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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その4

2015-05-29 23:51:27 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

続きです。
Mistyさんにお願いしてセリフの間違いなどを正していただきました。
本当にいつもありがとうございます!
修正は赤字の部分です。


場面は変わりアレクサンダーのインタビュー。
スチュアートのお姉さん(妹かも)
「怒りの規模を10段階で表すとするじゃない。私は多分4なんだけどスチュアートは11なのよ。」
そしてお祖父さん。
「家族がどのくらい落ち込んでるかわからないだろうね。良くなったりまたダメになったり。
わかるか?ドラッグや刑務所、そして乞食だよ。」


再び場面は内務省前。朝を迎え眠っているアレクサンダーにみんなでいたずらをしようとしています。
ひとりの男が股間のペットボトルからアレクサンダーに向かって水をかけ、
アレクサンダーはびっくりして飛び起きます。
「サイテー!」最初は怒った顔のアレクサンダーですが次第に笑顔で「嫌なやつ」と言っています。


帰りの車の中。
A:「3ヶ月もかけて準備したのに。
ストロー知事もいないのに週末にかけて野宿するというバカなアイデアを考えたのは誰なんだって事だよ。」
「それは君に決まってるよ。」とアレクサンダーに「うるさい」とスチュアート。

ラジオ?から曲が流れてくると「このうた好きなんだ。」とアレクサンダー。
「いい歌だよな」とスチュアートが言うとふたりで歌いだします。

この曲ちょっと検索してみたのですが曲名わからなかったです。くすん。
※BabybirdのYou're Gorgeousという曲だと教えていただきました。Mistyさん、いつもありがとうございます!
https://www.youtube.com/watch?v=MIQRZn-JvPs

だが、週末にとんでもない話を聞かされた。
彼の人生を書くなら過去を書くべきだというスチュアートの考えだった。


場面は変わり、ふたりで道を歩いています。道というより道路の脇?
S:「俺は喉を切った。首にビールグラスを押し付けて。怒ってたんだ。」
スチュアートの話にその場面を漫画で思い描くアレクサンダー。
S:「死ぬってすげー難しいんだ。あんたには信じられないだろうけど。」
A:「君は自殺しようとしたからカウンセルを受けたのか?」
※上のセリフはカウンセルではなく「カウンシル・フラットを割りあててもらったのか?」だそうです。
割安の公営住宅ですが入居にはいろいろと条件があるようです。


S:「でも消えなかった。」
A:「何が?」
S:「嫌悪。
俺にはいっぱい敵がいる。誰かがけがをするのが怖いんだ。」
A:「いつそんな事が起こるんだよ。」
S:「俺は自分を「ブラックミスト」って呼んでる」
A:「来週?来月?10秒後か?」
その時スチュアートがじっとどこかを見つめます。
その先には「Emmaus Cambridge」の看板がありました。
ここはホームレスのコミュニティで、家具や家電の中古品を売ったり部屋を提供したりしているようです。


ふたりは家具を見たりして動き回ります。
そしてスチュアートはアイアンでゴルフボールを倒したカラーコーンの中に打って遊んでいます。
そして「俺の息子に。」とか言ってるスチュアートに「息子がいるのか?」とびっくりなアレクサンダー。

「ああ、母親とグラスゴーにいる。」とスチュートは続けて、
「14歳の頃を思い出すな。いつもゴルフコースで遊んでた。」と言います。

そしてふたりはスチュアートの自宅に。
様子を伺いながら中に入るアレクサンダーに、
「悪くないだろ。ローレルレーンよりは劣るけど。」とスチュアート。

キッチンにいるスチュアートにアレクサンダーがワインを持っていくと、
「ワインは病気の匂いがするんだ。」とビールを勧めます。
そして「何か食べるか?」と言い、タバコを吸いながらおもむろに肉を油の中に投入。


アレクサンダーは白ワインをラッパ飲みしています。(グラスがなかったからか?)
そして何となく引き出しを開けてみるとそこには注射器が。
注射を打つスチュアートの姿が漫画で描かれます。

「で、なんであんたは作家になりたいんだ?」とキッチンからスチュアートの声がします。
我が家の持病だよ。家族みんな感染してる。」と、
答えながらアレクサンダーはスチュアートのスケジュール帳を手にします。
「取り残されたくなかったのかな?」とアレクサンダーに「いや、わかるよ。」とスチュートは
パパは泥棒だったし、それに、ママはパブで働いていた。」と言います。

