狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

核合意枠内で動く常に合法のイラン「今度は世界がイランへの約束事を履行すべき時が来ている」/When the world should execute promise to Iran this time

2019-05-10 10:56:23 | イラン2012~2019
 ※ 本記事において幾つかの引用文献を借用する事によって構成しておりますが、本記事により当方は収入を一切受け取っておりません
 ※ I have made composition by borrowing some references in this article, but I don't receive the income at all by this article.

 

 

 

 

  

 

 出典:INDEPENDENT「Al Quds Day: Protesters burn flags and chant 'death to Israel' at annual rallies held across Iran」
 

 

 

 
 



 新約聖書・ペテロの手紙 第一4章15~19節
  あなたがたのうちのだれも、人殺し、盗人、悪を行なう者、みだりに他人に干渉する者として苦しみを受けるようなことがあってはなりません。
  しかし、キリスト者として苦しみを受けるのなら、恥じることはありません。かえって、この名のゆえに神をあがめなさい。
  なぜなら、さばきが神の家から始まる時が来ているからです。さばきが、まず私たちから始まるのだとしたら、神の福音に従わない人たちの終わりは、どうなることでしょう。
  義人がかろうじて救われるのだとしたら、神を敬わない者や罪人たちは、いったいどうなるのでしょう。
  ですから、神のみこころに従ってなお苦しみに会っている人々は、善を行なうにあたって、真実であられる創造者に自分のたましいをお任せしなさい。

 The New Testament・The First Epistle of Peter 4:15~19
  For let none of you suffer as a murderer, or a thief, or an evil doer, or a meddler in other men’s matters.
  But if one of you suffers for being a Christian, let him not be ashamed; but let him glorify God in this matter.
  For the time has come for judgment to begin with the household of God. If it begins first with us, what will happen to those who don’t obey the Good News of God?
  “If it is hard for the righteous to be saved, what will happen to the ungodly and the sinner?”
  Therefore let them also who suffer according to the will of God in doing good entrust their souls to him, as to a faithful Creator.

 
 



 新約聖書・ヤコブの手紙1章12節
   試練に耐える人は幸いです。耐え抜いて良しと認められた人は、神を愛する者に約束された、いのちの冠を受けるからです。
  
 The New Testament・The Epistle of James 1:12
   Blessed is a person who endures temptation, for when he has been approved, he will receive the crown of life, which the Lord promised to those who love him.

 
 



 新約聖書・マタイの福音書5章10~12節
   義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
  わたしのために、ののしられたり、迫害されたり、また、ありもしないことで悪口雑言を言われたりするとき、あなたがたは幸いです。
  喜びなさい。喜びおどりなさい。天においてあなたがたの報いは大きいのだから。あなたがたより前に来た預言者たちも、そのように迫害されました。
 
 The New Testament・The Gospel of Matthew 5:10~12
   Blessed are those who have been persecuted for righteousness’ sake, for theirs is the Kingdom of Heaven.
  “Blessed are you when people reproach you, persecute you, and say all kinds of evil against you falsely, for my sake.
  Rejoice, and be exceedingly glad, for great is your reward in heaven. For that is how they persecuted the prophets who were before you.

 
 



 新約聖書・ペテロの手紙 第一3章13~14節
   もし、あなたがたが善に熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。
  いや、たとい義のために苦しむことがあるにしても、それは幸いなことです。彼らの脅かしを恐れたり、それによって心を動揺させたりしてはいけません。

 The New Testament・The First Epistle of Peter 3:13~14
   Now who will harm you if you become imitators of that which is good?
  But even if you should suffer for righteousness’ sake, you are blessed. “Don’t fear what they fear, neither be troubled.”

 
 



 新約聖書・ヤコブの手紙1章2~4節
   私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。
  信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。
  その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。

 The New Testament・The Epistle of James 1:2~4
   Count it all joy, my brothers, when you fall into various temptations,
  knowing that the testing of your faith produces endurance.
  Let endurance have its perfect work, that you may be perfect and complete, lacking in nothing.

