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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

glee - Impressive Episodes #2

2016-06-19 09:55:35 | 米国ドラマ
久しぶりにgleeネタ。
今回は前回よりかなり遡りましてシーズン2エピソード6のNever Been Kissed(初めてのキス)
このエピソードはカートとブレインの出会いの話でもありますが、テーマは「偏見」です。

話の中心は、カートとカートを執拗にいじめるカロフスキー。


そしてマッキンリー高校のアメフトのコーチ、ビースト先生(女性)


一番印象に残っているセリフは「Prejudice from just ignorance.」(偏見は無知からくる)
これはカロフスキーに苛められていることを相談したカートがブレインに言われたセリフ。


ゲイを理由にイジメに遭いダルトンに転校した過去を持つブレインはカートにふたつの提案をします。
ひとつは自分の様にダルトンに転校する、そして2つ目は被害者から脱して立ち向かう事。
偏見は無知からくる。だから君が教えればいい、と。
ダルトンアカデミーは差別を厳しく禁止していますが、学費はかなり高いという設定です。
基本お坊ちゃま学校だからあまりイジメとかなさそう。


偏見は無知からくる、って誰が最初に言ったんでしたっけ。すごく名言だと思います。
でも、知る機会がなかなか無いのも現実なんですよね。
例えば私の場合は知的障がい者と言われる子たち。
たまたま彼らと一緒に働く機会があったのでよく知ることができましたがなかなか交流なんてしないですよね。
私も初めはどう扱っていいのかわからず腫れ物にさわるようにしていたと思いますが、
「健常者と平等に扱わなければいけない」のではなく良いところを受け入れつつお互いの足りない部分を補いながら共存していく、
そういう事が偏見を持たずにきちんと向き合うって事じゃないかなあと思いました。

一方、マッキンリー高校は見た目がかなり男っぽい(でも心は乙女)ビースト先生、
グリー部の男子生徒は女子に対してムラムラした時にビースト先生を思い浮かべて抑えていたという話を
聞いて深く傷つき、グリー部の顧問シュー先生がそんな事は許さないと生徒たちを怒ります。
「人と違うという理由だけで人柄や才能を評価されない。彼女を笑う事は自分たちを否定することだ。」

しかし、ビースト先生は学校を辞めると言います。
彼女は本当はとても思いやりのある女性らしい美しさを持っていますが外見が男っぽい事から
周囲から女性扱いされずデートもしたこともないため女性であることを放棄しています。
40歳にもなって誰かとキスをしたことさえないんだというビースト先生にシュー先生が優しくキス。
「君はきれいだよ。容姿も中身もね。」


ブレインに勇気をもらったカートはカロフスキーに立ち向かいますが
カロフスキーは衝動的にカートにキスをしてしまいます。
実はカロフスキーは自覚のないゲイだったと判明するわけですが、
好きな子をイジメるってアンタ小学生ですか。
その事を知ったブレインがカフロスキーに会いにいき
「自分がゲイであることに戸惑ってると思うけど大丈夫。君はひとりじゃないんだから。」と
やさしく諭そうとしますが、今の彼に何を言っても心に届かずブレインに殴りかかろうとします。


本当の自分を受け入れるのは簡単ではないんですよね。
でも勇気を出して受け入れればきっと楽になるよ、
そして周囲に悩んでいる人がいるなら手を差し伸べようって話でした。
このドラマは偏見を持たない、差別をしない、というメッセージを発していますが、
被害者にならない、というメッセージも常に発しているように感じます。

一方、マッキンリー高校のグリー部の子たちは男女に分かれたマッシュアップ対決をしますが
女子は男性の曲を男子は女性の曲を歌い、お互いの良さを認識するんです。
ビースト先生と和解をするために男子チームが先生に贈ったマッシュアップがラストに披露されます。

