今日は仕事でお寺さんに行きましたら、枇杷(びわ)をいただきました。
びわは、昔から魔法の木といわれています。
なんと3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に、びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。
びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていたことからも、その癒しの力の絶大さが、すでにこの頃からあまねく知られていたことがうかがわれます。
日本には仏教と共に伝来し、多くのお寺にはびわの木が植えられ檀家の人々の病を癒しました。
また、奈良時代には光明皇后が、病気になっても貧しくて満足な手当てのできない人々の救済施設としてつくられた施薬院でびわの葉を用いて病気の人々を救済してきたと言われています。
この古い療法は、びわの葉を焦げない程度にあぶって、2枚あわせて両手で10回ほどすり、1枚ずつ手に持って熱いうちに患部を摩擦するという、素朴なやり方だったようです。
それ以来、全国のお寺にはびわの木が植えられ、難病に悩む衆生を治療してきたのです。
お寺さんには樹齢350年の見事な百日紅(さるすべり)の木もあります、地方によっては百日紅には亡くなった人の魂が宿ると言われているそうです。
これもお寺に多く百日紅が見られることと関係しているのかも知れない。
神社やお寺に銀杏の木が多くあるのも この木は火災に強く、火炎が銀杏の木に迫ると、太い幹や枝から水を 噴き出して枝葉へ火が燃え移るのを阻止するといわれてきた。
漢名を公孫樹(こうそんじゅ)といい、老木でないと実らず、孫の代に実る樹という意味を持つ。
銀杏(いちょう)の木は雄株・雌株とわかれており、鳥や自然の力を借りて受精し実を結ぶ、銀杏の木は縁結びの意味もあり、子孫を繁栄させていくのである。
このお寺さんには樹木医が来て古木の管理をしてくれてます、百日紅も樹木医さんが健康状態を診察して治療をします。
外からは健康に見える木でも、中は腐っていたり空洞になっていることもあるそうです。