スケジュール帳をめくりながら、
「このスケジュール帳のオレンジのマーカーは何?」とアレクサンダー。
S:「家族の日。」
A:「黄色は?」
S:「福祉の日。」

スチュアートはキッチンにあるトマトソースとブラウンソースのボトルを手に取りキッチンを出ます。
S:「それで、俺の事を書いた本であんたは有名になるのか?」
A:「君もね。」
S:「俺にもアイデアがある。
時間を無駄にできない外国のビジネスマンには何が必要だと思う?」
アレクサンダーが答えようとする前に「ワゴン車のオフィスだよ。」と話を続けるスチュアート。

S:「水平思考だよ。スタンステッドで飛行機を降りてすぐに俺のワゴンに乗り込む。
そこには全部そろってるんだ。
速記ができるきれいな女の子やファックス、インターネットとかそこら中に仕掛けがある。
すげーだろう。」


立ち上がって壁の取り付けられた木の枠?を見ているアレクサンダーに
「トマトソース?ブラウンソース?」と近寄るスチュアート。
A:「あー、そうだね、うん、トマトを。」と言いながら不思議そうに枠を見ていると、
「そうそう、上の階に住んでる奴は壁に畳み込めるジェイムズ・ボンドに出てくるみたいなベッドを俺に作るんだって。」
とスチュアートが説明をします。
「スプリングで床に掛け金を掛けるんだ。そうしないと「ボヨン、ボヨン、ヒュー」なんだ。
「ボヨン、ボヨン、ヒュー?」とアレクサンダーが聞くと、
「つまりさ、女の子の顔が壁に激突しちゃったらかわいそうだろ?」とスチュアート。
再び漫画で想像するアレクサンダー。

これが、

こうなります。

続きます。

Stuart: A Life Backwards その3

2015-05-26 23:55:30 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters


3ヶ月後、
僕たちは当時の内務大臣ジャック・ストローのオフィスの前でルースとジョンの開放を求め
徹夜で抗議するというスチュアートのすごいアイデアを実行した。
大臣を誘拐するという彼の最初のアイデアよりは健全だ。

スチュアートが僕たちを送ってくれることになった。


どういうわけか。




そしてロンドンに向かう途中、構想中の本の最初の数ページを彼に読んで聞かせた。

A:「「スチュアート・クライブ・ショーターはのん気な少年で何より思いやりのある子どもだったと彼の母は感嘆した。」
S:「くだらない!退屈!なんであんたはこの忌々しい本がそんなに書きたいんだよ?」
A:「すごくお金が儲かるんだよ。」
S:「マジで?あんたはその本でお金が儲かると思ってるのか?」
A:「儲かると思う。」
S:「そんなつまんない本で?」
A:「そんな言い方するなよ。君が退屈しはじめてもそれは僕のせいじゃない。」



S:「もっと刺激的にいこうぜ。昔の事を書けよ。推理小説みたいにさ。
例えばトム・クランシーとか。
俺はなんでこんなふうになったのか?
なぜ少年が殺されたのか?
つまりさ、10足の靴下を洗濯機に入れると、出てくるのは7足だけ。
そいつらはどこに行った?」

スチュアートの横でずっと下を向いて自分の手を見ているアレクサンダーは
スチュアートを呼びますは話に夢中のスチュアート。
A:「スチュアート?」
S:「あんたにはほかの話も前部教えておくよ。」
A:「スチュアート?」
S:「洗濯機を分解してもその中にはないんだ。」
A:「スチュアート?」
S:「なんだよ。」
やっと返事をしたスチュアートにアレクサンダーは自分の手を見せます。

A:「これ何だと思う?」
S:「何?」
A:「これだよ。」
S:「それシラミだよ。そいつの住処はあんたの○○のまわりだ。
そのシラミは成長するぞ。
ダニはもう少し小さい。やつらは皮膚の下に入り込みかじるんだ。」

僕たちの部隊はケンブリッジからロンドンまで50マイルを5時間半かけて走った。
スチュアートは時速30マイルを超える事は決してしなかった。



突然スチュアートは窓に向かって叫びます。
S:「バッキンガム宮殿だ。
なんてばかげてるんだ!女王なんて必要ないだろう?」
と、毒づいていますが実はウォルサムストウの役所なのでアレクサンダーたちもスルーしております(笑)


内務省の前。
アレクサンダーが敷物を敷こうとしているとスチュアートがやってきます。

S:「いやいやいや、そうじゃないよ。」
そして最初に段ボールを敷いて
「これを使うんだよ、わかった?下に敷くんだ。そうしないと熱が逃げてしまうからな。」
と、面倒見の良いスチュート。こういう知識がある事で彼の人生が垣間見える感じです。