 

 

 

  1947年に「ユダヤ」によって建てられた“Fake Chimney”と国連パレスチナ分割決議   Expansion by click  ↑クリックして拡大
    そして翌年の1948年5月14日、「フェイク・イスラエル」の独立宣言が行われた。

 
 
 
 

 


 

 新約聖書・ヨハネの黙示録1章8節
   神である主、常にいまし、昔いまし、後に来られる方、万物の支配者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」

 ヨハネの黙示録2章8~10節
   また、スミルナにある教会の御使いに書き送れ。
   『初めであり、終わりである方、死んで、また生きた方が言われる。
  「わたしは、あなたの苦しみと貧しさとを知っている。 ― しかしあなたは実際は富んでいる。 ― またユダヤ人だと自称しているが、実はそうではなく、かえってサタンの会衆である人たちから、ののしられていることも知っている。
  あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。見よ、悪魔はあなたがたをためすために、あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている。あなたがたは十日の間苦しみを受ける。死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。

 ヨハネの黙示録3章9~12節
  見よ。サタンの会衆に属する者、すなわち、ユダヤ人だと自称しながら実はそうではなくて、うそを言っている者たちに、わたしはこうする。見よ。彼らをあなたの足もとに来てひれ伏させ、わたしがあなたを愛していることを知らせる。
  あなたが、わたしの忍耐について言ったことばを守ったから、わたしも、地上に住む者たちを試みるために、全世界に来ようとしている試練の時には、あなたを守ろう。
  わたしは、すぐに来る。あなたの冠をだれにも奪われないように、あなたの持っているものをしっかりと持っていなさい。
  勝利を得る者を、わたしの神の聖所の柱としよう。彼はもはや決して外に出て行くことはない。わたしは彼の上にわたしの神の御名と、わたしの神の都、すなわち、わたしの神のもとを出て天から下って来る新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名とを書きしるす。

 The New Testament・The Revelation of John 1:8
  “I am the Alpha and the Omega,” says the Lord God, “who is and who was and who is to come, the Almighty.”

 The Revelation of John 2:8~10
  “To the angel of the assembly in Smyrna write:
  “The first and the last, who was dead, and has come to life says these things:
 “I know your works, oppression, and your poverty (but you are rich), and the blasphemy of those who say they are Jews, and they are not, but are a synagogue of Satan.
  Don’t be afraid of the things which you are about to suffer. Behold, the devil is about to throw some of you into prison, that you may be tested; and you will have oppression for ten days. Be faithful to death, and I will give you the crown of life.

 The Revelation of John 3:9~12
  Behold, I give some of the synagogue of Satan, of those who say they are Jews, and they are not, but lie—behold, I will make them to come and worship before your feet, and to know that I have loved you.
  Because you kept my command to endure, I also will keep you from the hour of testing which is to come on the whole world, to test those who dwell on the earth.
  I am coming quickly! Hold firmly that which you have, so that no one takes your crown.
  He who overcomes, I will make him a pillar in the temple of my God, and he will go out from there no more. I will write on him the name of my God and the name of the city of my God, the new Jerusalem, which comes down out of heaven from my God, and my own new name.


