スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

パンツさん

2013-04-29 18:15:42 | 名前
  最近家内がインターネットで“Calzón”という姓を持つ人物を発見した。“Calzón”(カルソン)とは以前にも紹介した「下着のパンツ」の意味もある。この人物は男性だったので、“Sr. Calzón”(セニョール・カルソン)だが、日本語では「パンツさん」である。なんでこんな姓があるのか不明であるが、ちょっと調べてみたい気がする。
 “Sr. Calzón”はかなりお偉いさんのようなので、重要な会議にも出席することだろう。しかし、都合がつかない場合は、彼抜きで会議をすることになるだろうが、そんな時には“sin calzón”(ノーパンで)会議をするのだろう。


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チャベス

2013-04-24 10:49:41 | 名前
  最近、ベネズエラのチャベス大統領が死去した。貧困層には絶大な人気だったが、一方、中間層以上には不評だったようだ。
 それはさておき、“Chaves”は、ありふれた姓で、コスタリカにも何人も知り合いがいた。知り合いではないが、ミス・インターナショナルにも選ばれたお嬢さんもチャベスさんだった。筆者の友人は彼女の親に気に入られて、結婚を勧められたようだ。しかしながら、すでに友人には決まった人がいたようなので、沙汰やみになった。
 彼女は当然、日本の新聞でも取り上げられたが、なぜか「シャーベス」と表記されていた。スペイン語には「シャ」行はないので、これは明らかに間違いである。
 ところで、スペイン語話者は「シャ」行を「チャ」行に置き換える傾向があり、アメリカの“Chicago”は「チカゴ」と発音される。日本語学習においても、「シャ」行と「チャ」行の区別が難しいようである。
 さて、チャベス嬢がミス・インターナショナルに選ばれた当時、(といっても、30年以上も前であるが)表記の間違いについては深く考えなかったが、最近、“Diccionario de Apellidos Españoles”(スペイン人名事典)を見る機会があった。“Chaves”の項目をみると、ポルトガル由来の姓と書いてあった。それで合点した。ポルトガル語では“ch”は「シャ」行を表すのである。ブラジルにも“Chaves”さんが多くいることだろう。かれらは「シャベス」と発音されるのだが、スペイン語同様、ポルトガル語でもアクセントのある母音はやや長く発音されるのだろう。日本人には「シャーベス」と聞こえても不思議ではない。おそらく、チャベス嬢の記事を書いた記者はブラジル(または、ポルトガル語圏)に滞在経験があったのだろう。
 最近のことはよく忘れるが、30年も前の細かいことは不思議なことにおぼえているものである。
 ちなみに、メジャーリーガーには“Chávez”とつづる「チャベス」選手もいるが、“Chaves”とつづる方が多数派のようだ。


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「山口六平太」の行きつけのカフェ

2013-04-16 13:10:04 | スペイン語
  『ビッグ・コミック』連載の漫画「山口六平太」の行くカフェの名前はなぜかスペイン語の名前が多い。2011年12月12日の記事で、“Nunca tuvo novio”(これまで、一度も恋人がいなかった)という名前のカフェを扱ったが、最近は“Si soy asi”という名前のカフェが登場した。
 “si”は「もし」という意味だが、“sí”とアクセント記号を付けると、意味が変わる。一つは“yes”の意味で、もう一つは「自分自身」という意味である。
 “asi”は最近ではアクセント記号なしの表記も認められているようだが、本来は“así”とアクセント記号を付けなければならない。意味は「そのよう、そんな」である。
 “soy”は英語の“am”に相当する。主語の「私」はスペイン語では省略してもよい。ということで、“Si soy así”なら「もし、私がそのようなら」という意味だが、“Sí soy así”なら「そう、私はそのようである」という意味になる。


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