そして署名活動とかねた抗議が始まります。
A:「彼らは慈善団体で働いたために不当に投獄されました。ホームレスを助けようとしただけで何もしていないのに。」
スチュアートも通行人に訴えてながら署名をもらっています。
S:「慈善団体の職員が誤審のせいで刑務所に入れられたんだ。」

そこに警察がやってきます。

警察:「みなさん、聞いてください!
聞いてください!
みなさん、静かにしてください!
みなさん、こちらに移動をお願いします。」

A:「ちょっと待って、待ってくれ。なぜですか?これは平和的抗議ですよ。」
男:「そうだ、なんでだよ。」
警察:「内務省があなたがたを受け入れていないのなら真鍮の旗を交差できないんです。」
男:「そんなの社会的ファシズムだ!」
警察:「あなたたちが不法侵入ではない事を証明するためにフェンスを置いて中に入ってもらいます。
それはそしてあなたたちを守るためでもあります。」
アレクサンダーの後ろでにらみを利かせていたスチュアート。
S:「何から?」
警察:「一般市民からですよ。彼らはあなたたちを踏みつけるかもしれません。
万が一道路の上にひっくり返って車に轢かれないように一晩フェンスで囲みます。」
A:「ああ、なるほど。あなたたちは我々を檻に閉じ込めるつもりですね。」
警察:「私は檻とは言っていませんよ。」



夜、フェンスの中でみんなが寝ている中、アレクサンダーとスチュアートが並んで座っています。



A:「囚人て本当にお金がもらえるの?」
S:「ああ。普通の人みたいにってことか?
ひと儲けできるぞ。毎週、ムショから大富豪が出てくる。」



A:「君はかなり刑務所に入ったのか?何回入った?」
S:「えーっと・・・」
指を使いながら数を数えるスチュアート。
S:「始まりは子ども頃のセンド拘置所、Baintnow House、もう一度センド、Eriestoke、
ノリッジ、育ってからは大きい子用の刑務所に送られた。
Whitemoor。俺は本物の刑務所と呼んでいる。
そこは何でもアリなんだ。
テロリスト、サイコパス、脅迫、殺人、過失致死、クレイジーな奴もいた。」


聞きながらメモをとるアレクサンダーです。

A:「君はどの種類に属してる?」
S:「クレイジーだな。
ノリッジ、それからもう一度Whitemoor に。
グレンドン。
31回か。
俺は何か失敗したとは思わない。
そうだ、レスターにも3回行ったんだ。
最後はウェーランドだった。」

そこにパトカーが通り、「おやすみ。よく眠れよ。」と話しかけます。
「ありがとう。」とアレクサンダーが答えますがスチュアートが警察にからみます。
「おい、あんた。暇だったら答えてくれよ。
毎年、刑務所で何人が看守に殺されるか知ってるか?
殺人だよ。
ああ、悪いね、刑務所長。失礼。
間違った方向に意志を曲げるのが奴の健康に良くないなんて知るかよ。
心底腐っているのは俺のような奴だけだよな?本当に嫌な奴だ。
絶望的だよ。あんたはわずかな手がかりもつかめなかったよな?」



ここから先は何だかもうすごい言葉なのでうまく訳せませんが、Fワードばかりです(笑)
あまりにもひどいので「静かにしろよ。」とアレクサンダーが言うと
今度はアレクサンダーに向かって悪口雑言なので相手にできないとばかりにアレクサンダーは寝ちゃいます。

アレクサンダーが寝た後、こんな表情のスチュアートは何か思うところがあるようです。


続きます。

Stuart: A Life Backwards その2

2015-05-24 12:20:29 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

私が購入したDVDは字幕がついていないので、
当時字幕サイトで公開されていた(非公式ですが・・・)SRTファイルを基に訳しています。
が・・・・あらためてちゃんと訳してみると間違いが多くてかなり「?」となっているんです。
字幕ファイルを作成した方も聞き取りが難しかったんじゃないかと思いますが、
リスニング力皆無の私にとって厳しい作業となっちゃいました・・・と泣き事です。
なので判別不能なセリフはすっ飛ばしております。
そして多分いつも以上に微妙な誤訳は多いかと思いますがどうかご容赦くださいませ。



続きです。


集会が終わるとスチュアートはアレクサンダーに近づき話しかけます。
S:「俺にはサイコって名前があるけど、もしよかったらスチュアートって呼んでくれ。」



A:「君の住所は?」
S:「ローレルレーン2」

段々と距離を詰めていくスチュアートをアレクサンダーは何とかかわします。
S:「俺は支援してもらってるんだ。医者とか、服ももらってるし、あと時々ランチにプリンをふたつ、つけてくれる。
生意気なようだけど、本当に感謝しているんだ。」
あまりの近さに最後は逃げるように身体を回転させるアレクサンダー。
近いって(笑)


そして荷物を指さして「手伝おうか?」とスチュアート。

こんなふうにして僕とスチュアートは出会った。
けんか、アルコール依存、ヘロイン中毒、彼が言うところの「リトルストリップオブシルバー」が好きな反社会的な朗読家。
ナイフ。君が必需とするもの。



ふたりは荷物を持ってスチュアートのところに向かいます。


A:「預かってくれてありがとう。」
S:「ああ、大丈夫。全然構わないよ。」
そして草むらに入っていくスチュアート。


S:「足元に注意して。こっちだよ。」

そして荷物を降ろしながら「あばら家にようこそ。ローレルレーン。これ月桂樹だよね?」とスチュアート。
S:「会議の事は今朝朝食をもらった時に聞いただけなんだ。」
そして集会の告知の張り紙を指さし、「あんたの住所?」と聞きます。

A:「そう。」
S:「これはかなりマズいんじゃないか。どんなクズでも来れちゃうよ。やれやれ。」

次の日。
アレクサンダーの家にスチュアートがやってきます。
ドアを開けたアレクサンダーは「・・・また会ったね。」と少し固まり気味。
スチュアートはくしゃくしゃの封筒をアレクサンダーに渡し、
「封筒に宛名を書いたんだけど。」と言います。

S:「キャンペーンのすごいアイデアがあるんだ。誘拐がダメならみんなでテレビに出るとか。」
そう言いながら家の中に身を乗り出しているので「中に入りたい?」とアレクサンダーが聞くと、
「うん、入れてくれ。」と早々に入ってしまいます。


アレクサンダーのオフィスが1Fでキッチンが2Fのつくりになっています。
1Fのオフィスにスチュアートがタバコを吸っています。
アレクサンダーは2Fでコーヒーをいれていますがふと嫌な考えが頭をよぎり、「砂糖は?」と叫びます。
「あんたと同じだけ入れてくれ。」とスチュート。
アレクサンダーの嫌な考えとは、アレクサンダーが2Fにいる間にスチュアートが家財を盗んで行ってしまう事です。

アレクサンダーは乱暴にコーヒーをいれ慌てて階段を駆け下りスチュアートのところに戻りますが
彼はのんびりとたばこを吸って待っていました。

スチュアートにマグカップを差し出すとスチュアートがそのままカップを手でつかみ「熱い!」と言うので
アレクサンダーはカップを持ち替え取っ手をスチュアートに向けて渡し、
何かなくなっていないか何気に確認しながらスチュアートの向かいのデスクに座ります。


少しの間黙ったままでしたが、本棚にあるたくさんの本を見渡してスチュアートが口を開きます。

S:「この本全部読んだのか?」
A:「いや。」
S:「半分とか?」
A:「実はあまり読んでないんだ。」

「The Hunting Wasp」というタイトルの本を取り出し、
「これ1冊まるごと夏の出来事だな。」と言い、
更に別の本を取り出し、「この本は?」と聞きます。
「The colour mauve.」とアレクサンダーが答えます。
※この本はウィリアム・パーキンという英国の化学者が世界最初の染料である「mauve(藤色)」を発明し、
それまでは高価だった紫色が安価で手に入るようになりました。
それまでくすんでいた世界を色彩豊かに変えたと言われています。
「The Hunting Wasp」は狩蜂の仕組みを人間になぞらえて書いたもの、な感じ?


また少しの沈黙のあと、再びスチュアート。
S:「で、すごいアイデアの事だけど、車持ってる?」
アレクサンダーは?な表情で「No」と答えると、
「ボルボとワーゲンどっちが好き?」と聞かれます。


場面が変わりアレクサンダーのモノローグから。
数週間後、僕は本を書くことを思いつき、少し調査をすることにした。

アレクサンダーはスチュアートの祖母と母に会います。
祖母:「少年は苦しんだわ。彼は本に値すると思う。あなたは私の事も本にすべきよ。」

母:「いつも他人に愛情を注ぐ少年。のんきな子どもだったわ。」



続きます。

Stuart: A Life Backwards その1

2015-05-22 07:24:00 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

ベネディクト・カンバーバッチ as アレクサンダー・マスターズ
トム・ハーディ as スチュアート・ショーター

この映画は事実を基にしていまして、原作はベネディクト演じるアレクサンダーご本人です。
スチュアートがなぜ何度も服役しホームレス生活を送るのか、
彼の家族や学校、そして彼の持つ障害を通じてアレクサンダーが彼と交流を深めながら探っていく話・・・でいいのかしら。
友情ですよ、友情。
なので時々画像のチョイスが変に思われてもそれは気のせいですよー。