それがThe Supremesの「Stop! In The Name Of Love」とN VOGUEの「Free Your Mind」。
「Stop! In The Name Of Love」はきっと誰もが聞いた事あるはず・・・
「Free Your Mind」は偏見について軽いノリですが結構ストレートに歌ってます。
ぴったりとした服を着るしハイヒールも履くけど身体を売ってるわけじゃないし、
ヒップホップが好きだけどクスリなんてやってないわよ、って内容です。
YoutubeにこっそりUPしているのでよかったら・・・
Stop! In the Name of Love / Free Your Mind


最後にカートとブレインが初めて出会ったときにウォブラーズが歌った曲を。
やっぱりこれは外せませーん、私。
Teenage Dream

glee - Impressive Episodes #1

2016-05-09 07:36:32 | 米国ドラマ
ここのところボチボチとgleeの記事を書いている私。
今さらですが先日記事を書いた時にあらためていろいろ調べていくうちに
知らなかったことが結構あったりして、興味深いものがありました。

基本的には高校生が主役のありふれた話だし楽曲を楽しめなければ本当につまらないドラマなんですけど、
でもテーマによってはうっかり心に響いてしまうので侮れないのよ、このドラマ。
毎回、テーマに沿った曲を使うのもポイント高いんだと思います。

なので印象に残ったエピソードと題し、余裕のあるときにちょっとずつ書いていきたいと思います。

まずはシーズン3、エピソード14「それぞれの転機」原題は「On My Way」
テーマは「現代のイジメと自殺」
初っ端からかなり重いエピソードですみません。


デイブ・カロフスキーは元マッキンリー高校のアメフト部でいつもグリー部をイジメていました。
特にカートへの攻撃が凄まじく、これが原因でカートはダルトン校に転校します。
それでブレインと出会ったんだからある意味キューピッドですけど・・・

あるとき、カロフスキーは衝動的にカートにキスをし、自分がゲイであることを自覚します。
それで、いろいろありましたがカートは再びマッキンリーに戻り、ブレインもダルトンから転入してきています。
カロフスキーも他校に転校していますがバレンタインの日にカートと一緒にいるところを同じ高校の生徒に目撃されます。

今回はこれを踏まえたエピソードです。

発端はダルトンのリードボーカル、セバスチャンがフィンの合成写真を作り、
ネットでばらまかれたくなければ州大会を辞退しろとレイチェルを脅します。




レイチェルはテロには屈しないと強気ですが当事者のフィンはそんなレイチェルの態度に怒ります。


一方、ブレインも怒りを露わにしますが全力で州大会にのぞむべく歌を練習します。


その歌が「Cough Syrup」コフシロップ、つまり咳止めシロップです。
この歌が流れている中で事件が起こります。
カフロスキーが部室に行くとロッカーに大きく「FAG]と書かれていました。
「FAG」はアメリカのスラングで「ゲイ」の意味も持ちます。
クローゼットゲイ、つまり隠れゲイだったカロフスキーがみんなに知れてしまったことを知り、家に逃げ帰ります。
しかし既にネット上でも拡散されていてヒドイ中傷に晒されることになります。
今まで自分がしてきたことが何倍にもなって自分にかえってくる形となってしまうんですね。
そして彼が選択したのは自殺でした。


きちんとスーツを着て泣きながら部屋で首を吊ります。
軽めの曲調なので、逆にこの場面にとても怖さを感じました。


その場面だけUPしてみました。
Cough Syrup

この曲を歌っているヤング・ザ・ジャイアントもグリーのこの場面に使われたことをウェルカムとし、
自分たちが強調したかった部分だと言っています。

歌詞のオリジナルは以下になります。

Life's too short to even care at all oh
I'm losing my mind losing my mind losing control
These fishes in the sea they're staring at me oh oh
Oh oh oh oh
A wet world aches for a beat of a drum
Oh

If I could find a way to see this straight
I'd run away
To some fortune that I should have found by now
I'm waiting for this cough syrup to come down, come down

Life's too short to even care at all oh
I'm coming up now coming up now out of the blue
These zombies in the park they're looking for my heart
Oh oh oh oh
A dark world aches for a splash of the sun oh oh

If I could find a way to see this straight
I'd run away
To some fortune that I should have found by now

