徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

ぶらり…旅…⑤ 知床初日編→変…?

2006-12-23 17:17:17 | ぶらり…旅
 多分…斜里駅辺りから路線バスに乗って知床へ向かったんだと思うが…降車した駅の名前が定かではない…。
とにかく…自分たちの町を走っている路線バスと変わらない普通のバスに乗って目的地へと出発した。

 旅も終わりに近付いたせいか…時間的なことからちょっとだけ予定を考えた…。
…って友だちが考えたんであって…相も変わらず自分はその後についていくだけ…なんだけど…。

 知床のユースに一泊して…翌日には登別へ向かい…さらに釧路へ行って…旅を終える…。
ちょうど北海道をぐるっと回った感じで…。
そんなコースを頭に描いていた…。


 田舎の道をバスは走る…。
外気に比べるとバスの中はすごく温かい…。 

 窓の外を雪がちらちら舞い始めた。
ああ…綺麗だなぁ…くらいに思っていたら…あっという間に吹雪になった。
途中…乗車してきた人たちも雪だるま状態…。

 やがて…危険だから…というのでバスは吹雪の中で立ち往生…。
吹雪が治まるのを待つ…。
 自分らの町では…滅多に体験できない状況だが…こんなことはここら辺では当たり前にあることなんだそうだ…。
さすが雪国…。

 しばらくして吹雪が一段落すると…バスは何事もなかったように走り始めた。
目的地からそれほど離れていないところに…何かの撮影隊らしき一行が来ていた。
何事かと目をやると…エゾ鹿が一頭…道路沿いの藪に居るではないか…。

 おおっ…! 
是非にも見たいと思っていた鹿さんじゃないの…!

 鹿はじっと座っていてこちらを見ているのだが…野性っぽくない…。
野生なら人が近付けば…すぐに逃げるんじゃないのかなぁ…。
撮影用に細工でもしてあるんだろうか…なんて勘繰ってしまう…。

 それでも間近でエゾ鹿を見られた気分は決して悪くはない…。
知床まで来た甲斐はあったな…。
その時はそれだけでもウキウキだった…。

 知床のユースは結構常連さんが多いらしく…そのままスタッフになってしまった人もいるみたいだ…。
写真家の常連さんもまるでスタッフのひとりのような顔をして泊まっていた…。

 風呂も綺麗だし…他の泊り客も…初めて訪れた自分たちを違和感なく受け入れてくれて…気分ものんびり…くつろげた…。

 ユースでは…知床を満喫できるように泊り客のために幾つかツアーが用意してあり…自分たちも翌朝…ノルディック・スキーを履いて滝を見に行くツアーに参加することにした…。
スキー初心者でもOKってことで…。

 高校卒業以来…運動らしい運動をしていないし…スキーも始めたばかりの自分はちょっと体力的に心配だった…。
何しろ…友だちはスキーのベテラン…。
まあ…できるだけ…迷惑かけない程度について行くしかないなぁ…。
 
 そんなことを考えながら…夜更けて…外へ出てみると…何と空には満天の星…。
言葉も無かった…。

 漆黒の墨の上に金粉をたっぷりばらまいたみたいに…隙間もないほど星だらけ…。
何処が何座…なんてもんじゃない…。

 夜空一面…星…星…星…!
すっげぇ…!

 自分たちの住んでいる町の…あれはいったい何なんだ…?
星ってこんなにあるもんなんだぁ…!

ちょっと手を伸ばせば届きそうなくらいのところ…夢かと思った…。
寒さも忘れて立ち尽くす…。

 知床の夜空の神秘的な光景…。
満天…というのはこういうことなんだ…と実感する…。
胸の空くような爽快感…。

こんなすごい星空ばかり毎日見ていたら…誰でも善い人になれちゃうかも…。
目に見えない…大きな力の存在を信じたくなってくる…。


 さあ…明日は頑張るぞ!
ツアーの皆さん…迷惑かけたら…ごめんね!




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2 コメント

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夜空 (おつお)
2006-12-23 17:38:06
真っ暗な田舎で見る夜空は、本当にきれいだよね。

星の光って、本当に『明るい』と思ってしまう。

都会は「夜でも明るい」って思うよ。

都会の空って、夜でも「薄ムラサキ」っていう

イメージがある。

自然の姿は「美しい」ということを

実感できる生活がいいなあ~!
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悲しいことに…。 (dove)
2006-12-23 17:50:27
満天の星空を美しいと感じなくなっているのが現代の子供たちです…。
星がうじゃうじゃ在り過ぎて気持ち悪いんだそうです。
 考えてみれば…都会の空にはあちらこちらにぽつんぽつんと星が見えるだけ…。
それが当たり前の世界で育って生きているんですからねぇ…。

 
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