それにしてもこのテレビ映画、そのうち日本語版が出るだろうと思っていたのですが未だに出る気配がないんですよね。
DVDは英語字幕すら無いしちゃんとしたスクリプトも見つけられなかったので、
うまくできるかどうか、かなり自信がありませんが頑張ってみたいと思います。

準備も何もしていないまま始めているのでかなりスローペースの更新になりそうですが、
気長におつきあいいただければ嬉しいです。

この映画8年前なんですね。
トムハーディもベネディクトもものすごく若いです。ベネディクトなんて少年か!って思いますが、
トムハのほうが若いんですよね。1年だけですが。
このふたりがのちにTTSSでピーター・ギラムとリッキー・ターになるなんて、
役者って本当に恐ろしいわ。


A:アレクサンダー
斜字はアレクサンダーのモノローグ
S:スチュアート

車を運転するアレクサンダー。
1本のカセットテープのカーステレオにセットすると男の声が聞こえてきます。

S「ハロー、アレクサンダー。スチュアートだよ。」
その声を聞いてアレクサンダーは微笑みながら「ハロー、スチュアート」とお返事します。

僕、アレキサンダーはメガネをかけて運転している男でテープでぼそぼそ喋っている人じゃない。
喋っているのはスチュアートだ。
僕は2000年にスチュアートと知り合い、そして彼の伝記を書くことにしたんだ。


友人はみな僕はおかしいって言う。
彼が有名でもセレブでもなく無名の男だからだろう。
だが、有名じゃなくても本にできるんだ。


スチュアートに見て欲しかった。




多分、ホームレスの男としては初めての伝記だと思う。
生まれてから現在までの伝記。




さて、2000年に戻ると、僕はWinter Comfortで資金調達担当としてわずかな小遣いを稼いでいた。
本来、ケンブリッジにある避難所はホームレスの人たちで満杯で忙しい日々なんだ。



※ここも実在しています。サイトがありました。
http://www.wintercomfort.org.uk/

そう、警察が強制捜査を決めた朝までは。

女性:「彼らは逮捕されたわ。」
A:「全員?それは名案だよ。」

逮捕されたのは僕の上司ルースと彼女の代理人ジョンだった。
一部のお客は施設内でこっそりと麻薬の取引をしているが
でもルースとジョンがそこを運営しているだけで責任を負わされるなんて。




女性:「証拠の写真があるのよ。」

僕は不当な行為に怒りを感じた。
そして僕は生まれて初めてホームレスに本当に関心を持ち始めた。


ドアをガンガン叩くホームレスのおじさんに「あっちに行け、酔っ払い!」と怒るアレクサンダー。

場面は変わり、ルースとジョンのためにキャンペーンを(この場合保釈させるための運動みたいなもの?)
行う事になり、集会を開きます。

女性:「アレキサンダー・マスターズを紹介します。
ホームレスの献身的な友人にしてキャンペーンのチェアマンでもあります。」




僕たちは彼らが有罪判決を下されないと確信している。
つまり、収容所が麻薬を規制できない場合、ルースとジョンは何を期待される?


女性:「みなさんご存知のとおり私たちはルース・ワイナーとジョンの件でここに集まりました。」
女性が説明をしているその横でアレクサンダーはノートに漫画を描いています。


裁判官や判事の判決は・・とアレクサンダーのモノローグにかぶせるように
進行役の女性が「・・彼らを5年、或いは4年刑務所に送ります。」と言います。
みんなから「ひどい」「ファシストだ」の声があがります。

女性:「しかし、これは危機的状況です。私たちは何をすればいいでしょうか。
ルースとジョンに何かしてあげられることは?」

そこにひとりの女性が手を挙げます。
「彼らに本を送りましょう。バニヤンは刑務所にふさわしいわ。」
その提案にとなりの男性が「まさか。それならジュネの「バラの奇蹟」がいいよ。」と言います。
その時、一番後ろにいたスチュアートが突然声をあげます。
S:「悪いけどそれはうまくいかないよ。本を送るだって?本は箱に収まりきらないじゃないか。」
スチュアートの言葉に進行役の女性が「え?」と聞き返します。
S:「囚人が所有できる箱だよ。みんなひとつ持ってる。」
女性はアレクサンダーに「あれは誰?」と聞きますが、
「さあ。僕にはみんな同じに見えるし。」と答えるアレクサンダー。

