僕の前に
道はない
僕の後ろに
道は出来る
ああ
自然よ
父よ
僕を
一人立ちさせた
広大な父よ
僕から目を離さないで
守る事をせよ
常に
父の気魄を僕に充たせよ
この遠い
道程のため
この遠い 道程のため
こころが疲れて元気の出ないときに僕は、
この光太郎の詩を読み返し、
こころの中で反芻し、自分を鼓舞する。
そう、「僕の前に道はない」。僕の後ろに道はできるのである。
そのために「父」は、この殺伐とした世の中に、僕を解き放したのだから…
僕を生んだ自然の慈悲に、僕は応えなければならない。
がんばらなければならない。