ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

なぜか昔の生活が懐かしく…

2008-09-21 21:29:52 | 
僕の実家の家は、僕が生まれてから3回建て替えをしている。

いま父母が住んでいる家は、今から15年くらい前に立てた「お城」のような立派なお家。
どっしりとした瓦屋根、切妻造りの2階建てです。
部屋もいっぱいあって、8畳、10条間が6つもあり…

そこに、ぽつねんと、老夫婦2人住まいである。。。。。





僕が生まれた家は、家の前の畑の片隅のところ。
亡くなったじいさんばあさんが、戦争で南方から引き揚げてきて、
この地に住むのに建てた平屋建ての家でした。
今の家と比べればすごく小さくてこじんまりした家でしたが、
思い出はそっちのほうがいっぱい詰まっています。
(当然、今は跡形もありません)


炉辺というものがありました。
冬は、寒くて寒くてここの火に手をかざしました。
雪でびしょびしょになった着物をここで乾かしました。
炉の炭の匂いは今も忘れません。




米は釜で炊きます。かまどがありました。
かまどのご飯の焦げた匂いが懐かしい…。
釜の底にこびりついていた“お焦げ”は、ご飯本番前の「前菜」だったかな

そして、大好きなお風呂はいわゆる「五右衛門風呂」。
このお湯を沸かすのは、僕の当番だった。
木の建てつけの悪い雨戸を閉めるのと、これが僕の任務






とってもとっても不便でしょうがなかったけれど、今思い出すと「生きてる」っていう実感があった。
他にもいろいろ生活に根ざしたリサイクルの生活がありました。

たとえばトイレは「ぽっちゃん」便所。
これは即、畑の肥やしになりました。
近所に生ごみの収集に回り、飼っている豚のエサにしましたし、
北上川の川辺では流れ木や枯れ木を集め燃料としたり。
土手には山羊が放し飼い。
子供のころは山羊が怖くて、遠回りをして学校へ通ったっけ…


都会の生活の便利さを捨てることはなかなかできませんが、
なぜか最近こんな生活が気になって仕方がないんです。
                                 


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秋といえば「芋煮会」の季節

2008-09-21 09:57:15 | 




秋というと「芋煮会」とくるのは、宮城県で育った僕らばかりでしょうか。
山形県も有名です。山形はしょうゆ味、宮城はみそ味の違いがあります。
どっちも美味しいです。食欲の秋にぴったりの行事です。


■仙台「芋煮会」の詳細 →  「せんだい旅日和」




学生の頃は広瀬川の河原でよくやりました。気の合う寄宿舎の仲間たちと。
また、お隣の保母専門学校に集う保母さんの卵のお嬢様たちと。
時に、市内の某女子大の「淑女」の皆様がたと。
シチュエーションは様々でしたが、何しろ大勢で集まり、食材を準備し、
火をおこし、味付けをし、一緒に鍋を囲むのは最高に楽しい。


                 


しかも野外、抜けるような青空の下で、広瀬川のせせらぎや野鳥のさえずりを聞き、
美味しいお芋とお肉、野菜をほおばりながら、ビールや日本酒を飲めるなぞ、
この世の桃源郷のようでした。




東京の近場なら、田園都市線の二子多摩川駅から5分くらいのところの
多摩川の河原辺りがぴったりきます。

たまに行くことがありますが、春とか秋には多摩川の岸辺でバーベキューは
よくやっています。
家族づれや学生さんたちが多いようです。
サラリーマンはあまり見かけませんね。
楽しそうでうらやましい限り…
                      


それでも秋はいい。落ち着いていていい。何より紅葉がきれいで。
これから寒い冬に向かい、雪がまた今年も降るのかと思うとわくわくもする。
変な言い方ですが、雪は嫌だけど好き。

そうか、ここは東京だから雪は見れない。
僕の田舎のほうも、昔と比べ全然雪の量は減ってしまった。
大雪で学校が休校になるなんてことは、もうなくなっている。

「温暖化」という化け物のせいだね。


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