 イランは全く悪く無い。イランにとっては、完全なる理不尽な試練に置かれている。アメリカは、現フェイク・イスラエルの奴隷であるが故に、現イスラエルの存在を認めていないイランに対して圧力を掛けているのである。根本は、正にこれであり、単純明快である。
 唯一神がバックボーンとなり、旧約聖書とコーランを規範に持つ正義のイランが、悪事を働き続ける現イスラエルを認めないのは当然である。現イスラエルが占領・入植してパレスチナ人を虐待している事を赦す訳がないし、アブラハムの子のイサクの子であるヤコブの別名「イスラエル」の名を借りてはいるものの、現在のイスラエルは、唯一の神様である創造主(アッラー、ヤハウェ)との契約を持たない「フェイク・イスラエル」であるからである。旧約聖書に書かれている「契約の民」は飽くまでも「血統的ユダヤ人」の事であり、その本当のユダヤ人は決して白人では無く有色人種であり、中東地域を含めたアジア人の事である。そして、その「血統的ユダヤ人」は、パレスチナ人の中に大変多く含まれているのであり、パレスチナ人こそが「契約の民」と言って良い。パレスチナは国名、或いは地域名であり、民族名では無い。現フェイク・イスラエルの中の「宗教的ユダヤ人」達は、「フェイク・ユダヤ人」である。
 また、現イスラエルでは、ユダヤ教に改宗した者、そして母親がユダヤ人、つまり「女系」の子息の者をユダヤ人と定義している。正に「フェイク」である。「血統的」ユダヤ人である為には、「男系男子」、つまり男性だけが持つY染色体を引き継ぐ必要が有る。そして、例え本当のユダヤ人であっても、非人道的で傲慢、不道徳の「バビロニア・タルムード」の信仰者であるならば、唯一神との契約は保証されない。その「バビロニア・タルムード」の下に存在する「ユダヤ教」は、名前の通り、ユダヤ人自身を拝んでいる、つまり自分の欲望を拝んでいるに過ぎないのであり、正に傲慢の極地である。

 現在のアメリカのトランプ大統領は、露骨に現フェイク・イスラエルに肩入れしている。娘婿がアシュケナジー・ユダヤ人(カザール人)であるからなのか、福音派等のキリスト教宗教組織やAIPAC等のユダヤ・シオニズム団体に迎合している為なのか、自分の信仰心からの勘違いからなのか、露骨な大間違いな事をして恥をかいている。そして勿論、対イラン制裁も大間違いである。
 一方で、米国の以前の政権を遡って、オバマ政権、ブッシュ政権……と、特に中東地域の米国の間違った政策と干渉行為、撹乱、煽動、侵略戦争等と、それらの後始末、尻拭いもさせられている。「アメリカ第一」を掲げる(といっても、その実「イスラエル第一」となっているのであるが)トランプ大統領は、出来るだけ海外から手を引きたい本音も有るとは思う。
 米国の保守とは何だろうか?。米国はイラン(ペルシャ)や日本と比べて歴史は非常に浅い。世界一の軍事力で武装して誤魔化してはいるものの、その実、今や世界一の「借金大国」である「裸の大様」であり、浅い歴史故に国の礎が脆い。元々、有色人種のインディアンが先住民であり、そこへWASP等の白人達が侵略してその先住民を虐殺して乗っ取ったものである。そして現在に至っては、金融、エネルギー、メディア等、アメリカの全てをユダヤが支配するに至っている。
 結局、アメリカの保守とは、ユダヤ支配下のレジームから、漸進的に脱却していく事であろう。ユダヤからの脱却によって、金融をはじめ、それらがアメリカ自身のものになってゆき、イスラエルへの莫大な無償支援からも解放され、自分で自分の首を締める事がなくなってゆく。そして、それだけではなく、その無償支援している現「偽」イスラエルを通したパレスチナ人の首を締める事もなくなってゆく。

 イランは非常に賢明である。西側欧米の偽善や欺瞞、二枚舌・三枚舌を見抜いており、自然権としての自衛権、抑止力をしっかりと高めている。そして、自立して防衛力の国産化を高めている。日本はどうだろうか?。戦後、航空機を作る事が抑えられていた事もあるが、防衛の為の武器や機器を米国からの購入ばかりしているのではないだろうか?。世界は決して理想郷では無く、国内の治安の為に警察が必要である事と同じく、海外に対しての防衛力、軍隊は必要である。諸外国は、決して良い国ばかりでは無いのである。今からたった七十数年前まで、白人列強の欧米諸国は、多くの国々を植民地としていた。それは長い歴史の中で、つい最近の出来事である。故に、当時と然程、頭の中は変わっていないと捉えるべきである。現在までのアメリカやNATO(北大西洋条約機構)の執って来た行いを見れば解るであろう。

