オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ナルニア国物語」

2006-03-09 23:55:11 | 映画・DVD【な】
今週は仕事が暇なんで二連荘で映画を観てきました。

ドイツ軍の空爆が激化する第二次大戦下のイギリス。ペベンシー家の4人の兄妹──ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは、ロンドンの空襲を逃れるため、田舎に住むカーク教授に預けられる。好奇心旺盛な末っ子のルーシーは、その広大な屋敷でかくれんぼをしているうちに、空き部屋で大きな古い衣装だんすを見つける。見えない力に導かれるかのように衣装だんすに入り、毛皮のコートを押しのけて奥に進むと、やがてルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。(=公式サイトより)



「ナルニア国物語」…面白かったですよ。
でもdimには予告の方がインパクトあったな(ボソ…)

戦闘シーンも景色もなんだか「ロード・オブ・ザ・リング」と比較しちゃうんですよね。どこかで見たようなシーンなんですよね。
なんか今になって「ロード・オブ・ザ・リング」ってすごかったんだななんて思ったりして…。

話は結構テンポが速かったような気がする。彼ら兄妹がナルニア国に残り、戦うことを決めるまでの過程がちょっと甘いというか弱いというか。
しかも全く戦ったことのない、剣もろくすっぽ使えない男の子に「あなたが指揮をとってくれ」はないと思うな~。いくら予言の救世主とは言え、そりゃ荷が重いでしょ。いくら魔法の世界とは言え納得がいかなかった。
…あら……わたくし、夢なさ過ぎかしら???

一番下の女の子、ルーシーがすごく素直で優しくて可愛かった。
彼女がいるだけでその場の空気がなごむ。彼女が一番下なのに一番包容力があるのよね(笑)。
長女のスーザンは…もっと可愛い子いなかったのか…。あまり魅力を感じなかったな。でも現実主義っぽい堅い感じがするところはあっていたかも。
長男のピーターは初めは普通の男の子だったのに、段々たくましくなっていくのが見ていて面白かった。顔つきが最初と違って最後はちゃんとプリンスになっていたし。
次男のエドマンドは不思議な子で心に沢山の引き出しを持っていそう。これからどんな風に成長していくかが楽しみ。

        

なお人相(キツネ相)は悪いけど「正義の味方」のキツネの声は私の愛するルパート・エヴェレットが担当してます
でもね…アスランみたくセリフを増やせとは言わないけど、ちーと少なすぎやしませんかい(涙)?もっとしゃべって欲しかったなあ。声でなくオレイアスの役をやってくれてもよかったんだけどな~。

最後の方で成長したピーターとエドマンドが出てくるシーンがあるんだけど…二人ともカッコよかったあの二人は誰が演じているのかヒジョーに気になります…。やはりかっこいい青年が馬に乗っている姿は絵になりますな~とちょっとでれでれした場面でした。

まあタムナスさんを「田村さん」と間違えるくらいのdimですから、まともなレビューなんて書けるわけはないんですが…。
期待していたほどではないですが、まあまあ面白かったです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ウォーク・ザ・ライン」

2006-03-09 10:03:24 | 映画・DVD【あ】
幼い頃、最愛の兄を事故で失ったジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)の唯一の楽しみは音楽であった。彼はセールスマンとして生活をしていたが音楽への夢を捨てきれず、自作の曲でオーディションを受ける。合格した彼はスターダムにのし上がっていくが、家を留守にしがちな生活から妻との諍いが絶えなくなっていった。そしてカントリー歌手、ジュ-ン・カーター(リース・ウィザースプーン)に惹かれていくのだが……。


最愛の兄を亡くす冒頭のシーン。

    

この場面で実際に兄のリバー・フェニックスを亡くしているホアキンとオーヴァーラップして胸が詰まってしまった。

最愛の兄を亡くし悲しみにくれているジョニーに父親は「おまえの方がいなくなればよかったのに」と言う。
「兄の死と父との不和」。それはトラウマとなって彼の心に深い傷を残し、生涯消えることはなかった。
だがそのトラウマが彼の音楽に反映され、彼をスターダムにのしあげたのだから、人生とは本当に皮肉なものだと思う。


出す唄全てが売れる…。
彼の人生は順調なように見えた。

   
  
しかし仕事に疲れ、妻とは諍いが絶えなくなり、ジュ-ンへの思いを抑えることができず、ジョニーは酒やドラッグに溺れてく。
舞台の上で倒れ、すさんだ生活が続くジョニー。
そんな彼を愛し支えながらも、結婚を拒み続けるジュ-ン。

やがてジュ-ンのために、ジョニーはドラッグと縁をきり、もう一度舞台に立つことを決意する。
その頃、刑務所に服役中の囚人達からジョニーの元にファンレターが届く。
「ジョニーあんたは最高だぜ!」


がんじがらめになり、精神は擦り減り、ぼろぼろになりながらも、なんとか立ち上がろうとするジョニーをホアキンが好演。顔はデカイけど(これでもファンです)味のあるいい役者です、ホアキン。
またジョニーの天使、ジュ-ン・カーターを演じるリース・ウィザースプーンがとっても魅力的。包容力が感じられる自然な演技も素晴らしいが、唄の巧さには脱帽。
この2人が劇中で熱唱する歌はすべて吹き替えなしで、実際にホアキンとリースが歌っている。この二人の唄を聴くだけで映画の価値がわかる。
ジョニーの父親役ロバート・パトリック(自分にとっては未だにジョン・ドゲットなのだが)が久々に観れたのも嬉しい。

1950年代、ロカビリーの黄金時代を築き上げた『ジョニー・キャッシュ』。
彼は押しに押しまくり、初恋の人・ヴィヴィアンと結婚し、後の妻になるジュ-ン・カーターにはなんと40回もプロポーズし続けたという。そんなエピソードを見ると彼は相当熱くストレートな人間だったのではないかと思う。
彼の歌う歌詞を見ても飾り気がなく、ストレートな言葉が聴くものの心を揺さぶる。
変化球なしで、直球勝負の彼の人生は波乱に満ちていたが、オーディエンスに愛され、最愛の女性・ジュ-ン・カーターと生涯を共にできた彼は、幸せだったのではないかと思う。

   

ジョニー・キャッシュ、ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン…彼らの素晴らしさを体感できる映画である。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする