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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



作家シリーズは中学高校、せいぜい20代前半の読書体験が元になっている。もともとは読み返さずともイメージが蓄積されている作家で始めた。なので次誰を作ろうか?などと考えるくらいなら、たいした対象ではないということになる。もともと急に思い付いて、やらずにいられなくなり、というのがパターンである。頭を使わなければ使わない程良い物はできる。頭はせいぜい、こんな物を作ってはいけない、と悩むぐらいにしか使えないし、たいていそれすらの役にも立たない。こんな物を作ってはいけない、と悩んだ蛸に絡まれている葛飾北斎も、そう悩んでいると思い込んでいただけで、実は作る理由を捜して悩んだ、というのが正しいだろう。 最近風景写真家の剽窃が問題になっているらしいが、同じ所にいって撮影すれば似たような作品になるのは当然だろう。写真とはそういう物である。自分の私有地、作った場所でもないのに権利を主張するのは私には理解ができない。私が陶芸家を目指していた頃、カメラマン志望の友人に「お前があの娘を可愛く育てた訳でも風景を雄大にした訳でもないだろう」とケンカをしたものである。そのバチがあたって被写体を自ら作るハメになっている。理由は何度も書いているので改めて書かないが、女性は実物を撮影することに決めており、何処の誰だ?という素人ばかり起用するのも誰も作品として誰も撮っていないから、という理由も大きい。中学時代、江戸川乱歩と同時期に熱中したのが谷崎潤一郎であったが、最初にヌードの周辺に配した作品を制作して以来、ほとんど手つかずなのは女性モデルの不在である。『潮騒』の初江なら、素朴で健康的で可愛いければ良いが、谷崎作品となるとそうもいかない。『鍵』の夫人役に良さそうな女性を知った。例によって一般人なので、性急に事を進める訳にはいかない。

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展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub

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