And so I run now to the things they said could restore me
Restore life the way it should be
I'm waiting for this cough syrup to come down

Life's too short to even care at all oh
I'm losing my mind losing my mind losing control

If I could find a way to see this straight
I'd run away
To some fortune that I should have found by now

So I run now to the things they said could restore me
Restore life the way it should be
I'm waiting for this cough syrup to come down

出だしだけざっくりと意訳。
「どんなに大切に思っても人生はあっけなく過ぎていく。
コントロールすることもできなくて心も正気も失っていく。
水の中から魚が自分を見ている。
湿った世界がドラムのビートを欲している。

現実を直視したらもう逃げるしかない。
そろそろ幸運を手に入れてもよさそうなのに。
今は咳止めシロップが効いてくるのを待っていよう。」

成功を夢見て都会から出てきたけど現実はすごく大変だったからシロップでちょっと現実逃避、
と、そんな感じの曲のようです。
咳止めシロップは使い方によってはドラッグのような効果があるので、
この場合は薬物依存になっていくような意味もあるかもしれませんが、
疲れたり傷ついたりして辛かったら一旦休んでゆっくりしようよ、ってメッセージなんだと思います。

そういえば先日、旅行会社のツアーデスクのスーパーバイザーの友人が
心が壊れる前に会社辞めるって言っていました。
ツアー客には何かあるとすぐに責任者出せって言う人が多いようで
そのたびにあちこちのホテルまわって謝りまくるようです。
自分のミスでも部下のミスでもないのにそうしなければならない時が多いとか。
世界でも有数の観光地のツアーデスクなのでホントいろいろと大変そうです。
なので心が壊れないうちに退散すると言ってました。

それもアリです。
疲れたら勇気を出して一旦休む事も大切です。

話が盛大に逸れました。
結局は未遂に終わりましたが学校側も深刻に受け止め対策をしようとします。
10代の自殺はとても影響力があります。
日本でも中学生や高校生の自殺が報道されると後を追う子どもが続出しますよね。
そういった事が繰り返されているのにマスコミは報道をやめないのがすごく腹が立ちます。

この年頃ってすごく世界も視野も狭いから、ちょっとした事で人生が終っちゃうような、そんな気持ちになるんですよね。
更に現在は一度ネットで拡散されれば回収は不可能な状況です。
中傷や攻撃も、それが匿名であっても実名であっても本人を目の前にしていないと
相手が人間であることすら忘れて言葉が悪質になります。
多分、攻撃側の人間も人間らしさを失っていくんだと思います。

自殺に関しては様々な意見があると思います。
だけど、一度は自殺を考えた事がある人は多いように思います。
原因も様々です。
人間関係や失恋、家族との確執とか挫折なんかもあります。
そして絶望とか自己嫌悪を感じ、死ぬということがとても魅力的に感じていきます。
それを乗り越えて、嬉しい事や楽しい事があるとあの時死ななくてよかったとか思いますが、
その時はもうどうしようもなくて、人生を修復するなんて不可能だとすら思うんですよ。
生きるってことはただ時間を重ねていくだけなんだけど、時にはそれがどうしようもなく辛くなる。
と、萩尾先生のポーの一族にそんなセリフがありました。

私もブログを始めてベネディクトと出会って好きな事を書いていろいろな方と出会い、
ブログを通して話もできて、ささやかではあるけど楽しみができたことに
死を選ばずに生きてきて良かったな、と思っています。

話をグリーに戻すと、
カロフスキーの1件を知ったセバスチャンは脅しを撤回し、今までの自分の行動を謝罪します。
今までずっと軽いノリで人を傷つけてきたことも反省します。
そして州大会では勝っても負けてもカロフスキーのために歌う事を約束します。


一方、シュー先生はグリー部員を集め、自分も自殺をしようとしたことがあると告白します。


「誰にでも何かしらある。だけど死んでしまっていたらここにいる誰とも出会えなかった、すべてを逃していた。
だから今日はこれから先、やりたいことや楽しみにしている事を考えてみよう。」


