普通名詞に“-ino(a)”がつく例もある。
「銀」を意味するスペイン語は普通は plata だが、argento という語もある。ただし、こちらは文語である。argento は英語やフランス語では argent という形になる。英語ではArgent という姓にもなっている。フランス語では「お金」という意味にもなっている。フランス語では argent の発音はカタカナ表記だと「アルジャン」になる。お金はなくても「アルジャン」というわけだ。
「銀」がお金を意味するのは日本でも同じで、「金庫」に対して、「銀行」という言葉もある。江戸時代は東日本は金本位制で、西日本は銀本位制だったとか。
さて、スペイン語の argento に戻るが、これに縮小辞の“-ino”をつけると argentino という形ができる。「アルゼンチン人」という意味である。これを女性形にすると Argentina となり、「アルゼンチン」という国名になる。あえて日本語に訳すと「小銀」といったところか。
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