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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ちょっとだけシャーロック考 その3

2017-08-21 07:03:55 | Sherlock 感想と考察
全然「ちょっとだけ」じゃなくなってきました。
ここのところずーっと文句ばかりだったので、今回は好きな場面をPick upしてみました。
まずはE1「The Six Thatchers」編。


マグヌッセン殺し隠蔽会議でレディ・スモールウッドの「Mr Holmes.」に
「YES.」とふたりで答える場面。


洗礼式のモリーとシャーロックの会話。


MistyさんがブログでN〇Kのセリフについて書かれていました。
Mistyさんのブログはこちら。↓鍵付きです。
S4E1「6つのサッチャー」感想
この場面のセリフ。
シャーロック「僕は誰からのメールでも“ハーイ”から始まるのは全部消す。」
モリー「人間らしい感情を期待した私が悪い。」
だったそうです。

しかーし、
私の解釈は違います。(偉そう)
シャーロックは感情がないように見えるけどジョンに関しては違うと思いますし
実際にそんな表現も多々ありました。
Mistyさんの仰っていた「モリーはシャーロックのよき理解者」が私の解釈でもあるので、
ここはやはり譲れないんです、N〇K様。

なので、
シャーロック「読んでない。彼のメールは削除している。「Hi」で始まるメールは全部。」
モリー「どうしてみんなあなたに人間の感情が無いなんて言うのかわからないわ。」
と意訳しています。
そしてハドソンさんに怒られるまでが1セットです。
シャーロックの面倒を見る母と姉(精神年齢的に)な雰囲気だなと勝手に和んでいます。

ちなみに原文です。(原文を載せるとボロが出そうですが・・・)
MOLLY: Didn't you get John's text?
SHERLOCK: No. I delete his texts. I delete any text that begins, "Hi".
MOLLY: No idea why people think you're incapable of human emotion.


このあとの、Siriが話し出した時のジョンの表情も秀逸でした。


続いてシャーロックの子守の場面。
ロージーをワトソン呼びするシャーロックがシャーロックだなあと。
「相変わらずだな、ワトソン。君は見ているが観察はしていない。」
As ever, Watson, you see but do not observe.


221Bでレストレードがもってきたチャーリー・ウェルスバラの事件について話し合う場面。
やっぱりシャーロックはこれですよ。


どこまでも続くグレッグの名前ネタ。
これやっぱりジョンが名前で呼んでるからマネしてるんですよね。
E3でついに「グレッグ」と呼ぶのが感動的になっていて面白かったです。


ジョンとレストレードがシャーロックをいじり倒すのもお約束。



ジョンが風船になっていた場面も少々あざといですが(笑)結構好きです。
「John?」
ふたりのスケジュールが合わなくて別撮りした感じですよね。


依頼人の「あなたは気の利いたことをするものだと思ってた。」も。
ジョンのちょっと意地悪な笑いも含めて好きです。
ジョンはシャーロックが攻撃されるといつも嬉しそう。


そして反撃のシャーロック。
名物の長セリフ早口言葉もファンサービスですね。
ジョンの「本気かよ?」に「そんなわけない」のシャーロックまで1セット。



このドヤ顔が気に入っています。



もうひとつの名物、顕微鏡を覗くシャーロックと、
レストレードの行動を推理するシャーロックも。


トビーを迎えに行く場面。
MW:シャーロック、彼を一緒に連れて行ったらどうかしら。
SH:ジョンか?それとも犬を?
JW:ははは、面白い事言うね。
ジョンをバカにするときの楽しそうなシャーロック。
しかしマーティンのコメディな演技は本当に上手いですね。

この探偵さんのかわいさも好きだわ。


トビーの捜索がいまくいかなかった場面。
「気にするな、トビー。今度はうまくいくから、な?」って、動物にはやさしいシャーロック。

トビーになりたいと思ったのは私だけではないはず。

気がつけば前半だけになってしまいました。
だって後半は無理・・・・

続きます。

ちょっとだけシャーロック考 その2

2017-08-16 20:57:30 | Sherlock 感想と考察
続きです。
「シャーロックS4はどうしてこうなった。」を考えました。
いい加減、嫌われそうですが今回もかなりネガティブです。



原因1:
マイクロフト。


私、マイクロフトは今でも好きなキャラクターです。
だからこそ、思うのです。出すぎだと。
しかも女性に口説かれるわ、死体にビビるわで、
あのミステリアスな歩く英国政府はどこに行ったの?返して!


