君がオヤジになる前に
堀江貴文著・「徳間書店」より。
2010年10月29日、堀江氏の38歳の誕生日に出版されました。
この本の中でホリエモンはこう書いています。
学校の教師とか、やけに時代小説とかが好きなオヤジたちは、「活字を読みなさい」とうるさく言うけれど、あれはなぜだろう?
知識を得るならネットが一番早くて確実だし、思考力をつけるのならツイッターのほうが手軽で効果的だろう。
歴史大河小説を、読んだ経験がないわけではないが、どうも長すぎて……こんなことしているヒマがあるなら別の用事を片づけなくちゃ!と真剣に思う。
時間対効果という意味では、マンガの方がはるかに高いだろう。つまらない小説より、きちんと取材して描かれたクオリティの高いマンガを読んだ方が、より早く賢くなれる。
僕は小説を読むメリットは、あまりない気がする。
思考をただ埋めるには、役立つかもしれないが……あれは長すぎる。
小説に書いてある、もっとも重要なメッセージにたどり着くのに、延々ページをめくり続けなくてはならない。
その間の風景描写や、キャラクターの心情の移り変わりがあまりに退屈で……少々うんざりする。
行間を読んで楽しめるほど、僕は気が長くない。
小説を読むなとは言わないし、役立つ部分があるのも認めるけれど。
時間対効果が薄すぎはしないだろうか?
読書にかける時間と、結果として得られる情報の価値が、僕の実感では釣り合っていないのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・・・とあります。
これはあまりにも自己中心的意見です。
私は活字も読みますしメールも含め、ネットのユーザーでもあるのですが、この堀江さんの話には矛盾を感じるところもありました。
本の魅力とは何でしょうか? 読書は私にとって最高の娯楽です。
なぜ本を読むのか」と聞かれたら、私は「面白いから」と答える。
中には一見どうしようもないような本もある、しかしどんな本でも、読んでみるとそれなりに面白いのだ、想像力が豊かになるし現実を忘れてその世界に入ることができる
知識や語彙、情報が増える。
たしかに、小説を含め本を読むという行為は、マンガやネットに比べると「時間対効果」に乏しい面はあると思います。
しかし私は小説を読みますし、マンガも読みます、たしかに「時間対効果」というか、「かけた時間と得られた情報」についてだけ考えれば、小説を読むよりマンガを読んだり、新聞を読むよりネットを見たこうが効率的ではあるでしょう。
ニュースはネットで読めば十分、そして小説よりもマンガのほうが効率的だという人が沢山増えるほど、逆に「新聞や小説を読んでいる人」の相対的な価値は高まっていくのではないかと思います。
実際には、「効率的」であることが、「正しい」「楽しい」とは限らないのです。
ホリエモンがなんの為にそんなに時間を惜しみ目標に向かって頑張らないといけないのか不思議だったのですが、きっとモテ続けたいということだけが彼の生涯を通しての目標とコンプレックスなのではないかと感じました。
彼には友人同士が互いに励まし合い競争し合って、共に向上していくという感覚がないようで友人を切り捨てながら生きてきたそうです。
そして、友人や社員を大事にしながら良い関係を保っている会社やグループがあるが それはなぜなのか彼自身は理解ができておらず、そういったところも包み隠さず出してしまうところが、それだけ人を切り捨てても また誰かがついてきてくれるホリエモンの魅力なのかもしれません。
彼の中で一貫しているのは、堀江氏が超現実合理主義であり、感情を一切廃して行動を行っていることです。
効率が良いもの、費用対効果が高いもの、時間対効果のあるものを一貫して追求していきます。
このへんは僕の行動や考え方と似ていて非常に好感が持てます。