
ブルーノート、それも1500番台は究極のジャズとも言われるが、それはアルフレッド・ライオンが惚れ込んだミュージシャンの最も熱い演奏を、レコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーがこれぞジャズといえる音で録ったことによる。1501番のマイルスから1600番のスリー・サウンズまで、どれを選んでもジャズが一番燃えたであろう時代のドキュメントがぎっしりと詰まっているのは驚異といっていい。
そのなかにあって1517番のギル・メレの「パターンズ・イン・ジャズ」は一風変わっている。どちらかというとハードバップ色が濃いブルーノートにあって理論的且つ実験的要素が強いからであり、その音楽は幾何学ジャズ、或いは建築学ジャズと呼ばれていた。メレのオリジナル曲はこのアルバムに4曲収められているが、テーマ部分は耐震性を強化したような複雑な構造のビルのようであり、アドリブ展開は様々なパターンの図形が絡み合い想像も出来ない模様を創り出す幾何学的パターンをみるようだ。このような印象を綴ると、ここはビルの何階か?と迷うような難解さだが・・・
そこは天下のブルーノート、スウィングもしているからご安心を。ジェローム・カーンの「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」はストレートな演奏で、太いアンサンブルによるテーマからメレのバリトン、エディ・バートのトロンボーン、そしてジョー・シンデレラのギターと続くソロはどこを切り取っても躍動感がある。自作曲は少々難解さもあるとはいえ、やっぱり1500番台だ、と納得できる内容だ。メレはジャケットのデザインも手がけていて、プレスティッジのセロニアス・モンク・トリオ(7027)も彼の作品だが、まるであのデザインのようにシンプルながら立体的に広がるサウンドは、メレとヴァン・ゲルダーの音世界をみるようだ。
ヴァン・ゲルダー・サウンドとは何か?と訊かれる度にヴァン・ゲルダーは、「ヴァン・ゲルダー・サウンドとは実はアルフレッド・ライオン・サウンドだ。私はエンジニアとしてアルフレッドの望む音を何とか実現しようとした」と答えている。その望む音とはジャズファン、そしてオーディオ・マニアが求める音でもあるだろう。永遠のジャズ・サウンドを創り出した二人を会わしたのはギル・メレという、当時21歳の青年だった。
そのなかにあって1517番のギル・メレの「パターンズ・イン・ジャズ」は一風変わっている。どちらかというとハードバップ色が濃いブルーノートにあって理論的且つ実験的要素が強いからであり、その音楽は幾何学ジャズ、或いは建築学ジャズと呼ばれていた。メレのオリジナル曲はこのアルバムに4曲収められているが、テーマ部分は耐震性を強化したような複雑な構造のビルのようであり、アドリブ展開は様々なパターンの図形が絡み合い想像も出来ない模様を創り出す幾何学的パターンをみるようだ。このような印象を綴ると、ここはビルの何階か?と迷うような難解さだが・・・
そこは天下のブルーノート、スウィングもしているからご安心を。ジェローム・カーンの「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」はストレートな演奏で、太いアンサンブルによるテーマからメレのバリトン、エディ・バートのトロンボーン、そしてジョー・シンデレラのギターと続くソロはどこを切り取っても躍動感がある。自作曲は少々難解さもあるとはいえ、やっぱり1500番台だ、と納得できる内容だ。メレはジャケットのデザインも手がけていて、プレスティッジのセロニアス・モンク・トリオ(7027)も彼の作品だが、まるであのデザインのようにシンプルながら立体的に広がるサウンドは、メレとヴァン・ゲルダーの音世界をみるようだ。
ヴァン・ゲルダー・サウンドとは何か?と訊かれる度にヴァン・ゲルダーは、「ヴァン・ゲルダー・サウンドとは実はアルフレッド・ライオン・サウンドだ。私はエンジニアとしてアルフレッドの望む音を何とか実現しようとした」と答えている。その望む音とはジャズファン、そしてオーディオ・マニアが求める音でもあるだろう。永遠のジャズ・サウンドを創り出した二人を会わしたのはギル・メレという、当時21歳の青年だった。
「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」は、リタ・ヘイワーズ主演の映画「カバー・ガール」の挿入歌としてジェローム・カーンが書いた曲ですが、メリハリのあるメロディに惹かれるのでしょうか、多くのプレイヤーがカバーしております。今週はインストでお気に入りをお寄せください。ヴォーカルとギル・メレのベストは機を改めて話題にします。
管理人 Long Ago And Far Away Best 3
Chet Baker Quartet featuring Russ Freeman (Pacific Jazz)
Red Garland / The Nearness Of You (Jazzland)
Bud Shank / Plays Tenor (Pacific Jazz)