マイクロフトもハドソンさんたちと同様エッセンスやスパイスだから
使いすぎは味が落ちる一方だと思うのです。
弟命も見え隠れ程度だったから良かったのであってあからさまな愛情表現はちょっと・・・



原因2:
ホームズ家。


S3で登場したシャーロックのご両親。
ママが天才な数学者でパパは凡人な設定なんでしょうか。
でもママをしっかり理解しているし、
このあたりはシャーロックとジョンな・・・そんな説明はいらないですね。

仲も良さそうだし中流階級的なしっかりとした家庭なのに
なぜマイクロフトやシャーロックに育ったの?と思いましたし、
家庭の匂いがするホームズ兄弟もちょっと嫌で。
でもママに頭があがらないお兄ちゃんは面白かったし、
S3のみの登場だと思っていました。


なのにたったこれだけのプロフィールやバックグラウンドで、
突然E3のようなユーロス話をされても置いてきぼりだったですよ。
結局、この夫婦は3人ともまともに育てられなかったという事でしょ。

ユーロスをやるのならメアリー話をS3で終わらせて、
その分E1からもっとホームズ家に焦点を当ててくれたらもう少し感情移入できたかも、
と、思うとやはりE1はいろいろと残念でした。


原因3:
A.G.R.A.


ハッキリ言ってものすごくショボかったと思います、AGRAの設定。
USBメモリーはメアリー・モースタンのネタだったとは思いましたけど、
AGRAが実はチームだったとか、それぞれがUSBを持ち歩いているとか、何だかなあ。


結局、マグヌッセンひとり消してもあまり意味がなかったのでは・・・・
フリーランスのアサシンだって言ってたような気がしますが、傭兵なの?

まるっと1話使ってやる話でもないし、そもそもシャーロックあまり関係ないし、
だからラストのノーブリさんの動機もメアリーが庇って死ぬのもイマイチ説得力がなく、
むしろメアリーを悲劇のヒロインで終わらせるためだけの舞台だったのでは・・・


少し前に「マリアンヌ」という映画を観ました。
この映画も主役は夫婦ともスパイなのですがスパイ映画ではなく、
スパイだった過去に翻弄されながらも家族を守ろうとする強さと覚悟がとても伝わってきました。
メアリーからその覚悟が伝わらなかったのが残念です。


原因4:
事件のもみ消しとハイテンションなシャーロック。


忌まわしき花嫁でもS3E3のあの感動的な別れは何だったのだと思いましたが、
自分の起こした事件をもみ消すための会議のシャーロックは一体?
あのおかしいテンションも見てて辛かったです。
しかも、解決策がただのもみ消しって、探偵なのに。



原因5:
メアリーの神聖化。


急に神聖化しちゃった感が拭えないS4のメアリー。
メアリーの過去はマグヌッセンが脅しにも使えるくらいな過去だったわけですよね。
CAIやめたあとはフリーランスのアサシン。
A.G.R.A.は傭兵のようなイメージですがアサシンなんだから殺したのは悪人ばかりではないはず。
実際、シャーロックも殺しかけてますしね。
そんな彼女がけじめをつける方法はシャーロックを庇う事ではないし、
これでおあいこと言われましても・・・・


しかもE1で長い長いメアリーのターンが終わったね、とほっとしたのも束の間だったという。
このドラマはシャーロックが抱えていた孤独をジョンが、
ジョンが抱えていた孤独をシャーロックが昇華させていくストーリーじゃなかったの?
最初はお互いをヒーローとして見てたふたりが次第に成長し向き合っていくってモファティス言ってましたよね?
S4はこれっぽっちも向き合ってないじゃーん。
最後までメアリーがコントロールしてたイメージなんですけど。


原因6:
ケミストリー。

Yam Yamさんがケミストリーが希薄になったと仰っていて、すごく納得しました。
S4がつまらない原因は彼らがほとんど別行動だったことにありますが
結局これってふたりのケミストリーが全然感じられなかったって事です。


