覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

静かで間断なき人災

2011年07月07日 02時14分51秒 | Weblog
 今週末が、七夕賞である。

 福島を思いつつ、中山での開催となるが、鋭い方は既に察知されていよう。明白な予告が放たれ、○枠発射で間違いない。ある1頭が明白な予告馬として使われている。

 歴史を紐解くと、

       斎藤佑樹  
       ビヨン・ボルグ 

 この二人がともに 6月6日生まれ であり、この二人を両睨みの上、先週の脚本が練られ、プリンスのサインと、ウインブルドン歴代のつわものが発射馬に選ばれていことを確信する。ボルグは史上最多(オープンシステムに移行後のウインブルドンだが)、五連覇を達成した現代テニスの父とまで称される、重いトップスピンのプレーヤーである。そして、何故ボルグだったかと云うと、今年の日本ダービー馬の正体の ・・・・ これ以上は贅言。

 国会で「刀折れ、矢尽きるまで・・」と言った首相だが、これは敗軍の将の言葉である。首相一人が沈没するのなら好いが、国家国民まで道連れという思惑がはっきり透けて見えるではないか。本当の大将、リーダーなら、自分独りが腹を切り、部下を生かすのではないか。

 『宇宙戦艦ヤマト』の古代進の兄は、「屈辱に甘んじても生きて戻り、愛する星と同胞のために生き抜き、尽くすこと。それこそが男ぞ」と云う上官の命を退け、敵艦に突進した。
 流山で新政府軍の包囲に遭った近藤勇は、「新選組の近藤」の名望の下に馳せ参じた地元の若い世代の錬兵らを犠牲に供するに忍びなく、一人敵陣に出向き、「新選組の近藤である」と名乗り出て、斬首・晒し首の運命を選んだ。

 首相は自らが敗軍の将たることを自覚し、玉砕を選び取るつもりだろうが、我々日本人は、未曾有の震災に遭い、さながら敗軍の群れなのだろうか。敗軍に甘んじよと言うのか! 

 復興の遅れも、任命責任も一人で被るべきだ。

 些かの震災からの立ち直り感から、阪神淡路の際の行政府、また村山首相との比較論がマスコミに湧き出し始めている。特に印象的だったのは、連立政権の少数与党党首でありながら閣僚に慕われたことである。田中眞紀子さんからは「お父ちゃん」と呼ばれ、亀井静香さんからは「歴代自民党首相より遙かに立派だ」と言われた。

 福岡の粋な小学生が、学校で先生に怒られると「わたしじゃありません。わたしの秘書がやりました」と傍らの友だちを指差し、逃げようとしたのはリクルート騒動の時だった。

 下は上を見習う。これはメディア時代のリーダーと若き世代にも当て嵌まる。

 この首相の姿を見て、恥よりも実だ。地位を占めれば絶体絶命に至るまで居座ってよい、そして全権は俺にあると、自らを後押ししてくれた同胞の迷惑も苦慮も無視し、同じ卑しさを分かち合う敵味方を対立野党からでも引っ張ってきて、数の張りぼてで頑張る。これは人の敬服する、次世代に範を垂れる頑張りなのだろうか。
 三つ指総理宇野さんもさっさと辞めた。歴代、これほどみすぼらしい首相が果たして有っただろうか。この人が結局は野党党首時代最大のライバル・小泉純一郎への憧れで、踏ん張っていることは明白である。あのように愚劣でも直球勝負にやがて愚民はなびくと信じ込んでいるのだろう。また辞めた後はどうせ、相手にしてくれる仲間も乏しく、静かな余生が待っているだけだから、宰相の地位に居る内が華と思い込んでいるのだろう。

 この人、東工大時代、麻雀の点数計算機の開発に夢中だった人物らしく、海老蔵復帰に現れた小泉さんほども、エレガントな文化や、精妙な言葉の深奥に味到し、沈潜した経験がないのであろう。

 矢張り我が国のリーダーなら、実業家としてよりも、また政策通、政界通である以前に、サムライであり、哲学者であり、我が国固有の美徳に通じ触れ鍛えられた、伝統の継承者、体現者であって欲しい。

 このような精神状態で、国家の、世界の未来を見通し、正確な舵取りが出来るのだろうか。

 突然の震災、緩やかで静かな人災。今年の漢字は、ほぼ間違いなく「災」ではなかろうか。


 七夕賞では、世評ではキャプテントゥーレと云うかつての皐月賞馬が人気を背負うと見られている。この森秀行厩舎だが、連続重賞制覇記録を継続中の大厩舎である。開業2ヶ月で、レガシーワールドでジャパンカップ、GⅠ制覇。現在の陣容では、これから秋にかけ、大物2歳のデビューも考えられようが、このトゥーレに大記録継続を託すことになる。
 

 菅 恥を知れ 

 宰相が恥を知らぬから、任命の担当大臣も恥を忘れるのだよ。ここ数日間ほど、政治家がみすぼらしく見えた時は乏しい。国家機能がストップしているかの観がある。

 

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