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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

2019-09-24 19:57:40 | 映画+ドラマ
Once Upon a Time in Hollywood

Directed by Quentin Tarantino
Produced by David Heyman Shannon McIntosh Quentin Tarantino
Written by Quentin Tarantino
2019 USA/UK

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告


ネタバレありますのでご注意ください





ハリウッド大スター2大イケオジが揃うと華やかです。


このふたりを見るだけでも楽しいし更にマーゴット・ロビーまで付いてくるので満足です。


でもこの作品をもっと楽しむためにはこの時代の背景や事件を知らないといけません。
何も知らないで観るとこの感想で終わってしまいそうになります。

実は私も1960年代のハリウッドやヒッピーもよくわからなくて、
チャールズ・マンソンやシャロン・テート殺人事件も知らなかったんです。
観る前に予習しておいたほうが良いということでThe Riverさんのところで勉強しました。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』リック・ダルトンを追って ─ 1969年アメリカ、映画と時代がうごめく頃
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のためのタランティーノ完全ガイド ─ 渾身の集大成、その軌跡が丸わかり
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』徹底予習 ─ シャロン・テート殺人事件とチャールズ・マンソンとは

とはいえ付け焼刃は所詮付け焼刃なのか最後まで感情移入はできなかったです。
それでもラストの意味は理解できたので予習しておいて良かったです。
何も知らないごるちゃんは何の感動もなかったようです。
あ、でも予習しなくても魅力ある役者さんがたくさん出ているのでじゅうぶん楽しめたようですよ。

セロリが刺さっているトマトジュースは何だか見たことがあります。

リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)
西部劇のテレビドラマで人気を博しハリウッドのプール付き豪邸に住んでいるが
時代の流れと共に翳りを見せ葛藤中。


クリフ・ブース(ブラッド・ピット)
リックのスタントマン兼運転手兼雑用係。
リックの仕事が減ったうえに昔撮影現場で暴力沙汰を起こし干されている状態。
当時、役者とスタントマンの絆はかなり深かったそうです。


クリフはリックの面倒をよく見るけど良い人かと言うとそうでもなく、
何を考えているのかわからない部分もあってちょっと怖いかも。

このちょっと怖い人を演じるブラピは結構好きだったりします。

このふたりは架空の人物です。

シャロン・テート(マーゴット・ロビー)
「ローズマリーの赤ちゃん」の監督ロマン・ポランスキーと結婚しリックの隣に引っ越してきた
ハリウッドで売り出し中の若手女優。妊娠8ヶ月。


マーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)
リックを気に入っている映画プロデューサー。マカロニウェスタン出演を提案する。


他にスティーブ・マックイーン役でダミアン・ルイスが出ていました。



リックが悪役で撮影している西部劇で共演している子役のジュリア・バターズちゃんが
めちゃめちゃ可愛くて、リックとの絡みも最高でした。


リックに役作りのための持論を語るのですが大人顔負けのプロフェッショナルぶり。
撮影の途中セリフをミスしてしまったリックが休憩中自己嫌悪に陥ったり葛藤していますが
その熱演に彼女が今まで見た中で最高の演技だったと褒めると涙目になってました。


この時代だけではなくスターになった役者さんの多くはいずれ斜陽化していくという現実があります。
でもアル・パチーノもそうだけどショーン・コネリーとか上手に老けていく役者さんも大勢います。
ブラピやレオさんは今後どんな役者さんになっていくんでしょうね。



リックはイタリアでマカロニウェスタンなどの映画に主演するものの
帰国後はやはり厳しい状況なのでとうとうクリフを解雇することになりました。


最終的にはシャロンの殺害がゴールだと思っていたので
そこに隣人のリックたちがどう絡むのか・・・と思いながら観ていましたが
リックとシャロンの接点はまったくありませんでした。

ヒッチハイクで知り合ったヒッピーのプッシーキャットがクリフを
チャールズ・マンソンとヒッピーたちが暮らしていたスパーン映画牧場に連れて行く場面がありましたが。


この場面の意味はラストでわかるようになっていました。



ここからネタバレです。





シャロンが殺害されたのは8月9日ですが
その日まで作中ずっと日付がカウントダウンされていたのでラストはシャロン殺害だと思っていたんです。

その当日、ヒッピーたちがシャロンを殺すためポランスキー家を目指しますが
途中でリックがヒッピーたちの怒りを買ってしまいリックが狙われることに。

結局クリフとクリフの愛犬にヒッピーたちがやり返されますが
かなりむごい殺され方なので思わず目を背けました。
でもシャロンたちが実際に殺されたときはもっと惨たらしい方法でしたからね。

クリフの愛犬ブランディ。


そんなわけでシャロンも襲われることなく
この件がきっかけでリックとシャロンが知り合いになるわけです。
もしかしたらポランスキー監督がリックに大きな仕事をくれるのかもしれません。
そんな予感を感じさせつつ終わりました。

最初は何だか拍子抜けでしたが
タランティーノ監督はこれをおとぎ話だと言っていたのを見て
すべて腑に落ちたような感覚でした。

映画の中のシャロンは人生を奪われることなく今後女優として更に活躍していくのでしょう。
そしてリックもクリフと共に再起したのかもしれません。
とてもハッピーなラストでした。
でもこれがハッピーだと感じるにはやはり実際の事件を知る必要があるんですよね。
タランティーノのこの時代への情熱を少しだけ理解することができたような気がします。

それでは最後にリックが出演した映画のポスターを。




2 コメント

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おはようございます。 (だいず。)
2019-09-29 09:56:32
大脱走。2回は観たかな。テレビ放映でね。
ヒッピーの時代知ってますぅぅぅ~
あそこいら辺の時代を考えると画像がぴったりしますね。
しかし、こんなことを言ってはアレですがレオ君もブラピもすっかりハリウッドばりの灰汁の強いおやじになったなぁと思いましたよ。
しかし、あのキラッキラした2人の若いころはよだれが出るほどときめいたものですがそれが無くなったのはさみしい…
だから英国にときめいたんだろうなぁ
ベネちゃんにはいつまでも紳士でいてほしいのよ。
そういえば、この映画2大スターが出てるのに地元の映画館では上映してなかった気がします。
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Re.おはようございます。 (dico)
2019-09-29 13:50:55
だいずさん
こんにちは。
大脱走は私も一度みた記憶があるのですがよくおぼえてないんです。
おお。さすがだいずさんはこの時代ご記憶でしたか。
灰汁強いですね(笑)この映画自体もアクが強いのですがこのふたりそれに負けてませんし。
そうですねー、若いころはおふたりとも少し線が細くて美しかったですよね。
英国俳優は皆さんどこかしら線の細さがありますね。アメリカはやはりマッスルの国です。
あら、上映してないのですね。確かに好き嫌い別れる映画だと思うので難しいのかも。
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