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とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ダークネス」

2007-01-22 02:19:22 | 映画・DVD【た】


2002年、スペイン映画
監督はスパニッシュ・ホラーの鬼才(なのか?知らんけど)ジャウマ・バラゲロ



内容はというと・・・


アメリカからスペイン郊外へ越して来たレジーナ(アンナ・パキン)とその家族。
だが越してきてほどなく、家の中の電気が消えたり、父親の病気が悪化したり、弟の身体に不思議な傷が出来ていたり・・・とレジーナを不安にさせる出来事が次々と起こる。
この家に何か原因があると感じたレジーナは、ボーイフレンドのカルロス(フェレ・マルティネス)の手をかり、真相究明にのりだす。
そして『40年前の皆既日食の日に、スペイン郊外の森で起きた7人の子供の失踪事件』と、この家が深く関わっていることを知る。


映画を見てすぐ「ああ、この家は子供たちが惨殺された家なんだな」とわかる。
となると、この家族の異変は「殺された子供たちが何が訴えようとしているのか」もしくは「怨念がこの家族を死においやろうとしているのか」だろうと思う。

でも実際はちょっと違う。

邪悪な闇が存在し、その力を信じ、その闇で世界を覆いつくそうとするものがいる。
闇には人間をも操る力があり、レジーナたち家族はとある理由から「それ」に操られ、家族の絆がガラガラと音をたて崩壊していくことになるのだ。
そう、これは家庭崩壊の恐怖をも描いてもいるのだ。


そして

断片的に視覚を刺激する、血のにおいのするフラッシュバックの映像。
静かに、ただそこに存在する薄暗い闇・・・。
壁にかざられた、こちらを見つめるような不気味な写真・・・。
狂ったようにジャガイモを刻み続ける父親の手・・・。

「ホラー苦手」「暗闇嫌い」ということもあるだろうが、ワタシにはどれもこれもじわじわとした恐怖を感じさせた。
なんだか自分の後ろにも、闇が少しずつ迫ってくるような感覚にとらわれたりして。
多少まとまりには欠けるが、なかなか楽しめる・・・というか怖がらせてくれる映画だった。
特に前半は何処で何が出てくるかわからない分、ぞくぞくした。
スプラッタっぽい場面や、むやみに人が死ぬ場面がなかったのにも好感がもてた。


でも惜しいと思われるところが多々ある。
たとえば、何故「彼」がそんなに闇の世界にこだわったのかが全くわからないこと。
闇の世界が訪れた時、彼が何をしたかったのかもわからないし、40年も待っていたわりには、気迫というか執念のようなものが感じられない。
それから闇(というか邪悪なもの?)にそんなにパワーがあるのなら、40年前に闇自身の力で儀式を遂行できたんじゃないのかとも思う。




思ったよりフェレはでずっぱりでよかったけど、相手がアンナ・パキンというのはどうよ(いや、主役はアンナ・パキンなんだけどさ)?
可愛くないわけじゃないけれど、フェレの相手はスペインの女優さんがよかったのではなかろうか?
というか全てスペイン産で固めた方がよかったのでは?
その方が恐怖度も増したような気がするんだけど。



隣にいるアンナ・パキンよりフェレが可愛く見えるのは、ワタシの眼が腐っているから????
というかフェレ何気にケツアゴですか????

コメント (11)
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