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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

2020-06-17 21:16:51 | 映画+ドラマ

A Street Cat Named Bob

Directed by Roger Spottiswoode
Produced by Adam Rolston
Written by Tim John Maria Nation
Based on A Street Cat Named Bob by James Bowen
2016 UK

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』予告編

「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」メイキング映像

実は別の映画の感想を書いていたのですが
ボブが虹の橋を渡ったニュースを知ったので急きょこちらを。

ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。
人生に目的も目標も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた。
そんな彼の前に突然現れた、一匹の野良猫ボブ。ホームレスの青年と野良猫の友情物語。
(Google Booksより)
この映画はジェームズ・ボウエン自身が書いた「ボブという名のストリート・キャット」が原作です。

初めてこの映画を観た時、
ボブ役の茶トラにすごく魅了されてしまいボブの動画を探しては見ていました。
走ったりするアクション以外はご本人、いえご本猫が演じていたと
後になって知った時はかなり納得感がありました。

茶トラを英語でジンジャーキャットを呼ぶのもこの映画で知りました。

ストーリーは挫折していた青年が動物と知り合い一緒に過ごすことで立ち直っていく
よくあるストーリーなのですがポイントはこれがノンフィクションだということ。

幼い頃の家庭環境の問題を癒すために麻薬に手を出してしまい、
止めてはまた手を出すことを繰り返し路上生活までに至ったジェームズは、
同じ境遇のバズから麻薬を勧められ、再び手を出してしまいます。


ジェームズ・ボーエン( ルーク・トレッダウェイ)

捕まったジェームズはソーシャルワーカーのヴァルから住居をあてがわれますが
そこへ窓の隙間から見知らぬ猫が入り込んできて一晩泊めて上げます。

ヴァル(ジョアンヌ・フロガット)

ある日その猫がケガをしているのを見つけたジェームズは
隣人のベティの紹介で獣医に連れて行きます。

なけなしの所持金でねこの治療のための薬を購入したジェームズ。
ベティに「ボブ」と名づけられジェームズと一緒に暮らすことになりました。

ベティ( ルタ・ゲドミンタス)

ある日路上ライブのためバスに乗ったジェームズのあとをついてきてしまい、
仕方なく一緒にライブを始めますがこれが観客に大うけ。
ボブとライブを続けますがある事件がきっかけで禁止になってしまいます。


生活のためビッグイシューの販売員になりボブと一緒に売り始めますが
今回もボブに注目が集まりジェームズから買う人が殺到したため
他の販売員とトラブルになり1ヶ月の販売停止処分になってしまいます。

やがて1ヶ月経ち再び販売を始めますがボブが逃げ出してしまい行方不明に。
ベティや父親ともうまくいかず憔悴したジェームズですが
ある日ボブがひょっこりと帰ってきます。

ジェームズが本気で立ち直るためドラッグをやめることを決意。
ボブに見守られながら苦しい離脱症状に耐えたジェームズに本の出版の話が舞い込みます。
出版した本のサイン会には父親やベティ、ヴァルの姿がありました。

こんなストーリーです。
なんというか、猫の恩返し?
もしくはジェームズを心配したご先祖様の化身とか。

明日食べるものにも困っているのに
ケガをした猫のために全財産出せるのも結構すごいと思います。
私も猫好きですがそこまでできるかどうか・・・・いやもちろん見捨てはしないけど。

それにしても肩のりにゃんこ、私もほしいです。
一緒にバスに乗りたいしお散歩したいです。

ジェームズさんはこれで人生が一転します。
映画化されボブと一緒にテレビ出演や日本も訪れてくれました。
印税でマイホームも購入したそうです。

ボブという名の猫―めざましテレビ

まさに苦楽を共にしてきたラッキーキャットのボブ。
そんなボブを失ったジェームズさんの心情は計り知れません。

BBCの記事です。
「ボブという名の猫」のボブが死亡 「少なくとも14歳」

その中でジェームズさんが語っていました。
「ボブは本当に大勢の人に会って、何百万人もの人生にかかわった。
ボブみたいな猫は今までいなかったし、これからもいない。
自分の人生の光が消えてしまったみたいだ。ボブのことは決して忘れない」

現存する猫ではたぶん世界一有名で世界をかけめぐる多忙な猫だったと思います。
ボブの人生ならぬ「にゃん生」が猫として幸せだったのかどうかわかりませんが
でもきっとジェームズさんと出会えて良かったと思っているでしょう。

第2作「A Gift from Bob」(ボブがくれた世界)の公開も決まったようです。
ボブも前作同様出演しているそうなので公開したら足を運ぼうと思います。

こちらはプレミアでキャサリン妃と。

コベントガーデンで路上ライブ
Bob The Street Cat Revisits Covent Garden

Youtubeで探すとたくさん動画がUPされていますが何しろ英語なので・・・
でも見てるだけでかわいいです。

ありがとう、ボブ。どうか安らかに・・・・
R.I.P. BOB

 


2 コメント

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Unknown (モグモグ)
2020-06-18 17:14:45
全作の映画見ましたよ。家の猫も茶虎ですが、人なつこくてとても賢いです。猫は結構、柄によって性格が違うと聞いた事があります。うちは、保護猫なので、選ぶ余裕はなかったですけどね。14歳だったそうで、野良やってた事を考えると、結構生きれたのじゃないかと思います。でも辛いでしょうね。猫って特別ですから、立ち直るのは大変でしょう。頑張ってボブに恥ずかしくないように生きていって欲しいです。
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Re.Unknown (dico)
2020-06-18 21:58:57
モグモグさん、
柄によって違うと言うのは私も聞いたことがあります。白猫は気性が激しいとか・・・
茶トラの男の子はおっとりとしたイメージがありますね。私茶トラの男の子は大好きです。保護猫をお迎えしたのですか。ステキです。私もボブは長生きだったと思いますよ。大事にされていたのでしょうね。
そうですね、ボブに恥ずかしくないように生きるのがボブへの恩返しですね。
猫は本当に特別です。
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