これはきっとS3から始まっていると思いますが、
基本、ジョンが突っ込みでシャーロックがボケなコンビでしたけど
メアリーが登場してふたりともボケになる、つまりトリオになってしまったんです。


それでもS3は明るいストーリーも多かったのでまだ救われていますが
S4はE1の前半以降ふたりの楽しそうな表情が皆無と言っても過言ではないくらいです。
ジョンがいないからシャーロックがボケないのかもですが、
ジョンに至っては、楽しめる要素もない展開でしたし。


原因7:
シャーロックの成長。


成長とは何なんでしょうね。

いつもシリアスな表情をすること?
女性とおつきあいすること?
ジョンジョン言わないこと?
シーツでウロウロしないこと?
殺人事件にクリスマスだって喜ばないこと?


これがシャーロックを成長させるって事?
そんなのシャーロックじゃなーい(泣)
私は天才で変人なシャーロックに魅了されたんです。
常識人なシャーロックなんてあまり見たくないかな。

大人なシャーロックはアリなんですよ。
ベネディクトもそれなりの年齢ですし。
大人なシャーロック=正典のホームズだと思っていましたが・・・・

何でもかんでも正典に倣えとか言ってるのではなく、
正典ホームズの持つ魅力が踏襲してほしいところなんです。

アイリーンもしつこくネタにしてましたね。
アイリーン人気の一因は1話限りで終わったからだと思います。
こんなにダラダラ引きずるのにメリットはなさそう。


世の中の流れは「男女の絡みがないとつまらない」なのかもしれませんが
恋愛脳の持ち主なファンばかりでもないですしね。
でもS1、S2はうまく女性を活かしていたと思うんです。
S4は「女性を出さなきゃいけない」がE3のモリーに繋がったと思うと、とても不憫です。

今まではE1で事件が起こり、裏で何かが動いているのを示唆しつつも
ジョンとふたり聞き込みをし現場に足を運び事件を解決しながらE3でラスボス対決でした。
いつまでも同じパターンというわけにはいかない、ドラマも成長していくのかもしれませんが
毎回同じパターンでも良いじゃないですか、ホームズなんだし。



原因8:
キャラクター


そんなわけで、
シャーロックの成長に伴ったかどうかわかりませんが
今回はスタイリッシュなシャーロックがどこにもいませんでした。


もちろんルックスもそうですが、颯爽と推理する姿もほとんどなくて、
トリック考えるのは大変だと思いますけど今回はロジカルではなく力業ばかりだったような気がします。

そして問題のジョン。
浮気を告白する場面はご本人も辛かったそうですが、
ジョンにとっては全体的に辛い脚本だったのではないでしょうか。


マーティンの心境はどうだったのか想像することしかできませんが、
ジョンのテンションが低いと感じたのは気のせいではないかもしれません。


もちろん今回も楽しめた方はたくさんいらっしゃると思います。
こんなに文句ばかりなら見るなーと思われるかと思いますが、
そうは言ってもS3から3年待ったんです。(私にとって映画はカウント外です)
S4でまたふたりの冒険になると思っていたので余計にがっかり感がすごいんだと思います。

篠田先生が「シャーロックの呪い」と仰っていましたが
まさしく私も呪いにかかったままなのでこうして呪いを吐き出しているのでしょうね。

そして
このシャーロックが今の私の気持ちです。

やりなおしー!

ちょっとだけシャーロック考 その1

2017-08-13 08:29:45 | Sherlock 感想と考察
しつこく、「シャーロックS4はどうしてこうなった。」を考えていたら
そもそもは「S3どうしてこうなった。」なんですよね。
なのでまずはS3の何がダメだったのかちょっと原因をまとめてみました。
(私の偏見による妄想です。)


原因1:
S2終了後、あまりにもたくさんのファンが各自セオリーをご披露していたため
その裏をかこうと案を講じすぎ裏の裏はただの表になってしまった。


S3のDVDの特典映像でも紹介されたように、
モファティスたちは結構ファンのセオリーを把握していたようです。
持論を送りつける人も少なくはなかったと思いますが。
そしてもちろん半分くらいはJohnlockだったと思いますが。
(Johnlockがわからない人は近所のお姉さんに聞いてね。)