スチュアートは話を続けています。
S:「箱に収まらないカーペットやセキセイインコとかカナリアも許可されてる。
ケージはどう見ても箱に入りそうにないだろ。」
スチュアートの話を聞きながら面白そうにまた漫画を描くアレクサンダー。



S:「だけどつらいのはルースとジョンだ。箱に入らないものは全部看守が処分するんだよ。
こう言っちゃなんだけどあんたたちが活動をするなら箱の事を知っていた方がいいよ。」
スチュアートの話が終る頃には室内が静かになっていました。



続きます。

"A Study in Pink" from The Blog of JW

2015-05-20 07:22:19 | Sherlock S1 JW's Blog
このあたりはいろいろな方が翻訳されているので何を今さらなのですが、
このブログでもやっておきたかったんです。。。
他とはちょっと一味違うかもしれない(超意訳って意味で)ジョンブログです。

そういえば先日BBCのサーバーがダウンしていましたよ。
BBCでもダウンするんですね。ちょっとびっくり。

伏字は???????になっているかも^^;



A Study in Pink

ピンクの研究
2月7日

法の関係で名前や場所を数か所消したけど、これは僕がシャーロックと越してきた夜に起きた出来事なんだ。

僕がシャーロックと初めて会ったとき、彼は僕に僕の身の上に起こった事を話していた。
僕の足や日焼け、携帯から僕の事がわかったようだ。
それが彼の仕事なんだ。
シャーロックはあらゆる人のすべてをすぐに見抜いてしまうので隠そうとしても無駄だ。
しかし、信じられないのは、部分的な事に関して彼は見事なくらい無知だって事だ。

例えば今朝、首相が誰なのか僕に聞いてきたんだ。
彼は地球が太陽のまわりをまわっていることを本気で知らなかったようだ。
本当に彼は知らなかったんだよ。
太陽が地球のまわりをまわっているとか、そう思っていたわけじゃない。
彼はそんな事どうでもいいんだ。僕にはまだ信じられないけど。

いろいろな点で彼はこれまでに会った誰よりも賢いんだけど、怖いくらい空白の領域がある。
少なくとも今は慣れた。いや、言っとくけど、本気で慣れる事はないと思う。
何て言うか、初日から何が起こるかなんてわかるわけがないし、僕に何ができた?
僕がフラットを見に行っていた時に突然スコットランドヤードの▓▓▓▓▓▓▓▓警部が入ってきたから驚いた。
シャーロックは彼がなぜ来たのかは既にわかっていた。
またひとり死んだ。今回の場所は▓▓▓▓▓▓▓だった。
シャーロックに一緒に来るかと聞かれたので僕は興味をそそられて同行することにした。



タクシーの中で彼は僕の一言一言や一挙一動、
電話のほんのわずかな事から僕の過去をどう推測したのか説明してくれた。
本当に驚いた。
その事について書こうとしたけどちゃんと説明できないと思うから彼のサイト「推理の科学」を見て確かめてみて。
明らかに天才である彼のところに警察が助けを求めにきたのにも僕は驚いた。
彼は「諮問探偵」だと言った。
もちろん某尊大な男が自ら世界で唯一の肩書きを自分に与えたんだけど。

僕たちが▓▓▓▓▓▓▓ に到着してから驚いたことに彼は僕を同僚だと紹介した。
彼には今まで同僚などいなかったらしく、警察は驚いたみたいだった。
そこにはピンクの服を着た女性の死体があった。
彼女は毒によって死んでいた。
今回もシャーロックは女性を見ただけで彼女のすべてを把握した。
彼女の服、足に飛び散った泥、そして何よりそこにあったものがなくなっていた。彼女のスーツケースだ。
その事が彼をエキサイトさせた。消えたピンクのスーツケース。



彼は死体をそのままにしてスーツケースを探しに行ってしまったので当然ながら僕は置き去りだった。
僕と話をした女性の警察官がシャーロックを一言で表現した。
「彼はこれに興奮するの。」確かに彼は興奮した。
彼は死んだ女性や他の被害者などどうでもよかった。
もしシャーロックがフラットに戻って僕と大家さんがのどを切られて倒れているのを見つけたとしても,
彼は頭脳の訓練だと見なすだけだと思う。

「ファンタスティック」って叫んで両手をこすり合わせ、
「だがドアはロックされているし、どうやってお互いを殺したのか?」ってね。
女性の警察官は彼の事をサイコパスだと言った。
辛辣な物言いはとてもじゃないがプロの分析とは思えないが
僕も彼と初めて会ったときに彼の事を「the madman.」と書いていたよ。

