パルテノン神殿

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ケイトー。。。どういうわけで急に パルテノン神殿 を取り上げるのォ~?

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あのねぇ~、かなり以前のことだけれど、NHKスペシャルでパルテノン神殿を取り上げた番組を放映したのですよ。。。僕は、その番組をYouTubeで観た。。。いづれ記事で取り上げようと思って、その動画をダウンロードしておいたのです。。。ところが、その動画を探そうとしたら、検索してみても もうYouTubeには見当たらない。。。そういうわけで、この記事を書くことにしたので、4部に分けて、僕が保存しておいたクリップから動画を再現したのです。。。


これが僕が再現した4部作の内の第1部と2部です。。。

「われ“人間”を刻めり」とは、いったい どういうことなのよォ?
古代ギリシャでは、神や神話の英雄を人間の形として塑像を作ることは許されていたけれど、実在の人間を塑像にすることは許されなかったのです。。。つまり、そうすることはタブーだったのですよ。。。そのタブーを破った人物がいた。。。それがペイディアスです。
ペイディアス

ペイディアス作ゼウス座像のローマ時代のレプリカ
ペイディアス(またはフェイディアス Pheidias; 紀元前490年頃 - 紀元前430年頃)は、アテナイで生まれた古代ギリシアの彫刻家である。
ペイディアスはペリクレスと親交があり、アクロポリス復興を開始した紀元前447年に顧問となり、パルテノン神殿の建設において総監督を務めたとされる。
本尊の「アテナ・パルテノス立像」を製作、また神殿装飾彫刻の制作を指揮した。
ただし、これは史実に反するとする見解も有力である。
総監督を務めたとの記述は『対比列伝』で知られるプルタルコスの著作などに見られるが、当時はアテナイ民主政の全盛期で、多くの官職同様に、神殿建築の建造監督官も1年任期で交代していた。
こうした中で総監督として絶大な権限を持った者がいたか疑問であり、史料上でも当時の会計を記す碑文にペイディアスの名は登場しない。
この他にアクロポリスに立てられた「アテナ・プロマコス」「アテナ・レムニア」、オリンピアのゼウス座像などが傑作として名高い。
しかし、今日現存するのは「アテナ・レムニア」のローマ時代のレプリカのみである。
ペイディアスの死因については諸説あり、「アテナ・パルテノス」の材料を着服したという理由で投獄され、紀元前438年またはそれ以後アテネで死んだとも、その頃オリンピアへ行き、ゼウス像(オリンピアのゼウス像)を制作後十数年して同地で死んだとも伝えられており、はっきりしていない。
出典: 「ペイディアス」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ペイディアスが総監督を務めていた、と記述にあるけれど、当時はアテナイ民主政の全盛期で、多くの官職同様に、神殿建築の建造監督官も1年任期で交代していた、という歴史学者もいるようね。。。

確かに、そういう説が出てくるのも頷(うなづ)けるのですよ。。。なぜなら、ペリクレスが確立したアテナイ民主政の全盛期には、行政や裁判に携わる人達を「くじ引き」で決めたと言うのですよ。。。その証拠も出土しているのです。。。

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「くじ引き」で裁判官を選ぶなんて現代の民主制では考えられない。。。法律の知識もないミーちゃん、ハーちゃんが「くじ引き」で裁判官になるというのだから。。。

この「くじ引き」制度はペリクレスが確立したのォ~?
そうなのですよ。。。この事はアリストテレスが、後世に「アテナ人の国制」という本に書いている。。。その証拠が上の三枚の写真に示すように出土したのですよ。。。だから、確かなことです。。。
だったら、神殿建築の建造監督官も1年任期で交代していた、という歴史学者が出てくるのも頷けるわよねぇ~。。。
そういうことです。。。でもねぇ~、パルテノン神殿の総監督が1年任期で選ばれて、建築の専門知識もないミーちゃん、ハーちゃんが「くじ引き」で選ばれていたら、あれだけの建築物が完成してませんよ。。。とにかく、建築には,装飾も含めれば、あしかけ17年もかかったのだから。。。建築の専門知識もないミーちゃん、ハーちゃんが総監督になったら、目も当てられないピカソが作るような神殿ができていましたよ。。。
そうでしょうか? じゃあ、民主制の規則を破ってペイディアスが総監督を務めていた、と言うのォ~?
あのねぇ~、ペリクレスは権力を握ったのですよ。。。確かに彼は、素晴らしい民主制を確立したけれど、この世に完璧なものなどありません。。。彼自身も完璧な人間ではない。。。権力を握る者は勝手なことをするものです。。。歴史を振り返ってみれば実例はたくさんある。。。スターリン、ヒトラー、プーチン、それにトランプ。。。権力を握ると、人間は勝手な事がしたくなるものですよ。。。
それでペリクレスは親友のペイディアスをパルテノン神殿が完成するまで総監督に任命したわけぇ?
そういうことです。。。
ペリクレス