他にもアート・ペッパーをはじめジェリー・マリガン、ベニー・カーター、オスカー・ピーターソン、アンドレ・プレヴィン、ケニー・ドリュー、グレイト・ジャズ・トリオ等々、多くのヴァージョンがあります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Sonny Rollins 6tet - Long Ago and Far Away [1992]
http://www.youtube.com/watch?v=VuLWlG9TyBg&feature=related
長い演奏ですが飽きさせません
挙がっている以外では、
「Boss Tenors In Orbit! / Gene Ammons & Sonny Stitt」
ぐらいですね。
これは、まあまあだったかな。
「Boss Tenors In Orbit!」もありましたね。アーシーというかブルージーというか、泥臭くて良い感じです。
ところで、今日ジャズ誌で知ったのですが、このアルバムに参加しているエディ・バートが9月28日に亡くなったそうです。享年90歳でした。スウィングからモダンまで器用に吹く人でしたね。
しかし、あの加藤とか言う巨人の選手は二度と北海道の土は踏めないでしょうな・・・道内には指名手配の写真だらけで・・・。
きっと今頃、ナベツネから特別ボーナスを貰っていることでしょう。「演技賞」というボーナスを。
アット、本題ですが・・・。
1、アンドレプレビン/プレイズ・ジェロームカーン
2、レッド・ガーラーンド/ニアネス オブ ユー
3、アート・ペッパー/ストレイト・ライフ
次点:珍しくテナーを吹く、バド・シャンクと言うところです。
しかし、栗山君はよくやりましたね。
こんどススキノでDUKEさんのオゴリでご馳走しておいてください。(笑)
プレビン、ガーラーンドとピアノが並びましたね。プレビンはソロだと思ったのですが、語り口は上手いですね。ガーランドは切々と訴えるものがあり好きな演奏です。
ペッパーは復帰後の演奏ですので、往時の翳りはありませんが、ストレイトで良い感じですね。
バド・シャンクは私も挙げましたが、テナーもなかなかのものです。
もし、ススキノで栗山監督や選手に会う機会があればたっぷりご馳走します。勿論、ハムカツです。(笑)
テッド・カーソンも、つい先日亡くなったそうです。
1か月ぐらい前に、FBで彼のアルバムを
愛聴してますよ~!とメッセージを送ったら、
「ありがとう!アンタのような人が、あと
100万人いてくれたらなぁ!」
なんて、ユーモラスなお返事を頂いたばかりでした。
残念です!
カーソンを最初に聴いたのはミンガスのレコードでしたが、フレーズは斬新でした。その後、「The New Thing & The Blue Thing」で顔を知りましたが、綺麗な目に驚きました。このアルバムにスター・アイズが収録されておりますが、この曲を聴くとあの純粋な目を思い出します。3789
手持ちは結構あったのですが、この曲に関しては、アート・ペッパーの印象がすこぶる強く、舞い上がるアルトサックスとでもいいたくなる演奏です。ペッパーは、何度か同曲を録音していますが、1957年録音のもので。
①Art Pepper / The Art of Pepper (Omegatape)
②Red Garland / The Nearness Of You (Jazzland)
③Chet Baker Quartet featuring Russ Freeman (Pacific Jazz)
②、③もそれぞれ定評あるところで、チェットのレパートリーでもありますね。今まで挙がっていないもので、チコ・ハミルトンのGongs Eastなんてのがありました。
この曲に限らず最初に聴いた演奏は後まで印象が強いものですが、azumino さんのペッパーと、私のベイカー、ともに名演ですのでイメージ付けられますね。
トップのオメガ・セッションは、57年の録音ですので勢いがありましたし、泉の如くあふれるフレーズは凄みさえ感じます。
銅鑼のジャケが印象的なチコ・ハミルトンの「Gongs East」もありましたね。室内楽的ジャズは好みが分かれますが、ドルフィー・ファンにはたまらない1枚でしょう。
Long Ago And Far Away Best 3
Red Garland / The Nearness Of You (Jazzland)
Chet Baker Quartet featuring Russ Freeman (Pacific Jazz)
Andre Previn / Plays Songs By Jerome Kern (Contemporary)
午後から留守のため早い〆になりましたが、ピアノではガーランド、ホーンではベイカー、ペッパーが人気でした。
他にもバド・シャンク、ジーン・アモンズ、チコ・ハミルトン等挙がりましたが、個性際立つ名演ばかりです。お気に入りのロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイをお愉しみください。