レスリー・チャンがオリエンタル・ホテルの24階からその身を投げ、この世の人ではなくなった時は、にわかに信じられなくて「びっくりした」という気持ちが先にきて不思議と「悲しい」という感情がわいてきませんでした。
「悲しい」とか「虚しい」という気持ちになったのは、彼が亡くなって一週間を過ぎた頃。それから三ヶ月くらいは彼のことが頭から離れなくて、よく夢にみてうなされ、涙ぐんだものであります。
レスリー・チャンは「君さえいれば 金枝玉葉」でなんとなく好感を持ち、過去の作品を見て「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」で大好きな俳優になりました。
あどけない顔をしていて、ぽってりした唇がやけに可愛くて、私より年上なのに「守ってあげたい」という母性本能をこしょこしょくすぐる、不思議な俳優でありました。
彼はコメディっぽい作品に何作か出演していますが(駄作が多いけど)、この「大英雄」はその中でも私の大好きな作品なのです。
「大英雄」1993年香港映画
なんたってCASTが豪華。
レスリー・チャン、トニー・レオン、マギー・チャン、ブリジット・リン、レオン・カーファイ、ジャッキー・チュン、ジョイ・ウォン、カリーナ・ラウといった面々。
特にトニー・レオンとマギー・チャンがバカになりきっていて最高です(もうマギー・チャンはこんなのには出ないだろうなあ…)。
トニー・レオン…壊れ過ぎていてとても「花様年華」や「インファナル・アフェア」に出ているお方とは思えません。別人としか思えません。ファンを泣かせるつもりなのか、笑わせるつもりなのか?「そこまでやっちゃうか」と感心するやら呆れるやら(笑)。最後の最後までハイテンションで爆走してくれます。
私の大好きなジャッキー・チュンもひょうひょうとしていて、相変わらずいい味を出しています。彼はいつも綺麗な服を着せてもらえないのよね(笑)。
金輪国を舞台に、王位を狙うおかしな男女とそれを阻止しようとするオバカな一団とのお話。出てくる人達が何故かみな、妙な勘違いをしていて、事態は思わぬ方向へと進んでゆくのです。洞窟(?)でのシーンが特におかしくて、dimはわかっていながらいつもここで抱腹絶倒してしまいます。
なんとなくお金のかかった学芸会っぽい、ドリフを彷彿させるどたばたした感じに懐かしささえ覚えます。見た後、なんにも残らないけど、思い出すとあまりのおかしさに笑ってしまうようなばかばかしさがいい。
出演者全員、肩の力を抜いて楽しんで演じているのがよ~くわかります。
レスリーも実に楽しそうにバカやってます。
この幸せそうな彼の姿を見て、数年後に自ら命を絶つなんて誰が想像できたでしょう。
彼の作品がこれ以上増えないのは悲しいけれど…この映画を見ると元気が出るのです。生き生きと演じている姿を見ていると、彼がまだ生きていて、どこかで次の映画のことなんか考えているんじゃないかなとか思えてくるのです。
こんな最低で最高な作品を残してくれたレスリーに感謝!
「悲しい」とか「虚しい」という気持ちになったのは、彼が亡くなって一週間を過ぎた頃。それから三ヶ月くらいは彼のことが頭から離れなくて、よく夢にみてうなされ、涙ぐんだものであります。
レスリー・チャンは「君さえいれば 金枝玉葉」でなんとなく好感を持ち、過去の作品を見て「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」で大好きな俳優になりました。
あどけない顔をしていて、ぽってりした唇がやけに可愛くて、私より年上なのに「守ってあげたい」という母性本能をこしょこしょくすぐる、不思議な俳優でありました。
彼はコメディっぽい作品に何作か出演していますが(駄作が多いけど)、この「大英雄」はその中でも私の大好きな作品なのです。
「大英雄」1993年香港映画
なんたってCASTが豪華。
レスリー・チャン、トニー・レオン、マギー・チャン、ブリジット・リン、レオン・カーファイ、ジャッキー・チュン、ジョイ・ウォン、カリーナ・ラウといった面々。
特にトニー・レオンとマギー・チャンがバカになりきっていて最高です(もうマギー・チャンはこんなのには出ないだろうなあ…)。
トニー・レオン…壊れ過ぎていてとても「花様年華」や「インファナル・アフェア」に出ているお方とは思えません。別人としか思えません。ファンを泣かせるつもりなのか、笑わせるつもりなのか?「そこまでやっちゃうか」と感心するやら呆れるやら(笑)。最後の最後までハイテンションで爆走してくれます。
私の大好きなジャッキー・チュンもひょうひょうとしていて、相変わらずいい味を出しています。彼はいつも綺麗な服を着せてもらえないのよね(笑)。
金輪国を舞台に、王位を狙うおかしな男女とそれを阻止しようとするオバカな一団とのお話。出てくる人達が何故かみな、妙な勘違いをしていて、事態は思わぬ方向へと進んでゆくのです。洞窟(?)でのシーンが特におかしくて、dimはわかっていながらいつもここで抱腹絶倒してしまいます。
なんとなくお金のかかった学芸会っぽい、ドリフを彷彿させるどたばたした感じに懐かしささえ覚えます。見た後、なんにも残らないけど、思い出すとあまりのおかしさに笑ってしまうようなばかばかしさがいい。
出演者全員、肩の力を抜いて楽しんで演じているのがよ~くわかります。
レスリーも実に楽しそうにバカやってます。
この幸せそうな彼の姿を見て、数年後に自ら命を絶つなんて誰が想像できたでしょう。
彼の作品がこれ以上増えないのは悲しいけれど…この映画を見ると元気が出るのです。生き生きと演じている姿を見ていると、彼がまだ生きていて、どこかで次の映画のことなんか考えているんじゃないかなとか思えてくるのです。
こんな最低で最高な作品を残してくれたレスリーに感謝!