もう、言わずと一部の人には知れた名言である。
・・・しかも、含蓄なんて欠片もない。
てな訳で…
4か月待った。
そもそも、4か月延びたワケだし。
まぁ、でも、なんだかこの日が来て欲しくない気分でもあった。
映画「劇場版 銀魂 完結篇~万事屋よ永遠なれ~」
数々の問題を引き起こし、ファンに期待と希望と落胆と絶望を味あわせ、まるで「前科30犯くらいの結婚詐欺師」のような手口で7年と言う月日を、何人かのスタッフとプロデューサーの人生を犠牲にして続いて・・・
嘘です、言いすぎました。
ていうか、ホントに7年も続いてたんですよね、この作品。
まぁ、途中、何度となく休んでますけど。
再開しても、まるでサザエさんのごとく「よりぬき」で誤魔化したり。
「3年Z組銀八先生」でお茶濁してみたり。
まぁ、イロイロな悪事を働いてきた…
すいません、言いすぎました。
でも、待ってました。
去年、「金魂編」で一時的再開した時も。
今年、「一国傾城編」まで新作作らなかった時も。
最終回が何故か「定春」だった時も。
必ず、性懲りもなく帰ってくるだろう、と。
そして、「映画第二弾」が「完結篇」だって解っても。
「どうせまた、例の『やめるやめる詐欺』だろ?」
と。
映画観終わった今も、そう思ってます。
だって、そもそも映画の中で、主人公が言ってますから、しかも冒頭に。
「劇場版ナルトだって、『ナルト死す!』なんつっても、死んでねェし、『さらば』とか『永遠』とか言ってもいまだに続いてるアニメだって・・・」
・・・つうか、それを物語の中で、しかも主人公に言わせるアニメって・・・
やっぱ、これが「銀魂」なんだなぁ、と。
で、映画についてですが・・・
なんもかけねぇ。
あのー、映画冒頭からですね、いかにも「銀魂」らしい仕掛が施されてましてですね、
「それいっちゃうと全部話すことになっちゃう」わけです。
・・・なんのことやらですね。
要するに、「テレビでまんま放送したら、おそらく、プロデューサーが次の日、自分の席を片づけ始めちゃう」ような内容です。
でもまぁ、無関係なワタシですので、・・・
こういう話。
ひょんなことから、5年後の未来に飛ばされてしまう「銀さん」こと坂田銀時。
しかして、そこにあったのは、まるで『199×年、荒廃した世界で、北斗と南斗が争っているような』かぶき町。
そして、銀さんの前に現れたのは・・・
ツッコミを一切言わず、アイドルおたくでも中二病でもなくなった、クールな二枚目の志村新八。
似非中国語もヒロインらしからぬボケも捨て、その代わりにナイスバディを手に入れたクールビューティ・神楽。
そして、「黒王号が白くなった」ような定春。
「白疽」という原因不明のウィルスが蔓延し、総人口の9割がいなくなった地球で、彼らは強く、逞しくなっていたが…
すでに「万事屋」を解体し、お互いを「仲間」とは呼ばなかった。
そして、この未来に、「坂田銀時」はいなかった。
かぶき町の仲間達の殆どがその姿を変え、立場を変えてしまった未来。
そして皆が「あの男が生きていれば…」と嘆く世界。
過去の銀さんは、この世界で一体何を為すべく飛ばされてきた(呼ばれてきた)のか?
と、実際かなりシリアスな話なのに、全編、「銀魂」です。
もう、どこでボケてどこで突っ込むのか、つうか、全編ツッコミがいないこの作品で、観客にどこまで突っ込ませるのか?
もうね、最初の30分くらいで、腹筋が「アブトロニクス」つけっぱなしみたいな状態に。
・・・痛い。笑いこらえるのが辛い。
つうか、あまりにボケがきつすぎる。
・・・という苦しみを味わった上で。
最後の30分。
久々に、…かなり久々に、
映画館で「堪えられずに」泣きました。
マジで。
…銀魂で、ですよ。
本来、笑って、ならまだしも。
感動して、泣きました、ワタシ。
結構、イイ歳の大人なんですよ、ワタシ。
駄目な大人ですけどね。・・・所謂、「マダオ」ですけど。
どこで泣いたか。
何故泣いたか。
それは・・・
なんもかけねぇ。
書いちゃうとね、全部書くことになるから。
さすがにそれはダメでしょ。
始まったばっかなんだから。
でもまぁ、終わったあとに思ったのは、やっぱり・・・
どうせこれも『終わる終わる詐欺』だろ、来年当たりちゃっかり月曜の18:00あたりに再開してんだろ、そんで、すっかり何もなかったように、『映画化第3弾』なんつってんじゃないの、再来年あたりに。まー、大人ってぇのは、そうやって騙して騙して、引きずって、取れるところからはトコトン搾取してゆくもんだよね?完結篇?…そんなの、どこのマンガでもやってるじゃない、困ったら「スピンオフ」とかいってさ、真撰組とか、柳生流とか、長谷川さんで映画作っちゃえばなんとか繋がるから。それでもイマイチだったら、「描かれなかった白夜叉と攘夷志士の過去が、今明らかに!!」なんて言えば…って、それ、今週のジャンプぢゃねーか、一体何やってんだ、ゴリラ原作者ーーーー!!
って、銀ちゃん・神楽のボケに新八がツッコムような…
そんな「希望」でした。
この作品に限っては、「綺麗な終わり方」なんて望んでないんだなぁ。
どんな形でも、続いてくれないかなぁ、と。
切に願います。