さて、僕はベイカーストリートに戻るとシャーロックからテキストを送るよう頼まれた。
シャーロックはスーツケースを見つけ彼女の携帯電話がなくなっていることに気づいた。
彼は犯人が電話を持っていると確信していたので僕にテキストを送らせたんだ。



シャーロックがスーツケースを見つけたのは被害者の服と同じようにピンクだと気づいていたからだ。
僕はそんな事など思いもしなかったのでシャーロックにそれを言うと、バカだと言われた。
彼はけんかを売っているつもりはなくただ思ったことを言っただけだ。
僕はもっとひどい言葉で呼ばれていた事があったけど、彼の不愛想にはちょっと驚いた。
彼にとって礼儀とかそんな事はどうでもいいんだよ。
なぜ彼に同僚などいないと思われたのか、僕は理解し始めた。

そのあと、僕たちは張り込みをした。
僕が送ったテキストの住所に犯人が現れるかもしれないからその場所は見えるレストランで待った。
通りの向こうでタクシーが止まるのが見えた。
僕たちは急いで店を出たが車は走り去っていった。
シャーロックは車を追うと言い張り、幸いにも彼はロンドンの裏道を知り尽くしていた。
僕たちは道から道へどこまでも駆け抜け、何とかタクシーをつかまえる事ができた。
そしてその乗客が殺人犯ではなかった事だけが収穫だった。
彼はロンドンに着いたばかりだった。

その日は僕の人生において最もばかげた夜だった。
つまり、ロンドンで追いかけっこをするなんて誰もやらないよね。でも僕たちはやったんだよ。
しかも、それによってシャーロックは僕の足が心因性によるものだと証明してみせた。
彼は賢いって言ったよね?



僕たちがフラットの戻ると▓▓▓▓▓▓▓▓と警察が来ていてスーツケースを調べていた。
この事でシャーロックがどれだけ怒ったか、実を言うとその様子を見てるのはかなり面白かったよ。
シャーロックは自分が法の適用をうけないと思っていることを僕はつくづく実感した。
シャーロックは▓▓▓▓▓▓▓▓が自分より一枚上手だという事実にも耐えられなかった。
▓▓▓▓▓▓▓▓ はシャーロックを子どもだと言ったが、いろいろな意味で彼はそうなんだ。
シャーロックは他人にどう思おうが気にしないしそれが尊大たる所以だと言ったけど、
気にかけていないというわけではないんだ。
彼は気にする事が当たり前だという事を理解していないんだよ。
他人がどう思うのかを考えるのは普通の事だけど、彼は子どもみたいに社会のルールを理解していないんだ。
だからこそ他人を暴露するのが得意なんだろうけど。



シャーロックは誰もがバカだと思っているから誰かが何か賢い事をしたとわかるとクリスマスの子供のようにはしゃぐ。
僕の事じゃなくて殺人の被害者。
彼女は電話をなくしたわけでも置き忘れたわけでもなかった。
彼女は死を覚悟したからタクシーの中に電話を残した。
今の携帯電話には追跡できるようにGPSシステムが搭載されている。
頭脳明晰なその女性は僕たちを殺人者まで導いてくれた。
しかも彼は僕たちのフラットの外にタクシーをとめていた。
運転手が殺人者をタクシーに乗せて走っていたと思ったからロンドン中を追いかけたけど、運転手が殺人者だったんだ。
それは、彼らを迎えに行くだけで首尾よく被害者にたどりつける方法だった。

当然、シャーロックは全面的に、そして完全に頭がおかしいので、殺人者と話しがしたくてタクシーに乗り込んだ。
繰り返すけど、シャーロックはルールに興味などないし、なぜドライバーがここに来たなどにも興味はないんだ。
彼が特に関心を抱いていたのは犯行を止める事だったから、
警察に彼らが探している男が外にいる事を知らせる考えがシャーロックの頭をよぎらなかったわけではないと思う。
シャーロック・ホームズの興味はなぜ殺人者が犯行に及んだという事だ。
殺人者にそれを聞くためには二人きりになりたかった。
それは彼にとって何よりも重要だった。自分の命が脅かされているにも関わらずに。



タクシーの運転手はシャーロックを継続教育大学まで乗せていったんだけど、
そこはお互いに教育する事ができるので、そう、彼らの潜在意識が推し量れるよね。
僕は本当の意味では理解してないし、正直なところ理解したいとも思わない。
あれほどのサイコパスだ。僕たちの知識を超えている。かなり危険だ。とても恐ろしいよ。
後にシャーロックは何が起こったか僕に話してくれた。
タクシーの運転手の脳には動脈瘤があった。彼は死に瀕していた。
彼は被害者をタクシーに乗せどこかに連れて行っていた。
その後、彼らに選択をさせる。2つのカプセル、無害のものと死に至らせるもの。そのうちひとつを飲ませる。
これ以外を選んだ場合は撃つという事だった。

