愛しのバンクーバー
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デンマンさん。。。バンクーバーはなんだかお祭り気分ですわね。
レンゲさんはちょうど良い時期に来たのですよ。この週末はロング・ウィークエンドですからね。土曜日（７月４日）は今年３回目のバンクーバーの花火大会（Celebration of Light）、日曜日はバンクーバーのダウンタウンでゲイ・パレード、そして今日（７月６日）は“市民の日(Civic Holiday)”で休みですよ。
市民の日って何ですか？
８月の第一月曜日を市民の日としてお休みにしているのですよ。すでに日本では、この時間では７日の火曜日になっているけれど、バンクーバーはまだ６日の午後３時ですからね。もともとオンタリオ州で始めたらしい。それが今ではカナダ全州に広まったようですよ。とにかく１日祝日が増えた訳です。
日本には“市民の日”ってありませんわ。
そのうち真似してできますよ。
それにしても花火大会はすごい人出でしたわね？
１０万人の見物人が押し寄せたと、CNNのアナウンサーが言ってましたよ。
仕掛け花火はありませんでしたね？
打ち上げ花火だけですよ。僕もまだ仕掛け花火をカナダで見たことがない。僕が子供の頃は、古里の行田でもすごい仕掛け花火がありましたよ。富士山がくっきりと花火で描（えが）かれて、それが次第に滝が流れるようにして消えてゆくのですよ。２０分ぐらい続いていましたね。僕は未だに鮮やかに記憶に残っていますよ。ああいうメチャすごい仕掛け花火をもう一度見たいと思いますね。
ところで、デンマンさん。。。あたし苦情がありますねん。
何ですか、また改まって。。。苦情だなんて。。。僕がレンゲさんに何か気に触る事でもしましたか。。。？
昨日の記事のことですわ。
ん？。。。昨日の記事。。。？
そうですわ。デンマンさんは次のように書いていましたわ。
思わせぶりな話
英語では、文章の構造から話し手が否定しているのか肯定しているのかが、
すぐ分かるようになっている。
日本語だって上のように話せば、
話し手が否定しているのか肯定しているのか話の初めに分かるのですよ。
でも、普通の日本人はこのような話し方をしないのですよね。
じゃあ、どういう話し方をするのか。
次のような話し方をします。
あたしね、近所のお菓子屋さんに入ったのよ。
そいでもって、最中（もなか）を買おうとしたのよね。
でも売切れてしまってないのよね。
それで仕方がないでしょう。
だから、最中じゃなくて大福（だいふく）を買う事にしたのよ。
でも、それもないじゃないの。んもお～～
あたし、思うのだけれど、やっぱり品揃えって大切だと思うのよね。
あのお店、絶対に繁盛するとは思わないわ。
典型的な日本の女性は、上のような話し方をするのですよ。
英語ならば次のように言いますよ。
I don't think that the corner store over there will make a lot of money in the future.
つまり、そう思わないわ、と言う句が初めに来ます。
それから、どうでもいい長い説明文が続きますよ。うへへへへ。。。
それで、忙しい人は、“あたし、ちょっと忙しいので。。。” と言って、つまらない話などに付き合っていられないわ、と内心思ってさっさと買い物に出かけてしまうのですよ。
ところが、典型的な日本の女性の話し方は、結論が分からない思わせぶりな話から始めるのですよ。
たとえば、次のような出だしから始まります。
あたしね、夕べ、ちょっといい男に声をかけられたのよ。
（何を言ってんだよ、オマエのようなブスに声をかける奴がいるかよ。
内心、僕はそう思うのですよ。
でも、“蓼食う虫も好き好き”と言う諺もありますからね。
僕はブスだと思っていても、他の男にとっては結構いい女だと思えるのかもしれない。
そう言う訳で、この女の話を聞いてみようと言う気になる。）
う～ん。。。それで、どうしたの？
特に急いでいると言う訳でもなかったから、あたし、ちょっとだけならば付き合ってもいいわと思ったのよ。
うん、うん、うん。。。。それで、どうしたの？
あたしをナンパするつもりなのかな？。。。なんて思っちゃって。。。うふふふふ。。。
（何を言ってんだよ。。。オマエのようなブスをナンパするようなアホな男がいるかよ！
僕は内心そう思っているわけですよね。
でも、それを言ったら角が立ちますよ。
僕だってその程度の事はよく理解していますよ。
だから、相手の女性の心を傷つけるような事は言いません。
。。。で、このブスをナンパするような奇特な男も実際に居るのだろうか？
そう思って、よせばいいのに！このブスの話を聞こうと言う興味が湧いてきてしまうのですよ。
んもお～～）
それで。。。それで。。。？
だからあたし、少しだけ警戒したのよね。
（何を言ってんだよ、オマエ。。。男に声をかけられる事なんて一生に一度あるかないかと言う貴重な経験なんだよ。
オマエが警戒するよりも男の方こそ警戒してオマエに近寄らないようにするんだよ。
