オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ふるえて眠れ」

2006-11-26 01:57:12 | 映画・DVD【は】
本日は一人で母の看護。
ずっとそばにいなくてはならないので、自室のパソコンを持ってきて、母の側でDVDを見ることにしました。
ホントは気分的にノリエガの「NOVO」を再見したかったんですけどね~、母のそばで「あっは~~~ん♪」だの「うっふ~~ん♪」だのいうエロエロ映画を見るわけにはいかんので…ましてやノリエガのすっぽんぽんの姿などは…(汗)。
(ちなみにこの無邪気な寝顔に萌えたワタシ…)↓



ほれぼれ。。。。






はっ、思いっきり横道にそれてしまった…。
えっと本日はノリエガとは全く関係ない「ふるえて眠れ」を見ますた~~。



1965年作品。

原作、脚本共「何がジェーンに起こったか?」のヘンリー・ファレル。
製作・監督は同じく「何がジェーンに起こったか?」のロバート・アルドリッチ。
出演は同じく「何がジェーンに起こったか?」のワタシの大大大好きなベティ・デイヴィス、そいからオリヴィア・デ・ハヴィランド、ジョセフ・コットン他


シャーロットは妻帯者のメイヒューと恋におちる。
それを知ったシャーロットの父親は激怒し、メイヒューを呼びつける。そして翌日のパーティに夫人同伴で出席し、シャーロットとはきちんと別れるようにと言い放つ。
ところが翌日のパーティの会場に、ドレスを血まみれにしたシャーロットがあらわれ、会場は騒然となる。そして首と手首を切断されたメイヒューの死体が発見された。
別れ話を持ち出されたシャーロットがメイヒューを殺害したのか?

シャーロットの父親によってもみ消された形になり、事件の真相がわからぬまま37年の時が過ぎた。
シャーロット(ベティ・デイヴィス)は父親が残した屋敷で一人で暮らしていたが、その屋敷は州の政策により取り壊されることに。
途方にくれたシャーロットは遠縁にあたるミリアム(オリヴィア・デ・ハヴィランド)に助けを求めるが、その頃から見えない影に脅かされるようになる…。


これ白黒映画です。
白黒映画って、本当の色がわからないだけに、想像力をかきたてられて、いいですね~。
真っ赤であろう血も、鋭利であろう刃物も、切り落とされた腕や首の切り口も、カラー以上の不気味さを感じさせます。
「何がジェーンに起こったか?」の原作者ヘンリー・ファレルの作品とあってか、ちょっとかぶる部分がありました。
主人公シャーロットは、完全にジェーンとかぶってましたね。
ちょっと精神に支障をきたしていて、思い通りにいかなかったり切れたりすると何をするかわからないけれど、常に自分自身に正直。
ベティ・デイヴィスはジェーンの時と同じく、このシャーロットを実に魅力的に演じていました。
ベティ・デイヴィスは何を演じても「ベティ・デイヴィス」なんですよね~、そこがまた好きなんですけど。
あのちょっとしわがれた声と独特のイントネーションがいいんだよなあ~~~。

サスペンスにありがちな、話が一転二転するというひねった作りではなく、大どんでん返しもなく、あくまでもストレートな作りに好感が持てました。
ストレートなのにアホなワタシは最後までメイヒュー殺しの犯人が誰だかわかりませんでした…。
サスペンスではあるけれど、家政婦のベルマとシャーロットのかけあいのような会話はウェットに富んでいて、結構笑えました。ベルマは皮肉屋でいつもだらしのないかっこをしているのですが、実は一番人を見る目があったということが最後にわかります。まるで市原悦子(笑)。
ベルマ役のアグネス・ムーアヘッドもいいですね~。この映画を締めたりゆるめたり、幅のあるいい演技を見せてくれます。

「イヴの総て」の時も「何がジェーンに起こったか?」の時も思ったのですが…善人面している人当たりのいいオンナ…これほど怖いものはありませんね~。
今回も善人面が形相変わって大魔神(知ってる人おらんかったりして…)になっちゃったりして。おーこわ。
あ、でも気にくわなければ、頭上から植木鉢落としたり、鉄砲ぶっぱなすシャーロットみたいなオンナもある意味怖いですけど…。

まあ総じて、オンナはみんな怖いってことでしょうかね。

コメント (6)
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