実光院を出てしばらく歩くと突き当たりに勝林院が見える。天台座主顕真と開祖法然との間で、念仏により極楽往生できるかどうかの問答が行われた大原問答で有名。ちなみに、実光院もこれから行く宝泉院も勝林院の子院。
宝泉院に入って見て、驚いたのは友達同士で来ている人や1人旅の人、親子などがいたんだけで、女性の割合が非常に多かったこと。額縁庭園に見入っている女性も含めて絵画のような美しさ。それにしても、庭園見ながら何を考えているんでしょうか?
ここも、拝観料金に抹茶とお菓子が含まれていたので、それを頂きながら樹齢600年と言われる富士山形の五葉松を見る。
久しぶりに何時間でも眺めていたい庭園だった。大満足。
お気に入り度★★★★★
中に入って拝観料金を払おうと思ったが、お寺の人は出てこない。右の方をふと見ると拝観の方は、銅鑼をならしてしばらくお待ちくださいと書いた木の札が置いてあり側に銅鑼が置いてあった。銅鑼を鳴らしてみると、奥からおばちゃんが出てきた。拝観料金をおばちゃんに払うと、おばちゃんは「助かりますわ。ゆっくりしていってください。」と笑顔。なんだか、癒されるお寺だなあと思いながら中に入る。
中では年配の夫婦がお茶を飲みながら庭を見ているのみで、観光客は全然いなかった。しばらく、静かでいいところだなあと思いながら庭を見ていると、おばちゃんが抹茶と和菓子(拝観料にお茶と和菓子の料金が含まれている)を持ってきてくれた。「ゆっくりしていって下さい。扇風機つけましょ。」といいながら、扇風機のスイッチをオンにして去っていった。
お茶を頂きながら思った。そんなに派手さはないお寺だが、なんだか、田舎の親戚のおばちゃんの家に遊びに来たような気分になれるいいお寺だと。
お気に入り度★★★★★
京都大原三千院を散策。子供の頃から、きょうと~ おおはら さんぜんいん♪というCMは良く耳にしていたし、近くの道はよく通っていたんだけどお寺の境内に入るのは初めて。
車で、坂を上がっていってだいぶ上の方に来たのでもうこれ以上上には駐車場はないだろうと思い500円を払って車を駐車。駐車場から境内に向かって歩いていくと、お寺の手前に駐車場がまだあった。しかも、400円!くそ~。なんだか悔しい!
まあそれはさておき、お寺に入った。まず入ってすぐに目にするのが聚碧園。圧倒的な緑の中の静寂の世界に目が釘付け。
次に向かったのは、往生極楽院。紅葉の季節が特に美しくパンフレットに載ったりしているところだけど、夏の強い日差しとコケの青緑色の対比が鮮やかですごくきれいだった。
阿弥陀三尊像を拝んだ後、わらべ地蔵へ。思ってたよりも小さい。
紫陽花園を通り、金色不動堂をまわり帰ろうとした所で休憩所みたいな所からおばさんが出てきて「無料だからお茶飲んでいきませんか?」と声を掛けられた。せっかくの機会だから飲んで行こうと思って休憩所に入った。しばらく、扇風機に当たっていると金箔入りのシソの香りのする昆布茶が出てきた。あんまり、おいしいとは思わなかったが、こういう飲み物もあるんだなあと思いながら、飲み干してコップを返して出ようとすると「こっちの方に返しに来てください。」とおばちゃんに言われ、入った所とは別の出口に誘導された。出口を出てコップを返す所の横をふと見ると昆布茶を売るコーナーになっていて「買って行ってください。」と頼むように販売員の人に言われた。このサービスは、三千院に来た人に対するお寺からの心配りだったらすごく印象が良かったんだけど、観光客からお金を絞りとってやれという魂胆が気に入らなかったので、一言「ごちそう様でした。」とだけ言って何も買わずに休憩所を出た。
わたしのお寺に対してのお気に入りの度合いは、建物の美しさや庭の綺麗さ以外にもお寺で働いている人達のちょっとした言葉使い、気配りも重要だと思っているので三千院はちょっと残念な印象を残してしまった。
お気に入り度 ★★★★☆