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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

シャーロック MANY HAPPY RETURNS

2013-12-30 09:41:26 | Sherlock S3E1
Sherlock Mini Episode Many Happy Returns


気がついたらもう年末で、お正月はいよいよSherlock Series3が本国で放送されますね。
日本語字幕のBDが出るまで我慢しようとちょっと思ったのですが、
本国放送と同時に多分いろいろなネタバレが出回りそうなのでやっぱり観ようかと考えとります。

さて、クリスマスに放送されたミニエピソードです。
BBCの公式だしスポイラーでもないと思うので書きますが日本での公開まですべて回避している方にはごめんなさいです。

以下、ミニエピソードのネタバレが含まれますのでご注意ください。



ミニエピソードというから主役2人以外のスピンオフ的なお話かと思ったら、
プロローグのような内容でしたね。「Series 2.5」な感じ?

たった7分ちょっとでしたがしっかりしたストーリーで、構成も演出もとても良かったです。
あらためてモファットさんとマーク・ゲイティスさんはすごいなーと感服です。

それにしてもシーズンの合間をここまで演出し盛り上げるドラマは過去にも無いような気がします。
世界中ちょっとした、いえ大規模なお祭り騒ぎですが私もオンタイムでそれを味わうことが出来て良かったなーと。

このミニエピソード放送の後にすぐジョンのブログがミニエピソードを受けた内容で更新したのも、
制作側、何をすればファンが盛り上がるのか把握しすぎです(笑)
しかも英国オンリーかと思ったら今回はBBCがちゃんとYoutubeにもUPしてくれたんですよね。

そしてミニエピソード放送後すぐに翻訳してくれた方が沢山いて皆さん仕事早いです、ありがたいです、本当に。
iPlayer は一応英語字幕が出るんですけど・・・出るんですけどね・・・。

て、事で。
もう既に内容はすっかり把握されている方が多いかと思いますが、自分のまとめも兼ねて書きます。

オープニング、おなじみのタイトルの後チベットから始まります。

「Many Happy Returns」
チベットの僧侶に紛れて隠れていた麻薬密売人の女性を見抜く僧院長の場面。

この僧院長が実はシャーロックではないかと言うアンダーソン。

そんなアンダーソンに「奴は死んだんだ」とレストレード。

だけどアンダーソンは次に起こった事件の目撃例を出します。

ニューデリー。

見事事件を解決した警部が記者会見を開きなぜ犯人がわかったか説明します。
そして記者会見終了後、警部が「すべて君のおかげなのに手柄にしなくていいのか?」とある人物に話しかけます。


「その警部は優秀だな」レストレードが言うと、
アンダーソンが「そんな優秀な警部はどこにもいないですよ」と言ってしまい「サンキュー」と嫌味を言われますが、
「シャーロックもあなたの事件をすべて解決したけど一度も自分の手柄にしなかったじゃないですか」
そう言われたレストレードは「全部解決したわけじゃないぞ」と反論しますが、
「彼は隠れてたけど事件に関わることをやめられなかったんですよ」と話を続けます。
レストレードも負けじと自分で解決した事件を挙げていきますが、次の目撃例へ話を進めるアンダーソンでした。

ハンブルグ。
妻殺しのトレポフという男の裁判において陪審員が集まり有罪か無罪か判決を出す場面。
陪審員が次々と「無罪」判決を出す中、イライラと指でテーブルを叩く男のところで止まります。

