
最近の報道写真を使ったかのようなジャケットがある。数字とアルファベットを組み合わせたナンバープレートなのでヨーロッパ諸国のそれとわかるが、この背景で省や自治区を示す1文字の漢字が入っていれば間違いなく大気が汚染された中国だ。北京市内では昼間でもヘッドライトをつけて走る車が多いというからそれだけ有害濃霧が酷いのだろう。その有害物質を含んだ大気が海を越えて日本に飛来してくるから穏やかな話ではない。
さて、マスクをしなければ歩けそうもない風景のジャケットは、デンマークのピアニスト、オリヴィエ・アントゥネスが師であるケニー・ドリューに捧げたものだ。北欧のピアニストというとクラシックの素養があり、それを原点とするので本来ジャズが持つスウィング感よりもクラシック的発想の弾き方になる。それはそれでジャズピアノのひとつのスタイルとして今では確立されているが、静かに縦に揺れるよりも、やはり激しく横に揺れるほうが面白い。オリヴィエも勿論その北欧スタイルなのだが、ドリューの影響もありアメリカ的な感覚によるピアノで、バネが利いたスウィング感も身に着けているようだ。
タイトルは映画「Elvira Madigan」の主題歌で、邦題は「みじかくも美しく燃え」と付けられていたが、モーツァルトのピアノ協奏曲の一部である。当然だがさすがにクラシック曲は上手い。この曲やアルバム・トップに収められている「いつか王子様が」は、メロディの美しさを際立たせる静のピアノだが、「ハッシャ・バイ」は動のピアノだ。元はユダヤの子守唄なので静かな曲と思われるが、サミー・フェインが手を加えたことでリズミカルに演奏されるようなった曲である。ジョニー・グリフィンが得意としているので、その後の演奏はそれに倣うように豪快な味付けが多いが、オリヴィエもアメリカ流に飛ばしながらも幼いときから培ってきた歌心も忘れない。
ジャケットの写真は今飛んでくる有害濃霧というより、色合からすると春に降ってくる黄砂といったほうが正しいか。黄砂は中国西部のタクラマカン砂漠や、北部のゴビ砂漠の砂塵が上空に巻き上げられ、国境を跨いで飛んできては田畑や健康に被害を与えるもので、日本でも毎年多くの被害が報告されている。まさか射撃用のレーダーばかりでなく有害濃霧や黄砂を日本に照射しているわけではあるまい。
さて、マスクをしなければ歩けそうもない風景のジャケットは、デンマークのピアニスト、オリヴィエ・アントゥネスが師であるケニー・ドリューに捧げたものだ。北欧のピアニストというとクラシックの素養があり、それを原点とするので本来ジャズが持つスウィング感よりもクラシック的発想の弾き方になる。それはそれでジャズピアノのひとつのスタイルとして今では確立されているが、静かに縦に揺れるよりも、やはり激しく横に揺れるほうが面白い。オリヴィエも勿論その北欧スタイルなのだが、ドリューの影響もありアメリカ的な感覚によるピアノで、バネが利いたスウィング感も身に着けているようだ。
タイトルは映画「Elvira Madigan」の主題歌で、邦題は「みじかくも美しく燃え」と付けられていたが、モーツァルトのピアノ協奏曲の一部である。当然だがさすがにクラシック曲は上手い。この曲やアルバム・トップに収められている「いつか王子様が」は、メロディの美しさを際立たせる静のピアノだが、「ハッシャ・バイ」は動のピアノだ。元はユダヤの子守唄なので静かな曲と思われるが、サミー・フェインが手を加えたことでリズミカルに演奏されるようなった曲である。ジョニー・グリフィンが得意としているので、その後の演奏はそれに倣うように豪快な味付けが多いが、オリヴィエもアメリカ流に飛ばしながらも幼いときから培ってきた歌心も忘れない。
ジャケットの写真は今飛んでくる有害濃霧というより、色合からすると春に降ってくる黄砂といったほうが正しいか。黄砂は中国西部のタクラマカン砂漠や、北部のゴビ砂漠の砂塵が上空に巻き上げられ、国境を跨いで飛んできては田畑や健康に被害を与えるもので、日本でも毎年多くの被害が報告されている。まさか射撃用のレーダーばかりでなく有害濃霧や黄砂を日本に照射しているわけではあるまい。
ハッシャ・バイは映画「ザ・ジャズ・シンガー」で取り上げられましたが、モダンジャズではジョニー・グリフィンがレパートリーにしたことから多くのプレイヤーに注目されました。今週は「ねんねしな」とか「おやすみ」という意味の「ハッシャ・バイ」のお気に入りをインストでお寄せください。ヴォーカルはまたの機会に。
管理人 Hush-A-Bye Best 3
Takeo Moriyama / Hush-a-bye (Teichiku)
Johnny Griffin / The Kerry Dancers (Riverside)
Kenny Drew / Niels Pedersen / Duo (Steeple Chase)
