明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



月下達磨図、一瞬で浮かぶのは良いのだが、一度浮かぶと変更が効かない。大抵他のことをしている時に、棚からぼた餅のように、構図などもほとんど決まった状態で落ちて来る。他に別の可能があるのではないか?とジタバタしてみるが、ファーストインプレッションを超えることがない。結局それが作品になって来たのだから、良いのかもしれないが、これさえなければ、他のパターンかあったんじゃないか、スケッチブックを前に、色々やりたいのに。このスケッチがまた曲者で、何かの端っこにイタズラ描きして、いやちゃんとスケッチブックで、しかしイタズラ描きを超えられずゴミを漁ることになったり。なのでスケッチなど一切しないことに。月下達磨図はもう配置も変えられない。作りながら考えるのは巌窟、崖のディテールくらいだろう。草や松の枝を配したり。月が後ろで輝いているからといって、あるいは巌窟の奥にいようと陰影ないので構図だけが重要となる。実際に居もしない人物のために光と陰を気にする必要はない。明日は達磨の耳輪が届く。


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