スパニッシュ・オデッセイ

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中日ドラゴンズのモヤ選手の姓(4) Moya -3 紋章など

2018-04-30 09:56:23 | 名前
 中日ドラゴンズのモヤ選手の姓 Moya は歴史のある、由緒正しい姓なので、当然紋章も何種類かある。
  
 上の2つの紋章の右側は同じものとといってもよかろう。“ORIGEN DE LOS APELLIDOS”の“MOYA”の項によると、右側に描かれているのは veros ということだが、vero は「クロテン(黒貂)(の毛皮)」という意味である。veros と複数形にすると、紋章の専門用語「ベア:毛皮模様の一つ」という意味になる。
 3番目の紋章は上の2つの紋章の右側部分のみ描かれている。とても毛皮には見えないのだが。
 上の2つの紋章の左側部分は「はしご」である。このはしごは1183年に Álvaro de Moya y Mariño が Moya の集落をイスラム勢力から奪還したときの城砦攻防戦にちなむもののようである。
 クロテンは古くから高級な毛皮として珍重されてきたもので、やはり王侯貴族にふさわしいものである。
 ところで、Moya の意味だが、スペイン語版ウィキペディア“Moya (apellido)”には次のような説も紹介されている。 

deriva del vocablo árabe "mu’áwia", nombre preislámico que en árabe significa "lobo, perro, zorrezno, ladrido de perro o aullido de lobo".

 簡単に言うと、アラビア語"mu’áwia"に由来し、意味は「狼、犬(またはその鳴き声)」ということである。
 zorrezno という語は小学館『西和中辞典』には載っていないが、zorro(「ゾロ」ではなく、「ソーロ」と発音する。意味は「キツネ」)の関連語のようだ。「キツネ」の一種だろうか。
 zorrero という語ならある。perro zorrero で「フォックステリア」という意味になる。
 ということで、Moya は Lobo(狼)やLópez(狼の子)などとは親戚といってもいい姓である。
 Zorro は「怪傑ゾロ」で有名だが、実は姓としても用いられている。英語圏に Fox 姓があるのと同様である。
 
 【ウィキペディア「怪傑ゾロ」より】
 Zorro 姓のスペインでのランキングは“Historia Apellidos”によると、21644位。かなり珍しい。世界的な分布を見ると、絶対数でも人口比でもコロンビアに多い。
 ちなみに、「怪傑ゾロ」の舞台はメキシコで、「ゾロ」の本名は、ドン・ディエゴ(Don Diego)である。
 さて、本題のモヤ選手。ビシエド選手の代役ということで、2軍から「はしごを上って」、1軍に昇格したとたんに、打棒爆発したものだが、ここのところ(2018年4月30日現在)、やや調子を落としているらしい。2軍落ちしても、またがんばって「はしごを上って」きてほしいものである。

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中日ドラゴンズのモヤ選手の姓(3)Moya - 2

2018-04-28 18:37:26 | 名前
  
 中日ドラゴンズのモヤ選手の姓 Moya はスペイン北部が起源のようだが、moya という言葉はあるのだろうか。
 『西和中辞典』には moya という普通名詞が掲載されていた。以下に引用する。
 moya 【男性名詞】《ラ米》(エクアドル)(コロンビア)(チリ)だれそれ
moya 【女性名詞】《ラ米》(1)【キューバ】《植》マーガレット、ヒナギク (2)(コロンビア)(チリ)(塩焼き用の)土器

 「だれそれ」を意味するスペイン語は一般的に fulano である。もちろん、スペインでも fulano だろう。
 余談だが、“fulano, mengano y zutano”とやると、「誰かと誰かと、それにもう一人の誰か」という意味になる。
 moya が fulano の意味で使われるのは、ひょっとして、スペインから渡った由緒正しい Moya さんが起源になっているのだろうか。
 前回、Moya 姓の絶対数が多いのはスペイン本国で、人口比ではコスタリカに多いことを述べた。
 スペインのメジャーな姓はラテンアメリカ等にも広まり、絶対数でもスペインを上回っているケースが多いのではないか。Moya はスペインでのランキングは95位(“Historia Apellidos”)で、メジャーな部類に入るといえよう。
 それがなぜ、海外にあまり広まっていないのだろうか。
 そもそも移民するのはどんな人たちだろうか。以下のような理由が考えられる。
 1.Pilgrim Fathers のような宗教的迫害を受けた人たち
 2.政治的迫害、亡命
 3.経済的理由
  貧困からの脱出。これは、一般庶民。
  プランテーション経営などで、一旗挙げてやろうという野心家。これは比較的上層の人たちだろう。
 このほかにも、移民とはいえないが、本国から派遣される総督などの偉い役人などもいるだろう。
 スペインからラテンアメリカに移民した人たちの多くは経済的理由による一般庶民ではないだろうか。
 もし、そうなら Moya 姓の人たちは王侯貴族の階級に属する人が多く、敢えて移民する必要がない人たちだったのだろう。海外に出た Moya さんはプランテーション経営者や植民地のお役人といった人たちが多かったのではないだろうか。
 以上はあくまでも筆者の推測にすぎないのだが。
 

