国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団と諏訪内晶子さんのコンサートに行きました
場所は日立市シビックセンター音楽ホール オーケストラの総数は約90名 ユーリー・バシュメットの指揮です。
バシュメット氏が母国ロシアで芸術監督・首席指揮者をつとめるのが、国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団(新ロシア交響楽団)。
1990年創立のこの若きオーケストラは、2002年にバシュメットが芸術監督に就任以来、その水準を革新的に高めてきました。
このオーケストラは若いパッションと瑞々しい音色に溢れています。
まさに新生ロシアを象徴する「ノーヴァヤ」(ロシア語で「新しい」の意味)なオーケストラです。
メインはチャイコフスキー54年の人生の集大成・交響曲第6番「悲愴」。
楽団の洗練された音楽にとても感動しました。
そしてベルリン・フィル、パリ管、ボストン響、チェコ・フィルとの共演などで、世界中の聴衆へ向けて確かな実績を残してきた諏訪内晶子。
研ぎ澄まされた感覚と、失われない純粋さ、人々を魅了してやまない天才ヴァイオリニストの演奏は圧巻でした。
オケで聴くと、やはり迫力が違っていて良かったです、ヴァイオリンソロでの名器ストラビバリウスの音に聴き入ってしまいました。
さすが、生の演奏の迫力!!美しさ!!感動しました素晴らしかった!
交響曲が終わったあとは真面目な雰囲気ばかりではなくアンコール演奏の肩の凝らないサービス精神あふれる(特に後半の盛り上がり)の楽しさにも溢れていました
本当に今日はここに来て良かったです
またこういう機会があったら来たいと思います
音を追求していくためには理論的な知識も必要ですが、この生演奏の臨場感と生演奏の体験もまた、それと同じくらい重要だと感じます。
諏訪内晶子さんは1990年、史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝を果たして以来、世界を舞台に飛躍を続けています。
ちょいと難しい話ですが・・・
オーディオが物理的には、まず 『音響再生装置』 であるとすると、元になるものは「記録された音響情報」 であり、これを100%忠実に再生することが第一の目的という考え方があります 問題は、伝送路における信号(=エネルギー)の損失と、スピーカーで音波に変換された後の波形の忠実度です。
市販CDを用いてのオーディオ装置の再生音は「生々しい」かもしれないが、「生の音」が持つ「感動」が無い。
もし100%忠実な再生ができたとしても、それを聴いている人間が心地よく感じなければ、趣味としての再生にはならないという考えもあり、これはハイファイとは異なる方向であるが、それを間違いだとも言えません。
本来ならここで、実音源と再生音源(ソース)と再生装置の関係を詳しく説明するべきでが、それは故長岡鉄男氏の名著「オーディオA級ライセンス」を参考にしてください。
私にとっての理想の(音)は、自身の感動の原体験が、生演奏と勘違いしたほどの生そのものの再生音を聴いた驚きに発している訳で…オーディオって、生と勘違いできるほどの音が出せるんだと! それが目標で ある意味終わりがないのかもしれませんね。