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コスタリカ再訪(142)Ciudad Quesada へ

2016-10-14 18:02:22 | コスタリカ
  Tabacón ホテルを過ぎると、平地になり、道もカーブが少なくなる。また、ところどころに町の姿も見えてくる。
 
 そろそろガソリンが少なくなってきたので、途中の町で給油。満タンにして、約4300円。カード払いOKである。ガソリン代は日本とあまり変わらない。
 だいぶ Ciudad Quesada (英 Quesada City)に近づいてきた。この町には何度か来たことがある。
 この町は San Carlos とも呼ばれていて、むしろこちらのほうが馴染みがある。その理由を考えてみた。Ciudad Quesada は5音節なのに対して、San Carlos は3音節である。短いほうが言いやすいに決まっているので、San Carlos が選ばれるのだろう。
 しかしながら、San Carlos は地図上では Ciudad Quesada と表記されている。「San Carlos とは本来、Alajuela(アラフエラ)州の一つの cantón (郡のようなものか)の名前であるが、その cantón の中心である Ciudad Quesada を指す」との説明がウィキペディアに書かれていた。
 
 【上の地図の左下のコスタリカ全土を表す地図の赤の部分が Alajuela 州。大きい地図の赤い部分が Cantón de San Carlos】
 Ciudad は英語の city に相当する。一方の Quesada とは何か。よく似たスペイン語の単語に queso (ケソ、英 cheese)がある。quesadilla(ケサディージャ)という言葉もある。この語は「小さなチーズのもの」(queso :「チーズ」+ada : 形容詞接尾辞」+illa : 縮小辞)である、とウィキペディアでは説明されている(ウィキペディアは信頼性に欠けるとの定評があるので、要確認)。
 quesadilla はコスタリカでは菓子パンのようなものを指すが、もともとはチーズが入っているものらしい。詳細はウィキペディアの「ケサディーヤ」の項を参照されたい。
 なお、quesadilla はグアピレスにある義弟のパン屋でも製造、販売されている。
 ということで、このあたりは、チーズ製品が特産物なので、Ciudad Quesada と呼ばれるのかと思ったが、そうでもないようだ。
 José María Quesada Ugalde, Baltazar Quesada Rodríguez、そしてJoaquín Quesada Rodríguezという3人の Quesada さんたちがこの町の由来になっているようである。詳しくはウィキペディアの“Quesada (Costa Rica)”に書かれている(ただし、スペイン語)。 
 画像も多数紹介されているが、実際は街中は車が多く、落ち着かない。
 ところで、コスタリカには Ciudad Colón (英 Columbus City)という町もある。一方、メキシコ・シティー、グアテマラ・シティー、パナマ・シティーはスペイン語では Ciudad de México, Ciudad de Guatemala, Ciudad de Panamá で、de が入る。メキシコもグアテマラもパナマも国名でもある。de が入るのはそれが理由だろうか。
 

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