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中日ドラゴンズのモヤ選手(2)の姓 Moya

2018-04-25 21:01:18 | 名前
  中日ドラゴンズのモヤ選手の姓 Moya は、日本語の「もやもや」や「もやし」を連想してしまうので、あまりいい語感ではない。筆者などは、ペルーで食した果物 chirimoya も連想して、よだれが出そうになる。ウィキペディアには「チェリモヤ」という名で紹介されているフルーツで、上品な甘さがある。
 
 詳しくはリンクを参照されたい。
 本題に戻るが、Moya 姓のスペインでのランキングは“Historia Apellidos”によると、95位。よくある姓である。ちなみに、日本の95位は「木下」。父の父姓も母の父姓も Moya、つまり、Moya Moya さんはスペインには700人いるとのこと。すっきりしない人生を送っているのだろうか。
 Moya 姓の世界的な分布を見ると、絶対数ではスペイン、人口比ではコスタリカに多い。そういえば、コスタリカ大学の日本語教室にジュリアーノ・ジェンマ似の長身のイケメン学生の Moya 君がいた。
 日本語での語感はよくない Moya 姓だが、スペイン語版ウィキペディア“Moya (apellido)”によると、起源はかなり古いらしい。アラバ地方(Álava)、またはガリシア地方(Galicia)の貴族 Álvaro de Moya y Mariño に始まる Mariño 家がルーツと考えられている。

【Álava。スペイン語版ウィキペディア“Álava”より】
 
 【ガリシア州。ウィキペディア「ガリシア州」より】
 Moya 姓の歴史については、次にように書かれている。
 1183年にアルフォンソ(Alfonso)8世がイスラム勢力からカスティーリャのラ・マンチャ地方にあるモヤ村(?)を奪還したとき、前述の Álvaro Mariño がこの村の名前 Moya を新しく姓にしたとのこと。
 
 【Castillo de Moya】
 コスタリカ大学のモヤ君の個人名は確か、アルフォンソだったかと思うが、今から考えてみると、畏れ多いお名前であった。

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中日ドラゴンズのモヤ選手(1)個人名 Steven

2018-04-23 19:45:43 | 名前
 今回は中日ドラゴンズのモヤ選手。プエルトリコ(Puerto Rico:Rich Port の意)出身の身長2メートルの巨漢である。フルネームはウィキペディアによると、「スティーブン・モーヤ」(Steven Moya)となっている。
 
 プエルトリコはスペイン語圏ではあるが、米国の属領なので、名前もアメリカ式に「個人名+姓」になっている。プエルトリコについてウィキペディアでも調べてみたが、何と地域の紋章は Almonte 家のものと同じである。
 
 何しろ、インターネットの情報は玉石混交で、真偽のほども定かではないものもあるので、上の Almonte 家の紋章も、ひょっとしたら加工されたものなのかもしれないし、そうでないかもしれない。
 さて、モヤ選手の個人名の Steven はスペイン語では Esteban に相当する。“Con Mis Hijos”というサイトによると、この名前はギリシャ語の stéphanos に由来するようで、意味は"corona"(王冠:英 crown), "guirnalda"(頭部の花飾り:guirlanda ともいう)である。つまり、Esteban (Steven) は "laureado"(月桂冠を授与された、栄誉を与えられた), "victorioso"(英 victorious)という意味の立派な名前である。モヤ選手も名前に負けないように、栄光をつかんでもらいたいものである。
 