 そして、イランは決して、イラン・イスラム革命直後のイラン・イラク戦争の事を忘れてはいない。当時のイラクのサダム・フセイン大統領はアメリカの協力者で、アメリカに対しての「悪役」を演じていた。それはあのアルカーイダのウサマ・ビン・ラディン司令官と同じくしてのアメリカの同志としての「役割」を演じていたのであった。ウサマ・ビン・ラディンはあの「911」、2001年のアメリカ同時多発テロ事件に関与したとされているが、実際はイスラエルとアメリカによる「自作自演」、“False Flag”(偽旗工作)であった。その事も、イランは勿論、知っている。ウサマ・ビン・ラディンは病気によって亡くなったが、最期はアメリカ資本の病院で丁重に扱われていた。サダム・フセインは、処刑されたのでは無く、実際は処刑されたのは「影武者」であって、その後もアメリカによって匿われながら、生き続けている(或いは、生き続けていた)。
 現在のシリアでのIS(DAESH)掃討という名目で介入し続けてきたアメリカ自身が、そのISを創設した事も同様の“False Flag”である。そしてそこへ、アメリカだけでは無く、イスラエル、ヨーロッパ諸国(EU)、サウジアラビア等が、「人道団体」とされながらその実、子供達の拉致や臓器売買、化学攻撃、またはその見せかけの演出を行って来た「ホワイト・ヘルメット」をも含めた反政府テロリストを支援して来た事も、同様である。
 また、ユダヤ人「ホロコースト」を行ったとされる、旧ナチス・ドイツのユダヤ人、アドルフ・ヒトラー総統もアメリカの協力者であり、イルミナティ・フリーメーソンのパペットであった。よって、ヒトラーは終戦直後に自害したのでは無く、サダム・フセインと同じく「影武者」が死んだのであり、その後も「逃れの地」アルゼンチンでアメリカによって匿われながら、生き続けていた。アメリカは、実は、旧ナチス・ドイツを支援していたのであった。旧ナチス・ドイツは、アシュケナジー・ユダヤ人(実際はカザール人)を強制収容所に入れたが、「ホロコースト」(大虐殺)は全く無かった。強制収容所は、ドイツから国外に移住させる為のステップであった。
 更に、先の日米戦争に突入する真珠湾攻撃を行った旧日本海軍の山本五十六・連合艦隊司令長官(当時)もアメリカの協力者であったので、実際は先の戦争で亡くなったのでは無く、その後も生き続けていた。戦後、日本では山本五十六の映画やドラマが多く作られて「美化」されて来たと同時に、「海軍善玉論」、「陸軍悪玉論」が横行して来た。しかし実際は、アメリカの協力者であった海軍こそが「悪玉」であった。
 1945年のポツダム宣言への調印・即時発効(降伏文書)後の「停戦」中で日本がアメリカの被占領国となっている間に、ある学者がノーベル物理学賞を受賞したが、その学者は、日本の原子力技術、核兵器技術をアメリカに渡していたスパイであったので、「恩賞」としての授与であった。日本は第二次大戦中、既に核兵器を開発して所有していたのであった。しかし、日本は「良心」から、それを使用する事に至らなかった。

 ロシアが西側欧米諸国から制裁を受け続けて来たが、現在、ロシアは非常に安定している。制裁を受けて来た中で、ロシアはその試練を自己変革と成長・発展の機会に捉え、豊富な国内資源と人材、及び広大な領土等を活かして、却って自給自足化が進み、そして東側との強い絆を築いき、国民の精神も精進して向上する等して、国内は様々な面で成熟し、ロシアにとっては「好結果」となった。ロシアと同じく、イラン国内にも豊富な資源が埋蔵しており、その他、人材、領土、自然環境等も同様である。よって、ロシアの先例と同じく、イランに対する制裁もアメリカにとっては「失敗」、「逆効果」となる事は、間違いない。
 そして何より、ロシアに「ロシア正教」というバックボーンがある事と同じく、イランも「クルアーン」(コーラン)をバックボーンとする。そして共に共通するのが、旧約聖書を規範としている事である。また両国とも、他の伝統的な宗教に関しては寛容であり、例としてユダヤ教徒は両国で平和に暮らしている。