しかし、しかしですよ。
じゃあ、実際モファティスはライヘンのトリックをどう落とそうとしていたのでしょう。
実はあまり考えていなかったのではないでしょうか。
もちろん、正典だってバリツで助かったとか訳のわからない・・・いえ・・・
それを踏襲したといえばそれまでですが、
そもそもコナンドイルはライヘンを最終回にしていたので滝から落としたんですよね。
でもモファティスはS3を作るって決まってたんだから踏襲を言い訳にしてはいけません。


踏襲するならガイ・リッチー版のように、まあ、あり得なくはないよね、と、
匂わす程度にしたほうが良かったのでは・・・とも思います。

ともかく何か突っ込まれても「あれはシャーロックがアンダーソンをからかったんだよ。」って
逃げ道を作ったかのような、あまりスッキリしないネタ晴らしでした。
これも正典の踏襲のようですけど。


原因2:
S2終了後からモファティスとファンの戦いの火ぶたがきっておとされてしまった。


始めにも書きましたがS2終了後にかなり大量の持論が送りつけられ、
しかも半分以上はJohnlockだったので、S3E1の冒頭がああなったのではと思います。
考えようによってはものすごい挑戦的な始まりでしたよね、E1は。

あ、モリーとのキスシーンは良かったです。アンダーソン最高!とか思いました。
ベネディクトファンにとってはお年玉のような場面で。
まさかあんなにセクシーでかっこいいキスシーンが見れるなんて思わなかったので。
(いえ、褒めてるんですよー)


再開後もジョンはシャーロックを許さず、シャーロックはジョンの代わりにモリーを相棒にし、
正典のような甘い再会はありませんでしたが、
それでもE1のラストには仲直りしていたので、今思えば甘々でした。


原因3:
マグヌッセンの影が薄かった。


S3でもきちんとE1からラスボスの存在をチラつかせていますが、何しろ影が薄すぎました。
恐ろしくもなんともないただの恐喝王ですもん。

なぜこんなに影が薄いのかというと、メアリーが目立ちすぎちゃったんですよね。
あまりにもサプライズ度が高すぎてマグヌッセンなんてどうでもよくなっちゃったと思いません?

なので、

原因4:
メアリーの元スパイ設定。


やっぱりこれに尽きるのかなあと。

シャーロックを撃つエピソードも結局微妙になっちゃいましたね。
キャストも驚きのサプライズ展開でしたが、
結局彼女は自分の保身のためだけにシャーロックを撃っただけなんだもん。

それなのにシャーロックはジョンにメアリーを許せと説得するし、
そればかりかメアリーの手を汚さないため、ジョンとメアリーを守るためにシャーロックが自ら手を汚したという。
しかも助けられた本人はケロッとしてるし。
あれでだいぶ彼女の株が下がったのでは・・・・E2までは好評だったんだから。


篠田真由美先生が、
シャーロックがメアリーに心を開いている(かのように見える)のはジョンが選んだ女性だから。
メアリーの正体を知ったジョンの気持ちは冷めた感があるけれど、シャーロックはそれに気づかない。
だから、ずっとメアリーを受け入れている。
今までもこれからもシャーロックはジョンありきなんだと書かれていて、泣きました私。

モファティスはセンシティブな心のうちを表現するのが苦手なんだろうか。
そんなシリアスなヒューマンドラマにしなければ良かったのに。ホームズなんだし。
餅は餅屋に任せておけばいいと思うの。

メアリーは過去も含めて3できれいに終わるべきだったと私は思っています。
マグヌッセンに知られた時点でジョンが危ない目に合うのはわかっていたはずなので、
自ら姿を消すかもしくはマグヌッセンと対決させるとかしてもう少しシンプルにしたほうが良かったのでは。


原因4:
シャーロックのマグヌッセン殺し。


シャーロックのマグヌッセン殺しは正当防衛などの理由があればいいんですが
どうみてもシャーロック・ホームズが私情で動いたとしか思えなくてそこも残念だったかな。
もちろん害悪な男だしマイクロフトも手を出すなと言いつつ煽っていたような気もしますが
でもねー・・・・