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オリックス・バッファローズのマレーロ選手

2018-04-22 20:52:16 | 名前
 オリックス・バッファローズにはロメロ選手の他に、もう一人ラテン系っぽい名前の選手がいる。クリス・マレーロ選手である。ウィキペディア「クリス・マレーロ」によると、フルネームは「クリストファー・マレーロ」(Christopher Marrero)。出身は米国フロリダ州マイアミである。
 
 米国籍なので、名前もスペイン風の「個人名+父の父姓+母の父姓」ではなく、姓は一つだけである。
 個人名の Christopher はコロンブス(西 Colón、伊 Colombo)のファースト・ネームであまりにも有名である。Christopher のスペイン語形は Cristóbal で、イタリア語形は Cristoforo である。
 あの『刑事コロンボ』もイタリア系という設定になっているが、「コロンボ」のつづりは Colombo ではなく、Columbo である(ウィキペディア「刑事コロンボ」による)。 
  Christopher (Cristóbal) という名前の意味は Christ(Cristo、救世主)に関連がありそうなことは容易に推測できる。“conmishihos(Con Mis Hijos、「わが子たちと」の意)”というサイトによると、この名前はギリシャ語の christós, christofóros に由来するとのこと。意味は"portador de Cristo"(キリストの使者)である。ということは、悪いことはできない名前である。
 姓のマレーロ(Marrero)は“Historia Apellidos”によれば、スペインでは333位にランクインしている。多くはなくても、珍しくはない。ちなみに、日本の姓のランキングの333位は「古田」である(「名字由来net」)。Marrero 姓の世界的な分布は、絶対数でキューバ、人口比ではプエルト・リコに多い。
 ところで、Marrero とはどんな意味なのだろうか。小学館『西和中辞典』には marrero という語は見つからない。mar(海)と関係があるのだろうか。
 “RADIOSEFARAD.com”というサイトによると、Marrero 姓はポルトガル起源らしい。「肌や髪の毛の色が暗い(黒っぽい)」という意味のニックネームだったようで、現代のスペイン語の moreno に相当する。moreno も姓として用いられているが、Moreno 姓のスペインでのランキングは333位からずっと上がって、第15位である。世界的な分布を見ると、絶対数ではメキシコ、人口比ではスペインに多い(“Historia Apellidos”による)。
 Marrero 家の紋章は2種類、見つかった。

Moreno 家の紋章の種類はずっと多いので、ここでは紹介しないが、興味のある方は“画像 Escudo de la familia Moreno”をご覧いただきたい。
 

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オリックス・バッファローズのロメロ選手(2)姓 Romero

2018-04-20 20:07:51 | 名前
 オリックス・バッファローズのロメロ選手(Stefen Daniel Romero)の姓の Romero は“Historia Apellidos”によると、スペインでのランキングは第18位。よくある姓である。ちなみに、日本の姓のランキングの18位は「木村」である(「日本人の名字ランキング」による)。
 Romero の世界的な分布は、絶対数でメキシコ、人口比でホンジュラスに多い。
 スペイン語には romero という語もある。意味は次のとおり(小学館『西和中辞典』による)。
 1.《植》ローズマリー、マンネンロウ(漢字表記は「迷迭香」。中国語表記と同一)
  
 2.巡礼者。peregrino の同義語。女性形は romera 
 3.《魚》ブリモドキ(鰤擬):アジ科 romero は、この意味で英語に借用されている。
 
 以上3つのうちのどれかが Romero 姓の由来になっているのだろうか。早速調べてみる。
 “ORIGEN DE LOS APELLIDOS”というサイトによると、Romero 姓はラテン語 romaeus とギリシャ語 bizant に由来するらしい。romaeus とは romano(ローマ人)の意味で、西方からの聖地エルサレム(Jerusalén「ヘルサレン」)への巡礼者を指していたとのこと。後にはローマとサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela、スペインにある)への巡礼者をも指すようになった。
 また、別の説も紹介されている。
 ローマの将軍、Franco Lizcanno は戦の前にローズマリー(romero)茶を飲むことにしていたが、あるとき、飲み忘れて、戦に負け、戦死してしまった。ローマの兵士たちはこの将軍を偲んで、“Poderoso Romero”(英 Mighty Romero)と呼んだのが Romero 姓の起源とのこと。
Romero 姓は15世紀にまで遡れるので、当然紋章もある。数種類あるので、いくつか紹介する。
 