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ペリクレス(紀元前495年? - 紀元前429年)は、古代アテナイの政治家・将官であり、アテナイの最盛期を築き上げた重鎮として有名である。
また、彼と愛人アスパシアとの間に生まれた庶子で、後に軍人になった小ペリクレスと区別して大ペリクレスとも呼ばれる。
ペリクレスは紀元前495年頃にアテナイで生まれた。
父は紀元前479年のミュカレの戦いの指揮官クサンティッポス、母はクレイステネスの姪であり、アナクサゴラスの弟子でもあった。
紀元前462年、ペリクレスは貴族派のキモンが出征中の不在を狙って、民主派のエフィアルテスとともにアレオパゴス会議の実権を奪い、全アテナイ市民による政治参加を促進した。
翌年、キモンが陶片追放によって正式に国外追放されると、以後アテナイの最高権力者の地位を独占した。
ペリクレスは、アテナイの慣習に従い、彼の最も近い親戚の1人と結婚し、2人の息子、パラロスとクサンティッポスが生まれた。
紀元前445年頃、ペリクレスは妻と離婚した。
彼女の親戚の同意を得て、彼女を別の男と結婚させた。
ペリクレスの最初の妻の名前は知られていない。
ペリクレスと結婚する前はヒッポニコス3世の妻であり、この最初の結婚からカリアス3世の母親であったということが唯一の情報である。
離婚後、ペリクレスはアスパシアと長期的な関係を築き、二人の間には息子の小ペリクレスが生まれた。
アスパシアは多くのアテナイの社交界の名士から高い評価を受けていたが、非アテネ人であったがため、多くの人々はペリクレスとの関係を批判した。
政治的野心を持っていたペリクレスの息子、クサンティッポスでさえ、父親を誹謗中傷することを躊躇しなかった。
前444年から430年までの15年間、ペリクレスは毎年連続ストラテゴス=「将軍職」に選出され、アテナイに全盛時代をもたらした。
また、キモンが古くからの領地による富の再配分を行なっていたのに対し、ペリクレスは自ら積極的にアゴラでの売買を行い、アテナイが商業的なアゴラを推進するきっかけともなった。
この頃、ペルシア戦争に勝利したアテナイは全盛時代を迎えていた。
大国ペルシアの脅威が薄れると、デロス同盟の盟主であったアテナイはその同盟資金を自己の繁栄のために流用するようになった。
デロス同盟は対ペルシア防衛機関という本来の主旨を失い、いわゆる「アテナイ帝国」を支える機関へと変質を遂げていたのである。
ペリクレスはデロス島において管理していた同盟資金をアテナイでの管理に移し、パルテノン神殿などの公共工事に同盟資金を積極的に流用してアテナイ市民の懐を潤した。
アテナイが同盟内のポリスに対して専制的に振る舞うようになると、同盟から離脱しようとするポリスとの間に対立が生じるようになる。
また、ペルシア戦争の勝利に大きな貢献をしたもう一つの有力ポリス・スパルタもアテナイの動きを冷ややかに見ていた。
スパルタがデロス同盟から離反したポリスを支援するようになると、紀元前431年、両者の間に戦争が勃発した(ペロポネソス戦争)。
ペリクレスは強力なスパルタ陸軍に対し籠城策をとり、海上決戦の機会を狙っていたが、翌年にアテナイの疫病が発生したことで多くの市民が犠牲となって急速に市民の支持を失った。
この時に取った戦争方針から「防御的な行動で敵の疲弊を待ち、現状維持を狙う戦略」をペリクレス戦略と呼ぶことがある。
自らもアテナイの疫病に罹って没した。
死の直前、アテナイの法律の変更により、アスパシアとの半分アテナイ人の息子・小ペリクレスにアテナイ市民権を与え、正当な相続人とした。
これは、ペリクレス自身が市民権を両親がアテナイ人の人に限定する法律を提案したため、衝撃的な決断であった。
後世への影響
ペリクレスは弁舌に優れた政治家であった。
格調高いペリクレスの演説は現代にまで伝えられ、欧米の政治家の手本となっている。
1954年に発行されたギリシャの旧50ドラクマ紙幣の肖像に使用されている。
また、紀元前432年に神域を荒らした事等に対する報復としてメガラに対して交易を禁止するメガラ法令を発し、これは歴史上初の外交政策としての経済制裁ともされている。
名言
ペリクレスは演説において以下のようなやや美化された表現でアテナイやその国政を賞賛している。
「われらが従う政体は、他国の制度に追随するものではなく、他人を真似るよりむしろわれら自身が人の模範なのである。それは、少数者ではなく多数者の利益のために統治するが故に、民主政治という名で呼びならわされている。」
「アテナイの住民は富を追求する。しかしそれは可能性を保持するためであって、愚かしくも虚栄に酔いしれるためではないのである」
「貧しいことは恥ずべきことではない。しかし、その貧しさから脱しようと努めず、安住することこそ恥ずべきことであるとアテナイ人は考える」
「アテナイの住民は私的な利益を尊重するが、それは公的利益への関心を高めるためでもある。なぜなら私益追求を目的として培われた能力であっても、公的な活動に応用可能であるからだ」
「時の言うことをよく聴け。時はもっとも賢明なる法律顧問なり」
「アテナイでは政治に関心を持たない者は市民として意味を持たないものとされる」
出典: 「ペリクレス」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ペリクレスは確かに偉大な人物ですよ。。。古代民主制を確立したという意味で。。。でも、完璧な人物ではない。。。そもそも、パンテノン神殿が作れたのもペリクレスがデロス島において管理していた同盟資金をアテナイでの管理に移し、パルテノン神殿などの公共工事に同盟資金を積極的に流用していたからです。。。

