ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

宮沢賢治  雨にも負けず風にも負けず

2008-09-13 22:54:33 | 




僕のプロフィールやアイコンに出てくる写真は、「宮沢賢治」です。
賢治が、冬に小岩井農場で撮影した写真らしいです。

宮沢賢治と言えば「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」
「夜だかの星」「注文の多い料理屋」…など、子供のころにお世話になった作品が多く。

トップの絵は「月夜のでんしんばしら」というユーモラスなお話の表紙絵です。
見るからに楽しそうですね  


賢治は、隣の県である岩手県・花巻出身の文学者です。
「雨にも負けず風にも負けず…」という詩をご存知の方も多いでしょう。






雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい


 
  僕も「そういうもの」になりたいと、心のどこかで思っています。

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スタートライン心で描いてた

2008-09-13 12:08:26 | 



 自分らしく 生きることなど

 何の意味もないような 朝焼け

 誰もいない 朝の街に立ち 構えてみる

 短距離走者のように スタートライン心で描いてた



「my little lover」の「NOW AND THEN ~ 失われた時を求めて ~」の詩の一節です。
逆説的でもあり、当時の僕の心境にとてもマッチした楽曲だった。
短距離走者のようにスタートラインに立とうとしていたあの頃。






小林武史のうなるようなギターが好きでした。
完全にビートルズを意識したメロディーラインにAKKOさんの歌の音があってもいたし。
太く張りつめたギターの伴奏に、ぐっと来る詩が乗っかって、何か自分の気持ちを代弁してくれているように思ったものです。


月日がたつのは早いものですね 



上の画像、海とサーカス。幻想的で面白いミスマッチ。
ぜひ楽しんでいただければ。



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