 【ローズマリー(romero)とライオンが描かれている】
 
 【オオカミか?】
  
 【ハゲタカ?】
 ロメロ選手の家には以上のような紋章があるのだろうか。アメリカへ行ってしまったので、忘れられてしまったかもしれない。オリックス・バッファローズの応援団は、ロメロ選手に上のような紋章をプレゼントしてあげてはいかがだろうか。
 ロメロ選手の活躍を祈って、ローズマリー(romero)茶を1年分プレゼントするというのもいいかも。
 最後にもう一つ気になることがある。ロメロ選手は、エルサレムやローマなどへの巡礼(romero)は済ませた、または今後巡礼の予定がある、敬虔なカトリックなのだろうか。
おまけにもう一つ。ロメロ選手には娘がいるのだろうか。もし、今後娘さんが生まれることがあれば、是非 Rosemary と名づけてもらいたいものである。
 

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オリックス・バッファローズのロメロ選手(1)個人名 Stefen Daniel

2018-04-19 19:15:17 | 名前
 今回はオリックス・バッファローズのロメロ選手。フルネームはウィキペディア「ステフェン・ロメロ」によると、「ステフェン・ダニエル・ロメロ」(Stefen Daniel Romero)。出身はラテンアメリカではなく、米国アリゾナ州である。ただ、姓の Romero はスペインではメジャーな姓なので、ここで取り上げることにした。メジャーリーグには Romero 姓の選手が現役、引退選手を合わせて11人いた。多くはラテンアメリカ出身である(“MLB.com”より)。
 
 【ラテン系の風貌のロメロ選手。スペイン語は話せるのだろうか。】
 ロメロ選手はアメリカ出身なので、スペイン式に「父の父姓+母の父姓」を名乗っていない。Stefen がファースト・ネーム、Daniel がミドル・ネーム、Romero がファミリー・ネームという理解でいいだろう。
 ファースト・ネームの Stefen は珍しい。英語なら Stephen または Steven とつづるところである。スペイン語なら Esteban となる。ドイツ語には Stefan という形があるが、「ヨーロッパ人名対照表」には Stefen という形は出てこない。
 ミドル・ネームの Daniel は珍しくない。Miguel, Rafael, Gabriel の名前に含まれる “el”はヘブライ語で「神」の意味だが、Daniel の場合も同様である。スペイン語版ウィキペディア“Daniel (nombre)”によると、‘Dios es mi juez’(神はわが審判者なり)、または‘Justicia de Dios’(神の裁き、神の正義)という意味とのこと。
 juez は「フエス」と読み、英語 judge の関連語である。justicia (フスティシア)は英語 justice に相当する。
 「ダニエル」といえば、筆者の年代では辺見マリのデビューヒット「ダニエル・モナムール」を連想する方が多いだろう。
 
 ロメロ選手の登場曲は Rich The Kid の“Plug Walk”という曲が使われているようだが、オリックスの応援団にはぜひとも、辺見マリの若かりしころの写真とともに、「ダニエル・モナムール」を使っていただきたいものである。ロメロ選手が興奮して一発かましてくれるか、辺見マリにメロメロになって三振してしまうかは、わからないが。 
 

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中日ドラゴンズのアルモンテ選手(5)母の父姓 Liriano

2018-04-18 17:24:40 | 名前
 中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)の母の父姓は Liriano である。
 
 “Historia Apellidos”によると、スペインでのランキングは13181位。かなり少ない。世界的な分布を見ると、絶対数でも人口比でもドミニカ共和国に多い。アルモンテ選手もドミニカ共和国の出身である。
 Liriano 姓は バルセロナ地方にある Liria という地名に由来するという説がある。ひょっとしたら、lirio(アヤメ、アイリス)と関連があるのかもしれないと思ったが、スペイン語版ウィキペディア“Liria”によると、アラビア語 Lyria に由来するとのこと。こうなってくると、もうお手上げである。
 Liriano 家の紋章は見つからなかったが、上記サイト“Liria”には Liria 市の紋章があったので、紹介する。
 