やっぱり、権力を握ると勝手なことをするものなのねぇ~。。。
そういうことです。。。
でも、神や神話の英雄を人間の形として塑像を作ることは許されていたけれど、実在の人間を塑像にすることは許されなかった。。。そのタブーを破って人間をリリーフにしてパルテノン神殿を飾ったペイディアスは偉大よねぇ~。。。
でも、そのためにアテネの市民の怒りを買って裁判にかけられ、有罪になって投獄されたのですよ。。。そこで毒殺されたと伝えられている。

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いったいどういう悪い事をしたわけぇ~?

アテネの保護神アテナが持っている盾を模した「ストラングフォードの盾」というレリーフをパルテノン神殿の飾りとして作ったというのです。。。これがタブーに触れたというのですよ。。。

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この上の写真の二人はペイディアスとペリクレスだと言うのです。。。これがタブーに触れたというわけですよ。。。

言いがかりよねぇ~。。。
そうです。。。ペリクレスに反対する勢力が圧力をかけて、そういう裁判結果へ導いたのです。。。

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ペリクレスは、どうなったのォ~?

大国ペルシアの脅威が薄れると、デロス同盟の盟主であったアテナイのペリクレスは、その同盟資金を自己の繁栄のために流用するようになったのですよ。。。そのためスパルタがデロス同盟から離反した。。。やがて紀元前431年に両者の間に戦争が勃発した。。。ペロポネソス戦争です。。。ペリクレスは強力なスパルタ陸軍に対し籠城策をとり、海上決戦の機会を狙っていたが、翌年にアテナイの疫病が発生したことで多くの市民が犠牲となって急速に市民の支持を失った。。。ペリクレスもアテナイの疫病に罹って没した。。。
ペロポネソス戦争では、結局、スパルタが勝利を収めたのよねぇ~。
そうです。。。ペリクレスが生きていたとしても、裁判にかけられペイディアスと同じ運命を辿ったと思いますよ。。。
古代民主主義を確立したけれど、結局、ペリクレスも権力を握るものとしてスターリンやヒトラーのような独裁的な政策をとったのねぇ~。。。
独裁者とは言わないまでも、ペリクレスもプーチンや習近平やトランプとあまり変わらないのですよ。。。ペリクレスは古代民主主義を確立したと言うけれど、それは一部のアテネ市民だけが享受するもので、たくさんいた奴隷たちは市民に使役されていましたからね。。。奴隷にされた人間たちには古代民主主義は縁のないものでした。。。

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【ジューンの独り言】

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ですってぇ~。。。
あなたも、プーチンさんやトランプさんは大統領になるべき人物ではないと思いますかァ~?
ええっ。。。「そんなことはどうでもいいから、もっと楽しいことを話せ!」
あなたは、そのように強い口調で私にご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわァ~。。。
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(cleopara2.jpg)
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じゃあね。 バーィ。

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