そして州大会が始まり、マッキンリーは「Here's To Us」を歌い優勝します。
「まわりの言葉なんか受け流そう。そしてもう少しここにいて私たちに乾杯しましょう」と、いうような歌詞でした。
個人的にはこの歌そんなに好きじゃないので詳細は省略します(失礼な)


ラストはカートがカロフスキーをお見舞いします。
「ゲイは病気だから治るはずだと母親に言われた」と絶望するカロフスキーにカートが、
楽しくて幸せな未来が待ってると言います。


自分がイジメられる側になってようやく他人の痛みがわかったカロフスキー。
本当の意味で自分を救ってくれる友達を見つけ、これから少しずつ立ち直っていくんだと思います。
その時こそ、今度は自分が他人を助ける番になるんですね。
痛みがわかると人は他人にもやさしくなれますし。

glee

2016-04-07 14:31:46 | 米国ドラマ

S5を観始めたらとまらなくて一気にファイナルまで観てしまったので感想を。
書き始めたら止まらなくてかなり長くなってしまいました。
ふたつに分けようかとも思いましたが結局そのままUPしています。
長文ですがちょっとだけ真剣に語っていますのでお時間のある方、どうぞお付き合いくださいませ。

↓これはフィンの追悼エピソードのオープニングタイトル。これだけでちょっと泣いたわ。


ファイナルが放送されたのはちょうど1年前なんですね。
S6はファンの声を反映したエピが多く、かなり皮肉もあったりしてそれなりに面白かったです。


グリーは基本的に落ちこぼれの高校生たちが部活や恋愛、友情を通して成長していく青春なドラマですが、
同時に人種やゲイ、障がい者といったマイノリティへの差別やイジメなどの社会的問題も多く取り上げていました。

特にイジメは全編通して描写されています。
この世で私が一番許せないのはレイプですが同様に身体への暴力や言葉の暴力も許せないです。
暴力やイジメの問題って相手の痛みを感じられるかどうかなんだと思うんですよ。
自分以外の人間も自分と同じように痛みを感じるんだということを理解できれば残酷なイジメは減りそうな気がします。

そういう情緒みたいなものってどう育んでいくのか。
3歳くらいまでは保育園ではなく親が自分の手元で育てるのが理想だとは思います。
それぞれ事情もあるだろうし難しいかもしれませんが愛情を持って常に子どもの手本となるように接していれば、
そんなに壊れた人間にはならないと思うのですが、どうなんでしょうね。

(S2-11 The Sue Sylvester Shuffle「踊る! アメフト部」)"

虐待もそうですが、親から愛情を受けなかった子どもがいざ親になったときに
子どものどう接すればよいのかわからなくなってしまう事もあるそうです。
それはそうですよ、そんな経験がないんだもん。

子どもの虐待をニュースでも見るたびに悲しくなりますよね。
犬や猫だって全力で自分の子どもを守るのに。

昔読んだ共依存の本に親の愛情を感じられないと共依存に陥りやすいと書いてありました。
確かに、愛されている事を実感できると自分に自信が持てるようになって自然と自立できるようになりますが、
子どものころから親や周囲とのリレーションシップが希薄だと他人との距離がうまく保てないような気がします。

そして他人とのリレーションシップの方法を学び社会性を身につけるのが学校で、
学生時代の友達ってすごく大事だと思うんですよ。
学校で何かあっても友達がいれば乗り切れることもたくさんあります。
友達や教師、授業を通していろいろな事を学べますしね。

特に道徳観念は子どものうちからまわりが少しずつ教えていかないとダメなような気がします。
もちろん競争力も。競争って人と争うだけじゃなく自分との闘いもこれで学ぶんだと思います。
ひとつの目標に向かってやり遂げることも学ぶし。

(S2-18 Born This Way「ボーン・ディス・ウェイ」)

アメリカドラマは家族愛や差別をなくそうのメッセージを強調したものが多いような気がしますが
そうしなければならないほどアメリカ社会の問題は深刻なんだろうと思ったりします。