内心では、僕はそのように思っているわけですよ。うへへへへ。。。
でも、本当にこのブスをナンパする奴が居るんだろうか？という興味があるから、僕は余計な事を言わずに、この女の話をさらに聞こうとしますよ。）
それで。。。それで。。。どうしたの？
ちょっと立ち話もなんですから、そこの喫茶店にでも入りませんか？そう言うのよ。
うん、うん、うん。。。それで喫茶店に入ったわけね？
そうなのよ。でも、なんかぁ～話がかみ合わないのよ。
ん？かみ合わない。。。？どうして。。。？
だから、あたしもそう尋ねたのよ。そしたら、その男が言うのよね。“あなたは僕に電話かけてきて待ち合わせようと言った女性と違うのですか？”
人違いだったわけ。。。？
そうなのよ。初めにそういう事は確かめるべきよね。その男の人、常識がある人だとはあたしには思えないわ。
このような話を実際にする女性が居るのですよ。
何を言ってんだよ！オマエこそ初めに“人違いだったのだけれどこういう事があったのよ。全く常識はずれの男だったわ。”
そう初めに言えよ！
僕はそう思ったものですよ。
思わせぶりな話し方をするから、ラブホテルにでも入った面白い話が聞けるかと思う。
だから僕だって、貴重な時間を費やしてこの女の話を聞き始めたのですよ。
そうしたら、人違いだなんて言うのですよね。
そんな思わせぶりな話し方をするな！
僕は本当にそう思ったものですよ。
あなただって似たような経験があるでしょう？
最後の文を初めに言えばいいんですよね。
『相手の意見を最後まで聞くのは日本だけ？』より
レンゲさん。。。ずいぶんと長い引用になりましたね。。。しかし、この文章に対してレンゲさんに苦情がある、とは一体どういうわけですか？
デンマンさん。。。んもお～～ とぼけないでくださいな。
とぼけていませんよ。。。僕はマジですよ。
だったら、はっきりと言いますけれど、デンマンさんが取り上げた女性の話って。。。デンマンさんが記事を書く前の晩にあたしが話したことですわぁ～。
まさかぁ～
ホラっ。。。そうやって、とぼけているではありませんかぁ～
つまり。。。つまり。。。レンゲさんが話した事を僕がそのまま書いたと。。。レンゲさんは、そう言うのですか？
もちろん、面白おかしく書いてありますわ。あたしが言った事をそのまま書いた、とは申し上げませんわ。。。でも、明らかにあたしが話した事を基にして書いていますわ。
レンゲさんが話してくれた内容とは、かなりの違いがありますよ。
確かに違いがあることは認めますわ。でも、デンマンさんの記事を読めば、この女性が日本人である事は明らかです。しかも、現在デンマンさんの身近に居る日本人の女性と言えば、あたし以外に居ないのですわ。
うん、うん、うん。。。確かに、そう言う事になりますよね。
そうであるならば、デンマンさんの上の記事を読んだ人は、話の中に出てきた日本人の女性があたしであるだろうと間違いなく想像しますわ。
まさかぁ～～。。。それは、レンゲさんの考えすぎですよゥ～。
そ。。。そ。。。そうかもしれませんわ。。。でも。。。でも。。。デンマンさんの『レンゲ物語』を読んでいる人が上の記事を読めば、たいていの人はあたしが現在バンクーバーにやって来ている事を知っていますわ。
うん、うん、うん。。。確かに知っている人も居るでしょう。
そうであるならば、デンマンさんの身近に居てデンマンさんとお話している女性があたしである事も分かっているはずですわ。
うん、うん、うん。。。確かに、そうですよ。。。でもねぇ、レンゲさんは知能指数が１４０もあるのですよ。。。あなたは知的で、思慮も分別もある女性なんですよ。だから、上のような話し方はしませんよ。
中にはそう思ってくださる読者の方が居るかもしれません。
ほとんどの人がそうだと僕は信じていますよ。
分かりましたわ。デンマンさんの『レンゲ物語』を読んで下さっている多くの皆様が仮に話の中の女性があたしではないと思ったとします。
そうですよ。。。そうですよ。。。上のアホな女性がレンゲさんだなんて信じていませんよ。うへへへへ。。。
でも。。。でも。。。
まだ、レンゲさんは僕の説明に納得がゆかないのですか？
読者の方は確かにデンマンさんがおっしゃるように、あたしだと決めている人は少ないとしても、あたし自身はデンマンさんと前の晩に似たようなお話をデンマンさんにしたのですわ。
うん、うん、うん。。。確かに似たような話をレンゲさんはしましたよ。
だから、あたしはデンマンさんが書いた上の記事を読んで愕然としたのですわ。
ん？。。。愕然とした。。。？
そうですわ。。。あたし。。。あたし。。。かなり心が傷つきましたわ。
どうして。。。？
だって。。。デンマンさんは二言目には、その女性の事をブスだ、ブスだ、と言っているのですわ。
それは。。。それは。。。何と言うかぁ～。。。話を面白くするためですよゥ。
でも、あたしにしてみれば、前の晩にデンマンさんに同じようなお話をしたのですわ。。。だから、デンマンさんがあたしのことを思い出しながら言っているとしか受け取れませんでしたわ。
それは絶対にレンゲさんの考えすぎですよ。レンゲさんがブスだなんて誰も思っていませんよ。
