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

韓国コンソーシアムがカナダで大規模風力・太陽光発電事業を開始

2010-05-09 00:07:01 | Weblog
 日本でもスマートグリッドの海外市場開拓のため官民合同の取り組みが開始されていますが、ここでも韓国勢が先行しています。
 サムスン物産と韓国電力公社(KEPCO)の韓国コンソーシアムが、総額70億カナダ・ドル(Cドル、1Cドル=約84円)の大規模な風力・太陽光発電事業をオンタリオ州で開始します。風力発電に必要なタワー、ブレード、太陽光発電に必要なインバーター、モジュールを州内で生産し、同州の電力需要量の約4%に当たる2,500メガワット(MW)の電力発電を目指しています。1万6,000人もの雇用を生み出す大型プロジェクトです。
 韓国コンソーシアムは、第1段階としてオンタリオ州南部のチャタム・ケントとハルディマンドに400MW規模の風力発電施設を建設するほか、同州西部の農地を利用して100MW規模の太陽光発電施設を建設する予定で、どちらも2012年の稼動を目指しています。計画は5段階まで予定されています。今回の投資のカギとなったのは、オンタリオ州政府が発表した固定電力買い取り(FIT)制度です。