そしてゲイバッシングの描写も多くありました。
登場時のカートはまだカミングアウトしていなかったので男らしくないという理由でイジメにあっていましたが、
ゲイが明るみに出るとその事で様々な嫌がらせを受け、それは次第にエスカレートしていきます。
身の危険を感じたカートが転校した先が差別のないダルトンアカデミーでそこでブレインと出会う事になります。

一方、イジメた側のひとりが実はゲイでその事が周囲にバレてしまい一転してイジメられる側に。
この時はフェイスブックなどのSNSでヒドイ攻撃を受けて結果的に自殺に追い込まれています。未遂ですが。
最近はこういうの多いですよね。
ネットは匿名な分容赦がありませんしフェイスブックのような実名であっても
顔を合わせないから余計に残酷な攻撃ができるでしょうね。


制作者のライアン・マーフィーもゲイであることをカミングアウトしているからなのか、
LGBTにもかなり焦点を当てていて、その中でも特にカートとブレインのカップルの描写は本当に多くて、
主役食ってる?と思ったくらい。人気が集まったこともあるんでしょうけど。


意外に思われるかもしれませんが私はあまりゲイのカップルに興味はないんです。
バディものやブロマンスものは大好きなんですけどね。
何の違いが?ですけど・・・・違うんです。
なんだけどこのカップルは可愛くてね。
ニューヨークポストに「千年に一度の最も愛らしいカップル」と評されたとウィキにありましたが、
思うにカート役のクリス・コルファーもブレイン役のダレン・クリスも小柄なんですよ。
特にダレン・クリスはクリス・コルファーよりも背が低くて、だから余計に可愛いんじゃないかと。
これが180超えのごっついマッチョだったらあまり可愛くないですもん。


前回にも書きましたがダレンの歌声はすごく心地よいのですよ。
ベネディクトはは声質、発音共に完璧なパーフェクトヴォイスで、
比べるとダレンは特段とびぬけて歌がうまいとか声質が良いとかではないのですが魅力があります。
ベネディクトがうっとり系ならこっちはほんわか系?
ブレインの人気が上昇した理由のひとつはこの心地よさなんでしょうね。
しかし顔芸はベネディクトに負けず劣らずなのであった。本当に落差が激しいったら・・・


ブレインが登場したのはマッキンリーのライバル校、ダルトンアカデミーのグリー部「ウォブラーズ」でした。
このウォブラーズが私は好きでして。アカペラがとても美しいです。
gleeのCDは何枚か持っていますけどウォブラーズのCDは今でもたまに聞いています。
一時期はすごく人気があって、Todayやエレンなどの番組に出ては歌っていたようです。アイドルか。

以前作ったウォブラーズの歌を集めた動画です。
UPはしていなかったのですが今回思い切ってUPしちゃいました。
9曲なので20分弱ありますがとにかくステキなのでよかったら見てやってください。
the Warblers

ブレインがマッキンリーハイに転校した後にウォブラーズに入部するのがグラント・ガスティン。
最近、DCコミックのヒーロー「FLASH」に出ていておおっ!となりました。
グリーキャストで私が消息を知っているのってグラントだけなんですよ。
みんなどうしているのかしら。


そしてブレインの兄として登場したマット・ボマー。
何かひとりでかっこいいぞ!って感じでした。
時々出て欲しかったのですが結局1エピソードで終ってしまいました。

(S3-15 Big Brother「イケメンの兄」)

それはさておき、
登場時からカートはイジメられたり失恋したりとかなり不遇な生活を送っていたので、
ブレイン相手にカートの恋が実ってキスをする場面でも、良かったねー、と普通に観ていました。

(S2-16 Original Song「目指せ! 悲願の初優勝」)
ブレイン、「You moved me」とか言っちゃってるんですよ。言われてみたいわ。

で、「ふたりは友達?ウィル&グレイス」ってドラマご存知ですか?
このドラマのとある場面にこのシーンが出てくるんですよ。
ドラマの中でゲイのウィルたちが盛り上がりながらこのシーンを見ているシチュエーションなのですが、
キスをしてこれから盛り上がりそうな瞬間、場面がグリー部の歌に変わってしまって、
それを見ていたウィルたちの反応がすごく面白かったです。
Youtubeです。
Will & Grace watch GLEE