 それにしてもロシアのパトリオティズム(祖国愛)に対する西側欧米グローバリストからの制裁が失敗に終わったのであるが、同じ様にイランに対して制裁を掛ける米トランプ政権は、「アメリカ・ファースト」と言いながら「イスラエル・ファースト」となっている様に、自国の為では無く他国の為に行っており、それは結局は、そういう意味に於いては、グローバリズムと同じではないだろうか?。またそういう意味で、「反グローバリズム」を掲げながら、米トランプ政権は「イスラエル・ゲート」の泥沼にハマっている様に、僕には見える。

 
 When the world should execute promise to Iran this time.
  法律破りの常習犯アメリカと異なりイランは常に合法である
  「イランは世界に対し、自らの約束を守っていることを証明してきた。今度は世界がイランへの約束事を履行すべき時が来ている」
  「イランは、核合意に定められた以上の権利を要求することはない」
  「核合意の第26条と36条は、いずれかが取り決めを履行しない場合、相手側も取り決めの一部、あるいは全部を実施しなくてよいという権利を与えている」
  「イランは、自国の利益や安全保障の確保、並びに核合意の第26条と26条に定められた自らの権利にのっとり、8日水曜より本合意で定められた義務の一部履行を停止する」
    日本映画「海賊とよばれた男」の気概・気骨が日本に望まれる


 

PressTV: Iran says not doing anything in breach of JCPOA
 2019/05/07公開
 
YouTube: Iran to 'stop implementation' of some nuclear deal commitments - Rouhani
 2019/05/08公開
 
YouTube: L'Iran passe à l'action
 イランが行動を起こす
2019/05/08公開
 
YouTube: Nucléaire : l’Iran perd patience...
 核:イランは忍耐を失う...
2019/05/08公開
 

HispanTV:‘Irán usa disposiciones en pacto nuclear a favor de sus intereses’
「イランはその利益のために核協定の規定を使用しています」
2019/05/08公開

 イランと国連安全保障理事国の5カ国プラス・ドイツの計6カ国との核合意、JCPOA (The Joint Comprehensive Plan of Action、包括的共同行動計画)、いわゆるイラン核合意の一部履行停止を、昨年アメリカが離脱してから丁度1年が経過した5月8日にイランが発表した。1年間、自制し忍耐する中で、深く思案した結果であろう。
 しかし、そのイランの今回の行動は、イラン核合意の枠内のものであり、合意文書にて許可され権利として施行出来るものである。米国の違法行為とは異なり、イランの行動は常に法律に忠実であり合法的行為である。イランは核合意の第26条と36条で定められた権利を踏まえ、安保理決議2231にも違反していない。
 今後、イランが与えた60日間の猶予の間、この1年間の通りに、特に合意文書に署名したイギリス、フランス、ドイツのヨーロッパ3カ国の偽善、欺瞞、二枚舌体質が変わらなければ、イランはウラン濃縮濃度上限やその備蓄量を超える事にとどまらず、段階を踏んでより離脱方向へと進んでいく。
 また、日本をはじめ、署名国以外もこの問題を放置せず、米国の悪を指摘し追及する必要が有る。日本映画「海賊とよばれた男」でモチーフとなった、イギリスの石油支配から脱却し石油産業を国有化した当時(1951年~1953年)のイランのモハンマド・モサッデク政権への協力も兼ねて英国や米国の石油メジャーと対決して日章丸の派遣を行った出光興産創業者の出光佐三氏の気概・気骨が、特に日本には望まれるところである。