 紋章の上のほうに描かれているのは lirio(アヤメ、アイリス)ではなく、flor de lis(紋章図形に使用されるユリの花)のようである。
 lirio だけなら「アヤメ、アイリス」だが、lirio blanco とやると、「白いアヤメ(アイリス)」ではなく、「白ユリ」(azucena、アスセーナ)という意味になる。というわけで、紋章に描かれている花は lirio blanco だろう。
 Liriano 家の中には Liria 市の紋章を勝手に使わせてもらっている人がいるかもしれない。
 ところで、Liriano という姓はメジャーリーグ中継で聞いた覚えがある。“MLB Official Site”で検索してみると、現役選手と引退した選手を合わせて4人いた。全員、ドミニカ共和国の出身だった。
 最後に、Liriano の語末の o を a に代えると、Liriana になる。カタカナでは「リリアーナ」と表記されるが、Liriana という女子名は見つからない。Liliana なら、ざらにいる名前である。
 “Liliana (nombre)”というサイトによると、Liliana という名は lila(ライラック)または lirio に関連付けられるようである。
  
 【lila】         【lirio】
 Liliana Liriano という女性名を聞くと、さぞかし、ユリの花のような清楚な女性だろうと、勝手に思ってしまうが、中年以降はどんな花になることやら。
 

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Del Monte

2018-04-17 18:31:25 | トリビア
 中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)の父の父姓 Almonte は“al monte(山へ)”という意味だが、「山の、山から」だと“del monte”となる。“Del Monte”はずいぶん昔からなじみがある。あのケチャップのブランドである。
 
 現在は、キッコーマンと提携して、「日本デルモンテ」という会社ができている。“Del Monte”はもともとアメリカの会社で、1886年にカリフォルニア州オークランドで設立された。モンテレー半島にある“Hotel Del Monte”にコーヒーを卸していたところから、“Del Monte”がブランド名になったとのこと(英語版ウィキペディア“Del Monte Foods”より)。
 
 【1883年当時の Hotel Del Monte(英語版ウィキペディア“Hotel Del Monte”より】
 
 【現在は海軍学校(Naval Postgraduate School of the United States Navy)になっている】
 さらに調べていくと、“Hotel Del Monte”の“Del Monte”とは“Del Monte Forest, California”だということがわかった。 風光明媚なところのようである(“画像 Del Monte Forest, California”参照)。
 カリフォルニアはスペインの植民地だったので、Del Monte Forest はもともとスペイン語で Bosque del Monte と呼ばれていたのだろう。
 ということで、Del Monte は姓ではないようである。“Historia Apellidos”に当たってみたが、Del Monte はヒットしなかった。
 それではというので、Delmonte と1語でつづって、再度検索してみた………
 ヒットした。スペインでは27664位。世界的な分布は、絶対数でフィリピン、人口比ではドミニカ共和国に多い。Almonte 姓はスペインでは4493位で、決して多くはなかったが、Delmonte 姓は Almonte 以上に少ない。
 紋章は Delmonte そのものは見つからなかったが、“Del Monte”とつづられているものは数種類あった(“画像 Escudo de la familia Delmonte”参照)。
 ローマ教皇に「ユリウス3世」というお方がいらっしゃるが、本名は“Giovanni Maria Ciocchi del Monte”とのこと(ウィキペディア「ユリウス3世」参照)。
 
 【ユリウス3世。ウィキペディア「ユリウス3世」より】
 そうすると、“Del Monte”の紋章はスペインではなく、イタリアのものということだろう。

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Almonte, Monte-Cristo, Montenegro, Montedio

2018-04-16 20:18:01 | トリビア
 中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)の父の父姓 Almonte 家の紋章については、前回触れられなかった。以下に紹介する。
   
【“画像“Escudo de la familia Almonte”より】
 さて、monte は「山」の意味だが、結構なじみがある言葉ではないだろうか。
 「岩窟王」の異名でも知られる「モンテ・クリスト伯」(仏: Le Comte de Monte-Cristo)もその一つである。スペイン語では“El Conde de Monte-Cristo”となる。Cristo は英語 Christ のスペイン語形なので、「モンテ・クリスト」とは「キリスト山」と訳せる。最後を迎えたゴルゴタの丘のことか、山上の垂訓の場所なのか、それとも他の山なのだろうか。
 モンテネグロ(Montenegro)という国もある。スペイン語で「黒い山」という意味だが、国名はスペイン語由来ではなく、ヴェネト語由来だそうである(ウィキペディア「モンテネグロ」参照)。ただ、スペイン語で普通に「黒い山」というときには、monte negro と2語に分けて書く。
 Jリーグには「モンテディオ山形」というチームがある。Monte はイタリア語もスペイン語と同形である。「ディオ」はイタリア語 Dio とのこと。スペイン語なら Dios である。つまり、モンテディオを英訳すると Mount God になる。ウィキペディア「モンテディオ山形」によると、「モンテディオ」は「神の山」ではなく、「山の神」(山形県の霊峰出羽三山:月山、湯殿山、羽黒山)とのことである。