肝心のグリーのその場面はこちら。
Klaine Kiss HD

それにしてもかつてこんなに自然にボーイズキスを何度も流したドラマがあっただろうか。
あまりにもロマンティックすぎて全然BLな感じがしないのは
他の普通のカップルと何ら変わりなく等身大の悩みを持ってたりしているからかもしれません。
ゲイカップルだからといって特別な事は何もないんだとライアン・マーフィーも言いたかったのかもですね。

(S3-5 The First Time「すばらしき初体験」)

グリーが始まった時は同性婚は禁止されていたけど昨今では世界中で認可が広まったのも記憶に新しいです。
去年でしたか、アイルランドでも合法になってアンスコさんがパレードに参加していました。
ホワイトハウスもレインボーカラーでライトアップされてましたよね。
グリーもファイナルシーズンでついにカートとブレイン、
そしてサンタナとブリトニーの女性カップルが結婚式を挙げていました。
ブレイン兄も出席せず・・・・残念。

(S6-13 Dreams Come True「グランド・フィナーレ」)
ファイナルエピソードではレイチェルがふたりの代理母になっていてさすがにびっくり。

S5に入ったあたりは世界的にもLGBTの方たちの権利が認められてきた時代だと思うのですが、
彼らが表に出てくるようになると同時に彼らへの憎悪も目立ってくるようになり、
ゲイであることを理由に刺されてしまう男性のエピソードもありました。

dicoさん、ゲイカップル語り過ぎ(笑)

もうひとつ印象深かったのはマッキンリーハイでの発砲事件でした。
突然銃声が聞こえて音楽室にいたグリーのメンバーたちもシュー先生の指示でじっと隠れて息をひそめていました。
そしてアーティの提案で万が一のために愛する人たちにひとりひとりメッセージを録画します。
アメリカの中学校や高校で発砲事件が相次いでニュースになっていた時はすごく遠い世界のように感じましたが、
このエピソードを見て生徒たちは本当に怖い思いをしたんだろうなとかなりショックでした。
特殊部隊が入って安全が確保された時にシュー先生がみんなを集めて「みんなを愛してるよ」って(涙)

(S4-18 Shooting Star「最後に伝える言葉」)
そういえばバスケットボールダイアリーって映画を真似て乱射したという事件もありましたよね。

S4以降に低迷したのはS3で悲願の全国大会優勝を達成し、
オリジナルメンバーの半分が卒業して実質的に最終回を迎えてしまっているも理由のひとつなんだと思います。
それまではマッキンリー高校を舞台にグリーのメンバーを中心に進んでいく群像劇はERを彷彿させるくらいよくできていましたが、
S4以降はNYに旅立ったメンバーの描写がちょっとフレンズのようになってしまってるし、
残されたマッキンリーハイ組もイマイチぱっとしなかったんですよ。
秀逸なエピソードやテーマもかなりあったんですけどね。

グリーのメンバーには車椅子で生活するアーティという男の子もいます。
車椅子なんだけどみんなと同じように舞台でギターを弾いたり踊ったりしています。
グリーのライブでは車椅子の親子の来場が多いそうですよ。
車椅子で生活する子どもに、かっこよく活躍するアーティを見せたいんだそうです。


グリーのオリジナルメンバーのひとり、サンタナ・ロペスが私はすごく好きでした。
辛口コメントばかり言うビッチな女性なんですけど、友達のために泥を被れる人なんです。
自分のために悪者になってくれる友達ってなかなかいないですよね。


もうひとり、シュー先生の宿敵と言うか天敵なスー・シルベスター先生もすごく好き。
この人、すごく辛辣なんだけど言ってる事は間違ってないんですよ。
スー先生、最後は副大統領になってましたけどそれもどうなの?