「どうですか?」

少しずつ姿がクリアになっていく感じなんですね。
やっと巻き毛がちょっと見えてきました。
そして新聞の見出しには「トレポフ有罪」と書かれています。

アンダーソンはシャーロックが生きていることを信じ、またそのために仕事を失ったようでした。
レストレードは古い友人に会いに行くと席を立ちます。

そしてアンダーソンが仕事に復帰できるよう働きかけるからと言いますが、
地図を見ながら「だんだんとイギリス近づいてきているんです」と言うだけでした。


レストレードが訪ねた相手はジョンでした。

調子はどう?とレストレードが聞くと「うん、いいよ、前よりはずっと」と答えるジョン。
実はレストレードはシャーロックがオフィスに残していったものを持ってきていました。
「俺たちが君の誕生日に作ったビデオメッセージを覚えてるか?これはそのノーカットバージョンなんだ」
そう言いながら箱からDVDを取り出します。
「持ってこない方がよかった?」
「いや、大丈夫。多分観ないと思うけど」グレッグにジョンはそう答えました。

レストレードが帰ったあとジョンはグラスにお酒をつぎ少し考えたあとDVDを再生機に入れます。

この場面、ジョンの表情がせつないですけどすごくきれいな構図です。

「僕は何をするんだっけ?」
再生が始まるとすぐにシャーロックのアップで始まります。

「最後に何をするんだっけ?笑ってウィンクをする?時々やるんだ。みんな喜ぶから。僕が人間らしくなるから」
シャーロックはジョンの誕生日食事会に欠席するのでレストレードの撮影でメッセージを残す事になりました。
「僕の欠席理由何だっけ?」
「用事があるって言うんだろう」レストレードはもっとちゃんとした理由にしろよ、と言いますが
シャーロックは細部までちゃんとしちゃうと嘘になるからそれでいいんだ、と言います。

もう一度カメラを見ると
「ちょっと待て。何をするか考える。」

その時ジョンが呟きます。
「何をすればいいか教えてやる。死んでるのをやめるんだ」

「OK」

ジョンの言葉に返事をするかのように画面の中のシャーロックが言うので思わずジョンが顔を上げます。

ここもすごい演出ですよね。

そしてシャーロックのメッセージが始まります。

「ハロー、ジョン。その場にいれなくてごめんなさい。僕はすごく忙しいんだ。」

「However, many happy returns」
「そして心配しないで。僕はすぐにまた君と一緒になれるよ」
ここでドアの呼び鈴が鳴ったのでジョンは動画を止めて席を立ちます。


「彼は戻ってくる」
アンダーソンが呟きます。

レストレードは街中で見かけた新聞の見出しに目をとめます。
「THE GAME IS BACK ON」

この見出しを見たとき、レストレードが微笑みます。

この微笑みは何を意味してるんでしょうか?
レストレードは真相を知っているという説もありましたが、どうなんでしょうか。。。うーん。

そして、
動画のPauseの時間切れで再び再生モードになり、シャーロックがにっこり笑ってウィンクします。



7分ちょっとなのに完成度の高い内容でした。
そしてジョンの表情が本当にせつないせつない(泣)

このエピソード放送後、すぐにジョンのブログも更新されるわけですが、
もう、さすがBBCなのかモファットさんなのかわかりませんが、やる事に抜け目ありません。
またこのブログの内容が更にせつなくて、私はしばらく寝つけなかったくらいです。

ブログのタイトルは
「Many Happy Returns」
要約すると、メッセージビデオを観た。
シャーロックは人間らしくないとみんなが言うけど彼はチャーミングでとても人間らしかった。
彼のように僕たちも正直であるべきだし、そして今が正直になる時だ。
楽しかった時期を伝えるためにブログを書いていたけど、もう前に進まなければいけない。
自分の話を信じてくれない人たちのコメントを消すのは疲れたよ、僕はあれが全て現実だと知ってるけど。
そして僕はある人を見つけることが出来たから、その人に集中するよ。
だからこれが僕の最後のブログだ。

Sherlock, you bastard, wherever you are.
シャーロック、どこにいようと君はひどい奴だ。
Cheers.