でも撃った後のこの表情を見て、何かがあると思ったんです。


当時はここでもいろいろ説が出ましたが、
マイクロフトに撃たせたくなくて仕方なくの行動だったとか、
(兄弟愛ではなく、今後も政府を利用するため)
そもそも、マグヌッセンは死んでなかったとかありましたが、
そんな陰謀がなくても、この表情は反省しているような感じでした。

そして最後のお別れ。
シャーロックが最後に何を言おうとしていたのかわかりません。
そうそう、先日すごく久しぶりに2chのシャーロックスレを読んでたら
ラストにシャーロックがジョークを言ったのはジョンの笑顔を見たかった説があったと知って号泣。


この時、シャーロックの行先をジョンが知っていたかどうかもわかりませんが
別れた後のふたりのこの表情。


この頃は絶対裏に何かあるよね、と思ったものでした。
全てがホームズ兄弟の計画通りでジョンもそれに加担している。
この表情はこれからの展開の厳しさに固くなっている、ともとれました。

つまり、メアリー黒幕説です。(しつこい?)

だってメアリーは逃亡中なんですよ。
どうしてわざわざ有名なホームズの助手であるジョン・ワトソンと結婚するかな。


詳しくはこちらをごらんください。
アホな考察ばかりですがコメントは素晴らしいです。
しかし、延々と書いてますね、私。気持ち悪!

↓視聴直後なのでテンション変です。

Sherlock 3-3 最後の誓い 感想


↓主にレッドビアードの話です。
Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その2

↓モファティスインタビューの拙訳、セリフの考察、そして時系列のまとめです。
Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その3

↓ライヘンバッハで出てきたジンジャーマンブレッドのお話です。
閑話 モリアーティとジンジャーマンブレッド

↓メアリー黒幕説です。
Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その4

↓まとめ的なものです。
Sherlock 3-3 最後の誓い 感想 その5

↓今となっては虚しいだけのシロモノ。
Sherlock SP と S4 予想

↓デイビット黒幕説となぜシャーロックがデイビットを脅したのか。「恐怖の谷」のあらすじも。
Sherlock SP と S4 予想 その2

↓トム、スナイパー説です。
Sherlock 考察

メアリーが黒幕であればS4まで引っ張るのも、過去に遡るのもアリだったし、
面白かったのではないかと思いますけど、
子どもできちゃった時点で選択肢がなくなっちゃいましたね。

子どもの存在がジョンを引き留め、シャーロックの誓いを引き出しましたが、
S4ではほとんど活かされていなかったような。
でも何より元工作員とシャーロックを撃った事は失敗だったような気がします。


「シャーロックS4はどうしてこうなった。」に続きます。

Sherlock 考察

2016-04-28 09:05:19 | Sherlock 感想と考察
本当に本当にちょっとだけですが考察を。
かなりアホな妄想です。

先日ツイッターで、モリーの元カレがライヘンバッハで、
ジョンを狙っていたスナイパーにそっくりだという話があったねってツイートを見かけて
そういえばあったなあ、と思いながら婚約解消後彼は何をしてるんだろうと。

ちょうど今グレートゲームのスクリプトを訳していますが
モリアーティを連れてきたのもモリーだし、もしトムがモリアーティの雇ったスナイパーなら
トムはモラン大佐の可能性もあったりして・・・・なんて。
↓これ。


こっちがトム。


モリーに近づくためにシャーロックの同じような格好をしていた可能性はあります。
で、この話には続きがあって空の霊柩車でジョンと同じ地下鉄にもトムのそっくりさんがいた、
ジョンを監視しているのでは?というのがタンブラーにあったらしく、
そ、それは気づかなかったーー。

↓この右の男。


そうなると、やっぱりモラン大佐かもしれないですよね。
あのおバカな推理はみんなを油断させるためだったとか。
で、S3で婚約解消していたのはその正体に気づいたホームズ兄弟が画策して解消させたとか。

でもね、ふと思ったのですが、トムはマイクロフト側の人間である可能性だってなくないですか?
あのスナイパーだって、もしかしたらジョンを監視していただけかもしれないし、
ライヘンのトリック明かしの中で、マイクロフトの部下が介入してスナイパーを阻止したって言ってるんだから
あのトム似のスナイパーが阻止したのかも。

