さよなら、バンクーバー
夢のバンクーバー 2004-8-16 19:46 ご苦労様、 ありがとうございます。 バンクーバーでのわたしは、 デンマンさんに エスコートされて、 のびのびした表情をしていますね。 ここ大阪では考えられません。 わたしの精神年齢は 32歳ですか? 大人ですね。 昔から思索にふけることが 多かったのですが、 そういった時に、 わたしは大人に なれるのかもしれません。 でも、妄想にふける 中学生のわたしもいますが。 もうひとつ言えば、 不安にさまよう 4歳のわたしもいます。 わたしの詩・・・ (自分では自慰行為と 呼んでいますが) 人に見せるのも、 まして批評していただけるなんて、 全く初めてだったんです。 デンマンさんが感想を 書いて下さって、 冗談ぬきで、 舞い上がるようないい気持ちです。 ネットで公開してよかった・・・ デンマンさんは少々わたしのことを、 買いかぶっておられるんじゃないかと、少し不安です。 わたしがデンマンさんの “心の恋人”足り得るか・・・ いつか、ガッカリさせて しまうのではないかと、 自分自身の内面を省みて、 心配になっています。 それにしても、 わたしは幸せ者ですね。 この、“夢のバンクーバー”で、 わたしはデンマンさんを 独占してしまったのですから 本当にありがとうございます。 質問の方もできるだけ早く、 残りをお答えしますね。 by レンゲ 『次元の違いとは端的に言うと』より |
この記事を書いているのはバンクーバー時間で8月16日の午後2時半です。
日本時間では8月17日の午前6時半です。
レンゲさんは、さっき午後1時にバンクーバー空港から成田に向かって飛び立ったはずです。
今頃はヴィクトリア市があるバンクーバー島を過ぎて太平洋上空を飛行していると思います。
北上してアンカレッジ方面に進路を取り、
ベーリング海峡を目指し、
それから南下して
千島列島沿いに日本に近づいてゆく。
成田に着くのは日本時間で17日の午後3時の予定です。
あなたがこの記事を読んでいる頃には、レンゲさんは成田に着いて埼玉県熊谷市に向かう車中かもしれません。
あるいは、もう熊谷に着いている頃かもしれません。
僕はレンゲさんをバンクーバー空港まで送ってゆきました。
11時半にチェックインを済ませ、レンゲさんは搭乗ロビーへ入ったので僕は自宅に戻ってきたのです。
空港に着いてからしばらくの間レンゲさんは涙に咽(むせ)んでいたのですよ。
過剰な生き方をする人だから、僕はそれ程意外なことだとは思いませんでしたが、
レンゲさんは笑顔がとりわけ愛くるしい人ですからね。。。
それだけに、涙を流すときのレンゲさんは男心をそそるのですよ。
めちゃ可愛いのですよ。
“涙が出るから悲しくなるのよ。
悲しいから涙が出るのじゃないわ。”
かつて、そう言った女性が居ましたが、
悲しいから涙が出るに決まってるじゃないか!
馬鹿な事を言うなよ!
僕はそう思ったものでした。
ところが、レンゲさんの様子を見ていると、まさにそんな感じなんですよね。
涙が出るから悲しくなる。
それで、その涙に感じてさらに悲しくなって涙が流れる。
その涙を意識して、さらに悲しくなって涙があふれ出てくる。
レンゲさんが泣いている様子は、そのような感じなんですよ。
もともとレンゲさんという人は感情的な人です。
だから、その場の雰囲気にすっかり飲み込まれたようになって別れを悲しんでいるのですよ。
でもねぇ~、僕の心のどこかに、そっと囁(ささや)く冷静な男が居るのですよ。
“オイ、デンマン。。。
うっかり騙されるなよ。
レンゲさんはねぇ、
なかなか演技が巧みな女なんだから。。。
涙を流す事ぐらいお手のモノなんだよ。
うっかり、感動したら、とんでもない事になるよ。”
僕の心のどこかで、そう呟(つぶや)く覚めた男が居るのですよ。
「あと1週間ほど滞在を延ばしたいのです。
デンマンさん、お願いします。」
そのうち、レンゲさんは涙ながらに、そう言い出すのではないか?
だから、僕も注意深くレンゲさんの表情をじっと見詰めたのですよ。
ひょっとして演技をしていると言うそぶりを見せるのではないか?
そのうち、ニィーと笑顔を浮かべたりするのではないか?