ジョンはシャーロックのビデオで少し踏ん切りをつけてしまうんですね。
ここのジョンは聖典のワトソンよりも頑固で狂暴かなり強いところがあるようなので、
シャーロックが戻ったらどうなるんでしょう。もちろん行き着くところは同じだと思いますが。。。

それにしてもビデオメッセージのシャーロックとブログのジョンをこうして並べると、
何でしょう、この人たち。結局相思相愛じゃないですか(笑)

本国放送前にこれをUPしたくて頑張ってみましたが、相変わらず上手くまとめられず
長くなってしまいました。。。7分ちょっとなのに(涙)

しかし、あと約3日で始まり10日後くらいには3話すべて終わっているわけですよ。
でも3話目の最後がどんなクリフハンガーかわかりませんが、クリフハンガーである限りシリーズは続くんですよね。
ちょっと複雑w

シャーロック バスカヴィルの犬 -S2E2- その1

2013-12-28 08:28:13 | Sherlock
Sherlock Season 2 Episode 2 : The Hounds of Baskerville

Directed by Paul McGuigan
Written by Mark Gatiss

本当にたった今、気が付いたんですけど、
前回のベルグレービアの醜聞の時のタイトル、途中からずっと「S1E2」になっていました。
逆じゃん、S2E1じゃん。お恥ずかしい限りです、すみません。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。


ヘンリーの回想から始まります。
森から逃げるように走り続ける少年ヘンリー。
そこに犬を連れた初老の女性に「大丈夫?」と声をかけられますが、
少年ヘンリーは犬を見て怯えたように叫びます。

そしてヘンリーは窪地に佇んでいました。


余談ですが、
オープニングクレジットの後、Speedy's café の窓に飾られたワンちゃんが写る演出がすごく好きです。


221Bのフラットのドアが開き、現れたのは銛を持った血だらけのシャーロックでした。

ジョンも思わずびっくり。
「その姿で地下鉄に?」と聞けばタクシーが乗車拒否したんだとご立腹。

血を落としてすっきりしたシャーロックですが落ち着きなく部屋をウロウロ。

ジョンが新聞記事を読み上げますがもっと重要な事件は無いのかと叫び、
「I need some. Get me some.」
アレが欲しいと言いますがジョンの答えは「No」

それでも食い下がるシャーロックに「きっぱり断つと決めただろう」
アレとは煙草ですね。せっかく禁煙してたのに前回のベルグレービアで吸ってしまったんですよね。

部屋のあちこちをガサガサと探しついにはジョンにかわいく「Please」とお願いしたりします。

ハドソンさんを呼び出し煙草のありかを聞き出そうとしますがもちろん「知らないわ」と言われるので
シャーロックはハドソンさんのボーイフレンド、チャタジーさんとの事を推理しちゃいます。

銛で人を指してはいけませんw

挙句に彼には隠し妻がいるから旅行は実現しないとトドメをさしてしまい怒ったハドソンさん退場。
しかも本人もソファにまるくなって拗ねてるし。

謝りに言ってこいとジョンに怒られるも僕には事件が必要なんだと叫ぶので
「サイトは見た?」と確認しますが
「うさぎのブルーベルが突然消えたので助けてください」と子供の依頼があるだけでした。
うさぎは姿を消す前に体が光ったそうだと茶化すように言うシャーロックにちゃんと付き合ってあげるジョンて
もうお父さんの域に入っているような。

シャーロックから渡されたPCを見るときのジョンのこの顔が当時かなりツボってましたw
何故この顔??w

その時、呼び鈴が鳴ります。

「あの鳴らし方は!」
そうです、依頼人がやってきました。

テレビのドキュメンタリーを観るシャーロック、つまらなそうです。

レポーターがダートムアのバスカヴィルの軍事施設で行われている秘密の実験に言及しています。
それは、遺伝子変異による動物兵器の開発の噂でした。

そして更にイライラするシャーロック。

「怪物は存在するのでしょうか」
レポーターの言葉にヘンリーが子供の頃に見たとモノが父を殺したとインタビューに答えます。

ヘンリー君が9歳の頃に描いた絵。

無言で観ていたシャーロックですがここでテレビを消します。

「何を見た?」と言うシャーロックに「これから言うところだったのに」とヘンリーが言うと
「編集されていない君の話を」
わかったと言ってポケットから出したナプキンで鼻を押さえるヘンリーに「あせらずに」とジョンがやさしくフォロー。