何だかすごく長くなってしまいました。
まさかグリーでここまで語るとは自分でも思っていませんでしたがこれで終ります。
歌はいつの時代でも勇気をくれたり励まされたりしますね。

そして私は今、インフルエンザで休業中です。
もう、いつどこで貰っちゃったんだか・・・・がっかり。

ちょっとだけ glee

2016-03-24 07:31:40 | 米国ドラマ
F12016が開幕しましたが開幕戦のメルボルンのWinnerはニコでした。
今年は途中で失速しないよう頑張ってくださいよー。
今回予選が新方式になっていましたがあまりの不評に次回から元に戻すとかFIAの迷走は続く・・・

さて、FARGOの途中なのですが今さらながらやっとS5を観始めたら急にgleeが書きたくなっちゃったので。
マッキンリー高校のグリークラブを中心としたミュージカルです。
このドラマを観るとこれだけ歌えれば楽しいだろなあといつも思います。
私がこの複雑な思いを歌で表現しますーとか言ったらドン引きされる以前に隔離されそう。


S3で主要メンバーが高校を卒業したせいかS4があまり面白くなかったこともありますが、
加えて3年前に初期からの主要メンバー、というか主役のひとりだったフィン・ハドソン役の
コーリー・モンティスが急死してしまって、当時S5は撮影すら中止などのニュースがありましたが、
フィンのいないグリーに興味もなくなりS4ですっかりやめてしまっていました。

でも先日ふとAmazonに最終シーズンまで配信されているのに気づき
(でも最終シーズンだけ有料なところがね・・・)
とりあえずフィンの追悼エピソードでもあるEp3だけ観てと思い、そのまま今に至る(笑)
一応、ストーリーの中でもフィンが急死してしまったという設定になっています。

2013年のエミー賞。


2013年のエミー賞授賞式でスー先生がとてもシンプルな追悼スピーチをしていましたが
追悼エピソードはかなりつらいものがありました。
コーリーとレイチェル役のリア・ミシェルは公私ともに公認のカップルだったので、
特にレイチェルの場面は見ていて痛々しかったし「The Show Must Go On」の言葉がとても重かったです。


リア以外の出演者の場面も演技なのか素なのかよくわからないのも余計につらいものがありましたが、
考えてみればこのドラマは時々、そういう場面があったなあと。
しかし、
それでも地球はまわると言うか、Ep3以外はきちんとレイチェルだったし
時々フィンの死を話に出しつつ進んでいっていました。

gleeの好きな点は楽曲のアレンジの素晴らしさで、歌詞も部分的にアレンジしてあるのもすごく嵌ってるんですよ。
原曲より好きになった曲も少なくないほどです。

以前動画を作った時に使用した「Light Up The World」はgleeのオリジナル曲ですが
この曲はテンポが良くて本当に元気が出ます。
Youtube、日本語字幕付きです。S2のラストエピソード、グリー全国大会での曲です。
Light Up The World

gleeで一番有名な曲と言えばパイロット版で歌ったJourneyの「Don't Stop Believin'」
gleeのパイロット版は本当に本当に感動します。この回だけで終わりでもいいかもしれない(言っちゃった)
レイチェルの歌声もトリハダもの。
Don't Stop Believing


他、好きな曲というか場面というか・・・それをいくつかUPしました。
個人的に歌の上手さはシュー先生がダントツかなーと思います。安定してるし。

「Lean On me」S1E10のラスト。
この曲はいろいろな人がカバーしていますが私はClub Nouveau版をよく聞いていました。
歌詞がすごく良いんです。
つらいときは僕を頼って、僕を必要として、いつでも駆けつけるから、という歌詞です。
この曲で動画を作りたいなーと思いつつなかなか実現していません。
Lean On Me

Queenの「Somebody To Love」S1E5 地区大会より。
歌自体はもちろんオリジナルのほうが全然良いのですがこのアレンジも好きでした。
Somebody To Love

映画グリースの「You're The One That I Want」S1でもちょっとだけ歌っていますがこれはS4E6から。
後半にフィンとレイチェルが出てきます。レイチェルは本当にすごいなーと。この曲も大好きです。
You're The One That I Want