 2019年5月7日
  イランのザリーフ外相
   「(アメリカの違法な行動への対抗としてイランが今回打ち出した決定は、核合意の枠内で下されたものだと強調し、)イランはこの国際合意から離脱しない」
   「アメリカがこの1年、特にイラン核合意離脱前後にとってきた行動は、この国際合意の継続停止を狙ってのものだった」
   「イランは、アメリカのこうした政策を見通した上で、これまでは戦略的に耐えてきた。だが、残念ながらEUや国際社会のメンバーには、アメリカの圧力に対抗する力がなかった
   「このことに鑑み、イランは核合意で自発的に履行してきたいくつかの措置や取り決めの一部を、当面は実施しないほうが得策だと考えた」
   「イランのこうした権利は、核合意の条文に記載されている」
   「核合意の第26条と36条は、イランはもちろん、そのほかの署名国に対しても、双方のいずれかが取り決めを履行しない場合、相手側も取り決めの一部、あるいは全部を実施しなくてよいという権利を与えている」
   「イランは現在、核合意の枠組みにそって行動している。これは、そのほかの署名国が必要な措置を講じる機会であり、彼らは単なる声明の発表だけに留まるべきではない」
   「イランとロシアはいずれも、アメリカの一方的な政策には反対だ」
   「アメリカの核合意離脱日に取った行動、その実施と同時にイランが正式に協議を行う国はロシアだ」

 5月8日
  以下、2019/05/08付・ParsToday日本「イランが、核合意の一部履行停止を関係国に通告」より
   「イランに駐在する英仏独中露の大使らがイラン外務省に呼び出され、アラーグチー外務次官がイラン核合意の一部取り決め停止を通告するイラン大統領の書簡を手渡しました。
   この書簡の中で、イランの国家安全保障最高評議会は、核合意で取り決めた一部事項の停止を決定した旨、イランと核合意を結んだイギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国の各大使に通告しました。
   また8日水曜、イランのザリーフ外相が核合意共同委員会の調整官を務める、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表に宛てた書簡において、今回の措置の詳細を通告しています。
   トランプ米大統領は昨年5月8日、一方的にイラン核合意から離脱を宣言、核合意により解除されていた対イラン核関連制裁を再発動しました。」
 (以上、2019/05/08付・ParsToday日本「イランが、核合意の一部履行停止を関係国に通告」より)

  イラン国家安全保障最高評議会
   「イランは、自国の利益や安全保障の確保、並びに核合意の第26条と26条に定められた自らの権利にのっとり、8日水曜より本合意で定められた義務の一部履行を停止する」
   「わが国は、アメリカがイラン核合意を離脱し国連安保理決議に違反してからのこの1年、最大限の自制を示し、この合意のほかの署名国の要請に応じ、彼らに多くの機会を与えてきた
   「イランの要求に応じるのであればいつでも、イランはその分だけ、停止した一部取り決め履行を再開する。それ以外の場合には、イランは核合意に定められたほかの取り決めも段階的に停止していく」
   「イランは現段階において、もはや濃縮ウランや重水の備蓄に対する制限事項を遵守する必要はないと考える」
   「イランが与えた60日間に、核合意の関係国がイランの要求を履行できない場合、わが国は次の段階としてウラン濃縮の度合いや、中部のアラーク重水炉施設の最新鋭化に関する制限を打ち切るだろう」
   「イランは、核合意署名国とあらゆるレベルでの協議・諮問を継続する用意がある。だが、安保理に問題を付託したり、追加制裁を科す等のあらゆる無責任な行動に対しては、断固たる反応を示す考えだ」

  イランのローハーニー大統領
   「本日、アメリカによるイラン核合意からの違法な離脱、並びに安保理決議2231への違反からちょうど1年を迎える」
   「我々は、核合意のその他の署名国に対し、我が国の濃縮ウランと重水を今後売却しない旨を通告した」
   「英独仏およびロシアと中国といった核合意関係国に対し、我々は今後60日間は協議の席に着く猶予があること、これら5カ国との協議が成果をもたらし、特にイランにとって2つの主要な利益である銀行や石油といった分野を初め、基本的な利益が確保されるのであれば、以前の状況に戻すこと、しかし、60日過ぎても成果に至らない場合には、別の2つの措置を開始することを伝えた」
   「核合意におけるイランの約束は、ウラン濃縮の度合いを3.67%に抑えることだった。だが我々はこの措置を停止する。すなわち、我々にとってもはや濃度の度合いは問題ではない。また、イラン中部のアラーク重水炉施設に関しても核合意以前の計画を再開し、重水炉を完成させるかどうかは、60日後に決定される」
   「イラン核合意の関係5ヶ国に対しては、我々の本日の措置に異を唱え、イラン核問題を安保理に付託するようなことがあれば、イランの断固たる反応を受けることになる」
   「イランはこれまで、他国に戦争を仕掛けたことはない。だが、乱暴狼藉を働く勢力に決して屈服しない」