ダートムアの話を始めるヘンリーに興味ないのでお父さんが殺された話をしてくれと言うシャーロックを横目で見るジョン。
失礼な事を言わないように見張ってます(笑)

ヘンリーのお父さんが殺されたのはデュワーズ窪地で、その時に見たんだ。
黒い毛皮に赤い目。そいつが父を殺したけどそれしか覚えてない、そして父の遺体は見つからなかった。
ヘンリーの話をずっと無言で聞いているシャーロック。

「犬か狼かな?」ジョンの問いかけに「遺伝子操作かも」なんて返すシャーロックに憮然とするヘンリー。
「父はよくバスカヴィル研究所の話をしていた。怪物を作ってると言ってみんなに笑われていたけど
テレビ局は僕の話を信じてくれた」
真剣なヘンリーにシャーロックは「地元の観光促進になった」とか言うので見かねたジョンがちょっと助け舟。
「ヘンリー、お父さんの事件は20年前の事だ。なぜ今依頼を?」

だけどヘンリーは笑いごとだと思っているなら助けにならない!と腰を上げ立ち去ろうとします。
その時、突然シャーロックが「昨夜は何があった?」とヘンリーに話しかけます。

その2に続きます。

Little Favour 完結編

2013-12-27 12:53:23 | 映画+Benedict Cumberbatch
「Little Favour」

SunnyMarch presents
Director: Patrick Victor Monroe
Writer: Patrick Victor Monroe
Country: UK at 2013

以下、内容を含みますのでご注意ください。


続きです。これで終わりです。


ローガンのアジトでウォレスは拷問を受け倒れています。
ウォレスのフラッシュバック
男の声「立ち上がれ、エース。」

ローガンは誰かと電話をしています。
「やってるよ。朝には娘をボートに乗せるよ」などと話しています。

ウォレスはローガンの前に引きづり出されます。
Lo「お父さんの準備は出来てるかな?」

Lo「もちろん彼は後で我々が探すけど。彼がどこにいるか教えてくれるかな」
Lo「そうすればおそらく」
Wa「おそらくあんたは俺の”SUKA”だ」
Lo「は?」
Wa「おそらくあんたは俺の”SUKA”になれるよ」
この「SUKA」ですが、ロシア語で「ビッチ」とかそんな意味だそうです。
間違っても女性に対して言ってはいけない言葉らしいです。

ローガンは「面白い男だね」と笑いながらもっと笑わせてやると銃でウォレスを殴ります。
Lo「君のプライドが傷つくと言うなら、誰も見ていないし誰も言わない。君がリークしたことは誰にもわからないよ」
Wa「・・・・」
Lo「俺の仕事を説明すると」
Lo「喋るか、それとも」そう言うとローガンはウォレスの頭を撃つマネをします。
Wa「わかったよ。ライラに会いたい」
Lo「彼女がこれを見たいと思うか?」
Wa「彼女が無事かどうか確かめたいんだ」

ローガンはロシア語で指示すると部下がライラを連れてきました。
ウォレスに抱き付くライラ。

「俺は大丈夫だ」とライラに囁くウォレスですがローガンがすぐに引き離します。

そしてローガンはライラにジェイムスの居所を聞きます。
Lo「お父さんの友達のエース、彼は知らないと言うんだ。」
Lo「彼が喋るか、それともあなたの残りの人生に傷がつくか。」
それを聞いたライラが銃を取ろうとするので「だめだよ、まだ彼を撃たないよ」とローガンが止めたその時。
ライラがウォレスに向かってウィンクをします。

