「Crimson Tide」
ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー製作
トニー・スコット監督
あの「Top Gun」を送り出した制作陣が今回は原子力潜水艦を主役に(違うってw)した映画です。
主役の原潜アラバマ。実在する潜水艦です。
1995年公開
主演はデンゼルワシントンとジーンハックマンなんですが、何気にデンゼルワシントン好きなんですよね。彼が出てる映画はかなり観ている気がしますが、出演作品をみてみるとトニースコット監督とタッグを組んでいる作品も結構あるなーと今更気が付きました。
以下、ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
冒頭はメッセージから始まります。
The Three most powerful men in the World.
The president of the United States...
The president of the Russian Republic...
And
The Captain of U.S. Nuclear missile submarine.
「世界で最も力のある男は
合衆国大統領
ロシア大統領
そして
合衆国の原子力潜水艦の艦長である。」
お~!これを観ただけでワタクシ、わくわくしてしまいましたがw
この意味は観ていくうちのわかるようになっていますが、レッドオクトーバーと沈黙の艦隊が好きな私にとってはもはや常識となっています(笑)
ロシアで国粋主義のラドチェンコ率いる反乱軍が核弾道ミサイルを発射できる基地をのっとり、要求をのまなければアメリカと日本(!)を攻撃すると脅します。しかし、この時点ではミサイルを発射するのに必要な暗号はまだ解読されていないとされています。
この事態にアメリカ政府は原潜アラバマを出撃させます。アラバマの艦長ラムジー大佐(ジーンハックマン)はハーバード大卒のエリートハンター少佐(デンゼルワシントン)を新たに副長として迎え、雨の降る夜にアラバマが出港します。出港前に艦長が部下たちを前に演説をするのですが、その中でアラバマのモットーの話をしています。
We Dare Defend Our Rights
これは元々アラバマ州のモットーで、その名前を持った原潜アラバマも同じモットーとしているようです。
意味としては、「権利を死守する」直訳ですが他に、アラバマが最後の防衛ラインだとも言っているので国と国民を守るような意味でいいんじゃないですか?(いいかげんですみません)
国家防衛のためなら戦争も辞さない熱い艦長とは反対に副長のハンター少佐はいたって冷静です。経験豊富なたたき上げの艦長とエリートのハンター少佐。相反するふたりがTOP1と2ってよく考えたらバランスがよくていいじゃないですか!とは思うのですが、考え方の違いからやがて対立するようになります。
そこへ原潜に政府からの緊急連絡が入ります。規律にのっとり士官から副長、艦長へと確認しながら渡されますがその内容は「反乱軍が核弾道ミサイルに燃料注入を開始したので先制攻撃に備えトライデントミサイル発射準備せよ」艦内に緊張が走ります。さらに正体不明の潜水艦を探知し対応を余儀なくされる中再び政府から緊急メッセージが入りますが深く沈んだことと、対応中に受信装置が壊れたため途中までしか受信できず「核弾道ミサイルを・・・」と、肝心なことが抜けています。もちろん二人はさらに衝突!
「メッセージを確認することが最優先。確認しないままミサイルを発射してはいけない」
もし、反乱軍が降伏していて発射が中止されているにも関わらず発射してしまったらその瞬間から核戦争が始まるんだという副長。
「こうしている間にも反乱軍はミサイル発射の準備をしている。こちらの対応が数分でも遅れたら被害は計り知れない。メッセージが不明瞭な以上、最初の命令を実行する。
このふたりの言い分、最後に軍の最上部もどちらも正しいと判断しておりますが果たして有事においてハンター少佐の判断が通るかどうかですよね。
これを機に内紛が勃発。しかも外の世界から閉ざされた密室状態の原潜内なのに緊張が高まります。
艦長は副長を解任し逮捕せよと命じますが規律上解任することは違反になります。逆に副長が艦長を監禁することになります。
ハンターはメッセージを受信するべく受信装置の回復を命じます。さらに正体不明の潜水艦が反乱軍のもとの判明し戦闘になりますが何とか相手を撃沈。しかし、このままハンターが指導することに不安を抱く士官たちが武装をし艦長を復帰させハンターを監禁します。
復活した艦長はすぐさま核ミサイルの発射を命じますが、またしてもハンターが監禁から抜け出し発射を無効にしたりと攻防が繰り返され、事態は硬直状態になったので艦長がメッセージ受信のために3分(くらい?正確な時間忘れました。。。)あげるよ、ただし時間内に受信できなかったら発射するよと提案します。
ぎりぎりのところで、メッセージが無事受信されました。
「反乱軍が降伏。発射を中止せよ」
しかし、これがハンターの勝ちとか艦長が負けたとかそんな結果にしていないのがこの映画のいいところだと思います。
艦長もハンターもそしてすべての乗員が「反乱軍が降伏したことで戦争は回避できた。危機的状況から脱した」という思いなのです。みな国を守るために行動しているだけなのです。
パールハーバーにある海軍本拠地で査問にかけられる、2人。
しかし、ふたりの行動はどちらも間違っていなかったとし、艦長が提出した退役願いを受理することで終了。また艦長の依頼を受けてハンターがアラバマの艦長となることが決定します。
原潜という名の密室で起きる争いがよいサスペンスになっているし、ジーンハックマンの演技も惹きつけられるよくできた映画です。
ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー製作
トニー・スコット監督
あの「Top Gun」を送り出した制作陣が今回は原子力潜水艦を主役に(違うってw)した映画です。
主役の原潜アラバマ。実在する潜水艦です。
1995年公開
主演はデンゼルワシントンとジーンハックマンなんですが、何気にデンゼルワシントン好きなんですよね。彼が出てる映画はかなり観ている気がしますが、出演作品をみてみるとトニースコット監督とタッグを組んでいる作品も結構あるなーと今更気が付きました。
以下、ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
冒頭はメッセージから始まります。
The Three most powerful men in the World.
