明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



本日は泉鏡花の命日である。そんな日に、盟友であり理解者である、柳田國男を作っている。今回は鏡花は登場しないので、河童と翁役の柳田の競演が楽しみである。河童が最初に会うのがこの翁で、台詞のやりとりもある。翁の河童の三郎に対する愛情あふれる接し方が良く、見る人には、例えばこの柳田と三郎の競演が、ドラマなどで知らん顔して共演する親子の役者。みたいな味がでないか、などと余計なことまで考えてしまう。
早々にできあがっていたはずが、物足りなくなってしまった女顔のミミヅクを残し、明日で人物の撮影は終る。笛吹きとその妻は終了し、踊りの師匠である妻の師匠仲間の娘であるAちゃんの追加撮影である。一見そうは見えないが、この二人実の母娘で、Aちゃんは、一人より母娘二人のほうがやりやすい、といっていた。特に嬉しそうに着物のまま海に入るシーンなど、はたから何をやっているのだ、というようなカットは、一人よりやりやすかったであろう。青春ドラマで噴水に入ってはしゃぐ中村雅俊など、観ているこちらが恥ずかしかったくらいである。 明日はその娘のふくらはぎに蛇がからまるシーン他数カット撮る予定である。Aちゃんのふくらはぎに蛇がどれだけ食い込むかに成否がかかっている。そんなに引っ張ったら蛇が千切れるだろう、ところまでいく所存である。

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