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中日ドラゴンズのアルモンテ選手(4)父の父姓 Almonte

2018-04-15 16:27:41 | 名前

  今回は中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)の父の父姓 Almonte について。
 “Historia Apellidos”によると、スペインでは4493位。世界的な分布では、予想どおり、絶対数でも人口比でもドミニカ共和国に多い。アルモンテ選手もドミニカ共和国の出身である。
 Almonte の意味だが、このままでは辞書に載っていない。“al monte”とすると、立派なスペイン語になる。al は「前置詞 a(英 to)+ 男性単数定冠詞 el」の縮約形で、monte は「山」である。つまり、Almonte は英訳すると“To the mount”となる。
 ただ、英語では mount は「~山」というときにもっぱら使われるのに対して、普通に「山」というときは mountain である。スペイン語も同様で、mount に相当するのが、monte で、mountain に相当するのが montaña(モンターニャ)である。
 アメリカの「モンタナ州」(Montana)はスペイン語の montaña に由来する。このあたりはスペインの植民地になってはいないが、スペインの探検家が入り込んでいたらしい。詳しくはウィキペディア「モンタナ州」を参照願いたい。
Almonte 姓の起源は“Mis Apellidos”というサイトによると、14世紀まで遡れる。アンダルシア(Andalucía)地方の発祥で、その後イベリア半島全域に広まったらしい。
 
 【赤い部分がアンダルシア地方。ウィキペディア「アンダルシア州」より】
 Almonte 姓はイベリア半島から追放されたユダヤ人(judeo-sefardita)の姓でもあるとのこと(“Mis Apellidos”)。
 追放されたユダヤ人たちはどこかの山を目指して行ったのかもしれない。
 アルモンテ選手のご先祖様にはユダヤ人もいたのだろうか。
ところで、スペイン語で普通に「ユダヤ人」というときは judío(フディーオ、英 Jew)だが、合成語になると、judeo と変化する。こちらの語形はめったにお目にかかれないので、最初は judío の間違いかと思った。
 最後に、アンダルシアのトリビアを一つ。
 Andalucía という言葉はラテン語の Vandalus「バンダル族(の人)」に由来するとのこと(小学館『西和中辞典』。詳細はウィキペディア「アンダルシア州」をご覧いただきたい。「ヴァンダル族」はゲルマン系と考えられていたが、スラブ系らしい(詳しくはウィキペディア「ヴァンダル族」参照)。

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中日ドラゴンズのアルモンテ選手(3)個人名 Zoilo の女性形 Zoila

2018-04-14 17:33:38 | 名前
  
 中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)の個人名の Zoilo には女性形もある。それは Zoila である。この名前も筆者は聞いたことがない。その Zoila さんの姓が Cerda だと、大変なことになるのであるが、詳しいことは「変な名前(4)Soila Cerda」と「Soila Cerda(2)」をご覧いただきたい。
なお、当時筆者が参考にしたサイトでは Zoila ではなく、Soila とつづられていた。
 Cerda は普通名詞 cerda に由来するが、男性形は cerdo である。どちらも「豚」という意味だが、微妙な違いがある。
 小学館『西和中辞典』によると、cerdo は「豚、豚肉、汚いやつ」、cerda は「(特に豚・イノシシなどの)剛毛、馬の尾[たてがみ]、雌豚、《集合的》豚、あばずれ女、商売女、(脱穀前の)穀物、小麦」となっている。
 まさか、「豚」が姓になっているとは思いもしなかったが、ちゃんとなっているのである。
 メス豚の Cerda 姓は“Historia Apellidos”によると、スペインでは651位。世界的な分布を見ると、絶対数ではメキシコ、人口比ではチリに多い。
 一方、オス豚の Cerdo 姓はスペインでは21063位。世界的な分布は、絶対数でも人口比でもスペインが一番である。
 メス豚の Cerda さんは多くはなくても、あまり珍しくはないが、オス豚の Cerdo さんは珍しい。三毛猫のほとんどがメスであることを想起させる。
次に紋章を調べてみる。まさか豚の紋章ではないとは思うが。
 “Plusesmas.com”には出てこない。“Escudo de la familia Cerda の画像”をみてみると、Cerda 家のものは見当たらないが、De la Cerda のものならあった。
   