当然、地下鉄ではジョンを監視していたしモリーに近づいたのもお仕事って事で。
では、なぜマイクロフトはジョンやまわりを監視させていたのか。
それはやっぱりメアリーでしょう。
ジョンに近づいたメアリーを監視しジョンを守るためにトムを派遣したんですよ。

・・・なんて。

結局、何がなんでもメアリーを黒幕にさせたいんですね、dicoさん。

先日、久しぶりにMany Happy Returnsを見たんです。
ジョンはただ親友に死なれただけではなく、まんまと偽の電話におびき寄せられて、
冷静に考えればシャーロックがハドソンさんをないがしろにするはずないのに、
あの無表情なシャーロックを見れば偽りの言葉だってわかるはずなのに、
あの時はそれを頭から、いえ頭だけで信じてひどい言葉を投げつけて、
結局それが最後の会話だと思うと、ジョンはどれだけ後悔したんだろうと。

シャーロックがいなくなってからのジョンの慟哭を思うと、メアリーを捨てられないのは仕方ないのかも。
しかも自分の子どもを身ごもっているんだし。
メアリーを許すというよりは赦したのかもしれないですね。

ただ心情的には、信じていた人に裏切られるつらさをジョンは誰よりも知っているはずだし、
何よりシャーロックを本当に帰らぬ人にしてしまったかもしれないメアリーを許したのはやはりちょっと解せぬ・・・
そう思うともしかしたらジョンはもうシャーロックの事を信じる事ができないでいるのかも。

ちょっと先日S4のSETLOCKをみて、何かやっぱりそうなのね・・・と。
ついつい後ろ向きな考察になってしまいましたがまた時間ができたら、
ジョンの心情をもう少し掘り下げてみたいと思います。

Sherlock SP と S4 予想 その2

2014-12-11 08:17:46 | Sherlock 感想と考察
調子にのってその2です。

前回、ゲイティスさんが次のシャーロックは「黄色い顔」でやりたいとお話されていて、
じゃ、生まれてくるメアリーの子供はもしかしたらジョンの子供ではないかも、と書きましたが、
そういえば以前コメントでこんな予想をいただいたんです。

それはデイビット黒幕説!
デイビット、もしかして既に忘却の彼方に追いやってしまわれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
メアリーさんに未練たらたらの元カレでシャーロックにさんざん脅かされたかわいそうな男性です。

泣いているメアリーに肩を貸したまでしたデイビットだし、何より実はアサシンという裏の顔を持つメアリーの元彼ですから。
しかも生まれてくる子供はデイビットとの子供ではないかと。

そしてMistyさんがTumblrにこんな考察があったと教えてくださいました。

元ソース
Deducing Sherlock

「デイビットがメアリーに何かするわけではないし、メアリーはジョンを愛しているのに
なぜシャーロックは結婚式の前にデイビットをあんなに脅かさないといけないと思ったのか?」

「シャーロックはジョンに対する罪の意識のようなものがあるので、常にジョンの幸せを考えている、
ジョンが傷つくことを恐れている。
メアリーが元カレを招待すると知ったときに、もしかしたらデイビットと浮気するかもしれないと考えた。
彼女が嘘つきだということは初対面で推理しているし。(あんなにすごい嘘つきだとは思っていなかったようですが)
ジョンが傷つくのを防がなければいけない。

以前のシャーロックだったら、ジョンに進言していたかもしれないが、
「グレートゲーム」でモリーがモリアーティを恋人としてシャーロックに紹介した時にゲイだと言って、
あとでジョンに「それは親切でもなんでもない」と怒られたので、デイビットを脅すことにした。」

ものすごく簡単にまとめるとこんな感じですかね。
何だかもうシャーロックの健気さが直視できないレベルです( ; ; )


SH「モリーの無駄な時間を省いてあげたんだ。親切だろう?」

JW「親切?違う、シャーロック。それは親切なんかじゃないぞ」

シャーロックはこういう部分は本当にジョンに忠実なんですよ・・(泣)
それにしても、なるほど!と思っちゃいましたよ。
Mistyさんも仰っていましたがグレートゲームのあの場面に結び付ける発想が本当にすごいです。

上の考察でも「肩を貸した」事もポイントだと言っているみたいですし、
デイビットは今後要チェックですね、って結局このエピソードだけの出演かもしれないですが(笑)