ケイティ・ペリーのTeenage Dream S2E6より。
ライバル校を偵察に来たカートがブレインと初めて会った場面。
楽曲と言うよりブレイン役のダレン・クリス他メンズボーカルがステキだったので。
ケイティ・ペリーも大絶賛だったらしいです。
Teenage Dream

ガガちゃんのBorn This Way S2E18より。このエピソードのタイトルも「Born This Way」です。
ドラマでは自分の欠点を正直にさらけ出さようよ、というエピソードだったと思います。
自分としてありのままに生きて行こうよ、という歌です。
それぞれメッセージ入りのTシャツを着ていました。
Born This Way

Duck SauceのBarbra Streisand こちらも「Born This Way」より。
私はモブダンスが好きで、この場面もみんな楽しそうですごく好きです。私も入りたい。
Barbra Streisand

gleeが披露するマッシュアップもかなり良いです。
こちらは雨に唄えばとリアーナのUmbrellaのマッシュアップ。S2E7より。
シュー先生役のマシュー・モリソンはトニー賞にもノミネートされていて、
歌も踊りもすごい安定感があります。
で、一緒に歌っているのは代理教師としてゲスト出演したグウィネス・パルトローです。
これはUPできなかったので他人様の動画を。
GLEE - Singing In The Rain/Umbrella (Full Performance)

マイケル・ジャクソンのスリラーとYEAH YEAH YEAHSのHeads Will Rollのマッシュアップ S2E11より。
マイケル・ジャクソンはパフォーマンスに目がいきがちですが実はすごく美声なんですよね。
Thriller/Heads Will Roll

S1E15マドンナ特集より。
マドンナの「Like a Prayer」私のマドンナベスト3に入っちゃいます。
マドンナのPVは当時かなり問題になりました。
Like a Prayer

S5E1のビートルズ特集から悩んだ挙句「It's hard day's night」です。
It's hard day's night

キリがないので最後にこれ。最後にこれか?と突っ込まれそうですが。
ビートルズ特集でブレインがプロポーズするときに歌った「All need is love」です。
ゲイカップルなので相手はオトコなのですがブレインのポロポーズの言葉にちょっと感動しちゃいました。
こんなプロポーズをされたら間違いなく全力で逃亡します、私。
All need is love

そんなこんなでS4以降は話もキャラクターもグダグダで一時期の魅力がほとんど無いように感じるのですが
それでも観ればやっぱり元気が出るんです。

リア・ミシェルの天使の歌声はもう今更なので今回はS2から登場したブレイン役のダレン・クリスのお話を少し。
ゲイを公言しカートとカップルになったブレイン、見た目はものすごく顔が濃くて眉毛も濃くて胸〇もかなーりで、
私の好みとはかけ離れている男性なのですが、不思議な魅力があるのか気が付くといつも目で追っちゃってます。
声も良いし何よりパフォーマンスに華があるんですよね。ヘアスタイルとファッションはアレなんですけど。
登場した頃は普通だったのに回を追うごとに奇抜になっていっちゃったのは何かの罰ゲームなの?
そういえばドラマの中でお兄さん役がマット・ボマーでしたよ。


余談ですがカートとブレインはglee全盛期の時にどこかのベストカップルにランクインされていました。
まあ、探偵と助手でさえベストカップルに選ばれる時代ですし。
このふたりはKlainと呼ぶそうです。(KurtとBlaineだから)Johnlockとか海外は略すの好きですよね。


gleeは男同士ではなく女の子のカップルもアリだし、
元々ジェンダーフリーのメッセージを前面に出しているドラマだなーとは思っていましたが、
シーズンの重ねるごとにメッセージ性が強くなってきていたのもちょっと引いてしまった部分ではあるんですけど。

そんなgleeもS6でファイナルを迎えてやはり寂しいです。
急激に視聴率も落ちて潮時だったんでしょうけどね。
そう思うと、何だかんだとS12も続いているスーパーナチュラルって凄いわ。