それを見たウォレスは「え?」な顔。

実は初めてこの場面を観たとき、ライラのウィンクにウォレスもウィンクで応えてるように見えて、
あれ?この2人はグル(と、言うのか?)だったの?とか思いましたがこの後の展開を見て、
単に殴られて目が開いてないだけだったのね、と1人で納得してました。

ライラはウィンクした後、素早くローガンの銃でそばにいた部下を撃ちます。
それを見たウォレスも反撃。ライラの援護を受けつつこちらは素手なので肉弾戦。
ライラは正確な射撃で一人ずつ倒し、ローガンも撃たれます。

ウォレスと殴り合いになっている部下をライラが狙いますが、なかなか定まりません。

結局ウォレスが投げ飛ばされ離れた隙に撃ちました。
更にウォレスも部下をひとり倒して銃をゲットします。

ローガン、ここで倒れながら「SUKA」と言ってます。「ビッチ」って言ってるのでしょうか。

ウォレスがライラに「どうゆう事だ?」と聞きます。
ライラが答えようとした時に外で大きな音(銃声?)がしたのでライラが外に出ようとするのをウォレスが止めます。
ライラは「Do you have him?」と聞きます。
ローガンが「俺の部下がきたんだ」と叫ぶとライラがもう一度「彼を招待する?」と言います。
ウォレスはわけがわからずにいるとライラはそのまま走って出ていきます。
「ちょっと待て!」とウォレスにローガンが「俺の部下が捕まえて切り刻んじゃうよ」と撃たれながらも楽しそう。

苦しそうに呻きながら時々何かの気配を感じたように銃を構えるウォレス。PTSDの症状かもしれません。
そしてボヤけた視界に先に現れたのはジェイムスでした。
「ジェイムス?何だお前」と言うウォレスを制しながらローガンの前に立ちます。
ローガンが笑いながら「ほら、エース。これで仕事は完了だ」と言うと、
ジェイムスがローガンに跨り「俺の話をよく聞けよ」と言うとローガンに何かを耳打ちします。
それを聞いたローガンは叫びます。「それで、俺を行かせるつもりか?他人じゃないか。」

この場面、ジェイムスがローガンに話した内容もわからないし、そのあとのローガンのセリフ。
「So you are going to let me go? And this is to others?」
これはその後のジェイムスが「Let him go」と言うので「俺を殺すつもりか?」という意味合いで訳しています。
「And~」のところもまったく違うかもしれませんが、もしかしたらジェイムスとライラが他人とか?などと
妄想しつつ意訳しちゃいました。ちょっと意味がよくわからないかも、ごめんなさい。

ジェイムスは表情ひとつ変えず「Sure」と言うとライラに「ライラ?彼を殺せ」と命令します。

驚くウォレス。
そして銃声とともにローガンが倒れます。

驚愕とともにライラを見つめるウォレス。

振り向いたライラの顔には返り血が散っていました。


ここでENDです。

勝手ながら私の解釈と書きますと、
イラクの少年兵と何かしらトラブって(少年兵に殺されそうになったとか?)ジェイムスに助けられる。
少年兵と戦った(あるいは仕方なく殺してしまった)事がトラウマになっている。
同じ経験をしたジェイムスはウォレスとは違う道を歩んでいた。それは自らも少年兵(ライラ)を育成していた。
そこで驚愕するウォレス。
わははー。妄想甚だしいですね。恥ずかしいです。

ベネディクトのアクションは「もう少し頑張りましょう」な感じでしたが、
それ以前に特殊部隊とか似合わないような・・・(失礼)
ピーター・ギラムはハマリ役だったし、ジャック・ライアンも似合いそうなんですけど、
私の中では軍人よりスパイのイメージなんですね。しかも頭脳系のスパイ。

