覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

230万馬券の真実

2005年05月30日 23時09分03秒 | Weblog
 ダービー当日の8R青嵐賞の3連単230万馬券のレースに就いて触れて置きたい。

1着 7枠14番 イブキトレッキング  藤田伸二
2着 2枠 4番 ジークレフ      柴田善臣
3着 5枠10番 ラムタラプリンス   塚田祥雄


 要は、ダービーデイ は、そう遠くない過去のダービーの思い出を回顧するということであると思う。7枠の藤田伸二、競馬ファンは1996年のフサイチコンコルドを思い浮かべる。単勝27倍という、このところ1番人気断然のダービーにあって、極上の単配当で思い出深いこのレースは、1番人気2枠3番武豊のダンスインザダークを直線、僅か3戦目の藤田フサイチが差し切った。枠連は2-7。これを思い出したら、2-7を買っときなさい、また、そのフサイチコンコルドの3戦目のダービー制覇は、その当時話題となり競馬会がそのつくりを真似てこのダービーの演出を考案した疑いが濃厚の、前年本場エプソムダービーを2戦目で勝ったラムタラに類(たぐ)えられ、神の馬ラムタラの再来と騒がれたことも思い出し、3着にラムタラの子ラムタラプリンスを買うような酔狂で100円を230万円にしますよ、との向こうのサービスである。アイネスフウジンの19万人には及ばずとも、14万も競馬場に人が入っておれば、スマップのコンサートなど霞む大花火でスタンドの度肝を向いてやろうくらいの洒落っ気が起きて当然である。
 かくして、この回顧レースで助演男優賞の武豊は、出演していたのに5着に敗退したのは、この日の本番で主役が廻ってくるからであった。

 このような馬券を獲るには、余裕と記憶とレースをしているわけではないとの信頼が必要となる。ダービー10年分くらいの儲けになるのだから。


 ま、私は斯様な大万馬券を出す理由は、単勝複勝とも110円も払い戻さねばならぬダービーレース結果を選択した競馬会が、全体として売り上げから十分な控除を確保するため、誰も当たらない馬券にする、言葉を換えれば、結果を知っている人間だけモノに出来る払戻金が目当てなのだと考える。厳密には違法だろうが、競馬会がこの払い戻しを受け取る仕掛けにしているものと思う。その申し訳に同着をも出してくれる。ダービー前に新たにダービーの3連単馬券の売り上げをひと伸びさせ、新馬券導入効果アピールという色よい報告を上に上げたい、公務員的発想ではないか。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡部幸雄引退記念 とは何だ... | トップ | ディープインパクトの単勝を... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事