The president of the United States...
The president of the Russian Republic...
And
The Captain of U.S. Nuclear missile submarine.
「世界で最も力のある男は
合衆国大統領
ロシア大統領
そして
合衆国の原子力潜水艦の艦長である。」
お~!これを観ただけでワタクシ、わくわくしてしまいましたがw
この意味は観ていくうちのわかるようになっていますが、レッドオクトーバーと沈黙の艦隊が好きな私にとってはもはや常識となっています(笑)
ロシアで国粋主義のラドチェンコ率いる反乱軍が核弾道ミサイルを発射できる基地をのっとり、要求をのまなければアメリカと日本(!)を攻撃すると脅します。しかし、この時点ではミサイルを発射するのに必要な暗号はまだ解読されていないとされています。
この事態にアメリカ政府は原潜アラバマを出撃させます。アラバマの艦長ラムジー大佐(ジーンハックマン)はハーバード大卒のエリートハンター少佐(デンゼルワシントン)を新たに副長として迎え、雨の降る夜にアラバマが出港します。出港前に艦長が部下たちを前に演説をするのですが、その中でアラバマのモットーの話をしています。
We Dare Defend Our Rights
これは元々アラバマ州のモットーで、その名前を持った原潜アラバマも同じモットーとしているようです。
意味としては、「権利を死守する」直訳ですが他に、アラバマが最後の防衛ラインだとも言っているので国と国民を守るような意味でいいんじゃないですか?(いいかげんですみません)
国家防衛のためなら戦争も辞さない熱い艦長とは反対に副長のハンター少佐はいたって冷静です。経験豊富なたたき上げの艦長とエリートのハンター少佐。相反するふたりがTOP1と2ってよく考えたらバランスがよくていいじゃないですか!とは思うのですが、考え方の違いからやがて対立するようになります。
そこへ原潜に政府からの緊急連絡が入ります。規律にのっとり士官から副長、艦長へと確認しながら渡されますがその内容は「反乱軍が核弾道ミサイルに燃料注入を開始したので先制攻撃に備えトライデントミサイル発射準備せよ」艦内に緊張が走ります。さらに正体不明の潜水艦を探知し対応を余儀なくされる中再び政府から緊急メッセージが入りますが深く沈んだことと、対応中に受信装置が壊れたため途中までしか受信できず「核弾道ミサイルを・・・」と、肝心なことが抜けています。もちろん二人はさらに衝突!
「メッセージを確認することが最優先。確認しないままミサイルを発射してはいけない」
もし、反乱軍が降伏していて発射が中止されているにも関わらず発射してしまったらその瞬間から核戦争が始まるんだという副長。
「こうしている間にも反乱軍はミサイル発射の準備をしている。こちらの対応が数分でも遅れたら被害は計り知れない。メッセージが不明瞭な以上、最初の命令を実行する。
このふたりの言い分、最後に軍の最上部もどちらも正しいと判断しておりますが果たして有事においてハンター少佐の判断が通るかどうかですよね。
これを機に内紛が勃発。しかも外の世界から閉ざされた密室状態の原潜内なのに緊張が高まります。
艦長は副長を解任し逮捕せよと命じますが規律上解任することは違反になります。逆に副長が艦長を監禁することになります。
ハンターはメッセージを受信するべく受信装置の回復を命じます。さらに正体不明の潜水艦が反乱軍のもとの判明し戦闘になりますが何とか相手を撃沈。しかし、このままハンターが指導することに不安を抱く士官たちが武装をし艦長を復帰させハンターを監禁します。
復活した艦長はすぐさま核ミサイルの発射を命じますが、またしてもハンターが監禁から抜け出し発射を無効にしたりと攻防が繰り返され、事態は硬直状態になったので艦長がメッセージ受信のために3分(くらい?正確な時間忘れました。。。)あげるよ、ただし時間内に受信できなかったら発射するよと提案します。
ぎりぎりのところで、メッセージが無事受信されました。
「反乱軍が降伏。発射を中止せよ」
しかし、これがハンターの勝ちとか艦長が負けたとかそんな結果にしていないのがこの映画のいいところだと思います。
艦長もハンターもそしてすべての乗員が「反乱軍が降伏したことで戦争は回避できた。危機的状況から脱した」という思いなのです。みな国を守るために行動しているだけなのです。
パールハーバーにある海軍本拠地で査問にかけられる、2人。
しかし、ふたりの行動はどちらも間違っていなかったとし、艦長が提出した退役願いを受理することで終了。また艦長の依頼を受けてハンターがアラバマの艦長となることが決定します。
原潜という名の密室で起きる争いがよいサスペンスになっているし、ジーンハックマンの演技も惹きつけられるよくできた映画です。