以上、
私の駄訳、駄文にお付き合い下さりありがとうございました。

閑話 ベートーヴェンとオーケストラ

2013-12-25 17:56:04 | 閑話
今回は音楽のお話です。


毎年の恒例行事なのですが今年もN饗のベートーヴェン交響曲第9番コンサートに行ってきました。
普段は80年代のR&Bやソウルをよく聴いてますが時々無性にクラシックが聴きたくなるんです。
その中でもよく聴くのが第9の第4楽章で、これはいつ聴いても何というかこみ上げてくるものがあるんですよね。

余談ですが最近専ら通勤中はiPhoneでネットラジオを聴いているのですが、とにかくバッテリーの消耗が激しくて、
30分ちょっとの通勤なのに、80%近いバッテリーが家に着くころは20%を切ってたりするんですよね。
常に電波をキャッチしてるわけなので通常より消耗するのは理解できるんだけど、もう少しエコにならんのですか?(笑)

さて、今回の指揮者はオランダ生まれのエド・デ・ワールト氏。
と、言っても指揮者の違いが分かるほど精通していないのですが、動きを見てるだけでも楽しいです。
そして何より普通のスピーカーでは聴き取れない様々な楽器の音がひとつひとつ聴こえてくるんです。

全ての楽器の音や個性を完璧に把握してきちんと指示を出し、演奏者はその指示を完璧に表現しつつ
全員で協力し一曲の交響曲を作り上げていく。
優秀な指揮者であれば完成度は高いしダメな指揮者だとどんなに演奏者が優秀でも残念な結果になることを
考えると会社も軍隊もみんな同じだなーと、身も蓋もない事を考えている私をお許しください。

ベートーヴェンが第9を作曲した頃は既に耳が聴こえなくなっていてイメージだけで作ったとか。
いやいや、驚きです。だって交響曲ですよ?しかも長いし。
合唱の部分の歌詞はシラーさんの「自由賛歌」がベースです。
フランス革命のラ・マルセイエーズのメロディーでドイツ学生が歌っていてそれをベートーヴェンが
歌詞として少し書き直したと言われています。

ちなみに年末に演奏されるのは元々のドイツの習慣だそうですよ。

第9は途中入場が禁じられているので開演に間に合わなければ終わるまで入ることが出来ないし、
幕間もないので、遅れたらそのまま帰ることになるんでしょうかね?

ところで世界のオーケストラのランキングってご存知ですか?
もちろん評価する国や人によって多少のバラつきはありますが、
大体1位はやはりベルリンフィル、ウィーンフィルとヨーロッパが強いのですが、シカゴやNYも有名ですよね。
アメリカのオーケストラがなぜ上位にいるのか少し解せぬところもありますが(笑)

日本のN饗はどの辺かな?
と思ってちょっと調べたんですがベスト10どころか30にも入っていなかったです。
クラシックの歴史も浅いし、仕方のないところですよね。

クラシックは映画でもよく使われます。
第9だと有名どころでは「時計仕掛けのオレンジ」でしょうか。
私的に一番印象の強い映画は何といっても「地獄の黙示録」です。
ワーグナーのワルキューレの騎行とともに次々と火が放たれていく場面は恐ろくそれでいて幻想的な、
コッポラさんならではの名シーンだと思います。

大分前の話ですが、毎年テレビ東京で放送するジルベスタ―カウントダウンコンサートで、
第9を演奏し終了と同時に新年を迎えると言う企画があったんです。
音を伸ばして微調整できる曲と違い第9はパーンと終わるのでかなり難しいと思いましたが、
ちゃんと終わったんですよ。0:00きっちり。
思わずテレビの前でブラボー!と叫んでました(笑)

この企画、毎年違う曲でやっていますが第9はすごく印象に残っています。
なのに指揮者が誰だったのか・・・覚えていません、ごめんなさい(汗)

何だかタイトルに偽りありな薄っぺらい内容で本当にすみません。


Little Favour 後編

2013-12-21 09:26:48 | 映画+Benedict Cumberbatch
「Little Favour」

SunnyMarch presents
Director: Patrick Victor Monroe
Writer: Patrick Victor Monroe
Country: UK at 2013