  イランのザリーフ外相 (ツイッター)
   「昨年5月8日、アメリカは国連安保理決議2231に違反し、イラン核合意を離脱、ヨーロッパ諸国にも同様の行動を取るよう圧力をかけた」
   「イランはこうした違反行為に対し、これまで1年間は辛抱してきた。そして、核合意の約束のうち、アメリカのせいで実行不可能となった部分を停止した」
   「イラン国家安全保障最高評議会の声明で発表された事柄は、イラン核合意の枠組みに沿ったものだ」
   「EU、および核合意に留まっているその他の国には、現状打開に向けた時間は長くない」

  ザリーフ外相 (駐ロシア・モスクワのイラン大使館での記者会見)
   「イランは世界に対し、自らの約束を守っていることを証明してきた。今度は世界がイランへの約束事を履行すべき時が来ている」
   「過去1年間、イランは核合意破壊を狙うアメリカの工作に対抗し、自らの国際的な取り決めを遵守してきた」
   「今月4日にアメリカが最後にとった行動により、イラン核合意の履行が不可能となった。アメリカは圧力行使や脅迫、傍若無人な行動により、イランが核合意の枠組みで核活動を行うのを禁じようとしている」
   「イランは現段階において、濃縮されたウランや重水の保管に関する一連の制限を遵守する必要はないと考える」
   「今回の措置は、核合意に留まっている国々に対し60日間の猶予を与え、合意によるイラン側の権利を維持し、合意を当初の状態に戻せるかどうかを見るものだ」
   「イランは、核合意に定められた以上の権利を要求することはない」
   「核合意に留まっている英独仏および中国とロシアが約束事を実行した暁にはいつでも、イランもその分だけ、停止させた自国の取り決めの履行を再開するだろう」

 
YouTube: Iran takes one foot out of nuclear deal
2019/05/08公開
 
YouTube: 60-day deadline before Iran increases uranium enrichment - Rouhani
 2019/05/08公開

YouTube: 🇮🇷 Iran nuclear deal: Tehran to lift cap on uranium enrichment | Al Jazeera English
 2019/05/08公開

YouTube: 🌍 🇮🇷 World reacts to Iran's decision to abandon parts of nuclear deal | Al Jazeera English
 2019/05/08公開
 
YouTube: 🇮🇷 Mixed reaction to Iran's partial withdrawal from nuclear deal | Al Jazeera English
2019/05/09公開