 描かれた動物は、豚には見えない。イノシシのようにも見えない。どうみてもライオンっぽい。紋章の説明について調べていくと、実は De la Cerda 姓は由緒正しいことがわかった。
 “Blasones Hispanos”というサイトの説明によると、カスティーリャ(Castilla)王国の王子が起源らしい。なので、紋章にはカスティーリャ王国の国章である「城」(castillo)が描かれている。
 
 【カスティーリャ王国の国章。ウィキペディア「カスティーリャ王国」より】
 カスティーリャ王国はその後、レオン(León)王国とも合併した。それで、紋章にもライオン(león)が描かれている。
 
 【レオン王国国章。ウィキペディア「レオン王国」より】
 De la Cerda 姓の起源になった王子の妻はフランス人なので、De la Cerda 家の紋章にはフランス王室を象徴する「フルール・ド・リス」(西 flor de lis)が描かれたものもあるのである。
 世界的に侮蔑されがちな「豚」ではあるが、意外と高貴な出なのであった。宮崎駿のアニメ映画「紅の豚」(Porco Rosso、スペイン語への逐語訳は Puerco Rojo)をふと思い出した次第である。

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中日ドラゴンズのアルモンテ選手(2)個人名 Zoilo(ソイロ)

2018-04-13 18:01:35 | 名前

 【まだひげの短いアルモンテ選手。“MLB.com”より】
 中日ドラゴンズのアルモンテ選手(Zoilo Manuel Almonte Liriano)選手の個人名は Manuel の他に Zoilo(ソイロ)というのもある。知り合いの中にはこんな名前の人物はいない。小学館『西和中辞典』には Zoilo という項目はないが、zoilo という普通名詞ならある。「酷評家」という意味だが、「ホメロスを批判したギリシャの哲学者 Zoilo(前4世紀)に由来する」とのこと。
 つまり、アルモンテ選手の個人名の Zoilo はギリシャの哲学者からいただいたもののようである。名前のとおり、他の選手や監督・コーチを手厳しく批判するのだろうか。
 日本語版ウィキペディアには「ゾイロ(ソイロ)」という項目は見つからないが、スペイン語版はある。“Zoilo”によると、正確にはマケドニア出身のようである.
いろいろ調べてみると、Don Zoilo というワインも見つかった。
 
 “El Show de Don Zoilo”という子供向け番組もあるようで、“Carnavalito con el cuerpito”などの曲が歌われている。

普通名詞 zoilo は ギリシャの批評家 Zoilo にちなんで、「酷評家」という意味になっているが、本来のギリシャ語の意味は "Vital, vivo, lleno de vida"(“conmishijos”← con mis hijos【私の息子たちと】より) ということである。「バイタリティーあふれる、元気いっぱいの」という意味である。アルモンテ選手にはこちらの意味の方がふさわしい。
 アルモンテ選手の応援には是非、上の人形とワインを持っていくことをお勧めする。人形を振って、Don Zoilo のワインを飲みながら、“Don Zoilo, Don Zoilo”と叫ぶと、きっとホームランを打ってくれることだろう。

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中日ドラゴンズのアルモンテ選手(1)個人名 Manuel

2018-04-12 17:58:15 | 名前
 今回は中日ドラゴンズのアルモンテ選手。フルネームはウィキペディア「ソイロ・アルモンテ」によると、「ソイロ・マヌエル・アルモンテ・リリアーノ」(Zoilo Manuel Almonte Liriano)である。またまたドミニカ共和国の出身である。
 