さて、S4の正典ネタ予想で多く見かけるのは「恐怖の谷」なんですよね。
正典には4本の長編があり、シリーズにひとつはこの長編をベースにしています。
緋色の研究
バスカヴィル家の犬
4人の署名。
残る1本が「恐怖の谷」なんです。

「恐怖の谷」のあらすじをさくっと。
ある日ポーロックと呼ばれる男から数字の並んだ暗号文を受け取るホームズ。
(暗号の解読方法はBlind Bankerの元ネタになっています)
バールストンに住むダグラスという男に危険が迫っているとわかり、ホームズは第一次十字軍の時代まで遡ることのできる
バールストンの古い館を訪れますがダグラス氏は既に殺されていました。
ダグラス氏の館には妻のダグラス夫人とアメリカで知り合った友人バーカー氏、そして執事や使用人がいました。

ダグラス氏は顔を撃たれ頭もほぼ吹きとんだ状態でした。
右腕には丸の中に三角がある奇妙な図柄の焼印を押されたような古い傷がありましたが
それは確かにダグラス氏の腕にあったとバーカー氏が証言をします。
ホームズは現場の証拠や証言から推理をし、解決に導きます。

ここから結末のネタバレですのでご注意ください。

実はダグラス氏は生きていました。
彼は命を狙われていたため、バーカー氏や夫人と共謀して死を偽装したのでした。
なぜダグラス氏が狙われたのか、物語はダグラス氏の過去に遡ります。

アメリカのシカゴからバーミッサの炭鉱に移り住んだダグラス。
アメリカには当時「自由民団」という組織が各地にあり、シカゴでその団員だったダグラスは
バーミッサでも自由民団「スカウラーズ」に入団します。
入団の証として、腕に焼印が押されます。
実はスカウラーズは犯罪組織でもありましたが団長は町の実力者だったため犯罪が明るみに出ることはありませんでした。

己の才覚で頭角を現していくダグラスはある日、大企業がピンカートン社の探偵を
潜入捜査のためにバーミッサに派遣していることを知り、
団長と共に探偵をおびき寄せ始末しようと企み実行します。

実はダグラスがその探偵でした。
ダグラスはスカウラーズを一網打尽にし、バーミッサで知り合った愛する女性と町を出ます。
団長は死刑になりましたが、極刑を免れた者たちから復讐のために命を狙われることになり、
ダグラスは各地を転々としながらイギリスにたどり着きます。
その女性とは途中で死に別れ、イギリスで今の妻と結婚し、身分を偽って暮らしていました。
しかしイギリスにも刺客が迫っている事を知り、死を偽ったのでした。

ホームズはこの件にモリアーティが関わっていることを知っていたので、
ダグラスにイギリスを出るように忠告しましたが、
ダグラスは妻とアフリカに行く途中、謎の事故で死亡します。


こんな感じです。
で、ここからは私の妄想です。
私が思いつくくらいなので、多分とっくに既出な事ばかりだと思いますが、
正典ビギナーなので、許してください。。。

「空の霊柩車」でシャーロックがメアリーを読み取った時に浮かんだテキストの中に、
「Lib Dem」という文字と「TATOO」という文字がありましたよね。
「Lib Dem」は「自由民主党員」の事で、しかもタトゥーです。
焼印はタトゥーと見間違えるほど似ていたようなんです。
そして「最後の誓い」でシャーロックがメアリーに、
「何かから逃げているから別人になりすましている」と言ってましたよね。

もし「恐怖の谷」をベースにするなら、メアリーはダグラスなんじゃなかろうか。
メアリーは探偵ではないので、CIAの潜入捜査での過去として。
で、デイビットは死んでないけどその頃に知り合った人なのでメアリーの正体を知ったうえで
今でも見守っている、もしくはバーカー氏?

なので、次のSPもしくはS4で追手が迫っていると知ったメアリーは死を偽装。
子供はデイビットが密かに安全な場所に隠す。
そして何も知らないジョンとシャーロックは暗くて深い悲しみの水の底に・・・・

なーんて(恥)
予想って楽しいけど、全然違ってたらものすごく恥ずかしいですね。
また近いうちに今までいただいたみなさまの考察を交えつつまとめたいと思います。