オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「CHAOS(カオス)」

2006-11-23 10:50:46 | 映画・DVD【か】


クエンティン・コナーズ(ジェイスン・ステイサム)は、以前担当していた事件で人質を誤って死なせ、相棒を辞職に追い込み、謹慎処分の身となっていた。
そのコナーズに復職の声がかかる。
シアトル・グローバル銀行を襲撃した強盗団が、交渉人としてコナーズを指名してきたのだ。
そして首謀者であるローレンツ(ウェズリー・スナイプス)はコナーズに「混沌<カオス>の中にも秩序はある」と謎めいた言葉を残し姿をくらます。

相棒がいないコナーズは新人のデッカー(ライアン・フィリップ)と組むように、上司に命令される。
初めは若造であるデッカーをバカにし、相手にしなかったコナーズだったが、観察力や分析力に優れたデッカーに一目おくようになる。デッカーも強引でありながらも有能なコナーズに、尊敬に似た念を抱くようになり、二人はいいコンビになりつつあるように見えた。



しかしローレンツの罠にはまり、アジトに出向いたコナーズはアジトを爆破され命をおとしてしまう……。



派手なアクションシーンは少ないものの、予測不可能でありながらもテンポのよいストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまった。
この映画のタイトルである「カオス」は「カオス理論」からきている(らしい)。「カオス理論」とは「非常に不規則で複雑な現象であっても、簡単な方程式で表現できる」とする理論のことだそうだ。

物語の中でデッカーがコナーズに「カオス理論とは何か」を説明する場面がある。
おバカなワタシはイマイチその理論が把握できなかったが、物語が進んでいき、デッカーが不可解な謎を解いていくにしたがって、なんとなくわかったような気になった(笑)。どんなに混沌としていて判りづらいことでも必ず「原因」というか「法則」みたいなものが存在するってことなのね。

デッカーは最後に、この事件の「法則」がなんであるかを解くのだが、この結末は彼にとっては色々な意味で痛い「一敗」であろう。
まあワタシはこのエンディングでよかったと思っているけど(笑)。
映画でも「パズルのピースがぴったりはまる」と言っているが、まさにそれ。
最後に謎が全て解明され、パズルがきっちり完成するさまは、憎らしいくらいに見事。


Jスンということで「キレのいい、派手なアクションシーンが見れるのかな~」と思っていたら、全然違った。でも頭脳派のちょいワルっぽいJスンも素敵だわ~~
まあJスンなら(ズラ姿以外)なんでもいいんだけど(爆)。
意外によかったのがライアン・フィリップ。
「クラッシュ」の時も正義感あふれる警官役だったけれど、こちらの方が断然よい!
新米っぽい感じをすごくうまく演じていたと思うし「ヘタするとJスンより目だってるんじゃないか…(汗)」と思えるくらいの存在感があった。
ちょっと怒ったような「憮然」とした表情が、謎を解けないもどかしさをあらわしていてよかった。


個人的にはニコラス・リーが見れてめちゃくちゃ嬉しかった。
彼の姿をスクリーンの中に見つけた時「ね、ね、クライチェックだよおお~」と思わず隣にいた友達に話しかけたくなったワタシ。
彼の姿を見るのは「X-ファイル」以来だけど、ちょっと老けたわね。
やっぱり年には勝てんということか(涙)。
コメント (12)
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