以下、内容を含みますのでご注意ください。

続きです。


Ja「君に頼みがあるんだ、エース。」

「Ace」はウォレスの軍隊時代のニックネームのようですね。米軍はほとんどの人がニックネームありますが、
英国軍もあるとは知らなかったです。英米合同だから米軍につけられちゃったとか(笑)

頷くウォレスに「よかった」と言って後ろを振り向くと「おいで」と話しかけます。
すると奥の暗がりから女の子が出てきました。
Ja「ライラを覚えてるか?」
Wa「あー・・もちろん。」
Ja「ウォレスだ。覚えてる?」
Li「うん。こんにちは。」

Wa「こんにちは」
何も言わずにじっと見ているジェームスにウォレスは頼みごとが何なのか気づきます。
Wa「No!ダメだ」
Ja「わずかの間だけだ」
Wa「・・・何はあった?」
Ja「取引が悪化しただけだ」「俺はこの手で彼女を連れだせないから他の手でやってもらう」
Wa「・・・・」
Ja「2、3日だけだ」
ウォレスのフラッシュバック。
(君はこれで俺に借りが出来たな)
Wa「わかった」

ジェイムスはライラの前で座り込み話しかけます。
Ja「お前は何者だ?」
Li「強い者」
Ja「何を持ってる?」
Li「目的を」
Ja「そしてお前はどこにいる」
Li「私はここに」
Ja「I Love You」
Li「I Know」
最後のこれ、スターウォーズじゃないですか~。言ってみたい。私も「I Know」って言ってみたい!!

そしてしっかりと抱き合うとウォレスと向き合い手を差し出します。
ウォレスもそれに応え腕を組みます。
ここでフラッシュバックとして銃で撃ちあう音が聞こえるのでこの腕組は軍隊式ですね。

Wa「彼女は大丈夫だ」

ここでJames Rhodesさんのソロピアノです。
この方はベネディクトの高校?の先輩だそうですね。
ふたりでピアノを弾く動画がありますがすごくステキでした。


ライラはウォレスの手をそっと握り「I Love You」と言います。
すると「I Know」と声だけが聞こえました。


ロシア人の男が車の中で誰かと電話をします。
「ジェイムスを見失った。奴は古い友人に娘を預けた。」
そう報告すると別の所に電話をかけ「行け」と指示します。

ウォレスのお家に着いたライラ。
何かあるかなーと冷蔵庫を開けるとピザしかないのでとりあえず出していると電話がかかってきます。
女性の声で「今、チャットできる?」と言うので「今ちょっと出来ないんだ」と話します。

その頃ライラは部屋に飾ってあるレリーフをじっと見つめます。
それは片手に手榴弾を持った少年でした。

これ、最初はまたスターウォーズかな?と思いましたが、イラクはずっと前から少年兵を使う事で
国際的に問題になっているので、ウォレスがイラクにいた時に何かあったのかもしれません。

ウォレスはまだ電話をしていました。
「君のテキストは受け取ったよ」と言いながら後ろを振り向くと男が襲ってきました。
抱き合う形で男にパンチをするウォレス。

そこにローガンと数人の男がやってきて男たちがウォレスに襲い掛かります。
最初に襲った男はそのまま崩れ落ちます。
同じ頃、ライラは連れ去られようとしていました。
「ジェイムスはどこだ?」ローガンが聞きますがウォレスは黙って襲ってきた男たちを次々倒します。

「スーパーマンみたい」と軽口をたたくローガン。
「でも少し腕がなまってるな」

ウォレスは男の繰り出すパンチに倒れその隙にライラが連れ去れてしまいます。
追いかけようと車に乗り込んだ瞬間、後ろのシートにいた別の男に殴られ気絶します。

完結編に続きます。