僕は半分、疑いの目を向けながらレンゲさんの表情を見つめたものですよ。
でもねぇ~、マジなんですよねぇ~。
どう見ても、マジで悲しんで泣いているのですよ。
それがまた、可愛いのですよゥ。
レンゲさんはねぇ、かなり童顔なんですよゥ。
結構、いい年しているのですけれどね。。。
でも、童顔だから、メチャ若く見えるのですよ。
何も知らない人は、泣いているレンゲさんの可愛らしい様子を見て
10代だと思ってしまう人も居るかもしれません。
とにかく、その泣いている様子がとっても愛くるしいのですよ。
抱きしめて、いい子いい子したくなるようなかわゆいところがあるのですよ。
でもね、僕は心を鬼にして冷静にならなければいけない。
涙にほだされないで、断固とした気持ちを持たねばならない。
僕の心の中の冷静な男が、そう叫んでいるのですよ。
でもねぇ、レンゲさんが別れを惜しんで悲しんでいる様子を見ていると、
心を鬼にしたつもりの僕も、ちょっとホロリとしてきたのですよ。
それで、柄にも無く、ついついレンゲさんを抱きしめてしまいました。
そうなんですよ。
僕は柄にも無くレンゲさんをハグしたのですよ。
ちょうど、このような格好になってレンゲさんも僕に抱きついてきたのですよ。
もちろん、成田空港ではこのようなことをする勇気が僕にはありませんよ。
やっぱり、成田では、このようにするのが恥ずかしいですよ。
バンクーバー空港だからできるのですよ。
ええっ?バンクーバー空港だと、どうしてできるのかって。。。?
理由は簡単ですよ。
僕よりも、もっと様にならない男が女性をハグしているからですよ。
ちょうど近くに250キロぐらいありそうな。。。まるでプロレスラーのようなカップルがハグしていたのですよ。
男性よりも女性の方が太っていた。
抱きしめた腕の手先が交差しないのですよ。
つまり、上の写真のようにレンゲさんの腕が僕の肩に伸びて、手が首元に届く。
ところが、隣の太ったカップルはこうならないのですよ。
ちょうど、お相撲さんが、がっぷりと四つに組んで相撲をやっているようなカッコウなんですよ。
わかるでしょう?うへへへへ。。。
そう言う訳で、僕もあまり恥ずかしい気持ちにならずに
レンゲさんを空港ロビーで抱きしめたと言う訳なんですよ。
そうしたら、レンゲさんが僕の耳元で囁(ささや)くのですよ。
“デンマンさん。。。、あたし、胸がつまって、もう何も言えませんわ。
あたしの気持ちは短歌に書きましたので
帰られたら掲示板を見てくださいね”
そう言ってレンゲさんはチェックインのゲートに向かったのですよ。
僕はホッとしましたよ。
正直言って、肩の荷が下りたという気持ちでしたね。
もちろん、レンゲさんと別れることは寂しいですよ。
でも、次のような諺もありますからね。
“会うは別れのはじめなり”
“一期一会”
僕はそのつもりでレンゲさんをバンクーバーで迎え楽しく過ごしました。
レンゲさんを精一杯暖かくもてなしたつもりですよ。
別れがあるからこそ、会う事もまた格別に楽しいのですよね。
人間は、結局一人で生まれてきて、また一人で死んでゆく。
人との出会いも結局そういうことですよね。
例え夫婦であっても、いつか別れる時がやってくる。
だから、その時その時を大切にして生きる。
人と会う事もそういうことだと思いますよ。
そう言う訳で、自宅に戻ってから僕は掲示板を見たのですよ。
そう言えばレンゲさんは次のように書いていましたよ。
恋愛詩を書くきっかけは…
2007-04-06 22:53
わたしとて、れっきとした健康な女子
恋愛もするし、愛する人とは肌も合わせます♪
なのにそれを詩にすることは、なぜかタブーでした。
(体育会系硬派!ですから)
恋愛詩を書き始めるきっかけは、
実を言うと、短歌…というか和歌の勉強のためでした。
お手本は百人一首であります!
(全然勉強不足ですが…はは。)
「平安時代を舞台とした小説を書く!」
これがわたしの、目標なんです。
登場人物たちに、恋文を詠ませたくって、
練習のために、思いきって恋愛ものを書く決心をしました。
そしたら意外に、応援してくださる方が増えて、
どんどんラブラブな詩や短歌を書くようになりました。
by レンゲ
『萌えて乱れて』より
そうでした。
レンゲさんは平安時代を舞台にした小説を書こうとしているのですよ。
それで和歌の勉強を始めていた。
そう言う訳で短歌を書くようにもなった。
レンゲさんのオツムには、きっと紫式部を始め清少納言といった
王朝文学を支えてきた女性がイメージされているのかもしれない。
それで現在、レンゲさんは、どんどんラブラブな詩や短歌を書くようになっている。
。。。で、レンゲさんは僕に気持ちを伝えるために、一体どんな短歌を書いたと言うのか?
自宅に戻った僕は、さっそく掲示板に向かってレンゲさんが書いたと言う短歌を探し始めたのですよ。
見つけるのにそれ程時間はかかりませんでした。
次のような短歌を見つけましたよ。