珍しく日本人プレイヤーをトップに選びましたが、小田切一巳のソロを聴くと他のレコードがかすみます。グリフィンとドリューは何度も録音しておりますが、他にもスタン・ゲッツ、サム・モスト、ローランド・ハナ、ヤン・ラングレン、ウラジミール・シャフラノフ等々、多くの名演があります。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Hush a bye 小田切 一巳 (ts. as) "Requiem for ODAGIRI, Kazumi"
http://www.youtube.com/watch?v=Qblwa_r_phc
先月森山威男のCDが再発されたので、私も自分のブログで取り上げてみました。板橋、小田切といいソロが聴けます。他のものも聴いてみますが、とりあえず森山グループの演奏は素晴らしいですね。
「Prelude To A Kiss / 大橋佑子」のものが
印象に残っています。
オープニングの「静」のハッシャ・バイに続いて、
二曲目が「動」の「貴女と夜と音楽と」。
このコントラストが、なかなかスリリング。
ケニー・ドリューだと、トリオでやった
「The Lullaby」かなぁ・・・。
貴ブログでも森山威男を話題にされましたか。いやはや偶然とはいえ恐ろしいですね。森山バンドは板橋と小田切がいたこの時期が一番充実していたように思います。
大橋佑子もありましたね。大橋といえば先週話題にしたベサメ・ムーチョも演奏しておりました。続けての選曲ですので、私も某ジャズ喫茶の店主に好みが似てきたかもしれません。(笑)
ケニー・ドリューのトリオも良い内容ですが、ペデルセンとのデュオはスリリングで好きですね。
しかし、小田切も武田も若死にしたものだ・・惜しいなぁ・・。
森山威男という人は外見はとっつきにくそうだが話すと結構人懐っこいところがある。音大打楽器科の卒業記念公演でのエピソードはジャズ通の間ではあまりに有名で爆笑モノなのはご存知の通り。
発車バイ・・ではなくて発射バイでもなくて、ハッシャ・バイなら、やはりゲッツのピープル・タイムでしょう。
そしてドリューとペデルセンのデュオが次に来るわけですよ。第三位はと言うと森山威男だな・・・私の好きなハナちゃんも良いけど今回はこれだな。
しかし、アケタの店には未発表というか発表出来ない音源が沢山あるはずだな。
武田和命も結構出てきたから・・・渋谷毅のソロもあった筈だけど・・・最高だったけど、だれか録音してなかったのかなぁ・・・。
しかし、中国からはいろんなモノが飛んでくる、逆風で返す方式を準備すべし、今後中国沿岸の原発がドカンとやったら即時、逆風システムで送り返さないと!
しかし、こんかいのジャケットにある自動車はスウェーデン製ではなく、旧東ドイツ製のトラバントではないかと思うのですが・・・
森山威男さんの爆笑エピソードは山下洋輔さんのエッセイで読んだ覚えがあります。小田切一巳も武田和命も生で聴いておりますが、ともに日本人ばなれの演奏でした。
トップにゲッツのピープル・タイムがきましたか。バロンがこんなピアノを弾くとは思いませんでした。私のなかで大きく評価が変わったピアニストです。
そしてドリューとペデルセンのデュオは私も好きなヴァージョンです。ドリューはデンマークに行ってからは風土のせいか静かなピアノになりましたが、これも味があります。
森山威男は外せませんね。この曲名を見るだけで条件反射で出てきます。
アケタの店では毎晩凄まじいセッションが組まれていたのでしょう。良い演奏はCD化してほしいものです。
土曜日に登別温泉に行きました。先だって発砲事件があったホテルの向いのホテルに泊まりましたが、ここも中国人観光客が多かったですね。観光を資源としているのでホテル街は大歓迎なのでしょうが、マナーの悪さにには閉口します。
ジャケットの自動車はトラバントですね。おそらく写真はドイツの風景でしょう。
お気に入りです
People Time/Stan Getz, Kenny Barron
The Kerry Dancers/Johnny Griffin
SEE-SAW/渋谷毅+森山威男
森山さんは30年以上前にアケタの店でドラムクリニックをやっていました。知り合いのドラマーが参加したところ「物凄く丁寧に教えてくれた」と感激していました。
森山さんのHush-a-byeは行方不明の為、聴く事が出来ませんでした。最近行方不明のアルバムが増えています。(苦笑)
もう言ってもしょうがないので、お金で解決しましょう!マナーの悪さ代金を上乗せです。大いに稼ぎましょう。
KAMIさん、行方不明は・・・KAMIさんの頭の中の事で実際にモノは無くなっていなと思いますのでご安心を。(笑)
ゲッツに続いてようやくグリフィンが登場しましたね。ジャズ喫茶の人気盤ですのでトップを予想していたのですが、今のところ支持は少ないようです。
そして渋谷毅と森山威男のシーソーがきましたか。郷愁を誘うような懐かしさを覚えますね。
アルバムの行方不明はよくあることです。1時間もかけて探しても見つからず、あきらめてターン・テーブルを見ると乗っていました。(笑)