  かつて2001年と2002年の2シーズン、読売ジャイアンツでプレーしたのは同じくドミニカ共和国出身の「ヘクター・アルモンテ」(Héctor Radhames Almonte)選手だが、血縁はなさそうである。
 さて、中日ドラゴンズのアルモンテ選手の個人名は Zoilo Manuel、父の父姓は Almonte、母の父姓が Liriano である。
 個人名の Manuel は珍しくはない。小学館『西和中辞典』にもちゃんと記載がある。
 男子の洗礼名で、愛称は Manolo。ヘブライ語の“Immanu'el”(神は我らと共に)が原義ということである。ヘブライ語の“el” が「神」であることは、「キリシタン用語(15)アンジョのお仕事」でも触れているので、そちらを参照願いたい。
 「神はわれらとともに」ではなく、「神とともに」はスペイン語では“con Dios”である。“Vaya con Dios”という有名な曲があるが、もともとの意味は「神とともに行きなさい」ということで、「さようなら」ということだが、これは古語、または詩的な表現である。“Adiós”が「さようなら」の意味では普通である。ただ、日本語の「さようなら」もくだけた場面ではあまり使わないのではなかろうか。同様にスペイン語でも「じゃあ、また」にあたる“Hasta luego”がよく使われている(特にコスタリカ)。
 それはともかく、Manuel はいつも神様がついている、ありがたい名前であるが、悪いことをすると、地獄に一直線のような気がする。
 Manuel の女性形は Manuela で、一世を風靡した「エマヌエル」夫人のスペイン語形である。
Manuel といえば、かつてヤクルト・スワローズや近鉄バッファローズで大活躍して、その後、大リーグのフィリーズの監督にもなった、チャーリー・マヌエル氏の姓である。
 
 【西本監督とマヌエル選手】
 “Historia Apellidos”によると、Manuel 姓のスペインでのランキングは2063位。世界的な分布を見ると、絶対数でも人口比でもアンゴラ(ポルトガル語圏)に多い。そうすると、マヌエル氏のご先祖様はスペインかポルトガルかもしれない。
 “ORIGEN DE LOS APELLIDOS”によると、Manuel 姓の起源について、次のように紹介されている。 

El origen del apellido Manuel viene de la casa real del infante Manuel, hijo del rey Fernando III conocido como “el Santo” y de la reina Beatriz de Suevia, el infante Manuel se casó con Beatriz, la hija del tercer conde de Saboya, a partir de entonces inicia el linaje de Manuel.

 簡単に言うと、王位継承権のない王子(infante)Manuel 王家に由来するとのことである。王位継承権はなくても、由緒正しい家柄である。日本で言えば、源氏、平氏といったところだろうか。
 当然、Manuel 家には立派な紋章がある。
 
 
中日ドラゴンズの応援団にはアルモンテ選手を応援するとき、是非、上の紋章を使ってもらいたいものである。 

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Castillo と Castro

2018-04-09 17:26:22 | スペイン語
 「城」を表す姓は Castillo の他に Castro がある。キューバの指導者、フィデル・カストロ(Fidel Castro)の姓としてあまりにも有名である。

 【若かりしころの Fidel Castro】
 普通名詞 castro は「(イベリア半島のローマ時代の)城、砦、《古》城跡、砦跡」(小学館『西和中辞典』)という意味だが、一般的に「城」というときには castillo を使う。
 Castro 姓は“Historia Apellidos”によると、スペインでは35位。Castillo 姓の45位より、もう少し上位にランクインしている。世界的な分布を見ると、絶対数ではブラジル、人口比では北マリアナ諸島に多い。
 castillo にもどるが、castillo という語はラテン語 castellum (砦)が語源である。castellum は castrum「陣営」に縮小辞がついたものである(小学館『西和中辞典』)。ということは、語源的には castro の小さいのが castillo だったわけである。
 Castro 家の紋章にも「城」が描かれているものと想像されたが、意外と描かれていない紋章もある。
 
【城が描かれた Castro 家の紋章】
  
【城が描かれていない Castro 家の紋章】
 キューバのカストロ議長の家の紋章はどんなのか気になるところである。
画像“Escudo de la familia Castro”参照)。  
 最後にいつもの余談。castro は「城、砦」の意味の普通名詞であるが、動詞 castrar(去勢する)の直説法現在1人称単数の活用形でもある(「私は~を去勢する」の意)。
 上司(上官)が部下のカストロにお茶を持ってくるように命令するとき、“Té, Castro”というかもしれない。しかし、怖い上司(上官)だったりすると、部下のカストロは“Te castro”(お前を去勢するぞ)の意味に解するかもしれない。
 また、Castro さんの個人名が Aquiles(英 Achilles:アキレス)だと、去勢手術を行う獣医さんにぴったりの名前である。詳しくは「変な名前(2)Aquiles Castro」をご覧いただきたい。

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