彼のタクシーに乗り込んだかわいそうな人たちの事を考えると凄まじい怒りが湧いてくる。
そのうちのひとりはまだ子どもだったんだ!
彼らは地獄を味わったに違いない。
だがシャーロックは、頭のおかしい親愛なるシャーロックは彼の理解者だ。
タクシー運転手が杞憂していたよりずっと、彼は被害者たちより長生きをした。
彼は生殺与奪の権限を持っていた。
だからシャーロックはこれを理解したと心底思う。

僕と警察は二人の行先を何とか突き止め、後を追った。
だが遅かった。僕たちが到着した時にはシャーロックがカプセルを飲もうとしているのが見えた。
彼はそうせざるを得なかったのではなく、知力のゲームだったからだ。
彼はもう一人の尊大な、思い上がったサイコパスに勝たせるわけにはいかなかった。



その時、誰かがタクシーの運転手を撃った。
敵だっているだろうから驚くことでもないけど誰かが撃たれるのを見たのはアフガニスタン以来だ。
決して慣れる事ではない。
誰かが他の誰かの生殺与奪の権限を持ったとしても、撃ったのが誰であれ僕は歓迎する。
シャーロックの命を救った事は疑いようもないからだ。
正直に言うと、その男が何の罪もない人たちを車に乗せて殺した事を思うと
相応の報いを受けるよりは即死のほうがマシだったんじゃないかな。

その後の事?
僕とフラットメイトはチャイニーズレストランに行ったよ。
僕が言ったとおり、彼は美味いレストランを確かに知ってたよ。



実はこれだけじゃなかった。
タクシーの運転手が死ぬ間際に名前を言った。
彼を助けた誰かの、或いは何かの名前。モリアーティ。
僕もシャーロックもその名前を聞いたことがなかった。
もちろん、彼は気に入ってたよ。宿敵ができたと思ったようだ。
彼は奇妙な子どもなんだ。

その夜以降?それで終わりじゃなかったよ。
話したいことがたくさんあるんだ。

コメント

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Harry Watson

子どもが読むかもしれないだろう、ハリー。
John Watson

わかったわよ。だけど本当なの?本当にそんなひどい事があったの?
精神異常者だからだわ。
Harry Watson

その通り。
John Watson

エキサイティングね。ターナーさんのコンピューターでこれを書いてるのよ。
彼女のところの下宿人のひとりが私にフェイスブックを勧めるんだけど私はみんなの干渉をしたくないのよ。
私は隣の家でこれを書いてるのよ。
Marie Turner

はは、ありがとう、ハドソンさん。後でビスケットを持ってきてくれたりします?
John Watson

I'm your landlady not your housekeeper.
Marie Turner

素晴らしいよ!勲章に値する!
Bill Murray

もし私がシャーロックの同僚だったら当然もっとはやくに事件を解決できたでしょう。
なぜあなたはスーツケースがピンクだとわからなかったのですか?
theimprobableone

アンタ誰よ?その名前は何なの?
Harry Watson

私はシャーロック・ホームズのエキスパトです。
あなたのような人には彼を決して理解できないでしょうけど私は理解できます。
theimprobableone

(※theimprobableoneのコメントの文字が全部小文字なので)
少なくとも私は大文字を使う方法は理解しているわよ!!!
Harry Watson

大文字は私が無視することにしている社会の慣例のひとつです。
あなたは社会の一員であるようプログラムされているんですよ。あなたは臆病者ですね。
theimprobableone

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Harry Watson

言葉に気をつけろよ。ハリー!
John Watson

ブラボー!ジョン。君ならできると思ったよ。
Mike Stamford

シャーロックはアメージングだわ。彼は本当にブリリアントよ!!!
Molly Hooper

彼は天才だよ。いつか彼に会えるといいな。
Anonymous

フリーク
Sally Donovan

ジョン、僕はたった今これを見つけたばかりだ。
ざっと読んでみたが正直なところ、何と言っていいかわからない。
僕の仕事は精密科学だからちゃんとそれなりに扱ってくれないか。
これではまるでロマンチックアドベンチャーだ。
君は僕の分析的推理を重点的に書くべきで他は必要ない。
Sherlock Holmes

君がミルクを買う番だぞ、シャーロック。
John Watson

シャーロックが真面目に苦言を呈しているのに、
牛乳買ってきての一言で終わらすジョンの無敵加減はスゴイですよね。最高です。