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  ・2012/12/28付:「イラン、ペルシヤの寛容」
  ・2013/01/14付:「欧米寄りの日本のマスコミが流さない、イラン大統領の名演説」
  ・2013/09/25付:「同性愛・同性婚の間違い(2)・・・ロシア・プーチン大統領の正義と、イスラムの『旧約聖書』を基にした正しさと毅然さ & 規範・根拠を持たない日本人・世間の人」
  ・2017/05/04付:「聖書を道徳規範とするロシアとイスラムの賢明さ・・・ディズニー映画『美女と野獣』の上映禁止・R指定、新興宗教『エホバの証人(ものみの塔)』の活動禁止」
  ・2017/12/01付:「アウシュウィッツの『ガス室』とユダヤ人『ホロコースト』は無かった・・・言論弾圧を行うタルムード・ユダヤが嫌うイエス・キリストと聖書を盾にした大胆さ、映画『DENIAL』(「否定と肯定」)12/8公開」
  ・2017/12/27付:「トランプ政権に送るエルサレムをイスラエル首都承認に対する世界の抗議撤回要求声明の数々(14):『パレスチナはイスラムの最重要課題』、寛容のイランでも創造主と同様に悔い改めない傲慢なイスラエルは赦さない」
  ・2018/02/15付:「Zakat:遠く離れた東南アジアから喜捨を行う神の御心に忠実なインドネシアン・ムスリムはパレスチナの隣人ーIndonesian Muslims are Palestinian's neighbors」
  ・2018/02/26付:「ロシアの規範の有る自給自足力と強さ & 医療・食品で規制緩和する変な日本 ー Russian self-sufficient and precept & Japanese deregulation」
  ・2018/03/11付:「イランの言い分が伝えられず、『ユダヤ』支配の欧米メディアは印象操作で全世界を覆う:Iranian say isn't introduced、"Jew's media" rule the world」
  ・2018/03/20付:「イランに対する米英NATO・イスラエル・サウジによる『陰謀の失敗』- "failure of conspiracy" by US, UK, NATO, Israel & Saudi, to Iran」
  ・2018/03/21付:『「ユダヤ」支配米国がパレスチナを蹂躙して来た事実、イスラエルへ続ける莫大な無償支援で借金大国-US ruled by "Jews" have ever trampled on Palestinians」
  ・2018/04/07付:「イラン:「シオニスト政権イスラエルに対する『神の道における戦い』こそが実を結ぶ」「米国の『大言壮語』が実を結ぶ事はない」Retaliation from the Lord to Israel & US」
  ・2018/04/08付:「『イランの防衛力は抑止力であり、国を防衛するためのものだ』Iran has deterrent as defense capacity against foreign invasion」
  ・2018/04/08付:「イランのファッション:敬虔、貞淑、貞節 ― Fashion of Iranian women is devout, virtue, and fidelity」
  ・2018/04/08付:「『制裁への感謝』:ロシアGDP上昇、西側の制裁は逆効果、安定政権、準備高上昇 ― Thanks to Sanction, Opposite Effect by West」
  ・2018/05/08付:「イラン人女性のヘジャブ着用の敬虔・貞節、西洋の堕落したリベラリズムに抵抗する保守的民主主義/Iranian devout-virtue-fidelity resist Corrupt West」
  ・2018/07/17付:「イラン核合意・米のみ撤退(1):大量破壊兵器を使って来た米国と現イスラエルこそが『悪の枢軸』/Iran nuclear deal, US & Israel are just "Evil-Axis"」
  ・2018/07/18付:「イラン核合意・米のみ撤退(2):現イスラエルとユダヤの奴隷である嘘つき米国はイラン敵視するも失敗は続き逆効果/Iran nuclear deal, US is Jew & Israel Slave」
  ・2019/01/06付:「JapanーIran、public justice & self-sacrifice/映画『海賊とよばれた男』:戦前から受け継ぐ『公義』の為の気骨在る自己犠牲の精神、戦後艱難を共にしたイランと日本」
  ・本ブログ カテゴリー:「イラン」 ・・・本ページ右サイド

 引用文献
  ・新改訳聖書(発行:日本聖書刊行会)
  ・新改訳新約聖書(1965年版)(発行:日本聖書刊行会)
  ・World English Bible(eBible.org)

  ・2019/05/08付・ParsToday日本:「イランが、核合意の一部履行停止を関係国に通告」
  ・2019/05/08付・ParsToday日本:「イランが、核合意公約の一部撤回へ」
  ・2019/05/08付・ParsToday日本:『イラン大統領、「濃縮ウランと重水の売却を停止」』
  ・2019/05/08付・ParsToday日本:『イラン外相、「イランは核合意から離脱しない」』
  ・2019/05/08付・ParsToday日本:『イラン外相、「核合意の取り決めで停止したのは、米国のせいで実施不可となった部分」』
  ・2019/05/08付・ParsToday日本:『イラン外相、「世界が自らの約束を実行する時が来た」』

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